「目」ネタから、めまい(回転性・浮動性が、英語では単語レベルで分けられていました)を見ていたわけですけど、何度も書いている通り眩暈というのはその語に反して「耳」が関わってくるもので、めまい記事で触れられていたものは耳に関する話が多く、今回はそちらから1つ、興味深いものを選んでみましょう……
…と、記事にあった「耳鳴り」を見てみようかしらん、と思ったのですが、ふと、「あれ、耳鳴りって…」と念のため検索してみたら、あぁーっと!
…普通にもう見てましたね(笑)。
「耳の話になんて脱線してたっけ?」と思ったら、これは「乗り物酔い」のついでに見ていたものでした。
乗り物酔いは記憶にありましたが、こっちは危うくダブってまとめてしまう所でしたね、危ない危ない…。
とはいえ、「目」のネタもまだ面白そうなのが残っているものの、話題はなんぼあってもいいですから、耳関連でひとつ、上記「耳鳴り」記事で取り上げられていた、耳垢の詰まりなる何とも身近なネタもHEALTH LIBRARY記事があったので、今回はこちらを参考にさせていただこうと思います。
英語で耳垢はEarwax、世界最先端のクリーブランド・クリニックは、耳ワックスをどういう風にまとめてくれているのでしょうか、早速参りましょう。
耳垢の詰まり(Earwax Blockage)
未処置で耳垢が溜まり続けると、難聴、炎症、耳の痛み、めまい、耳鳴りやその他の問題の原因になりかねません。ほとんどの場合、耳垢の固着は危険ではなく、治療によって症状は治まります。耳垢の詰まりの治療には、耳垢を軟らかくする点耳薬や、医療機関にて手作業で除去する方法があります。
概要
耳垢栓塞とは何?
「耳垢栓塞(じこうせんそく)(Cerumen impaction)」とは、耳垢が詰まっている状態を指す医学用語です。耳垢(※原文は「Earwax (Cerumen)」という記述でしたが、日本語だとどちらも「耳垢」になりますけど、英語ではEarwaxともCerumenとも呼ばれるわけですね)は耳の健康にとって重要な役割を果たしています。耳を清潔にし、埃や汚れ、感染から耳を守っているのです。
耳垢には多くの利点がありますが、過剰に溜まりすぎると問題を引き起こすことがあります。耳垢栓塞により、耳の痛み、かゆみ、耳鳴り、難聴、またはその他の問題が生じることがあるかもしれません。必要であれば、医療機関が耳垢除去のお手伝いをしてくれます。
(※本文中にも出てきますが、これまでに出て来ていない用語としては、Eardrum=鼓膜ですね)
耳垢が一番詰まりやすいのはどんな人?
耳垢の詰まりは誰にでも起こる可能性があります。小児の約10%、成人の約5%が発症しています。
耳垢栓塞は、以下のような方々により起こりやすいと言われています:
- 補聴器、耳栓、イヤホンを使用している方
- 耳毛が多い方
- 湿疹のような皮膚疾患がある方
- 綿棒やその他の道具を耳に入れる方
- 55歳以上の方
- 発達障害のある方
- 耳垢の自然な除去を妨げているような、形の悪い耳の穴をお持ちの方
症状と原因
耳垢栓塞の症状は何?
耳垢が詰まることで現れる症状としては、以下が含まれ得ます:
- 耳の中の充満感
- 耳の痛み(耳痛)
- 時間の経過とともに悪化するかもしれない、難聴
- 耳鳴り
- 耳のかゆみ
- 耳からの分泌物や臭い
- めまい
何が耳垢の溜まりを引き起こすの?
単に耳垢の分泌量が多いために耳垢が溜まる方もいらっしゃいます。
また、以下のような場合にも耳垢が溜まるかもしれません:
- 耳垢が乾燥している、または硬い
- 耳毛が多い
- 耳の穴が狭い
- 耳栓や補聴器を頻繁に装用している
- 日常的に綿棒で耳掃除をしている
耳垢を除去しないと何が起こる?
過剰な耳垢を放置すると、耳垢栓塞の症状が悪化することがあるかもしれません。そういった症状には、難聴、耳の炎症、耳鳴りおよびその他の問題が含まれましょう。また、耳垢が溜まると耳の中が見えにくくなり、潜在的な問題が診断されないままになってしまう可能性もあるかもしれません。
診断と検査
耳垢栓塞はどう診断されるの?
