マスクをして体調が悪くなることはあるの?

それでは一連のマスクシリーズ、やや古いネタになりつつあるとも言えますが、前回の「家の中でマスクを着用すべきなのか?」という話に続き、今回は「マスクをすることで病気になることはあるのか?」という、「いやまぁそれはないっしょ」という一言で終わりになりそうな割にそこそこ長めだったネタに触れてみようと思います(↓)。

 

health.clevelandclinic.org

 

恐らく当たり前に思えるような話がグダグダ続いているだけな気もしてしまいますけれども、何か「おっ」と思える面白いネタがあることを期待して、今回も早速天下のクリーブランド・クリニックによるhealth essentials記事を見て行こうと思います。

 

マスクは病気になる?(Do Masks Make You Sick?)

いいえ、しかし、より不快になってしまいかねないやり方について知っておくようにしましょう

 

 

COVID-19の蔓延を遅らせる効果的なツールであるにもかかわらず、近頃マスクはあまり日の目を見ていないようです。メガネが曇るし、つけ心地が悪いし、単にマスクをつけろと言われるのが嫌な方もいらっしゃいます。

しかし、マスクをすると病気になることはあり得るのでしょうか?そう考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。しかし、よくあるマスクの間違いが、厄介な状況を引き起こしてしまうことはあり得ます。それについては後ほど触れていきましょう。まずは、マスクに関する俗説を解き明かしてみようと思います。

 

マスクは、二酸化炭素をより多く吸い込んでしまう原因にはならない

パンデミックの初期、ソーシャルメディアの科学者が、マスクをつけると自分の吐き出した二酸化炭素を吸い込みすぎることにつながってしまいかねない、と主張していました。二酸化炭素を大量に吸い込むことが危険なのは周知のことではありますが、布製や使い捨てのマスクを着用している間は、そうなることはあり得ません。

しかし、自力でマスクを外すことができない方にとっては、マスクは危険なものになる可能性がある、ということは肝に銘じておいても良いでしょう。2歳未満の子供、呼吸器疾患を患っている方、または補助なしではマスクを外せない方は、マスクを着用すべきではありません。

また、CDC(※アメリカ疾病予防管理センター)によると、労働安全衛生局(OSHA)の職場リスク調査により、マスクが職場の健康、安全、または職務に危険を及ぼすと判断された場合は、マスク着用義務が免除されます。

 

マスク着用による副作用

マスクをつけたくないときに、マスクをつけないことを正当化する理由を見つけるのは容易なことです。ただし、そういった反対意見をもってしても、1つだけはっきりしていることがあります: マスクをつけても命を危険に晒すことはない、ということです。しかし、気をつけなければ、いくつかの不快な出来事と戦わなければならないことはあるかもしれません。

 

マスクをすると喉が痛くなることはあり得る?

いいえ、マスクをしたとたんに喉が痛くなることはありません。ただし、同じマスクをつけ続けている場合―何日間も―、そうなる可能性はあります。

家庭医であるネハ・ヴィアスMD(医師)によると、喉の痛みを引き起こす原因は様々だそうです。

「喉の痛みは、ウイルス、細菌、または環境刺激によって引き起こされ得るものです。また、声帯疲労(声の使いすぎ)、空気の乾燥、あるいは胃食道逆流症(GERD)と呼ばれる症状によっても引き起こされる可能性があるかもしれません。」

喉の痛みは誰でも経験する可能性があるものですが、免疫力が低下している方、アレルギー体質の方、および声をよく使う方は、特に痛みやすい可能性があります。

 

汚れたマスクが喉の痛みにつながるメカニズム

洗っていないマスクや不潔なマスクに潜むウイルスや細菌が、喉の痛みを引き起こす可能性があります、とヴィアス医師が話している通りです。もしも何週間も車に積んであるマスクをつけているなら、やめましょう。汚れたマスクを何度も何度もつけていると、最終的にマスクの中に閉じ込められた細菌やウイルスを吸い込んでしまうことになります。そのため、布製マスクは使用するたびに洗濯機に入れる必要があるわけです。

「マスクに触れたり外したりする回数をなるべく減らすようにしましょう」とヴィアス医師が語っています。そして、マスクを実際に外す必要があるときは、外す際も付ける際も手を清潔にしておくことをお心がけください、とヴィアス医師が促しています。

 

マスク着用はどう声帯疲労を引き起こし得るのか

「マスク着用者は、相手に聞こえるように大きな声で話さなければならないことがよくあります。これが声帯疲労の原因につながっているのかもしれませんね」とヴィアス医師がおっしゃっています。

マスクをして話す場合、大きければいいというものではありません。大声を出すのではなく、声を少しだけ大きくするようにしてみてください。そして、ゆっくり、はっきりと話しましょう。マスクは全ての音をくぐもった感じにしてしまう傾向があるため、言葉の始まりと終わりの発音をしっかりすることをお忘れなく。そうすることで、自分の声を守る役に立ちます。

 

マスクはなぜマスクネ(※またはマスクニー、「mask」と「akne」(アクニ―、英語でニキビ)とを組み合わせた新しい造語)を引き起こすのか?

マスクは、呼吸したり話したりする際に、多くの熱気を閉じ込めます。また、酵母、細菌、それからデモデックス(皮膚に生息するダニの一種)といったその他の微生物叢が繁殖するのに理想的な環境といえる、温かく湿度の高い環境も作り出します。細菌バランスの乱れやマスクによる摩擦はニキビを促進し、酒さ(赤ら顔)の再燃を誘発し、鼻や口の周りに細かい吹き出物や膿疱を出現させる可能性があります。ということで、最近なぜ吹き出物が増えてきたのか不思議に思っている方がいらっしゃったら、これがその答えなのです。

 

マスクをすると不安障害を引き起こし得る?

