まだもう少しありましたマスク小ネタシリーズ、家の中でマスクを着用すべきか?、マスクをすることで病気になることはあるのか?、そしてマスク着用時のメガネ曇り止め方法といったものに続き、今回は、マスクをしているとできやすいニキビについて!
こないだの記事でもちょろっと出ていましたが、「マスクネ」とも「マスクニー」とも書かれることがあるこの「maskne」、「mask」とニキビを意味する英語の「akne(アクニ―)」とを組み合わせた造語で、コロナ禍以降に作られた新語のようですね。
(マスクニーの方がより正しい発音にも思えますけど、文字数も少ないし今回は「マスクネ」表記で通そうと思います。)
これも、幸い僕は困ってはいないものの、人によってはかなりの悩みの種と言えましょう、どんな対処法があるのか、今回も天下のクリーブランド・クリニックによるhealth essentials記事を参考にさせていただきましょう。
マスクネとの闘いはとても現実的(The Struggle With Maskne Is Very Real)
以下が、予防のためにできることです
ニキビといえば、誰しもが完全には逃れられないものです。乳幼児期にできることもあり得ます。また、仮に思春期に現れなかったとしても、人生の後半になってから追いついてくることもあり得るものです。ニキビはどの段階でも厄介ですが、ありがたいことに、ニキビが顔や体を覆い始めたときに対処する方法が複数存在します。
新しい世界の基準では、マスクを定期的に、また場合によっては長時間着用する必要があります。COVID-19の蔓延を食い止めるために口や鼻を覆っている間に、新たな問題―マスクネ、つまりマスクに関連したニキビ―が明るみに出ている方もいらっしゃいます。
マスクネは想像上の症状ではない
マスクネは多くの方にとって新しいものかもしれませんが、突然どこからともなく発生したわけではありません。
「マスクを定期的に着用しなければならない職業では、常に問題になっていました」と語るのは、皮膚科医のエイミー・カッスーフMD(医師)。「しかし、一般の方々がマスクを着用しなければならなくなった今、その発生率は確実に増加しています。」
カッスーフ医師は、パンデミックによるストレス、それからマスクによる局所的な刺激が、マスクネを発生しやすくしているものではないかと説明しています。
マスクネの科学
呼吸や会話をするとき、マスクは多くの熱気を閉じ込めがちです。この熱気は煩わしいだけでなく、暖かく湿度の高い環境を作り出し―酵母や細菌、およびデモデックス(皮膚に天然に生息しているダニの一種)などの微生物叢(フローラ)が繁殖するのに理想的な環境を作り出してしまいます。
カッスーフ医師によれば、こうした細菌バランスの乱れやマスクから生まれる摩擦は、ニキビや酒さ(赤ら顔)の再燃を促し、口腔周囲皮膚炎と呼ばれる症状も引き起こすとのことです。これは、鼻や口の周りに細かい吹き出物や膿疱が現れるものとなっています。
化粧品、ローション、または日焼け止めはマスクネを悪化させる?
マスクの下にこういった製品をつけると、マスクネがコントロールできなくなり得ると思われるかもしれません。しかし、必ずしもそうとは限らないのです。カッスーフ医師によれば、化粧水、外用薬、および日焼け止めは、正常な皮膚フローラを落ち着かせ、バランスを取るのに役立ち得るものだそうです。
「保湿剤(脂性肌やニキビができやすい方は薄めに、敏感肌や湿疹ができやすい方は厚めに)を重ねたり、さらには亜鉛やチタンを含む日焼け止めを塗ったりすることで、摩擦や刺激から肌を守るバリアとして役立ってくれますよ。」
ただし、顔に厚く塗った化粧水や日焼け止めは、マスクの有無にかかわらず吹き出物を悪化させる可能性がありますが、マスクをするとより簡単に吹き出物ができてしまうことは念頭に置いておくよう、カッスーフ医師が奨励しています。
化粧はどうなの?
ご心配なく。最近買った美容アイテムを返品する必要はありません。カッスーフ医師によれば、化粧をする際にあまりにも手荒くしない限り、化粧は問題ないとのことです。
「通常のマスクの下であれば、薄い化粧は許容範囲です。再利用されるN-95マスクを着用する場合は、化粧の汚れによって再利用や完全な洗浄が制限されてしまうことがあります。この場合、化粧は避けるべきですね。」
では、顔の毛が問題になることは?
