ウニって何者なんだ?

前回の記事では、謎の生命体とも思える…くせして実は我々人類・脊椎動物に近い性質があるという棘皮動物の禍々しいやつらを取り上げ、主に「食えるか食えんか」という生きる上で大変役に立つ話をまとめさせてもらっていました。


具体的には、ナマコ(マナマコ)は通販でも売られていますし、日本全国どこでも食べられるレベルでおなじみの食材である一方、ヒトデはまぁゲテモノ扱いではあるものの、毒に注意すれば食べられなくはない……そしてウニの仲間であるタコノマクラやカシパンなどは、その見た目や名前とは打って変わって食用には適さない(と言っても、これもヒトデ同様、あえて食べる程ではないけれど、まぁゲテモノに挑戦したいなら食べられなくはない、ただし可食部は非常に少ないけどね…みたいな感じのようではありましたが)…という話でした。

 

こう聞くと、「ウニはやっぱり食用には向かないんだね、何せトゲトゲのボールだし、そりゃ食べられまへんわな…」とはまぁ、ウニは有名すぎてそんなこと思う人は絶対いないと思いますけど(笑)、そう、ウニは言うまでもなく寿司ネタとしても大変人気な食材で、代表的な海の幸だといえましょう。

 

まぁ写真で紹介するまでもなく、軍艦巻きでよく見る、あのオレンジのペーストみたいなのがウニ……と思いきや、そういえば「あれはいったいウニの何なんだ…?」って気はするかもしれません。

 

これまた言うまでもなく、あのオレンジの物体はトゲトゲボールの中に実際に入ってはいるんですけれども、あのオレンジが意思をもってウネウネと動くというか、あれがウニの本体・ボディーというわけでは決してなく、あれは生殖巣、つまり精巣・卵巣なんですね。


というか僕は、まぁ以前チラッと「生魚が苦手…というか気付いたら消化できない身体になっており、別に味も好きじゃないので全く食べません。寿司に1ミリも興味がない非国民でサーセン(笑)」とか書いていた通り…

(何の記事だったかと思い検索してみたら、なぜか喉の薬について見ていた記事でした↓)

con-cats.hatenablog.com

 

…当然、ウニなんぞも食べたことは……まぁ幼い頃に物は試しでひとかけぐらい親が食べてるのをもらったこととかはあったかもしれませんけれども、当然子供舌に海の珍味など美味しいわけもなく、特に何の記憶も感慨もない感じで、食べたいとすら思わない感じですねぇ。


「可哀想に、本物のウニを食べたことがないからそんなことしか言えないんだな…」とか山岡さんに呆れられそうですけど(笑)、実際、何となく味は想像できますし、あれがもしも「実はプリンとかケーキのような味なんです!」ってんなら食べてやらんこともないですが、どう考えても塩漬けの生臭そうな物体で何となく想像できますしね、ウニ好きの方がいらっしゃったら大変申し訳ない限りですが、僕はこのままウニの精巣やら卵巣みたいな下品ではしたないものは一生口にせずに死んで行こうと思いますよ。


食べてみて欲しくば、本物のウニを明日までに持ってきてください、桐箱入りのもののみ認めます(いや何様だよお前は、お前に食わせるウニなんてねぇ!(笑))。

 

と、冗談はともかく、実際僕はウニ未経験なので具体的な違いや味については全く印象がないのですが、「『あれは精巣・卵巣なのである』っつってもどっちなのさ?」と思えたわけですけど、ウィキペディア先生によると、「どっちも」ということのようで(参考:ウニのウィ記事より↓)…

 

一般に生ウニとして板に載せ販売されているものは、精巣・卵巣が混ざったものである。卵巣は切るとゾル様に流れる特徴がある。精巣は白く半透明の精子が絡み付いていることがある。精巣の方が味が濃く美味とされており、精巣のみを集めたものは高価で、高級寿司店などに卸されている。

 

…なんと、オスもメスもどっちも人間にペロリと食される運命にあるとは、トゲトゲボールまで作って身を守ろうとしていたのに、人間様には全然通用してなくてワロタ(笑)。

 

というかそもそものそのウニですが、あれもよく考えたら本当に謎で、もちろんさっきから何の説明もなく「トゲトゲボール」とか書いていた通り、どなた様もご存知、こんな感じの奴(↓)なのは言うまでもないことですが…

 

ja.wikipedia.org

 

…実際、オレンジっぽい生殖巣がまぁオスもメスも内部に詰まってるとして、そういえば「ウニ」の本体といえる部分は一体どういう感じのものなのか、考えてみたら僕も全く予想だにつかないことに気が付きました。

 

…と、流石はウィッキー先生、ウニの中身の写真もしっかり掲載してくれていましたね……お借りさせていただきましょう、本邦初公開、これがウニの……お尻だ!

https://ja.wikipedia.org/wiki/ウニより

…なんとまぁ、肛門の拡大図でワロてまいましたが、まま、人間以外のブツなら猥褻物には当たらないでしょうから気にせず載せさせていただきましょう、いやぁ~、キモいですね!(笑)

 

その下には口の写真も載っていましたが……

https://ja.wikipedia.org/wiki/ウニより

…大差なし!

