鼓膜について知っておこう

実は目ではなく耳(正確には内耳・平衡器官ですが)がおかしくなることで発症するといえるめまいから脱線して、耳垢耳掃除など、耳ネタを見ていました。

 

特に最近は、参考にしたHEALTH LIBRARY記事内で貼られていたリンクもなるべくチェックし、面白そうなネタ(と同時に、短くて読みやすそうなネタ(笑))がないかも確認しているのですが、最近の耳ネタで何度か出て来ていた、鼓膜、まぁこんなもん、大きい音を聞いたら「うわっ、鼓膜が破れるかと思った!」と幼稚園児でも知ってる部位なわけですけど、実際そんなに深掘りするものでもないのか、クリーブランド・クリニックの記事もあっさり短めだったので、今回はこちらを参考にさせていただきましょう。

 

my.clevelandclinic.org

 

これまでの記事内や耳内部のイラストでは「Eardrum」となっており、「耳ドラム」というのもあまりにも分かりやすい用語であるものの、別の呼び方としては上記リンクカードの記事タイトルにもあります通り、「Tympanic Membrane」、直訳すると「太鼓のような膜」で、ドラムというのも日本語で言えば「鼓」ですから、冷静に考えたら鼓膜というのは日英全く同じような何の捻りもないド直球ネームだったと、そういう感じですね。

 

それでは今回も早速参りましょう。

 

鼓膜(Tympanic Membrane (Eardrum))

鼓膜は、外耳と中耳を隔てている、薄い円形の組織層です。鼓膜は聴覚において重要な役割を果たしています。また、鼓膜は、汚れ、細菌、ゴミから中耳を保護してくれてもいます。

 

概要

鼓膜とは何?

「鼓膜(Tympanic membrane)」とは、医学用語で鼓膜(eardrum)のことです(※日本語ではどちらも鼓膜としか言いようがないので意味不明ですが(笑)、英語ではティンパニック・メンブレンの方がよりお堅い医学用語なんですね)。この薄い円形の組織は、外耳と中耳を隔てています。

(※以下の本文でも出てきますが、説明文で表記されていない図内の用語は、Ear canal=外耳道、Ossicles=耳小骨ですね。)

 

機能 

鼓膜の用途は何?

鼓膜は、聴覚においてキーとなる役割を果たしています。その仕組みは以下の通りです:

  1. 音波が鼓膜に到達すると、鼓膜が振動します。
  2. 振動が耳小骨―中耳の中にある3つの小さな骨―に伝わります。
  3. 次に、内耳にある液体で満たされた蝸牛に並ぶ有毛細胞がこの振動をとらえ、電気信号に変換します。
  4. 最後に、聴覚神経がこの信号を脳に伝え、脳が信号を音に変換します。

 

解剖学的知見

鼓膜はどこに位置するの?

鼓膜は外耳道の一番奥にあります。外耳と中耳を分けている部分です。耳小骨(聴覚を助ける3つの小さな骨)が鼓膜の反対側にあります。

 

鼓膜はどんな見た目をしているの?

鼓膜は薄い円形の組織で、直径は約1 cm(1セント硬貨の約3分の1の大きさ)です。健康な鼓膜は、真珠のような白または灰色をしていますが、向こう側が透けて見えるシースルー状となっています。(曇った窓や、透明なビニールを引き伸ばしたものを思い浮かべてください。)

 

鼓膜は何でできているの?

鼓膜は結合組織でできています。3層が存在します:

  1. 外層は、上皮組織でできています。これは、体の外表面を覆っている組織と同じものです。
  2. 中間層は、柔軟性のある繊維状の組織でできています。この層には神経と血管が含まれています。
  3. 内層は、粘膜でできています。これは、消化管のような特定の臓器の表面を覆っている組織と同じタイプのものです。

 

症状と疾患

鼓膜に影響を与える一般的な症状は何?

鼓膜に影響を与え得る一般的な症状には、以下が含まれます:

  • 鼓膜破裂
  • 鼓膜硬化症
  • 鼓膜の奥に液体が溜まる
  • 鼓膜の感染

鼓膜破裂

耳の怪我や感染症が原因で、鼓膜に穴が開くことがあり得ます(鼓膜破裂)。鼓膜が破れると、難聴、耳漏、または耳鳴りを引き起こす可能性があります。

鼓膜破裂は、時々自然治癒することもあります。重症の場合は手術が必要になることもあるかもしれません。

鼓膜硬化症

鼓膜硬化症とは、鼓膜が瘢痕化することを指しています。耳の怪我や手術の後に起こることがあり得るものです。慢性の、長期にわたる耳の感染症も、鼓膜硬化症の原因となり得ます。