男性諸氏、その堂々としたひげや口ひげにとって、これは本当に厳しいものであることは周知の通りです。マスクのフィット感、マスクの下にこもる暖かい空気、それから汗による湿気を考えると、顔の毛が問題になることはあり得ます。しかし、ここにも希望および助けとなることが存在しています。
マスクを長時間つけなければならず、かつ、顔を洗える状態でない場合は、アルファヒドロキシ酸入りのシンプルな化粧水か、ウィッチヘーゼル(※日本語名「アメリカマンサク」の、薬用植物)を使って肌をリフレッシュさせ、トラブルを防ぐことをカッスーフ医師が提案しています。ただ、マスクをつける前に、肌と髭が完全に乾いていることを確認するようにしてください。
特定のマスク生地はマスクネの原因になり得る?
軽めの生地は肌に優しいかもしれませんが、COVID-19を遮断するのに必要な保護レベルにはあまり達していません。マスクの生地がこの方程式にどのように影響しているかについて、カッスーフ医師が説明しています。
「より涼しく、大抵は呼吸しやすい薄手の生地は、どちらの方向に対してもウイルスをフィルタリングするのに適していません。しっかりとした織りの生地で、何層にも重なったマスクが最も効果的です。生地によっては柔らかく、柔軟性があるものもあるので、そちらの方がより快適かもしれませんね。生地やマスクを最初に洗濯して、生地に付着した仕上げ剤を取り除くことも、炎症を起こす可能性を減らす役に立ち得ますよ。」
なぜマスクを清潔に保つ必要があるのか
特に汗をかいた後や運動した後は、こまめにマスクを交換することが刺激軽減につながり得ます。使用後は毎回、無香料の洗剤でマスクを洗い、2回すすいで乾燥機にかけることをカッスーフ医師が勧めています。マスクを洗濯することで、マスクをより快適に着用できるようになるだけでなく、このプロセスは感染症対策としても非常に重要なのです。
マスクネの治療法
カッスーフ医師によれば、いくつかの選択肢が存在するとのことです。
- 泡立ちの良い洗顔料を使う。これにより、肌を清潔に保ち、落ち着かせる役に立ちます。ニキビができやすい肌の方は、サリチル酸が入っている洗顔料を探してみると良いでしょう。
- フケ・かゆみ予防シャンプーで時々顔を洗う。ケトコナゾールや硫化セレンが配合されているものを使うと、皮膚が落ち着き、蓄積した余分な酵母菌―特に鼻や口の周りに―を取り除くことが可能です。
- マスクネの治療には、過酸化ベンゾイル製品が使える。ただし、これらの製品は漂白したり、布地にシミが残ったりすることがあるのでご注意ください。
- 口唇ヘルペスになりやすい方への、カッスーフ医師からのアドバイス。「パンデミックのストレスとマスクによる局所的な刺激で、今はより口唇ヘルペスになりやすくなっているかもしれません。もし出来てしまったら、内服薬や外用薬が、処方薬でも市販薬でも利用可能なので、それらで治療期間を短くしたり、あるいは予防することさえ可能ですよ。」
マスクネは悪化させるかもしれないけれど、マスクを投げ捨てるというのは論外
確かに、マスクの着用は厄介であったり、単に煩わしいものであったりはするものです。しかし、COVID-19の蔓延を阻止することに関して言えば、マスクは第一の防御線となっているのです。
こう考えてみましょう。マスクネにかかったら、美容カウンターや皮膚科医、あるいはドラッグストアに行けば、花の都への道にすぐ戻ることが可能です。もしコロナウイルスに感染してしまったら、肌の心配をしている場合ではありません。
「最近ではマスクを着用することが、ほぼ最重要なこととなっています。マスクを着用することで、周りの方々を守り、また、敬意を示すことにもなります。そしてそのお返しとして、周りの方々がマスクを着用することで私たち自身を守り、敬意を示してくれるのです」とカッスーフ医師がおっしゃっています。
…あまり抜本的な対策ではなかった気もしますが、薄く丁寧に塗るのであれば、「化粧水や化粧そのものはむしろバリアとして働く」というのは心強い情報かもしれませんね。
マスクによる肌荒れにお悩みの方は、良い薬用成分配合のローションを塗るのが良いと言えそうです。
マスクネタはまだもう一つぐらい目に付いたので、次回も懲りずに続けてみようかと予定しています。
