世界最高峰の病院が教える、ベストな耳掃除法!

前回の記事では、「耳鳴り」記事で取り上げられていた「耳垢の詰まり」という話を見ていましたが、ここで参考にしていたHEALTH LIBRARY記事内でリンクを貼られていたものに、

"Earwax Removal 101: The Best (and Safest) Ways to Clear Clogged Ears"

(ビギナー向け耳垢除去:耳の詰まりをキレイにするための、ベストな(そして最も安全な)方法)

…というタイトルの、面白そうなhealth essential記事(いつものHEALTH LIBRARY記事ではなく、ブログスタイルの記事ですね、まぁ大して違いはないですけど(笑))が目に付きました。

 

(ちなみにタイトルにある「101」(ワン・オー・ワン)というのは、日本語でいう「虎の巻」みたいなある意味熟語のようなもので、「基本のキ」「入門講座」「導入編」といった意味合いの言葉ですね。)

 

health.clevelandclinic.org

 

「あれ、耳掃除って決してやってはいけないんじゃなかったっけ…?」と思いましたが、よく考えたら別に耳掃除自体は禁止されているわけではなく、「綿棒を突っ込むのは×」という話なだけでした。

 

今回も多分そういう、耳かき大好き民としてはあんまり耳にしたくない話がまたツラツラと書かれているだけかなと思えますが、とはいえやっぱり「ベストな方法」とまで言われた気になります……


というわけで、今回はこちら、誉れある世界ナンバー2の医療機関であるクリーブランド・クリニックが言う「ベストな耳掃除」とやらを見てみようではありませんか。

 

(どうせならカッコよく「世界ナンバーワン」と書きたかったですが(「誉れあるナンバーツー」って何だよ(笑))、流石にどこを見ても世界ナンバーワンの医療機関はMayo(メイヨー)クリニックとなっているので、クリ・クリは二番手と言わざるを得ないですね…

…でもまぁ普通に世界二位でも凄いですし、医療記事の質・量としては、僕の中ではナンバーワンなので、世界最高の病院と言っても間違いではないでしょう。)

 

それでは今回も、(ブログ記事特有の、全く無意味な画像含め(笑))丸っと翻訳引用をさせていただく形です。

 

ビギナー向け耳垢除去:耳の詰まりをキレイにするための、ベストな(そして最も安全な)方法

そして、何としても絶対に避けたい2つの療法

 

音が聞こえにくいですって?それとも、今回は綿棒をちょっと奥まで押しすぎちゃいましたか?耳垢が溜まって耳が詰まってしまうことは、控えめに言えば厄介なことでしかないですが、悪く言ってしまえば難聴の前兆とも言えます。

しかし、cerumenとも呼ばれるearwax(※前回も出てきた通り、どちらも日本語では「耳垢」ですね)は、正常なだけでなく、必要なものでもあるのです。

「耳垢は汚いもので、掃除することが必要だと思われがちですが、耳垢には抗カビ作用や抗細菌作用があるのです」と語ってくれるのは、耳鼻咽喉科を専門とするアン・グエン・フイン医師。「また、埃や髪の毛、あるいは小さな虫といった、鼓膜を傷つけるものから耳を守ってくれる働きもあるんですよ。」

耳垢の量に影響を与える要因としては、過去に受けた耳の手術や外傷、耳の感染症の繰り返し、または補聴器や耳栓の着用などが含まれます。

 

耳垢を安全に除去する方法

では、耳垢に関する悩みには、どのように対処するのがベストなのでしょうか?