鼓膜硬化症の患者さんは、瘢痕のために鼓膜が白亜色がかることがよくあります。多くの場合、瘢痕のせいで音が耳の中を上手く伝わらくなってしまいます。

鼓膜硬化症の最も一般的な治療法は、鼓膜形成術です。この手術では、外科医が瘢痕組織を取り除き、中耳の骨の損傷を修復します。

鼓膜の奥の液体

鼓膜の奥に水がたまることを医学用語では「滲出(しんしゅつ)性中耳炎」と呼びます。ニカワ耳と呼ぶ方もいらっしゃいます。耳管(耳の中と喉の奥をつなぐ管)が詰まったり、腫れたりすると起こるものです。

耳の感染症を経験した後に、鼓膜の奥に液体が溜まる可能性があります。しかし、アレルギーや刺激物(タバコの煙など)が原因となることもあり得ます。

多くの場合、鼓膜の奥の液体は自然にきれいになることでしょう。治らない場合は、抗生物質が必要かもしれません。6ヶ月以上長引くようであれば、耳管が必要になることもありましょう。 

鼓膜の感染

中耳炎や鼓膜破裂の後、鼓膜が感染する可能性があるかもしれません。鼓膜が感染すると、耳の痛み、難聴、めまい、および耳鳴りのような症状が現れ得ます。

感染した鼓膜の多くは自然治癒します。しかし、症状が2週間以上長引くようであれば、抗生物質の内服や抗生物質の点耳薬が必要になるかもしれません。

 

ケアする

鼓膜のケアはどうすればよい?

適切な耳のケアをすることで、鼓膜を健康に保つことにつながりましょう。以下、いくつかのアドバイスをご紹介します:

  • コンサートに行くときは、適切な耳の保護具を着用する。
  • ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴くときは、音量を上げすぎない。
  • テレビやラジオの音量は許容範囲内にする。
  • 耳掃除に綿棒を使わない。
  • 定期的に聴力検査を受ける。

 

その他のよくある質問

鼓膜は耳のどの部分に含まれるの?

鼓膜は中耳にあります。外耳道の一番奥、ちょうど耳小骨(聴覚を助ける小さな骨)のすぐ前にあります。

 

音が鼓膜に届くと、鼓膜はどうなるの?

音波が鼓膜に到達すると、鼓膜は振動します。この振動が耳小骨(中耳にある小さな骨)、そして内耳へと信号を送り、そこで聴神経がその情報を脳に伝えます。

 

鼓膜にダメージを与えてしまうとどうなる?

多くの場合、鼓膜が破れたり傷ついたりしても、数週間で自然に治ります。しかし、症状が悪化したり、数週間以上続いたりする場合は、医療機関にご相談ください。

 

鼓膜は自分で修復できるの?

多くの場合、可能です。鼓膜は通常、数週間で自然に修復されます。

 

鼓膜を見ることはできる?

肉眼で鼓膜を見ることはできません。しかし、医療従事者は、耳鏡を使って鼓膜を見ることが可能です。耳鏡は、外耳道と鼓膜を拡大する、照明付きの手持ち器具です。

 

鼓膜がなくても聞こえるの?

鼓膜がないと、全ての音がこもって聞こえてしまうことでしょう。鼓膜が破れた方は、通常、鼓膜が治るまである程度の難聴になります。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

鼓膜は、適切な聴覚機能を維持するために不可欠なものです。耳の感染症や怪我は鼓膜を傷付け、耳の痛み、耳鳴り、耳漏、および難聴を引き起こす可能性があります。良いニュースとしては、鼓膜は多くの場合、自然治癒する、ということが挙げられます―そして、ダメージは通常一時的なものです。しかし、心配な症状が長引くようであれば、かかりつけの医療機関にその旨を伝え、問題を解決する手助けをしてもらうようにしましょう。

 

子供の頃とか、耳打ちするふりして大声で叫んでくるどうしようもねぇ悪ガキンチョとかザラにいましたし(まぁザラにはいませんが(笑))、「鼓膜破れたらどうするんだ、怖い!」と思うこともありましたけど(実際は多分、音波で鼓膜が破れるなんてことはまずないような気もしますが…(記事内にもあった通り、やはり物理的な物体がぶつかる力=外傷か、感染などによる生物学的な力が大きそうです))、意外や意外、そこまで重症じゃないのなら、鼓膜って破れても自動的に塞がるものだったんですねぇ~。

 

とはいえ痛そうですし、音の聞こえも悪くなるということですから、鼓膜は大事にしたいものです。

 

…と、正直特に全く気になりませんし、大した話でもないというか当たり前のことしか書いてなさそうではあるものの、その「鼓膜破裂」にもリンクが張られており、個別記事が存在していたので、せっかくなので次回はそちらを見てみようかな、と思います。

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