不安障害や閉所恐怖症をお抱えの方にとっては、あり得ます。中には、マスクをすることで心理的な反応が出る方や、息切れ、胸の締め付け感、発汗、心拍数の上昇のような身体的な症状が出る方もいらっしゃいます。

マスク不安に対処するためにできることがいくつか存在しています。

  • 自宅でマスクを着用する。そうすることで、マスクをつけている感覚に慣れることができるかもしれません。最初は短時間から始めて、徐々に長時間にするのが良いでしょう。
  • 好きな香りを足すアロマセラピーの香りは、マスクの装着をより心地よいものにしてくれ得ます。また、アロマの香りは、全体的に気持ちを落ち着かせる効果もあるものです。
  • トラブルを起こしている考えに対抗してみる。医療従事者は何十年もマスクを着用していますが、悪影響は一切見られません。COVID-19から身を守ってくれるという事実とともに、そのことを心に留めておけば、安心につながるかもしれないですね。
  • メンタルヘルスの専門家に相談する。いくつかのことを試してもマスクの不安が和らぐことがない場合は、メンタルヘルスの専門家に相談してみましょう。このストレスの多い作業を楽にするために、認知行動療法を勧めてくれるかもしれません。

 

布製マスクの洗い方

マスクの汚れが原因でのどを痛める可能性を減らすために、以下、CDCが提供するマスクの洗浄方法をいくつかご紹介します。

 

洗濯機でのマスクの洗い方

マスクは他の洗濯物と一緒に洗うことが可能です。通常の洗濯用洗剤を使い、マスクに使用されている布に適した中で最も温かいお湯を設定しましょう。敏感肌の方は、中性洗剤を使用してください。

 

マスクを手洗いする方法

マスクの手洗いには、少し特別な手順が必要です:

始める前に、ブリーチ(漂白剤)が消毒用かどうかをラベルで確認してください。漂白剤の中には、色柄物の衣類に安全に使用できるように設計されたものなど、消毒に適さないものもあるためです。

換気の良い場所にいることを確認しましょう。

  1. 漂白剤を用意してください。次亜塩素酸ナトリウムを5.25~8.25%含む漂白剤を使用し、常温の水と混ぜます。漂白剤の割合がこの範囲にないものや、濃度が明記されていないものは使用しないでください。また、使用期限を過ぎた漂白剤は使わないようにし、家庭用漂白剤とアンモニアやその他のクレンザーとを混ぜては絶対にいけません。
    どちらの方法で混ぜても構いません: 5.25~8.25%の漂白剤を常温の水1ガロン(※約3.79 L)に対して大さじ5杯(1/3カップ)、または5.25~8.25%の漂白剤を常温の水1クォート(約946 mL)に対して小さじ4杯混ぜます。
  2. マスクを漂白剤に5分間浸します。
  3. 漂白剤を排水口に捨て、冷水または常温の水でマスクをよくすすぎます。
  4. 洗った後は、必ず完全に乾かすようにしてください。乾燥機の最高温度設定を使用し、完全に乾くまで乾燥機の中に入れておくか、平らな場所で乾かしてください。可能であれば、直射日光に当てるようにすると良いでしょう。

 

「副作用」の可能性はあるものの、マスクを着用することはなおもCOVID-19から身を守る良い方法である

そう、今回取り上げた条件の多くは、一緒に生活したり対処したりするのにイライラさせられ得るものです。しかし、COVID-19に感染すること、あるいはCOVID-19を恋人や友人や隣人に広めることほど悪いことはありません。

「マスクの着用を面倒だと感じる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、COVID-19やその他の病原菌の蔓延を防ぐためには、マスクを着用し続けることが重要です」とヴィアス医師がおっしゃっています。

 

…言うほど役に立つ情報はありませんでした(笑)。

 

とはいえ、子供の頃誰もが不安に思うであろう、「酸素が足りなくなったりしないの?」ということは、まぁ大丈夫ってことは大人なら誰でも知ってるわけですけど、記事でも「窒息はあり得ない」と触れられていた通り、気体の拡散力は想像以上に大きいもので、密閉空間以外で窒息するなんてことはあり得ないわけですね。

(もっとも、例えばゴムパッキンを使った完全武装マスクみたいなものであれば、当然酸欠の危険性は高まるわけですが、市販されているマスクにそれを可能にするほどの密閉レベルがあるはずもない、という感じだと言えましょう。)

 

それはともかく、「汚すぎるマスクを使うと体を壊すことも…」という至極もっともな話なんかもありましたが、これも、正しく使った新品のマスクであれば、精神的なものがない限り、日常生活を送る上でマスクが悪者になることはないというのが結論という形だと言えましょう。

もちろん、その「気分」もある程度大事なものであり、仕事のパフォーマンスがやや落ちるなどそういったこともある意味デメリットといえばデメリットですから、そこまで感染対策の徹底が謳われなくなった今現在では、避ける人が多いのも仕方ないのかもしれませんね。

 

何事もメリットデメリットのバランスが大事なので、総合的に見てメリットが上回ったと思ったらする、それが一番健全な姿勢なのかな、という気もします。

一般的には、マスクというのは想像以上にメリットがあるものだということを念頭に入れて判断するのも重要かな、って気もしますけどね…!

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