担当の医療従事者が身体検査を行います。その際、耳鏡と呼ばれる特殊な器具で耳の中を観察し、耳垢が溜まっているかどうかを調べられることでしょう。
管理と治療
耳垢はどう取り除くの?
耳垢栓塞の治療には、以下を含む自宅での方法と診察室での方法とがあります:
- 耳垢を溶かす溶液
- 耳洗浄
- 診察室での耳垢除去
治療を試す前に、かかりつけの医療従事者にご相談ください。
正しく耳掃除をしましょう
耳の外側を手拭いできれいにします。シャワーや入浴の後は、できるだけ耳を乾かしましょう。
いかなる状況においても、耳の穴の中に物―綿棒を含め―を入れるべきではありません。綿棒を使うと鼓膜を傷つけるだけでなく、耳垢の分泌を促進する可能性があります。(綿棒を避けるべき理由については、下記の「その他のよくある質問」で詳しく説明しています。)
耳垢溶解液を使う
外耳道の中に、耳垢溶解液(耳垢を溶かす液)を滴下することが可能です。こういった溶液には、以下が含まれます:
こういった溶液を患部の耳に数滴垂らし、反対側に体を寝かせます。こうすることで、溶液が患部側の耳に垂らし込むことが可能となるわけです。こういったオイルは控えめに使用するようにしてください。市販の耳垢除去剤を使用する場合は、説明書に従いましょう。
耳の洗浄
もう1つの方法は、耳の灌流(かんりゅう)あるいは液注入です。これは、シリンジ(※針のない注射器の部分)を使って水または生理食塩水で外耳道を濯ぎ流す方法です。一般的には、まず耳垢溶解液を使って耳垢を柔らかくします。その後、バルブ付シリンジで耳の中をやさしく洗浄します。
診察室での耳垢除去
最後に、医療従事者が特別な器具を使って耳垢を手作業で取り除くことが可能です。耳垢用スプーン、鉗子、灌流器、または吸引器が使用されるかもしれません。一般的に、こういった処置は数分で完了します。
予防
どうすれば耳垢の溜まりを予防できる?
耳掃除のために耳の中に何かを突っ込んではいけません。綿棒を使う場合は、耳の外側の部分だけにしましょう。医療機関で年に1回以上耳垢を取る必要がある場合は、耳垢が溜まらないようにするにはどうしたらよいかを医師にお尋ねください。
見通し/予後
耳垢が詰まっている場合、何が予期できる?
耳垢栓塞は厄介で不便ですが、通常は危険ではありません。それでも、耳の痛み、めまい、あるいは難聴といった耳垢の症状にお気付きになられたら、医療機関にご連絡ください。
中には、他の人より耳垢の分泌量が多く、耳垢を除去するための定期的な治療が必要な方もいらっしゃいます。耳垢を軟らかくし、耳の健康を保つ方法について、かかりつけの医療従事者にご相談ください。
受け入れる
いつ医療機関を受診すべき?
耳の痛み、かゆみ、耳鳴り、めまい、難聴、または耳の充満感といった耳垢栓塞の症状が現れたら、医療機関にご連絡ください。
以下の場合は、直ちに医療ケアを受けるべきです:
- 発熱
- 消えない耳の痛み
- 耳から液体が出る(耳漏)
- 耳から悪臭がする
医療従事者にどんな質問をすべき?
担当医が耳垢の取り除き方を教えてくれます。以下は、尋ねると良いと思われる、いくつかの質問です:
- 私の耳は過剰の耳垢を作っているのでしょうか?
- どのようにすれば安全かつ徹底的に耳掃除をすることができますか?
- 耳垢が溜まるのを防ぐことはできますか?
- お勧めの家庭療法は何ですか?
- 専門家による耳垢除去は必要ですか?
- 耳垢は定期的に除去すべきですか?
その他のよくある質問
余分な耳垢を取るために綿棒を使っていいの?
多くの方々が耳掃除に綿棒を使っています。しかし、綿棒はかえって耳垢を増やす原因になるということが研究で示されています。これは、綿棒が外耳道の内部にある小さな毛を刺激するためです。この毛を刺激すると、外耳道内部の耳垢腺に、耳垢をもっと生産しなさいというメッセージが送られてしまうのです。
耳垢栓塞を治療する際、他に避けるべきことは何?
