やっぱり夏は低気圧……意外ッ!では台風は…?

前回は、真の高気圧世界ナンバーワン・世界で最も地底の深みに存在する、中東イスラエル死海周辺ツアーをしていました。

(…って、死海表面に浮かんで新聞読むおっさんの写真を貼ってただけですが(笑))

 

死海周辺=海抜マイナス400メートルでは、平均1067 hPaという、標準大気圧1013 hPaから考えると実に54 hPaも高いわけですが、とはいえまぁ、これって普段の環境と比べてどのぐらい高いのかが、イマイチよぉ分かりにくい気もします(一応全身にかかる力とかの具体的な計算なんかは以前の記事でもしてみたものの、もっと何というか日常的な感覚みちなものとして…ですね)。

 

そんなわけで今回は、またちょっと時間がなかったこともあって、適当な脱線ネタ……東京の気圧と比較してどうなんだ…?ってのを見てみようかと思います。

(まぁ、「時間がなかったから適当な脱線」…ってのも、むしろ脱線する方が時間かかるんちゃうの?って気もするものの、割と浅い話になってしまう言い訳、って感じですね(笑))

 

我らが気象庁のページに、過去の天気データがしっかりバッチリ保存されていました。


…今時の子は、夏休みの宿題的な日記で、「サボっていた時期の過去の天気が分からん!しゃあない新聞でも見直すか…ぐわぁー廃品回収で持ってかれてもーとった…!!」みたいな苦しみがなさそうで、羨ましい限りですね(笑)。

 

(まぁ、今思うと、ゆーてあれ、絶対先生も毎日の天気と実際の天気を照らし合わせてチェックとかしてるわけないに決まってるので(大人になって分かる、先生は絶対ぇそんな暇じゃねぇ(笑))、適当に埋めときゃ一切問題なかったようにも思えますが(笑))

 

とりあえず、東京の7月のデータ、当然毎日更新のようで、現在は最新の7/22まで埋まっている、今月のデータをチェケラッチョさせていただきましょう。

 

気象庁・東京の2023年7月、日ごとの詳細データより

今月の最小レコードは6日の1000.3 hPaから、昨日は妙に気圧も上がって1015.2 hPaまで上がってたみたいですけど、やはり真夏は意外なことに、気圧は基本、軒並み低いんですね!

 

そもそも「東京」っつってもどこだよ?と思えるわけですが、気象庁・観測部からの報告書を紐解いていると、2014年に、気象庁・本庁のあった大手町の本庁構内から、移転に伴って、徒歩10分ぐらいで行ける、北の丸公園へと、東京の天気の観測地は移動していたとのことでした。


表の「現地」と「海面」の差を見ると、大体2.7とか2.8ヘクトパスカルぐらい違う(これは1日の平均気圧なので、平均を取るときの四捨五入で、微妙にズレるのでしょう。決して北の丸公園の標高が日によって動く、移動式遊園地みたいな公園になってる、ってわけではないと思います(笑))ので、10メートルで10 hPa程度と考えると、北の丸公園の標高は海抜2.7メートルぐらいってことですね。


なので、データを見れば明らかなように、天気図などでよく表示される東京の気圧(海面調整済み)よりも、北の丸公園の実測気圧は微妙に低いわけですけど、まぁそれはともかく、実際の夏の東京の気圧は「標準大気圧」より(むしろ海抜補正込みでも)低めなことが窺えますし、これと比較すると、死海の気圧はやっぱりかなり高いことが窺えますねぇ~。

 

なお、今月最も気圧が低かった6日は結構雨が降っていたみたいですが、やはり天気が悪い日は一層気圧が低くなることも窺えます。

…しかし、ちょうど昨日22日に東京は梅雨明けが発表されたみたいですけど、このデータを見直してみたら、「7日以降、一滴も雨降ってへんやん、梅雨とは一体……」って思えましたが(笑)、まぁ、雨が少ないのは過ごしやすいとはいえ、水不足や農作物はちょっと心配かもしれませんね…。


一応月頭に結構大雨があったようなニュースをみた気もしますし、悪影響がないことを願いたい限りです。

 

…と、真夏はイメージに反して全般的に気圧が低いことがデータからも実証された形ですが、では、逆に真冬はどうなんでしょうか…?

 

今年1月のデータもお借りさせていただきましょう。

 

気象庁・東京の2023年1月、日ごとの詳細データより

ふむふむ、元日・現地実測値の1015.8 hPaに始まり、やはり軒並み、今度はむしろ海面補正なしでも標準大気圧より高い値になってますから、やっぱ冬はどう見ても夏より高気圧といえ、天気予報でよく聞く「西高東低」ってのも、東京ですら結構高気圧になってるぐらいですから、適当に持ってた「気圧」のイメージは、実際とは意外と乖離があるものなんだなぁ、って気がしますねぇ~。

 

…と、しかし1月24日、冬にしては珍しい、地味に3桁数字の、997.6 hPaというやたら低気圧の日があったみたいですね!

 

3桁の値って、下手したら台風レベルにも思えてしまいますけど、この日は何があったんでしょうか…?


