(上記画像内のイラストは、コミックナタリーの特集記事より拝借させていただきました)
ここ何度かの記事でウェブ漫画の素晴らしい作品をいくつか紹介させていただきましたが、今回はウェブ漫画…という括りでは決してないんですけど、インターネッツで出会って本当に心の底から「良い!好きだ!!」と思えた作品を取り上げてみるといたしましょう。
改めて、こちらはウェブ漫画ではなく、天下の週刊少年サンデー・2015年43号に掲載された読み切り漫画でして、僕は恐縮なことに雑誌ではなく、作者の三簾真也(みす しんや)さんがご自身のツイッター上で公開してくださって大きく話題になっていたものを数年前に見かけた形なのですが…
ある日を境に彼女のことをみんな忘れてしまう話① pic.twitter.com/se4iTFDYcd
— 三簾真也「幼馴染とはラブコメにならない」毎週火曜0時から (@igoshowgi) 2018年11月16日
今でも、もうずっと「この作品、いつ取り上げさせてもらおうかなぁ」と思っていたぐらいに、僕の心に深く残った素晴らしい読み切り傑作……タイトルは『コドモの神様』!
本当に王道ストーリーなんですけど、これは切ねえぇぇーーー!!
話としては、「子供だけに見える神様(小さい女の子)と一緒に遊ぶ男の子」という、単純でまぁよくあるっちゃよくある感じなんですが、話の進め方・魅せ方が本当に絶品で、実に沁みる…!
幸いにして今現在でも上記ツイートツリーにて読み切り1話丸々、作者の三簾さんがご厚意で公開してくださっているので、話題になっていた時に見落としていた方は、ぜひぜひ実際にご覧になっていただきたい限りです。
こちらまだ単行本には未収録の話ですが、僕のように「この話を読んで、三簾さんの作品はもう何があっても必ず全て手に取ることを決めた人」も間違いなくいるのではないかと思う、それぐらいに凄まじくいいお話なので、いつか単行本に収録されるまでは、公開を続けていただけると本当に嬉しいですね…!
とても大きな宣伝効果があると思いますし、ファンとして、この作品に心打たれる人が1人でも増えてくれると心から嬉しい限りです。
…と、ごたごた勝手な要望を書くことで、中身に触れるネタバレまで距離を空けてみまたわけですけど(笑)、もうお読みいただいたと仮定して、普通に内容に触れて感想を語らせてもらいますよ?
どんでん返しがあるわけではない、ストレートに真っ直ぐ優しいお話とはいえ、絶対に、余計な情報ナシに読んだ方がいいに決まってますから、どうかお願いだから先に読んでいただきたい限りなんですけど……いいですね?
ってことで中身に触れていくと、いやもう本当に、僕が童心を忘れていない純真な少年のままだからかもしれませんが(精神的に未熟なガキんちょともいう(笑))、これはもう本気でドンピシャ心に響くわけですよ。
ツイート②の4枚目、恐らく初めて「外の世界」の写真を見て喜んでる神様(ゆか姉)の顔とかさぁ…。
マジでこういう純粋な子供が純粋に喜んでるのって(ちょうど以前書いたこの記事(→空が灰色だから手をつなごう)でも、漫画「空灰」やクリスマスギフトに感激するキッズ動画で同じこと書いてましたが)、いやぁ僕もすっかりもう年取って色々老化してしまった証拠かもしれませんが(純真な少年のままじゃなかったのかよ(笑))、見てると本当に自分自身がそれ以上に嬉しくなれるぐらいに、めちゃくちゃ大好きなのです。
で、すぐ次に、その関係は永遠には続かないことが予想されるため困惑の表情を見せるユカ姉が描かれて、この場面ではすぐにふざけあって曇った顔が晴れるわけですけど、その差のカタルシスが本当に……。
もちろん僕ら人間は成長するので、主人公マコトくんもいずれユカ姉を忘れる運命にあるのはしょうがないとはいえるんですけど、恋心の芽生えと同時に忘れてしまうとか、いやぁ~それは反則だぜぇ~……。
だってそんなのもうどうしようもないじゃん…。
もちろんそのどうしようもなさがとんでもないカタルシスを産むんだけどさ、それにしたってこれはあまりにも残酷すぎる…ちくしょう、こんな世界にした神様を恨むぜ……って神様はユカ姉自身か……うぐぉ~どうすりゃいいんだ!あまりにも切ない、切なすぎるぜコドモの神様…!!
