英語だとどう読めばいいのか…?(糖関連)

前回の記事までで、エネルギーを生み出すための呼吸反応3ステップの内、第一段階である解糖系について、一通り見終えていました。

 

ごくごく簡単におさらいしておくと、全ての糖の基本といえる、ブドウ糖グルコースを出発物質として、紆余曲折を経てグリセルアルデヒド 3-リン酸(G3P)となり、こいつがまずはGAPDHという著名酵素の力でリン酸がもう1つくっつく反応以下またまた紆余曲折を経て、呼吸の目的であるATPもいくらか合成されながら(グルコース1分子あたり4分子が作られますが、序盤のステップでATPを2分子使っているため、トータルで2 ATPの儲け)、ピルビン酸にまで分解されていく…というものでした。

 

そういえば今まで触れるのをすっかり忘れてましたけど、名前について、文字だけでは何と読むのかが曖昧というか全く不明なわけですが、まずGAPDHってのは、英語だと(まぁ日本語ででもですけど)どうやって読まれるかと言いますと、これは素直にそのままアルファベットべた読み……はあまりされず、どう考えても読みやすい形になっているので、「ギャップ・ディーエイチ」と読まれる感じになっています。


あぁせっかくなので、略さない正式名称である「Glyceraldehyde 3-phosphate dehydrogenase」にも触れておきますと、まぁカタカナ表記にすれば「グリセルアルデヒド・スリーホスフェート・デヒドロゲナーゼ」ですけど、まぁ英語で読むとなるとやはり中々カタカナ読みでは通じないもので、英語っぽく発音するのであれば、まぁあえてこの分子の全体が読まれることはほぼないので(GAPDH呼びされるため)ポイントだけを挙げてみますと…

まず、アルデヒドは、「アルデハイド」であり、ポイントとしてはもちろん「ヒ」が「ハイ」になるのが重要で、あとはアクセントも、日本語だと「アルヒド」とデが微妙に強い気がしますけど、そう読んでしまったらほぼ確で通じないので、大げさに英語っぽく「ア~ルデハ~イド」みたいに読まなきゃいけない感じですね。


一方、「デヒドロゲナーゼ」は、このレベルの長い単語を英語っぽく読むのは初見だと困難を極めるわけですけど(日本人が英語っぽく言おうとしても、絶対に「デヒドロゲナ~ゼ」みたいに、無理やりちょっと語尾を上げて英語っぽくするぐらいしか浮かばないんですよね(笑))、これはズバリ、

「ディ・ハイドロネェス」

って感じでいけば、カタカナでもまぁ英語っぽくいけそうな感じでしょうか。


こちらも「ヒドロ」は「ハイドロ」で、日本語だと(多分ドイツ語読み由来の)「アーゼ」になる酵素の接尾辞「ase」は、英語だと「エース」になるのも重要なポイントといえましょう。


初見だとそういう英語っぺぇ発音は何か小っ恥ずかしい気もするわけですけど、そう読まないと絶対通じないのでしゃあない、大和魂が拒否するけどそう読まざるを得ない……って感じですね。

 

……と思ってたんですが、僕が読むならそう読むんですけど、念のため検索してみたら、辞書によってはその発音にちゃんとなってはいたもののど、また別の辞書によってはなんと、微妙に(というか全然)違うアクセントで読まれる表記もありましたね。

 

「発音」を意味する「pronunciation」とともにGoogle検索したら、(以前の記事でも何度か見たことがあったように)音声レッスンのミニコーナーが検索トップに表示されるわけですけど、まさにスクショで撮ったこんな感じのように(↓)…

 

「dehydrogenase pronunciation」のGoogle検索結果トップより

 

「ディーハイドロォネェス」って感じで、まさかの「ドロ」にアクセントの読み方もあるんですねぇ~。


言われてみればまぁそれも英語っぽくはありますけど(リンクからはネイティブ音声も聞ける形です)、自分で読むならやっぱり水素の「hydrogen」は「ハイドロジェン」なこともあって、それに「di」をつけただけの「ハイ」アクセントで、何度か考えてみましたが自分なら読んでしまう気がします。

 

ちなみに先ほども書いた通り、別の辞書では僕パターンの読み方もちゃんと掲載されていました。

単語のみで検索するとGoogleはその語の定義を紹介してくれるわけですが、そこで引っ張られていたのは我らがオックスフォード辞書でしたけど、発音記号だとやや分かりにくいものの、これもスピーカーボタンをクリックなりタップすれば音が聴けるので明らかでしょう(まぁ、↓の画像は単なるスクショなので当然音は出ないため、リンクに飛んでいただく必要がありますが(笑))…

