唐突に脱線していました「温度と硬度」シリーズも、金属の結晶にアイスにプラスチックにと、一通り書いてみようと思ったネタには触れられていたのでまた途中状態だった話題に戻っていこうと思っていたのですが、どこまで遡ってどんな話から見ていくかについて考える時間が1秒もなかったので(まぁこんな駄文をツラツラ書いてる時点でそんな訳ないんですけど(笑)、何も考えず今ある流れに身を任せるのと、振り返ってどこからどうするかなどを考えることの間には結構大きな隔たりがあるのです、って感じですね)、前回のプラスチックネタからもうちょい広げさせていただくといたしましょう。
本当は、「クロロホルムはガラス瓶で保管します」というちょいネタから、今回はガラスの方に脱線してみようかと思ってガラス容器について色々まとめつつあったのですが、その途中、「あぁそういえば、プラ容器についても小ネタがあるな」と思ったので、今回はプラスチックの容器を見ていく形です。
…ってまぁそういうブログを書く上での裏話的な話、正直毎度冗長にも程があるといいますか、無意味な内容の極みすぎんだろ……とも我ながら思えるのですが(最初の前置きや、最後の「次回は〇〇にしようと思います」みたいなどうでもいい末文もそうですね)、これはまぁ手癖といいますか、「邪魔なだけ。絶対にない方がいい」ってのは理解しているんですけれども、個人的にはそういうどうでもいい内容こそむしろ書き手の心が分かって好き…みたいな部分もあるため、あえて思ったことはそのまんまダダ洩れで残させてもろてる感じですね。
(まぁ自分で言うのも何ですが、「本題以外は無意味、必要な情報を適切に表示することが最重要」という理系の研究職に従事している人の中では、かなり稀有な存在ではないかと思います。
…とはいえやっぱり、数学・物理といった理論科学系ではないからこその特徴かもしれず、実験系の研究者なら、割と僕と似たタイプの方もいらっしゃる気はしますけどね。)
何気に書こうと思った内容のボリュームが少なそうなので、いつも以上にどうでもいい前置きを無駄に広げている感じです(笑)。
(これも、そもそも「短いなら短いで別にいいやんけ、無駄に水増しした内容に何の意味が…?」って話なのは全くもって「違えねぇ」なんですけど(笑)、まぁ何となくそれなりの量の記事をまとめる方がしっくり来る…みたいな、無意味な謎のこだわりってやつかもしれません。)
そんなわけでようやく本題に入りますと、前回、熱を加えると溶けてしまう・変形してしまう、すなわち熱に弱いのが「熱可塑性樹脂」と呼ばれるものになります……などとまとめていたのですが、もちろん非常に高温にまで上げていくと「可塑性」タイプのプラはその性質上、必ず変形・分解してしまうわけですけれども、技術革新や種々の工夫で、日常生活レベルで出てくる高温程度なら、別に問題なく耐えられる熱可塑性プラスチックってのも普通に存在しているんですね。
例えば一番分かりやすい例でいうと、サランラップ……あれは普通に、当たり前のように食品に被せてそのまんま電子レンジで温めることが多いわけですけど、もう今の時代当たり前すぎて誰も疑問にも思わないかもしれないものの、初めて見たときは「えっ?大丈夫なの?!」と僕は不思議に思ったものです。
まぁラップは以前の、ちょうど前回もリンクを貼っていた高分子について見ていた記事で触れていた通り、物質としてはポリ塩化ビニリデン(PVDC)と呼ばれるものなわけですが、以下のウィ記事にある通り(↓)…
…こいつは熱可塑性樹脂でありながら熱安定性に優れており、通常の食品加熱程度の温度では一切溶解の心配はない感じなんですね。
