今度こそ、マジで食べてはいけないヤバイやつ

前回のアロエは、「有害。ガンになります」と脅されてましたが、僕の見立てでは(というか元論文でもそう書いてあったように)、アロエの葉肉を食べる分には特に問題ないように感じました。

(危なそうなのは、アロエ乳汁成分を下剤として使う場合ですね。
 まぁ、ヨーグルトに入ってるアロエとかに、本当に乳汁成分がゼロなのかといえばやや不安ではあるものの、アロエヨーグルトを食べてお腹を下すみたいなことがなければ、それは下剤成分が効果を見せるほど含まれてはいないことの証左ですから、問題なしと考えてOKでしょう。
 下剤として使う場合ですら、かなりの用量を長期間常用とかしない限り、そこまでの健康懸念はないようなので、いたずらに不安がる必要はないように思います。)

ということでアロエは肩透かしでしたが、今回のはパッと見マジでヤベェやつがいそうです。

…が、それらは「お前誰だよ(笑)」って感じるマイナー物質だったので、まずは先に、そこまでヤバくはなさそうだけど、個人的に気になった有名所から見ていくとしましょう。

もうしつこいのでリンクカードも省略しますが、スネークオイル(インチキ)サプリのバブルチャートからですね。

アロエベラの隣、最底辺(=危険度最大)に挙げられていたのがこちら!

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抗酸化剤

アンチエイジングで注目されている抗酸化サプリですが、少なくともこのまとめでは、健康効果が一切なく、むしろ死亡率を上昇させるとのこと…。

具体的には、ベータカロテン、ビタミンA、ビタミンEが名前を出して槍玉に挙げられていますが、ビタミンAとEに関しては、同じくチャート底辺の、右の方にも独立して登場していました。
(というかベータカロテンはビタミンAの前駆体ですから、これはビタミンAとほとんど同じようなものですけどね。)

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ビタミンEは、クエスチョンマーク付きで断定は避けられており、また、少量では有効性も認められてはいるものの、ビタミンAの方はハッキリ有害と断定されていますね。

(しかし、このバブルチャート、文法ミスがあったり、タイポがあったり(ビタミンAの単位が、IUではなくIDになってるとか)、なんか微妙にちゃんとしてない気もしちゃいます。)

ただ、ビタミンAの過剰摂取が危険というのは、これは有名ですね。僕でも知ってました。

これは、例の水溶性・脂溶性ビタミンの話で必ず聞かされる点の1つで、ビタミンAは脂溶性ビタミンですから、過剰量摂取した場合に尿からの排出がなく、摂りすぎると危険……特に、妊娠中の女性は、ちょうど画像でも触れられている通り、過剰摂取で赤ちゃんに先天異常を引き起こすことが知られています。

とはいえ、普通の食事をする分には過剰になることもまずない(ただし、例えば毎日レバー(代表的な、ビタミンAの宝庫)を食べまくるとかしちゃうと、危険水域を軽く突破してしまいますが、まぁそんな人はあんまりいないでしょう)と思われます。

ここでいってるのは、あくまで「サプリメントでビタミンAを積極的に摂るのは危ない」ということだと思うので、一応、妊娠中というセンシティブな時期にサプリを摂る場合は、注意した方がいいかもしれませんね。

抗酸化剤全般に話を戻しますと、これも、画像にあった通りビタミンEはもちろん、ビタミンAの方も、過剰量摂らない限り有効に働いてくれるもの(むしろ、健康な生活には摂取が必須)だと思いますが、「活性酸素は敵だ!ぶっ潰してやる!」といわんばかりにサプリで極端な量を摂ると、それもまた危ないということを示唆してくれているように感じますね。

(いうまでもなく、酸素がなくなったら人間は6分で100%全員が死亡しますから、酸素だって大切なんです。活性酸素も、細胞を攻撃し老化に繋がるのはまぁ事実でしょうが、逆に免疫機能として細胞を外的から守る役割を果たしているのも事実ですしね。)

何事もバランスであり、程々が絶対に一番だ、ということでしょう。


さて、続いてようやく今回の主役、マイナーながら、名指しで挙げられているほど、食べてはいけなさそうなヤベェやつを見てみるとしましょう。

まずは抗酸化剤の横に位置していた(マイナーなので、拡大前はかなり小さい丸でしたが)こちら!