 

「dehydrogenase」のGoogle検索結果トップより

…これはまさに「ディ・ハイドロネェス」だといえましょう。

 

まぁ、こんなもん英単語というより専門用語の一種ですから、日本語でも科学用語が人によって違う読まれ方をすることがままあるように(まぁ、「ままある」と言いつつ、別にパッと例は浮かびませんけど(笑))、決まりきった発音はない感じなのかな、って気がしますね。

 

せっかくなのでもうちょい名前というか「英語でこの辺の用語をどう読むのか」ネタについて触れてみますと、前回までで触れ終えていた解糖系、英語ではglycolysisと呼ばれますが、これはおなじみ「糖」を意味する「グリコ」と、「分解」を意味する「リシス」との合成語であり、まさに日本語でもそのまんまの意味になるわけですけど、これまた、キモいアメリカ人は「リ」をわざわざ「ライ」と読むので、英語っぽく読むためには…

 

「glycolysis pronunciation」のGoogle検索結果トップより

「グライコーリシス」

なんて読まなきゃいけないんですねぇ。

 

(ちなみに、「Lysis」も単独なら「ライシス」って読まれますけど、組み合わさると普通に「リシス」のまんまのこともある感じで、ややこしいですね……やっぱ英語ってクソだわ(笑))

(まぁ、↑のGoogle先生による分かりやすい音表記にもある通り、実際は「グライカーラサス」と、「リシス」ってより「ラサス」みたいに読んだ方が、より英語っぽいとは言えるわけですが、いずれにせよこの「ly」「ライ」ではない感じといえましょう。)

 

あとは……そもそもの主役分子である「グルコース」、これ、僕は高校生物で先生が読んでいたのが音の初聴(初耳)でしたけど、そういえば自分の中では料理の「フルコース」というよく聞く単語と全く同じ「グルコース」って、子供の頃は絶対読んでた記憶がありますけど、これは英単語のアクセントにのっとり、「コース」と、先頭アクセントの形で日本語でも読まれる感じになっています。

初見あまりにも違和感がありましたが、流石にもう「グルコース」の方がおかしいと感じる体質になってしまいました。

 

フルクトースも当然「ルクトース」だし、スクロース(砂糖)なんかに至っては、昔は「シュクロース」というカタカナ表記だったこともあり、まぁ実際そっちの方が英語に近いとはいえるんですけど、特に年配の方だと「シューロース」なんて読むことが多いですが普通にそれが正しく、これに限らず糖のカタカナ表記は日本語で読む際も前半にアクセントが基本ですね。


本だけで学習した人の場合、日本人なら必ず「後半アクセント」で読んでしまうのではないかと思いますが(「スクロー」みたいな)、正しくは(日本語の授業でも)前半アクセントなのでご注意ください、という話でした。

(あれ、でもそういえば、「ラクトース」だけは普通に日本語だと「ラクトース」って読まれてる気がしますねぇ!

 「トース」は、普通に日本語的には違和感バリバリです、なぜでしょうね…?

…とはいえこれももちろん、英語だと前半アクセントなのでご注意ください(↓))

 

「lactose pronunciation」のGoogle検索結果トップより

 

…あ、最後もう一つ、前回出てきた解糖系のラスボス・ピルビン酸ことpyruvateですが、これは「パイルベート」なんですねぇ……とか書こうと思ったら、うっそ~ん?!

 

「pyruvate pronunciation」のGoogle検索結果トップより

…まさかの「パイルーベイト」、どの辞書を見ても100%そうなってますね…。

 

あれぇ~、これ、普通に周りもパイルベートって言ってる気がしたけど……と思ったら、すぐ下に貼られていたYoutubeの発音ガイド動画を見てみたところ…

 

www.youtube.com

 

…やっぱりパイルベートでえぇやんけ!(笑)

 

まぁやっぱり、科学用語は必ずしも本来の発音で読まれないこともある、って感じなのかもしれませんね。

 

そんな所で、今回は呼吸の反応経路の続きを見ていく予定でしたが、まさかの発音ネタで1記事埋まってしまいました。

続きは次回に持ち越しとさせていただきましょう。

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