(とはいえ、長い間加熱し続けて結構な温度になると、どんなラップも確実に、何と言いますか「クタッ」とした感じにはなりますけど、↑の記事によると、「125℃を超えると分解し、塩化水素が発生する」とのことで、まぁ圧力釜でも使わない限り、水の沸点が100℃ということもあって、通常、分解の心配は不要だといえましょう。
ただし、油は、てんぷら油は200℃にまで上げることなどもあることから分かる通り水よりも遥かに沸点が高くどこまでも温度が上がり続けますから、油の多い食品ですと、常識外れの長時間加熱してしまうと、案外危険といえるのかもしれません…(発生する塩化水素というのは、まさに塩酸ですから、有毒物質ですしね)。
とはいえラップの危険性なんて全く意識されていないのに何の事故も起こっていないことからも分かる通り、事実上、家庭の調理でそこまで高温になることはないといえそうです。)
そう、食品の加熱といえば、「ガチで毎日全く同じものしか食べていない」でおなじみの僕も実は電子レンジだけは毎日使っていまして、ズバリ、玄米を1週間分炊いて、タッパーというかランチボックスみたいなのに冷凍保存し、毎食それをレンチンして食べているのです。
なので、今回は「大公開!こんな容器に玄米を入れて使ってます!!」という、そんな話を見てみようという回なのでした(クソどうでもいい~(笑))。
まぁぶっちゃけ本当にどうでもいいにも程がある話なんですけど(笑)、僕が使っているのはスーパーで買った、Rubbermaid社の「EasyFindLids」というシリーズで…
(別にこだわりがあるわけでもないし、普通に類似製品はいくらでもあるわけですが、スーパーに並んでいたのがこれだったので最初に買ったのがこれであり、しかもめっちゃちょうどいいサイズなので、もう10年以上愛用している感じです)
…買ったのは本当にこちらへ来てすぐの、もうかれこれ11年前とかになるわけですけど、大手企業の製品ですし、普通にまだちゃんと存在していました……まさに、これ(↓)ですね!
…と思いきや、僕が使ってるドンピシャ同じサイズのものがなぜか見当たらなかったのですが、この画像は目を凝らしてみたら分かる通り「3.3リットル」のボックスなんですけど、僕が愛用しているのは……あれ、あいつは何リットルなんだ?
…と、10年経ってラベルなんてもうとっくのとうに剥がれてなくなってしまっているのですが、底を見てみたらちゃんと書いてありました…!
僕の使ってるのは「1.2リットル」ボックスで、一応、サイズ感はこの画像と全く同じぐらいで(いや、これは若干横長に見えますが、僕のはもうちょい立方体に近い(=高さと幅が同じぐらい)かもしれません……まぁそんな実物のサイズとか、本気で死ぬ程どうでもいいですけど(笑))、基本的には概ねこれより全体のサイズだけが小さくなった感じですね。
(とはいえ写真だとそもそも大きさなんて分からないわけですが、まぁ、普通に「1.2リットル」で想像できるそのまんまですけど(笑)、今測ったら幅が12センチぐらい(縦横は同じ正方形)で、高さは9センチぐらいで……別に全然立方体じゃなかったですね(笑))
いずれにせよ、この1.2リットルのランチボックス6つに玄米をそれなりに満杯に詰め、1週間毎日1つずつ食べている(炊いた日は「炊飯器から直」なので、6ボックスだけど合計7日(笑))…という感じで、結構それなりの量食っとるんだね、という感じではないでしょうか。
まぁ僕の食事はともかく、このEasyFindLidsシリーズ、当然電子レンジも直接利用可なんですけど、とはいえ商品ページにある説明を読んでみますと…
Containers are microwave-safe for reheating, and are top-rack dishwasher-safe, freezer-safe, and BPA-free.