マコっちも最後までよく頑張ったよ……階段に座ってのあのセリフ、めっちゃ良かったぜ。でも、この瞬間、マコっちは完全に大人になっちまったんだな…。
もちろん、そこからマコっちの中のユカ姉は完全に消えてしまって、以後顔も名前も彼の中から失われてしまうわけですが………大丈夫だ、僕は忘れていないから…!
本当にあまりにも心打たれたもので、僕なんぞはマジで、今でも週2ぐらいでユカ姉のことを思い出しては枕を濡らしてますからね。
…まぁそれはちょっと盛ってますけど(笑)、でもマコっちの思いの強さで、ユカ姉との記憶が完全に消えたわけではなかったこと、そしてユカ姉にとっては永遠に記憶に残り続ける大切な出会いになったということ(きっと、マコトくんが年老いて亡くなるその時まで、二人は寄り添い続けることでしょう)、それは間違いない事実だと思うのです…。
いやぁ本当に、あまりにも美しいお話ではないですか…!
この32ページの物語は、僕の心の中にも永久に残りましたから、作者の三簾さんには本当に心から、素晴らしい作品をどうもありがとうございましたと伝えたくてやみません。
(関係ないですが、やはりこの漫画を読むと、(記事タイトルにもしました)「♪こ~ど~ものときに~だけ~ あなたに訪れる~ 不思議な出会い」でおなじみ、トトロの主題歌を思い出しますね!
僕は漫画の他に何気に音楽もめちゃんこ好きなんですけど(どちらも読む・聴くのみのただの消費者で、さらにいえば逆に、それ以外何も知らないザコですが(笑))、この曲、サビが「となりのトットロ、トトロ~」を連呼するだけのしょうもないやつかと思いきや、「♪こ~ど~も」の辺りの井上あずみさんの突き抜ける感じの歌声がめっちゃ心地いい、大傑作なのです。
この曲の良さに気付いていない方には、この名作のお供に、こちらも強くオススメですよ!
いつか完全にネタが切れたら、音楽ネタにも触れてみたい限りですね。)
そして三簾さんはその後、複数作品を発表されていまして、先ほどのツイートツリーでも予告がありました、サンデーにて連載されていた『水女神は今日も恋をするか?』(全3巻)、そしてCOMICメテオで配信されてちょうど最近完結したばかりの『お湯でほころぶ雪芽先輩』(全3巻)、どちらも面白かったです!
「水女神」の方は、少年誌らしい爽やかなファンタジー恋愛もので、「コドモの神様」より更にキッズたちにも良さが分かりやすい感じになっている、楽しさに満ち溢れた作品ですね。
キャラもみんな愛らしい感じで、どなたでも気軽に楽しめる良作です!
もうちょっと続いて欲しかった感もありますが、綺麗にまとまっていますし、またいつかアクレアさんとアシャくんのその後の話も見てみたいですね…!
(ニコニコ静画(↓)が、一番お試し読みが多いでしょうか。あ、ニコ静はログインが必須かもしれませんが…。)
一方「雪芽先輩」は、こちらは温泉・銭湯漫画といえる感じなんですけど、1話ごとに実際のお風呂屋さんを取り上げつつストーリーが展開するという面白い形態で、温泉関連の豆知識も大変興味深い、とても良い作品でした。
Amazonなどのレビューにもその旨ありましたが、女性陣のサービスシーンがかなり多めなんですけど(笑)(というか野郎はほぼ出てこない(笑))、あくまでサービスシーンで、性的不快感のある形ではないと思いますし(まぁ僕は男なので、女性視点でどうかは分からないですが、恐らく全然大丈夫に思います)、東京にお住まいの方はきっと実店舗に赴いてみたくなる、素晴らしいレポ漫画でもある感じでしたね。
(なお、最初の漫画画像で取り上げた表紙は、念のため一番露出の少ない2巻にさせていただきました(笑))
こちらもオススメです!
そして三簾さんはちょうど、新しい連載をマガポケで始められたばかりでして、こちらもとても分かりやすく面白いラブコメ、『幼馴染とはラブコメにならない』!
pocket.shonenmagazine.com
ちょうど本日第2話が無料配信された形ですが、こちらもやはりメインターゲットは中高生男子あたりかな、という感じはありますけど、大人でも十分楽しく読めるラブコメで、この先どっちの幼馴染とラブコメしちゃうのか…続きが気になりますねぇ~。
単行本が出るのが今から楽しみです!
…ということで、今回はコドモの神様に始まり、三簾真也さんの作品はいいぞ!というオススメを長々とさせていただきました。
本当に面白い作品を描かれる力のある作家さんに思うので、もっともっと人気が出て、これからも末永く素晴らしい作品を楽しませてもらえることを心より願ってやみません!