まぁ普通にこの表からも一応読み取れるわけですけど、無味乾燥な数字の羅列とか何かやる気が起こらないので(笑)、もっと親しみやすいデータでチェックしてみましょう(単なる記事の水増しですが(笑))。

 

「2023年東京の天気」で検索したら、意外なことにgoo天気がトップでヒットしてきました。

 

weather.goo.ne.jp

僕の頃は、天気といえばYahoo天気でしたし、学生の頃は、「な~んか論文探すのもダリィな」ってときは、調べ物してるフリしてYahoo天気からのYahooニュースとかハシゴするのが日課でしたけど(笑)、自転車で毎日お昼とかは自宅に帰っていた僕にとって、案外天気は実験の動向にもつながる重要事項だったためヨシとさせていただきたい限りです(笑)。

 

…って、検索トップに出てきたくせに、goo天気はまさかの、今年9月でサ終…!

 

https://weather.goo.ne.jp/notice.htmlより

 

天気予報なんて、毎日新しい情報が押し寄せてくるものをただ表示すればいいだけの、アクセスのドル箱コンテンツに思えますけど、意外ですねぇ。

 

まぁ僕は使ったことがなかったので特に感慨も喪失感もないものの、何事も終わりを迎えるというのは何だか心寂しいものがあります。

 

せっかくなので記念に、goo天気の今年1月分のページを一部貼らせていただきましょう。

 

https://weather.goo.ne.jp/past/662/より

 

そんなわけで、やたら気圧が低くなっていた24日は、なんと、午前中に雨が降りながら最高気温がいきなり2桁まで上昇という、1月にしては珍しく暖かい日だったんですね!

(まぁ、気象庁データに数字でちゃんとありましたが、やはり分かりやすい形で示してもらえる方がより分かりやすいのです(笑))


温度が上がる&天気が悪いのダブルパンチで(まぁ後者は、気圧が低いことの結果で、因果関係が逆かもしれないものの)、まさかの3桁ヘクトパスカルを叩き出していたという感じだったようです。

 

冬に気温が上がるとめちゃくちゃ上昇気流が発生するでしょうから、地表の気圧が下がるのもむべなるかなという形だといえましょう。

 

…と、しかし、モノホンの台風の日ってどんだけ凄まじい低気圧を叩き出すのかなぁ~という、謎の好奇心が湧いてきました。


おあつらえ向きに、そういえば今年はこないだ大型の台風がありましたね。

 

マレー語で「バラ」を意味するらしい「Mawer」と名付けられたあの大型台風……

 

ja.wikipedia.org

上記ウィ記事によると、「和歌山県湯浅町では1時間降水量83.5mmを観測し、観測史上最高を更新した」とのことなので、湯浅町のデータをチェック…してみたら湯浅町は降水量のみで気圧の計測がなかったので…

 

和歌山県の観測地選択画面より


…お隣の和歌山市をチェックさせていただきましょうか、まま、さほど変わらんでしょう。

 

結果は…?!

 

気象庁・和歌山の2023年6月、日ごとの詳細データより(最初の10日のみ抜粋)

 

えぇ~っ、かなりの降水量を記録していた2日、実測気圧はなんと999.1 hPa!!

 

東京の、いきなり暖かくなっただけのただの冬の1日よりも高気圧じゃん(笑)。

 

まま、和歌山市は直撃ではなかったかもしれないとはいえ、かなりの雨量で確実に台風を食らったといっても過言ではないのに、意外なもんですね。

 

台風はやはり中心気圧が物凄く低気圧なだけで、むしろ「台風の目は穏やかな天気」とかいいますし、周りの暴風域は、案外そこまで低気圧ではないのかもしれません。

 

(まぁ実際、風が強ければその分地表の圧力は大きくなるわけで……と一瞬思えたものの、上昇気流気味な風だったら全く逆の話になりますから、それはあんま関係ない話でしょうか。)

 

いずれにせよ、「中心気圧は920 hPa」とかよく聞きますし、中心ではない=台風の目ではない暴風大雨域は、意外と気圧はそんなに低くなさそうだ、ということが分かりました。


面白いですね…!

 

(とはいえ他の地域、記録的な暴風を記録していた沖縄・那覇市なんかですと、6月1日に982.6 hPaと、まあまあな低気圧になっていたようです。

 でもやっぱり、東京の冬で1015→997と、特に台風でもない普通の日ですら結構な差があることを考えると、そこまでべらぼうに低いわけでもない気がします。

…とはいえ×2、やはり台風は気圧変化爆弾のカタマリみたいなものですから、天気頭痛持ちの方には本当に憂鬱なもののようですね。

 なお、鈍感な僕は、台風が来ても「イエーイ、学校休みだぜぇ~い」とワクワクした思い出しかない、ただのクソガキでした(笑))

 

…ってなところで、まさかの各地の気圧の過去データを見るだけのどうしようもない回になってしまいましたが(笑)、本当はこのデータを見たとき、「気圧や気温や降水量はともかく、湿度も、案外謎データですよね」と、湿度の話を見ていこうかと思っていたのですが……

…意外と気圧ネタで長くなったので今回は届かなかったものの、ネタ水増しという感じで、次回は湿度の話を適当に広げてみようかと思います。


脱線シリーズは続く……

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