……むしろこっちの方が肛門っぽい!(笑)

 

とはいえ、口と肛門だけ見せられても結局全体像が浮かばないというか、「だから本体はどうなってんのよ」と思えるかもしれません。

 

中身を知るべくインターネッツの海を泳いでみた所、放送大学の「ウニゼミ( 発生生物学自主ゼミ)」にて公開されていたウニの詳しい解説記事で、イラストですがウニの中身が紹介されていました、こちらもスクショ画像をお借りさせていただきましょう。

 

https://unisemi.fem.jp/unitte.pdfより

はぇ~なるほど、ウニはなんと、人間でいえば内臓(腸)しかないような感じで、トゲトゲボールの鎧の下には、まさかのビロビロとした消化器が配置されているだけだったんですね…!

 

…「何だこの生物、ホンマにこいつは動物なのか?」とも思えましたけど(笑)、改めてふと思ったのは、やっぱり動物が動物たる所以は「目」にあるのではないか…なんて気がしてきました。

 

「目」がないと、イガグリとウニなんて何の違いもないですし、逆に植物には目がないが故にその場にじっと佇んでいるともいえますから、目がなくては正直、動物とは認めたくありませんね…。


まぁヒトデやナマコはあの謎ボディーのどこかに目はありそうというか、少なくとも、「どっかで周りを見て自分の意志で動いているのであろう」という気はするんですけど、ウニはトゲトゲしかなくて、中にひっそり本体がいて周りを見ているのかと思えば、まさかの胃腸しかないスカスカっぷり!

「一体コイツらはどうやって周りを見ているんだ?流石に動物である以上、周りの状況を見て、エサを捕まえて食べるなりしているんだろ?」……と思ったら、ズバリの答がナショジオ・日本語版に掲載されていましたね!

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

類似の記事があったのでどちらもリンクを貼らせていただきましたが、なんと、ウニはあのトゲトゲの全てが「目」であったとのこと…!

 

「逆にキメェーッ!」と思えましたけど(笑)、まぁ、全く何も見ず感じず、たまたま流れ着いたものを食べて生きて、挙句人間に捕まって大切な生殖巣をヒョイパクされる悲しい生命体でなくて良かったよ……とはいえるかもしれませんね。

 

ちなみにウニは人間と同じ新口動物であるため、意外と生命科学の研究で使われるモデル生物でもありまして、僕自身は自分の研究で使ったことはないのですが、学生時代、同じ学科の研究室でウニをよく実験材料に使って研究している所があり、学生実験で(個体丸々ではなく、ウニ由来の精子など一部のみですが)使ったことはあったので、「未知すぎる・謎すぎる生命体」というわけではなく、案外詳しくその生体の仕組みは知られているもので、結構身近でもあったんですけどね。

 

そんなわけで、せっかくの生命科学研究で重要な位置を占める生物でもあることですし、もうちょいちゃんと触れようと思っていたのですが、完全に時間切れとなってしまいました。

…というか、今回は久しぶりに完全に普段の投稿時間に間に合わず、書き始めたのがいつもの予定時間の5分前だったので流石に予定時刻でのアップは諦めて遅らさせていただきました、お待ちしていただいた方がもしいらしておりましたら、大変申し訳ない限りです。

ちなみに数日前も実は一瞬アップが遅れてたんですけど、そちらは「予定投稿時刻」を冬時間だった頃の癖か、日本時間13:00に設定してしまっていまして、それに気付いたのは本来の予定時刻の12時少し過ぎであったためちょっと遅くなってしまったわけだったのですが、「本当は間に合ってたのにぃ!」という感じでもあったゆえ、投稿時刻も後ほど12:00に改竄するなどして「普段通りに投稿してましたが?」というフリをシレッとしていたんですけれども、今回は投稿時刻をきちんと12:45の予約設定のまま正直に残しておこうと思います(笑)。


…まぁそんなことはクッソどうでもいい話にも程がありますが(笑)、そんなわけで今回はアップが遅れてしまいすみませんでしたという謝罪を最後に書き連ねさせていただき、次回はまた門リストに戻っていこうと思っています。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村