世界一速く回るものは?

まず訂正から入りたいのですが、前々回の記事で見ていた回転アトラクション「トンデミーナ」でかかる遠心力(G)について、大きなミスを見つけてしまいました。

前回の記事を書いた時点でも気付かずそのまま「重力の13倍以上!」と書いてしまっていたものの、再読しているときに「いや待てよ、13Gって、そこまでかかるか…?!」と思い冷静に計算式を見直してみたら、トンデミーナのアームの長さは25メートルと公式に掲載されていたわけですけれども、ぬわぁんと!

 

普通に考えて、これはアームの全長であり、中心の軸から左に12.5メートル、右に12.5メートル伸びていると考えるのが当然でしたから、遠心力を考える上で必要な「振り子の半径」は、片側の腕=25メートルの半分、すなわち12.5メートルだったんですね!!

 

ということで、トンデミーナ最高速でかかる遠心力は流石に「重力の13倍」ではなく、(改めて、遠心力は半径に比例するので)その半分の、約6.5Gぐらいがかかる感じだと、それが正しい値になる形でした。

 

まぁ6.5Gでも相当大きい気がしまけど、それは最高速度になる一瞬のみですし、まま、一桁ならそんなものかな、って気もするかもしれません。

 

しれっと前回・前々回の記述も修正しておきましたが、あれを見て「重力の13倍?!精神と時の部屋より凄いじゃないか!一度体験してみたかったんだ、行くぜフジQ!!」と喜び勇んで富士急まで赴いた方がもしいらっしゃいましたら、誠にごめんなさい……心よりお詫び申し上げるとともに、チケットを送っていただければ責任もって返金させていただこうと思います…。

(…って、いるわけなさすぎるので適当ぶっこいてますけど(笑)、よく考えたら別にここ2日で富士急に遊びに行った方はごまんといるわけで、その方に「お前の情報を信じて富士急に行ったんだぞ、返金しろ!」と迫られても困ってしまうため、やっぱり自己責任ということで頼んます(笑)。)

 

今回の最高速ネタはすぐ終わりそうなため、せっかくなのでもう一つ勘違いネタを披露しておくと、1分あたりの回転数を意味する単位「RPM」ですが、こないだ何度かベックマンの公式サイトを目にして「あぁそういえばそうだった」と、ついついしてしまう自分の勘違いに気付いたんですけど……

これはまぁ「1分あたりの回転数」という意味も日本語もその通りではあるのですが、僕はいつも頭の中で「rounds per minute」とスペルアウトしてしまうんですけど、一応「回・あたり・分」で意味としては間違ってはないように思えるものの、どう調べてもそれが正しい表現では決してないようで、正しくは、

「revolutions per minute」

の頭文字を取った頭字語になってたんですねぇ~。

 

言われてみればそうだったそうだったと思い出すのですが、日本人的には「一回り・周回」という意味ドンピシャすぎますし、僕はより分かりやすいラウンド・パー・ミニットだと思ってしまうんですけれども、正式にはまさかのレボリューションなんですね。


まぁrevolutionって日本語だと「革命」ってイメージしかないですけど、この語は元々「revolve」(回転する)という言葉が語義ですし、意味としても(まぁ実際RPMでそういう使われ方をしているので明らかですが)「回転」という意もある単語だといえましょう。

 

と、前置きはその辺にして本題に入りますと、こないだ見ていた超スーパーウルトラ高速遠心機(と書くと小学生っぽいですが(笑)、実際、日本語の正式用語「超遠心機」は、英語だと「Ultracentrifuge(ウルトラ・セントリフュージ)」となります)は15万rpmだったわけですけど(himac社の、これ↓)…

con-cats.hatenablog.com

 

…遠心機としては世界最高スピードとのことでしたが、果たしてこの世にもっと速く回るものは存在するのでしょうか…?

 

パッと出考えの思い付きだと、ジェット機なんかのエンジンの回転数は、かなり速そうなイメージがありますね(何せ、空を飛ぶわけですし)。


ジェットエンジンの回転数はどのぐらいなのだろうと調べてみたら、そのものズバリの素晴らしいまとめ記事が、↓の「マニアな航空資料館」という、あまりにもそのものズバリすぎる名前のサイトに存在しました。

こちらを参考にさせていただくと…

okinawa-airport-terminal.com

 

…もちろんジェットエンジンにも色々ある上、「ファン」と、その先にあるより小さな部品である「コア」でそれぞれ異なる回転数を持つそうですが、まぁより速い方であるコア回転数を見てみますと、一番速いもので、PW1100という型番の系列 (↓) の1つ、PW1127Gというのが全72タイプ中最高回転数を誇っていました。

okinawa-airport-terminal.com

 

