結局すべてはタービン様…!

地味に炊飯器の性能って、お米の美味さにあんまり関係ない気がします…などとバカ舌報告のようなことをしてしまっていたのが前回でしたが(笑)、まぁ食べ比べて違いが分からないというわけではなく、ショボイお釜でもめっちゃ満足できる便利な舌だからセーフ…ってことにしておきたい限りにございます(笑)。

 

とはいえ、よく考えたら何の変哲もないただのペラい金属の容器を無造作に火にかけるだけの飯盒炊爨、いわゆるキャンプのカレーとかは、べらぼうにウマすぎるにも程がありますから、やっぱりお釜の厚みとか素材とかなんてあんま関係ないんちゃうかな、なんて気がしちゃうかもしれません。

 

…と、僕は何だか妙にお釜のペラさにこだわってる感じですが、上京して一人暮らしを始める際、秋葉原の家電量販店でひとしきり電化製品をそろえるときに、炊飯器とかその辺の家電フロアで担当についてくれた若い兄ちゃん店員が、

「お米はお釜の厚さで決まりますよ。この安いペラペラのお釜は安っぽい炊き上がりになるけど、こっちの分厚いやつは熱の対流がどうたらでめちゃくちゃイっすよ!『俺は米はこだわりてぇんだ』って思ってるなら、こっちがオススメかな」

…という説明をしてくれまして、別に米になんてそないこだわりもないけど、そこまで言われちゃしょうがねぇ、そっちのいい奴にしよう…と、小型だけど釜がかなりいいとされて、炊飯機能も充実しているヤツを買ったわけなんですが、めっちゃ期待して炊いたお米が、正直ぶっちゃけ実家で使ってた昔ながらの普通の炊飯器とまるで変わらず(むしろ大型サイズの、実家のやつの方が良かったまであるかも)、実は当時から、

「釜の分厚さとか炊飯モードの充実さより、やっぱ単純に大きさが一番重要なんちゃいます?」

…って思えてた感じだったのです。

 

(まぁ小さいやつで、さらに釜がしょぼかったら本当にちゃちな炊き上がりだったのかもしれませんし、買ったやつは小型なのに十分なクオリティだったとはいえるのかもしれませんけど、期待しすぎただけにガッカリ感(とまではいかないまでも、拍子抜け感)が強かったせいで、未だに僕は釜の厚さに恨みをもってるのかもしれません(笑)。

 ちなみに、その後引越しの手伝いに来ていた母親がこの炊飯器を目にして、「な~にいっちょ前にIHの炊飯器なんて買っちゃって」と冷やかされたのも、なぜか今でもよく覚えています(笑)(多分父親にも報告するために「いっちょまえ」って言葉を2回か3回ぐらい聞いた気がするので、クッソ印象に残っているのです(笑))。

 当時にしては高機能の炊飯器だったわけですが、大して食事にこだわってなさそうな息子がちゃっかりいい奴を買ってきやがって、母として嫉妬したのかもしれませんね(笑))

 

…というか、飯盒をバカにしてしまいましたが、よく考えたら電気じゃなくて本当の火で加熱すること以上の調理法があるわけないやろ、って感じだったかもしれません。


こないだ卵の話でも、鉄のフライパンで焼いた卵の美味しさは異常、とか書いていた通り、何だかんだ直火って最強なんですよね。

実際、炊飯器も、「いかに直火に近づいたか」ってのを謳い文句にしている商品が多いようにも思います。


ちなみに、「なぜ飯盒炊爨は美味いのか?」について、しばしば「外で食べるから美味しいんだよ。しかも自分たちで作って、みんなと食べるんだから、そりゃキャンプの飯盒炊爨は最高さ」みたいなことをのたまう浅い人間がいる気がしますけど、味自体が完璧に違ぇから!(笑)

 

そういう単なる気分・気のせいみたいな話じゃなくて、マジで利きカレーやっても絶対ぇ分かるぐらい炊き上がりが違う、っつってんだから、適当言うのやめてもらっていいですか?(笑)

 

…って、別にそういう側面も絶対あるだろ、何をそんなしょうもないことでムキになっとんねん、って話すぎますけど(笑)、例によって時間がちょっと不足しているからこそ、こういうどうでも良すぎる話でちょっとスペースを埋めさせていただきました。

 

早速、途中状態だったご質問(…は特にないものの、いただいていたコメントですね)から参りましょう。

 

ACアダプター!!…あの黒い塊、あったりなかったりで、何の意味があるんだろう?って思ってました!笑

交流を直流に変える、、なるほど。交流のままでも動くものと、直流に変換しないと動かないものがあるっていうことも、なるほどポイントでした。小学生並みの思考回路です笑(2回目)


⇒そんなわけで交流についてですが、これは何度か書いている通り、電流の向きが短期間に変わりまくるという不思議な電気なわけなんですけれども、電流の正負が具体的にどれぐらいのペースで入れ替わるかについては、周波数……単位がヘルツのあれで決まっているという形になっています。

 

日本は50 Hz60 Hzが国内で共存している珍しい国ですけど、それぞれ電流の向きが1秒間に50回変化、60回変化の違いという感じですね。

 

以下の中部電力の解説記事(↓)にある通り…

www.chuden.co.jp

…新潟-静岡を結ぶラインを境に、東日本は50 Hz、西日本は60 Hzって感じになっています。

(ちなみに、60 Hzがアメリカ、50 Hzがドイツ他ヨーロッパの各国で採用されてる周波数ですね。)


イマドキの家電製品は周波数ぐらい自動対応している印象が強かったですが、上の記事を見ると何気に、洗濯機やステレオなんかは「そのままでは使えない」とされてるんですね…!