「時に、耳垢をきれいにしようとすることが、かえって問題を大きくしてしまうことがあります」とグエン・フイン医師は語ります。「耳は、自動洗浄機能のあるオーブンのようなものなのです。外耳道の外皮が剥がれると、耳垢も一緒に落ちていくようになっています。」

耳垢が煩わしくなってきた場合のために、グエン・フイン医師が、以下いくつかの簡単な耳掃除法を勧めてくれています: 

市販の耳掃除用点耳薬

耳垢が少量であれば、市販の耳洗浄剤が効果的でしょう。過酸化水素や他の種類の過酸化物が含まれている点耳薬を探してみてください。過酸化物が耳垢の分解に効果的に働いてくれます。

耳掃除用点耳薬の使い方は以下の通りです:

  1. 横向きに寝る: 掃除したい側の耳が上を向くようにし、指示通りに点耳薬を入れます。
  2. そのまま放置する: 洗浄液を耳の中に5分ほど入れておきます。こうすることで、液体が耳に染み込み、柔らかくなります。
  3. ティッシュを取る: 起き上がると、洗浄液が分解した耳垢と一緒に出てくるはずです。それを掴むために、ティッシュを用意しておきましょう。

耳垢が多すぎたり、耳垢栓塞と呼ばれる状態(外耳道を塞いでいる硬い耳垢がある状態)の場合は、耳掃除用の点耳薬が効かないことがあるかもしれません。

「耳を塞ぐ耳垢がある場合、過酸化物を耳に入れると、耳栓を柔らかくすることはできても、溶かしたり取り除いたりすることができず、事態を悪化させてしまう可能性があります」とグエン・フイン医師は言います。「柔らかくなった耳垢が泥の壁のようになり、さらに耳を塞いでしまうのです。」

 

バルブ付きシリンジ(※シリンジ=針のない注射器の部分)

耳掃除用の点耳薬が効かない場合は、ドラッグストアやスーパーで入手できるバルブ付きシリンジで耳を洗浄する必要があるかもしれません。シリンジにぬるま湯を入れ、耳の穴の近くに口を開けて置き、注意しながらバルブを絞ります。お湯が耳に入り、耳垢を分解してくれることでしょう。シンクや浴槽の上で頭を横に向け、水(と、理想的には耳垢)を流し出してください。

ただし、いくつか注意点があります:

  • 優しめに: 鼓膜を傷つけないよう、優しく耳を洗いましょう。
  • 温度に注意: 水は冷たすぎても熱すぎてもいけません。温度が極端だと、温度差でめまいを起こすことがあり得ます。
  • 必要に応じて避ける: 鼓膜に穴が開いている場合や、鼓膜の手術を受けたことがある場合は、水洗法を使わないでください。鼓膜を傷つける恐れがあります。

自分で耳を洗浄することに抵抗がある場合は、かかりつけの医療機関で耳洗浄をしてくれる看護師がいるかどうか確認することをお勧めします、とグエン・フイン医師が語っています。

 

ミネラルオイルまたはオリーブオイル

聞き伝えの話ではあるものの、グエン・フイン医師によると、耳掃除の前にオリーブオイルを耳に入れると、耳垢が取れやすくなるとのことです。グエン・フイン医師は「外耳道を潤滑にするわけです。しかし、オリーブオイルが、私たちが通常勧めているミネラルオイルよりも優れているかどうかは分かりません。」と説明しています。

 

避けるべき耳垢除去法

全ての耳垢除去ハックが同じように作られているわけではありません。グエン・フイン医師は、以下の2つの療法は避けることを推奨しています:

綿棒

パッケージに記載されているメーカーの警告が全てを物語っています: 綿棒を外耳道に挿入しないでください。グエン・フイン医師はこう説明します: 「綿棒は、昔の大砲の洗い矢のようなものなのです。先端が耳垢を深く押し込むので、使えば使うほど耳垢を押し込むことになります。さらに、深く押しすぎると鼓膜が破れることがあるかもしれません。あるいは外耳道をかきむしってしまうと、汚れや細菌が皮膚の下に入り込んでしまいますから、化膿することもあり得ます。」

耳垢除去キャンドル

グエン・フイン医師によれば、この方法には二重の意味で近付かない方が良いとのことです: このキャンドルは効きませんし、火傷する可能性もあります。

 