しかし、この世界最高スピードのジェットエンジンでも、2万2300 rpm、1分間で2万2300回転程度と、まぁ言うまでもなく極めて速いことは速いですけど、チューブを回すためだけの超遠心機ごときに余裕で敗北しているんですねぇ。

 

もちろん回転する物体の大きさが違うので、生まれるエネルギーには天と地の差があるわけですけど、純粋な回転スピードでいえば、ジェットエンジンは最強ではなかった感じでした。

 

ではこの世で最も速く回るものは何かといいますと、「fastest rpm record」なんかで検索したら出てきました、ズバリこちら(↓)…

 

newatlas.com

 

…New Atlasというサイエンス系ニュースサイトでまとめられていました、パデュー大学が生み出したというこの物体は、なんと300ビリオン=3000億 rpm以上!!

 

1分で3000億回転なので、1秒で50億回転……すなわち1回転するのにわずか0.00000000002秒しかかからないと、小さすぎて全く実感できず、もはや一切凄さが分からないレベル!(笑)

 

こいつは一体何者なのでしょうか…?


まぁNature系列の論文は無料公開されていないことが多いですけど、図の一部だけ「引用」ということでお借りさせていただきましょう。

https://www.nature.com/articles/s41565-019-0605-9より


…って、こんなの見ても何も分かんないですけど、図のタイトル「Experimental schematic and rotation spectra of an optically levitated nanoparticle.」というのは、「levitate」って単語はファイナルファンタジーの魔法で存在するからゲームキッズは誰でも知っています…「レビテト=浮遊」という意味であり、全体では「光浮遊ナノ粒子の実験模式図と回転スペクトル」という感じの意味なので、まぁ、本当に1分子レベルの目に見えない微小粒子を、レーザー光の力で動かしたものだそうですが、顕微鏡で見るとダンベル型のこのシリコン粒子は、実に秒間50億回転以上を記録したということで……

…まぁ別に世界最速を目指したわけではなく、トルクセンサーを開発することでより精密な物理定数の解明などを目指して行われた研究で、結果的に非常に高い回転数の粒子が確認できたというあくまで副産物で生まれたものという話になるようですけれども、まぁ正直、こういう目に見えない微粒子が「めちゃくちゃ速く回転してます!」…とか言われても、いや目に見えないし、そんなチビが回ったところでさぁ……と、何というかこう、もっと機械機械した装置じゃないと我々は意味のある高速回転だと認めたくありませんねぇ…みたいな納得いかなさを、ちょっと感じちゃいますね(何様だよ、って話ですが(笑))。

 

しかし、Atlasの記事には、本題に入る前振りとしてしれっと「歯科医のドリルは約50万回転のものまで知られているが…」なんて記述がありました。


調べてみると確かに…

 

en.wikipedia.org

 

…現在では、実に分速80万回転のものが存在するそうで、凄まじい!

(一応、広範に使われているドリルは40万rpm程度とのことですが、それでも世界最高速度の遠心機より遥かに速いですね。)

 

まぁ、ジェットエンジンよりチューブの遠心機、遠心機よりドリル、さらに言えばドリルよりナノ分子…ということで、当たり前ですけどモノが小さくなればなるほど速く回転させることができるという、それだけの話なのかもしれません。

 

とはいえ一応、先ほどの検索に「machinery(機械)」という単語を足したら、こんな記事(↓)が出てきましたが…

 

www.livescience.com

 

…スイスのチューリッヒ工科大学が開発した、マッチ箱サイズの工業用モーター、こちらは1ミリオン=100万 rpmということで、2008年時点で、同じくスイスのCeleroton社と実用化に向けて開発が続けられているという話でしたが、果たして実際に実用化されているのかは不明だったものの、まぁ知らないだけで、どこか産業の重要な場面で、この凄まじい回転が既に活かされていることもあるのかもしれませんね。

 

そんなわけで、目に見えて動きを仕事に変換できる工業製品では、実に1分で100万回転もできる凄い装置も既に作られている…というのはまさに人類の叡智で夢がある話だといえましょう。


(ただ、最初のジェットエンジンとか、一般的に男の子はワクワクするものと言われがちですけど、僕は車とかジェット機とかマジで1ミリも興味が湧かないので、「夢がある」とかいいつつ自分が開発したいなぁ、みたいな気持ちには正直ならないんですけどね(笑)。

 もちろん、ワクワクする人の気持ちも分かりはしますが…。)

 

では次回は……あぁ、ようやくフェノクロ・エタ沈に戻っていく感じですね。全く大した話も残っていませんが、適当に補足事項に触れていきたい限りです。

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