動物の分類について浅く垣間見ているシリーズ、話は「門」の分類も終盤となり、「発生の初期に細胞が何度も分割してできたボールがくぼみ始めた方の穴が肛門となり、それが貫通して新しく出来た方の穴が口になる」というかなりどうでもいい共通点とはいえるものの、ほぼ全ての愛すべき動物が所属しているといえる、そこそこ選ばれしグループともいえましょう、「新口動物」にまで歩を進めていました。
↓のリストでは4門所属の新口動物ですが、どうやら前回見ていたチンウズムシは新口動物といえるかどうか微妙なラインらしく、現在主流の説では「3門とされる」なんて記述も目にしましたけれども…
…まぁチンさんの採否は知ったこっちゃないどうでもいい点として、引き続き、我らが脊椎動物と同じグループの他の門も見ていくといたしましょう。
そう、「先にお尻・後が口」という洗練された発生スタイルを持つお仲間生物としてちゃっかり存在しているのが、ズバリ表の下から3つ目の、棘皮動物門!
読み方すらやや難解な、ここでしか見ない読みにも思えますけど、トゲの皮と書いて「キョクヒ」動物となりますけれども、何度か簡単に触れたことがあった通り、代表例はウニ・ヒトデ・ナマコという、あまりにも謎過ぎる生命体が所属する不思議ちゃん部門にも思えるやつらでして、胚葉が3つに分かれたほぼ全ての動物が「左右相称動物」と分類されるのに、こいつらだけは放射対称な形……より専門的には「五放射相称」になっているという特徴もある、トガったやつらでもあるという話でした。
この内、ヒトデは五角形の星型で「五放射対称」と呼ばれるのも納得ですけれども…
…実はウニもナマコも、見た目は全くそう思えないけれども、基本的に身体の内部・断面図は五角形状の放射型になっているという特徴があるため、やっぱりこいつらは似た者同士・仲間の動物と考えられる形になっているんですね。
とはいえ「基本的に」と書いた通り、ウィッキー先生によると、ウニの仲間には五放射状ではないボディーを持つものもいらっしゃるようで、その代表例が、タコノマクラ…!
…まぁ名前はどっかで聞いたことがある気がするものの、どういうナリをしているものなのかなんて全くイメージになかったですけど、↑のリンクカード・サムネイルに標本展示品があります通り……って、模様がなんぞ五角形星型で、「やっぱり五角形になりたそうな雰囲気醸し出してますやん!」とも思えたものの(笑)、まぁこいつらは形態学的な特徴としては左右相称の仲間になっているようですね、全然そうは見えませんが(笑)。
ウィ記事には『お菓子みたいな形状から、昔は「キンツバ」などと呼ばれていた』とも書かれており、また学名がC. japonicusでもある通り日本近海の特産動物のようですけれども、近縁種には「カシパン」というふざけた名前の動物もいるそうで、笑っちゃいましたね(笑)。
ちなみにタコノマクラもカシパンも「食用には適さない」とのことで、名前負けすぎるといいますか、正直「何やねん!」と思えましたけど(笑)、まぁ「何とか食べられないだろうか…」と願った、食糧不足に苦しんでいたであろう昔の人の願いが詰まった名前なのかもしれませんね。
一方言うまでもなく、五放射型タイプのウニ(正形ウニ類と呼ぶようです)は食用とされる種も多数いるわけですけど、今回はウニについて触れようと思っていたものの、ウニは結構面白い対象でそこそこの分量に膨らみそうであるため、タコマクとかカシパンとかしょうもねぇ奴らでそこそこの量を稼げてしまったことから、今回はケチって別のネタに触れてお茶を濁させていただこうと思います(笑)。
そんなわけで「食用」という話から、棘皮動物の仲間であるヒトデとナマコについて見てみるといたしましょう。
まぁウィ記事の記述をなぞるだけの話になるわけですけど、まずは先ほどリンクカードも貼っていたヒトデ、こちらは寿司ネタとして名高いウニとは違い、「あんな星形の謎過ぎる物体食べるわけないでしょ、マリオじゃねんだからさ……」と思えるものの、記事を見てみたらあぁーっと!!
…流石は俺らの中国、星形の謎の物質を揚げて召し上がっていたーっ!!(笑)
まぁキャッチ―な形から、意外と美味しそうではありますけど、まぁ美味しかったら我らがジャパンが食材として使っていないわけはないので、恐らく普通に不味いのでしょう、少なくとも僕は要らないっすねぇ~(笑)。
…と、念のため検索してみたら、かなりグロいクモヒトデを素揚げして食ってるとんでもないYouTuberがいらっしゃいました。
動画終盤では、咀嚼したヒトデを、わざわざ口の中を開けて見せる(モザイクなし)というとんでもねぇ絵面も公開されているので若干閲覧注意かもしれませんが、お味の感想はというと…
…「美味しくない・味なし」とのことで、見た目通りすぎましたね(笑)。
ちなみにヒトデにはしばしば毒が含まれているため、その意味でも食用に適さないわけですが、まぁ正しい知識を持って毒性の低いものを選べば、食べられないことはないという感じのようです。
一方のナマコは、これはまぁそういえば僕は食べたことがないものの、「食用として使われる」ってのは知識としては何となく誰でも知っている話ですが…
…上記ウィ記事によると、ナマコにも食用・非食用の違いはあるらしく、食べられるナマコの代表例は「マナマコ」という、名前自体は可愛らしい感じの種のようで…
…我々日本人の食にかける執念はすさまじいのか、上記ウィ記事、クッソ長すぎてワロタ(笑)。
そこそこ学術的な記述も多く、出典の量がかなり多いこともあり、あり得ないぐらいのボリュームで笑えるレベルでしたが(しかも画像も上記サムネのトップ画以外1つもなしという硬派な内容……マナマコ好きの方の執念を感じます)、お、しかしなんと、英語版の記事は遥かに短いのに、画像がありましたね!
こちらも学名がjaponicusということで、日本を象徴する海産物といえるのかもしれませんけれども、英語版ウィ記事で紹介されていた画像をお借りさせていただきましょう。
…マズそう(完)。(笑)
説明文にある通り、英語では通称Japanese sea cucumberと呼ばれるそうで、「日本の海キュウリ」と、不味そうな見た目にピッタリな冴えない名前ですね(笑)。
とはいえナマコは(キュウリみたいなザコとは違い)高タンパクでビタミン・ミネラルもそこそこ豊富な栄養食らしく、来たるべき食糧危機には救世主となってくれるのかもしれませんね……まぁ僕が生きている間にそうはならないと思うので、無責任に適当言ってるだけかもしれませんが(笑)。
では次回は、ウニについてもうちょっと記事を見繕わせていただこうと思います。