家庭用の吸引器(Wax-Vac®など)は使わないでください。大多数の方にとって効果的ではありませんし、医療従事者の多くも推奨していません。
自然な耳垢除去方法として宣伝されているイヤーキャンドルは効果がありません。外耳や外耳道にやけどのような怪我を負わせることもあり得ます。さらには、鼓膜が破れてしまうこともあるかもしれません。
クリーブランド・クリニックからのメモ
耳垢は、それ自体は悪いものではないということを忘れないようにしましょう。耳を清潔にし、感染を防いでくれています。しかし、耳垢が溜まると、炎症、かゆみ、難聴といった問題を引き起こす可能性があります。安全なのは、耳の外側を掃除したり、耳垢を軟らかくするために点耳薬や水を使ったりすることだけです。器具を使って耳垢を除去する場合は、必ずかかりつけの医療機関にご相談ください。
まぁ、そんなに目新しい話はなかったと言いますか、やはり医療機関的には、「耳掃除すな!」ってのが絶対的な意見のようですね……
…僕はそこまで中毒レベルではやりませんが、家の机の上には耳かきが置いてあって、たまに軽く耳掃除をしてますけど、やはり気持ちいいものですし、天下のクリーブランド・クリニックだろうとここはやはり、「うるせー!」って返したいと思います(笑)。
でもまぁ綿棒は、先端にカーブを作って掬える形になっている耳かきと違って、「いやこれ耳垢を押し込んでるだけじゃない?」としか思えなくて綿棒を使うことは僕はないんですけど(まぁ、実際は綿に絡みついて、取れることは取れますけどね)、あぁでも、耳垢がべとっとしている、いわゆる「飴耳(アメみみ)」の方は、綿棒じゃないとやってられないのかもしれませんね。
ちなみに有名な話として(以前の遺伝子記事でも触れたことがありましたが)遺伝子が同じである(というかどちらもアポクリン腺の数に影響)ため、飴耳の方はワキガであるというか体臭が強いことが多いわけですけど、飴耳の割合は、日本人では約15%程度と少数派である一方、白人は90%以上、黒人は99.5%以上が飴耳とされていますから、英語で耳垢が何だかねっとりしていそうな「ear wax」というのも、そういう理由があってのものな気がしますね。
個人的には、自分の正当化じゃないですけど(笑)、粉耳タイプの場合は、何か炎症とかもなさそうだし軽い耳掃除するのもいいんじゃない?…なんて思えます。
…ちょうど、記事によると、乾燥して硬い耳垢ほど、耳垢が溜まりやすいそうですしね(何となくグチョグチョの方が溜まりやすそうな気がしましたが、「不潔さ」ではなく「溜まりやすさ」であれば、粉耳の方が確かに多そうな気もします)、粉耳は耳掃除に打ってつけの体質といえましょう(笑)。
ということで、勝手にまとめて勝手に「うるせぇ知るか、俺は耳をかく!」と一人でキレてる意味不明な記事で恐縮でしたが(笑)、まぁでも実際「耳掃除は不要」とどんな医療機関の情報を見ても書いてる気がしますし、耳詰まりの症状が出ない限りは我慢した方がいいのはその通りなのかもしれませんね。
そこまで「しなきゃ死ぬ」程ではないので…
(全然関係ないですが、子供の頃、ピンクの電話という女性2人組のお笑いタレントがいまして、よっちゃんこと清水よし子さんが何かの番組で、
「結婚相手に求める条件は、耳掃除をさせてくれる人。耳掃除させてくれるなら、それ以外は本当に一切、何の条件も求めないしどんな人でも構わない。
浮気しようが全く問題ない、耳掃除さえさせてくれたらいい」
…とおっしゃってまして、子供心に「んなアホな(笑)」と笑えましたけど、明らかに真面目に本気トーンで語っていらした記憶があるので、「そこまで耳掃除(他人のをやる)が好きな人もいるんだなぁ」と思った記憶があります)
…って全然関係ない話に逸れましたが、僕はそこまで耳かき中毒ではないため、なるべく我慢しようかな、という気もしてきました。
でもまぁ、別に耳垢が増えてる気なんて全然しませんし、「やっぱり無理に我慢しなくてもいいかな」って気もしますね(笑)。