…と、直接明記はされていないものの、あくまで電子レンジOKなのは「容器は」であり、フタについては明言されていないのです。
(ちなみに説明書きにある「BPA」というのは前回名前だけ出ていた熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂の一種で、「環境ホルモン」と呼ばれて有害だと槍玉に挙げられがちなやつですね。)
当時軽くネット情報を調べた結果、確か「フタは外してご利用ください」という情報があったので…
(というか、あんまりはっきりした情報が見つからなかったか、あるいはもしかしたら「フタを閉めたままレンジ不可」だったかもしれませんけど、いずれにせよどうせ開けなきゃいけないなら、大丈夫なのか不安がったまま使うより完全に外した方がいいだろう、と結論付けた感じだったかもしれません)
…毎度フタだけは外してレンジにかけているのですが、凍った容器のフタを開けるのが、地味に死ぬほど面倒くさい!
凍っている状態でフタを開けるのはしばしば結構な力が必要な重労働で、10年以上、どのボックスも毎週1回開けているため、毎度割と無理やりこじ開けている結果、6個中2つぐらい、4隅の1つにある「ベロ」の部分がもう割れてしまっているぐらいです。
サイズもジャストフィットで10年以上もの使用に耐えてくれるナイスなボックスなのですが、この「フタだけレンジ不可」というのは大変不便で、そこだけはこのランチボックスの不満点かもしれません……。
…と思っていたら、あぁーっと!
先ほど貼っていたラバーメイドの製品一覧ページをよく見たら、何か持ってるのと違うのが発売されてるうぅー!!
なんと、Vent(通気口)付きのフタのシリーズが登場しており、通気口がついている以上当たり前ですが、こちらはフタをしたまんまで電子レンジ可能!!
ぬわ~んと、やはり僕のような、フタを開ける手間すら惜しむものぐさ太郎が多かったのか(いやまぁ中身を食べるんだからフタはいずれにせよ開けるわけですけど、凍ってると開けづらい、ってことですね(笑))、イマドキはフタしたままレンチンできるものもちゃんと出てきていたんですねぇ~。
調べたら、愛用している1.2リットルのvent付きバージョンも当然売られていました、こちらAmazonでは…
2個入り1パックで、お値段18.35ドル!
驚異の円安の結果、現在の為替でいえば2個2740円、1個あたり1370円と考えたら、微妙に高ぇーっ!(笑)
ま、よく考えたら通気口とか洗いにくそうですし、現状使ってるのが全部ぶっ壊れるまで、物持ちのいい僕は今の子らを使い続けるとしましょう。
フタ開けるぐらい、別に手間でも何でもないから…(震え声)
(いやさっき「死ぬほど面倒くさい」って泣き言いってたやんけ(笑))
…と、そんな自分の弁当箱事情は正直どうでもよく、こいつの素材は何なのかといいますと、底にこちらもちゃんと刻印されていました、ズバリ、リサイクルナンバー5番の、PPことポリプロピレン!
まずその「リサイクルナンバー」ですが、検索したら我らが椙山女学園大学がまとめてくれていました、こちらは世界共通のナンバリングだったんですね。
(ナンバー<1>がおなじみPETなど、他の番号が何なのかは上記リンクをご参照ください。)
そしてそのPPですが、こちらは前回も引用させていただいたプラスチックまとめ記事から引っ張らせていただくと…
- ポリプロピレン(PP)
【常用耐熱温度】100~140℃
【特 徴】最も比重(0.9~0.91)が小さい。耐熱性が比較的高い。機械的強度に優れる。
【主な用途】自動車部品・家電部品・包装フィルム・食品容器・医療器具 など
…とあるように、特に耐熱用途で作られたPPは140℃までいけるので、玄米のレンチン程度なら何回使っても全く問題ないという感じなんですね。
ちなみにコンビニ弁当のトレイなんかも、あれもよぉ考えたらプラスチックなのにレンジOKなんだ、と思ったら、↑で「主な用途:食品容器」とあるように、基本はPP素材となっているようです。
そんな感じで、まさかの「フタ閉めたままOK」の次世代容器が爆誕していたことに感銘を受けてまとめただけのしょうもない記事でしたが(笑)、次回はガラス容器についてちょろっと脱線してみようかなと思っています。