またまたミス発覚!ヒストリーも特別でした…!

今回はまた別の脱線ネタを見ていこうと思っていたんですけど、その話を広げていく折、またもや最近の記事で大きな間違いを含む記述をしてしまっていたことに気が付いたため、その脱線ネタはまた次回にまわすとして、急遽謝罪と訂正の回とさせていただくことにいたしました。

(あと全然関係ないというか大した話じゃないですが、前回書こうと思って書き忘れていた点として、記事タイトル前半の「コメ返信や補足その1-XX」という記述、マジでいい加減無意味極まりないというか、「その1」が何だったのか最早僕自身覚えていませんし、そもそもさほど明記する必要もない話な気がしたので、「その1-50」に到達したのを区切りに、この表記はもう省略することにしました。

 その2に達することがなくナンバリングが終わったわけですが(笑)、そもそも「その1-49-24」とか派生しまくっていたので、最早50も全然50回目じゃなかったんですけどね(笑)。

 特にどうでもいい点ですが、一応タイトルの余計な文字列を省略します、というアナウンスでした。)


本題の、その説明ミスのあった話は、記事タイトルにもしていた通り、前々回触れていた「history」についてなのですが、そもそもの(さっきから「そもそも」言いすぎですけど(笑))気付いた発端としましては、次回触れる予定の脱線記事がもうだいぶ前に触れていたLSD(ライフサイエンス辞書)のお役立ち機能・コーパスに関するネタでして、このコーパス(=単語のつながりを知るのに便利なデータベースですね)を使って、

「ではこないだ話に出しいた、『all of history』なんかを念のためちょっくら見てみましょうか」

…という流れで検索してみたら、まさかの、前々回の記事で「この記述はおかしいと思う」としていた「all of history」の方が、「こうすべきですね」としていた「all of the history」よりも、圧倒的に桁違いでよく使われていることが発覚したのです!


「え?マジ?!ブログで偉そうに『theを忘れるとか、へただなぁネイティブさん…へたっぴさ…!英語の書き方がへた…!しっかりして欲しいもんですよ、まったく…』とか書いてたのに、一番の解釈下手は、何を隠そう自分自身だった…?!」

…と冷や汗を流しながら改めて調べてみたところ、半ば当たり前ではあるのですが、正しかったのはネイティブの方で、圧倒的完全に僕の解釈が間違っていただけだったということが発覚した形です。


改めてそのポイントに触れておきますと、「all of」という語は何か限定したものの全てを指すことになるため、必然的に定冠詞のtheが来るのが原則であると学んでいたことから(例えば「(×) all of children」という表記は確実に誤りで、「all of the children」でなくてはいけない。これ自体は正しい話なんですが…)、こないだ参考にしていたWordReferenceのQ&Aフォーラム記事の回答コメントにあったネイティブの書き込み、「all of history」という記述も「theがないのはおかしかろう」と考え、

「この場合は、historyの後に『ever, anywhere』なんて語が並列で並んでいるし、これらの語がtheと結びつくことはほぼないため、そちらとのつながり・語感を重視してtheを省略したのではないか?さもなくばただのミスでしょう」

…などという説明を書いていたわけです。


しかし、また次回触れる予定ですが、コーパスで検索してみたら、(上述の通り)まさに桁違いの数の差で、「all of history」の方が「all of the history」よりも圧倒的に沢山使われているという結果が出てきたのです。


流石に文法的におかしな表現が圧倒的大差で多く使われるなんて考えづらいですし、改めて関連情報を検索してみました所(そもそも結構検索しづらい話なので、こないだは軽く調べても特にいい情報が見つからなかったため自分なりに考えて理由付けをしていたわけだったんですけれども、今回はよりちゃんと調べてみた感じですね)、バッチリ関連情報が見つかりました。

…自分なりに考えた説明、これまでもちょいちょい挟み込んだことはありましたけど、割ともう何度も間違いが発覚してますし、特に細かい語法なんてあんまり勝手なことは書かず、しっかりネイティブの意見を参考にすべき点だといえますから、きちんとソース(ネイティブの記述)付きの情報を引用させていただきましょう。

今回も、信頼と安定のStackExchangeの記事(↓)からになります。

ell.stackexchange.com

Costa(質問者、上位18%に位置する優良回答者でもあり):「different eras in history」(歴史の中の、異なる時代)か「different eras in the history」か


Ngramによると(こちら)、両方の表現が使われているようなんだけど;でも、「the sun(太陽)」と書く場合と同様、歴史というものは一つなので、「the history」が正しい表現だと思うんだ。一方、直感的には、「in history」の方がまさにピタリの言葉ではないかとも思えるんだけど…。フォーマルな場面でどちらを使うべきかは、英語のネイティブスピーカーにしか分からないようにも思えるね。

 

(この質問投稿についていたコメント)FumbleFingers(上位0.26%に位置する超優良回答者):コメントスコア1点

君は完全に論理を履き違えているね。歴史全体(all of history)を総称する場合、それが何らかの形で「規定」されない限り、冠詞を入れることは決してないよ―地球の歴史(The history of Earth)は、火星や金星のそれとは全く異なる。つまり、the historyのようにtheを用いると、the history of [something / someone](「何か/誰か」の歴史)にしか言及できないわけだね。History teaches us to be wary of new ideas(新しい考えへの警戒心というものを、歴史が教えてくれる)のように、(人類の)歴史全てに言及する文脈では、冠詞は使わないということさ。むしろ、「固有名詞」(一つのものを指す)のようなものだと考えるのがいいと思うよ。