耳垢はなぜ、そしていつ掃除すべきか

一般的に耳垢は危険というよりもむしろ厄介なだけのものですが、時には耳垢を除去するために医師の力が必要な場合もあります。グエン・フイン医師によれば、家庭でできる治療法が効かない場合、耳が痛い場合、あるいは耳が聞こえにくい場合は、医師の診断を受けるのが賢明とのことです。

「外耳道は開いているのか、それとも耳垢で塞ぎあがっているのか、誰かに見てもらう必要があるわけです」とグエン・フイン医師は言います。

耳詰まりの症状には以下が含まれます:

  • 痛み
  • 音がくぐもって聞こえる
  • 何かが耳を塞いでいるような感覚
  • めまい
  • 耳鳴り

軽度であれば、その場ですぐ耳の詰まりを取り除くことが可能となりましょう。そうでない場合は、医師が手術用顕微鏡を使って外耳道の中を拡大し、耳垢をほぐして吸引してくます。

耳の詰まりには他の原因があるかもしれません。「鼓膜の奥に液体が溜まって中耳炎になっている可能性もあり得ます」とグエン・フイン医師が注意喚起をしています。「あるいは、内耳を侵すウイルス感染症かもしれません。そのような場合、医師が診断し、治療することで、永続的な難聴を防ぐことが可能です。」

しかし、人生におけるほとんどのことと同じように、全てはバランスなのです―耳垢が多すぎると耳が塞がり、一時的な難聴や感染症を引き起こすことがあり得ます。「耳垢の量が多すぎて耳が詰まることで、特に外耳道が平均より狭いために耳掃除が必要になってしまうという方が稀にいらっしゃいます」とグエン・フイン医師が説明しています。

 

この手の「〇〇医師が語ります」系のブログ型記事では毎回書いてる気がしますが、何か基本的に〇〇医師たちの説明って、全体的に浅いっすね(笑)。

 

結局何がベスト(かつ最も安全)な手法なのかもイマイチ判然としませんでしたが、まぁ点耳薬か、お湯を入れてピストンで軽くグシュグシュするのがいいという感じでしょうか…(「言うほど『最も安全』か…?」って気もしますけどね(笑))。


正直、そこまでするのもなぁ、と思えると言いますか、何か液体が頭の中に入り込んだまま抜けなさそうで怖い気がするものの、まぁ別にプールで泳いでも大丈夫ですし、何よりクリーブランド・クリニックが推奨するのなら大丈夫なのでしょう。

 

…とはいえしかし、「めんどくせーよ(笑)」という点以上に、そもそも「別に耳垢を取りたいわけじゃなく、気持ちよくなりたいだけなんで、あたしゃあ耳かきでいいっす」という気もしちゃいますね(笑)。

そして当然のごとく「綿棒は絶対に使うな」とのことでしたが、前回も思いましたけど、「アンチ・キャンドル勢から献金でももらってんのか…?」ってぐらい、「耳掃除用キャンドルは、絶対に使ってはいけません」と強調されていました。

(ちなみに前回の記事では、商品名まで名指しで「こういった家庭用の吸引機も効果はありません」となっていましたし、冒頭の「是が非でも避けたい2手法」というのは吸引機とキャンドルかと思いきや、やはり綿棒が王者でしたか(笑))

 

いずれにせよ、本当に耳垢がいっぱい詰まっているときは、オリーブオイルを微量垂らして耳の中を潤滑にし、その後お湯で洗い流す…というのがどの家庭でもできそうで効果的といえそうですけど、まぁ本当に耳詰まりに困ったら使えそうな、便利なテクではありますね。

とか言って僕は絶対やらないし、耳かきで優しくカキカキ…にこだわり続けると思うので、「何の意味があったのこの記事…」という感じで恐縮ですが…(笑)。

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