…ん~、マジで?!

 

洗濯機とかステレオとかを買うとき、「東日本用」とかみたいな表示なんて見たことないですし、実際僕は転勤族でしたが、東西またいでも普通にどれも同じものを使ってたような……。

 

いずれにせよ、ACアダプターがあるものは、違う国の電圧ですら対応しているぐらいですし、周波数の違いも100パー絶対完全に対応しているので、アダプター付きのものはこれまたどこでも安心して使い回せますけど、大型の家電は一応仕様書で「50/60 Hz対応」みたいな表示を確認すべきといえそうですね。

 

それはともかく、交流というのはなぜ電流の流れる向きがそんなクルクル変わるのでしょうか…?

 

これは発電の仕組みを見れば明らかでして、交流というのは基本的に、コイルが磁界をグルグル回ることで、「右ネジの法則」でおなじみ、4本の指を丸める向きに磁束が走っていると、親指の向きに電流が流れる…という仕組み(磁束と電流の関係が逆になっても同じ形です)で電流を生み出しているもので…

…分かりやすい図を検索してみたら、またしてもトップにヒットしてきました、本当に分かりやすすぎる、「わかりやすい高校物理の部屋」から、かなり手間をかけて作られたであろうGIFアニメがあったので、そんなよく出来たものを丸パクりで恐縮ですが、こちらの素晴らしいアニメーションGIF動画をお借りさせていただきましょう。

 

https://wakariyasui.sakura.ne.jp/p/elec/kouryuu/kouhatu.htmlより

 

この通り、リング状になったコイルは回転していますから、磁束の向き(N→S)はずっと同じであるため、回転が180°変わるごとに、電流の向きも反対向きに変わるという、結局コイルの回転というものが常に入れ替わりまくる電流の向きというものを生み出しているという単純な話なのでした。


ちなみに、上記解説記事の注にもあったように、実際の発電所でも、こうやってただコイルをクルクル回すことで電気が作られています。


初めて知ったときはたまげたのですが、正直、火力発電は火を使って熱を電気に変えてそうだし、水力発電は水の流れを上手く使って(まぁこれは何かを回転させてそうですけど)電気を作ってそうだし、原子力発電は核融合とか何か凄いことをして凄い強さの電気を発生させてそうな気がするんですけど、何とまさか…!

 

こちらの「やさしい電気回路」の記事から、各種発電の概要を引用させていただきましょう…

hegtel.com

水力発電は水の高低差を利用して、発電所の発電機のタービンを回転させることで発電します。

 

火力発電所では、石炭、重油天然ガスなどの燃料を燃焼させてその熱エネルギーを利用して、発電機のタービンを回転させて運動エネルギーに変えることで電気を作っています。

 

原子力発電はウランを核分裂させてその時に出る大きな熱エネルギーで、水を蒸気にして蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電気を起こします。

 

…という感じで、まさかのまさか、磁場でコイルを回転させて発電させる装置を「タービン」と呼ぶわけですが…

ja.wikipedia.org

…水力は水の力でタービンくるくる、火力は火の力でタービンくるくる、そして原子力は、実はただ超高温でお湯を沸かしてその水蒸気の力でタービンくるくるしてるだけ…という、「結局全部タービン回しとるだけなんか~い!」というのは、初めて知ったとき相当面白かったですね(笑)。


なお、風力発電は、上記記事では「タービン」という言葉は出てこなかったものの、これもただ風車が回ってるだけ=「風力タービン」とも呼ばれるもの(参考:Wikipedia記事…Wikipediaにしては珍しく、画像が壊れてる気もしますが)を回しているだけですから、同じようなもんですね。

 

ja.wikipedia.org

 

一応、「わかりやすい高校物理の部屋」の注にもあった通り、太陽光発電だけはタービンくるくるに一切依存しない、光電効果を使って発電しているわけですけど、それもあって、やっぱりどうしても他の発電に比べると力は弱くなってしまう感じ(国中の家庭・工場などに十分供給するのは難しい)だといえましょう。


(ですが、化石燃料を焼却したり超高エネルギーで危険といえば危険な原子力の力に頼らずに生み出せる、未来のエネルギーとはいえますね。

…ただ、本当に地球規模で見て「クリーン」なのかについては、太陽光パネルを作る際に結構大きなエネルギーが必要で、さらにはある程度の時間が経って機能が落ちてきたらそんな大掛かりな装置を廃棄処分しなければいけないともいえますから、必ずしも本当にクリーンなのかは、一考の余地があるようにも思えますが…)

 

そんなわけで、今回は「タービン、凄すぎ(笑)」という、そんな他愛もないネタに脱線してみました。

次回はまたご質問コメントの方を進めていこうと思います。

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