 

(質問者からの返信コメント)Costa
@FumbleFingersさん、素晴らしい説明だね、我が開発者仲間よ!歴史には「実は」複数のものがあるってこともはっきりさせてくれたけど、これは不思議に思えるけど明確だね。

 

Andrew(上位0.12%に位置する超優良回答者)回答スコア1点【ベストアンサー】

「歴史」を広い概念として捉えるか、それとも焦点を絞った具体例として捉えるか、それによって変わってくるね。フォーマルな文脈では、どちらも問題ないよ。

He is the greatest general in history
(彼は、歴史上最も偉大な将軍である)

He is the greatest general in the history of Europe
(彼は、ヨーロッパの歴史上、最も偉大な将軍である)


さらに、概念を参照しながらも、特定の集合体に限定することもできるね:

He is the greatest general in European history.
(彼は、ヨーロッパ史上、最も偉大な将軍である。)


同じような働きをする英語の名詞は沢山あることも特記しておこう。例えば、「cuisine」なんかだね:

It is the most difficult dish in all cuisine.
(それはあらゆる料理の中で最も難しい料理である。)

It is the most difficult dish in all of the cuisine of India.
(それはインドの料理全ての中で最も難しい料理である。)

It is the most difficult dish in all Indian cuisine.
(それは全インド料理の中で最も難しい料理である。)

 

そんなわけで、回答コメントでの説明にもあった通り、historyという単語はcuisineという単語同様、やや特別な用いられ方をするものとでもいいますか、theを用いるのは対象を限定する場合に限られる/逆に冠詞なしだと、それだけでこの世の全てが対象になる…という、まぁ改めて考えてみるとtheってそういうもんじゃん、とも思えるものの(all people/all the peopleの記事なんかでも見ていた通り)、この理屈は、all ofという「対象を限定する枕詞」がついてもそのまま適用される形になっているようで、特に時代や場所を特定しない、地球上の(というか全宇宙の?)全ての歴史を言い表したい場合、こないだ僕がしていた説明とは全く逆に、「all of history」とthe抜きで言わなきゃいけないという仕組みになっているということですね。

完全に誤りの情報を記述・掲載してしまい、誠に申し訳ありませんでした。

(ちょっと時間がなくてまだこないだの記事は訂正していませんが、後ほど加筆追記しておこうと思います。)

…まぁ正直、こないだの説明文は、自分でも書いてて「ホンマにそうなん~??」と半信半疑ではあったんですけどね(笑)。

でも理屈ではそう思えるしな……と思って適当なそれっぽい説明をこねくり回してしまったのが良くなかったわけですが、基本的に言語なんて理屈通りにいきませんし、やっぱり適当ぶっこく前に、ちゃんと調べるようにしなきゃいけませんね…と猛省しきりです。


なお、SEフォーラム記事の最初で質問者さんが「Ngramでは…」と言っていたので、(次回コーパスで実際の利用例なんかを見てみるものの)、自分の疑問点である「all of (the) history」の利用頻度がどうなってるのか、気になったので僕もちょっと調べてみることにしました。

こないだGoogle Ngramを見てみた時はイマイチ使い方が分からなかったのですが、普通にフレーズをコンマで区切って入れるだけでグラフが作成されましたね!

結果はズバリ、明らかです!!

 

Google Books Ngram検索結果より

青が「all of history」、赤が「all of the history」の、世の中の書籍での利用頻度を表すグラフですね(横軸は、1940年~2019年までの動き)。

結局、普通「歴史上」と言いたい際は「この世界あまねく全ての歴史上」になるわけで、theなしの方が断トツで多く使われているということがハッキリ見て取れる形になっています(最新2019年のデータで、10倍以上の差があります)。

 

とはいえ、ちょっと今時間がないもので、先ほどは深入りせずスルーしてたんですけれども、そもそも基本「all of」は限定する場合の言い方であって、「全歴史」なら普通に「of」なしの「all history」でいいのではないか…?「of」があるせいで、「the」がないとおかしいなんて勘違いをしてしまったんだが……と思い、更にofなしを加えてみたら、あぁーっと!

Google Books Ngram検索結果より

なんと、やっぱりofなしの「all history」(緑グラフ)の方が、更に圧倒的桁違いの差で多く使われていることは明らかですね!

(all of historyとall the history(オレンジ)がちょうど同じぐらいでしょうか。)

 

この謎は一体…??と気になる所ですが、大変申し訳ないことに今ちょっとマジで時間がないもので(こんだけ長文書いてて時間がないもないですが(笑)、まぁ実際ちょっと時間不足&時間切れでした)、その謎はまたもうちょい調べてから、何か分かることがあったらまとめてみようかと思います。


何だかかなり中途半端な形で、もう少し書こうと思ってたことがあった気もしますが、今回はあくまで訂正&謝罪メインということで、こないだの記事中で間違った記述をしてしまっていたことを取り上げさせていただいた次第です。

誤情報の掲載、どうも大変失礼いたしました。

とりあえず次回はコーパスの脱線ネタを見ていく予定ですが、historyの方もちょっとずつ調べていこうと思っています。

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