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ドンクアイ

全く見たことも聞いたこともありませんが、漢方薬として用いられているもののようです。

女性高麗人参という別名の通り、月経障害・更年期障害の治療に用いられているとのことですが、科学的に確かな有効データは存在しないとのこと。

我らが厚労省のページにも、名指しで「確定的な報告はありません」と書かれていますね。

www.ejim.ncgg.go.jp
こちらのサプリメント解説サイトにも、「発ガン性を疑われているため、長期間の使用は控える」「そもそも有用ではないため、使用はすすめない」などとあります。

www.e-msa.co.jp
まぁ流石にこれは、素直に従うべきといえましょう。

一応、漢方では、これ単独で処方することはなく、通常他の生薬と組み合わせて使用される、と上記サイトには書かれていますね。

僕は漢方自体には全く否定的ではなく、むしろ肯定的ですが(「仕組みは分からないけど、長年の経験と歴史が効果を裏付けている」みたいなのはロマンがあります)、ネガティブなデータが実証されているものに関しては、避けるが吉といえそうですね。

 

続いてもう1つ、同じくインチキサプリチャート最底辺(多分、最底辺以外は「効果なし」程度ですが、最底辺のやつは、それを通り越して「有害」となっているように思えます)に位置していて、これまた全く見たことも聞いたこともないやつですが、怪しげなのがこちら!

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パウダルコ

説明文的には、今までで一番ヤベェやつな気がしますね。

こちら、Wikipediaに日本語での項目もありましたが、ブラジルの国花のようです。

花自体は桜みたいで普通にキレイですが、これを生体に利用するとなると…有効性は、どれも[要出典]の嵐になっていますね。

元ネタの論文はこちらです。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
27種類のハーブ・生薬の有害性・発ガンリスクについてまとめた論文ですが、結論の段落で、「今回取り上げた27種のハーブは危険性があるので避けるべき」とありましたが、特に名指しでこのパウダルコともう1つのものが、消費者の間で極めて人気が高いが、極めて危険性も高いので注意すべし、とありました。

ちなみに、そのもう1つは、ちょうど上の画像の右上(ビタミンAの画像にも左上に入るようにしましたが、同じもの)にある、St. John's wort、これも何かと思いきや、和名セイヨウオトギリ……弟切草かよ!

ゲームをされない方はご存じないかもしれませんが、ゲームを好きな人であれば確実にご存知ある名前ですね。

これを使うと、トルネコシレンは大きくパワーが回復するのですが、どうやら現実ではそうではないようです。

一応、バブルチャートの説明では「月経前症候群PMS)の精神的・身体的の苦痛緩和に用いられているが、効果は一切認められない」となっており、「有害」とまでは書かれていないものの、パウダルコの元ネタ論文によると、こちらも危険性は高いようです。

まぁ、自然の植物なんて、冷静に考えたら結構危険性が高いのも理解できますし(逆に、有効なものは有効なんだろうな、という気はしますが)、これだけ警鐘を鳴らされている以上、使うのは避けるのが賢明かな、って気がしますね。

パウダルコには、別名イペラパチョタヒボなどがあるようなので、これらの名前を含んだものを見かけたら注意してみるのがよいかもしれません。


という所で、飲まない方がいいヤベェサプリ、今回はまさに本当にヤバそうなやつの紹介になりました。

アロエの話で出てきたネタで、もう少し語りたかったこともあったんですが、すっかり長くなったのでまたいつかの機会としましょう。

コストコ→クレジットカード→ファンケル→サプリと、話があっちゃこっちゃ飛びましたが、実は大元のコストコの話がまだ途中だったので、次回からはまたコストコの話に戻りますかね…?

食事・健康ネタは、案外面白いのでそっちを続けてもいい気もしますが……。

まぁどうせすぐネタは尽きるので、適当に思いついたものからまとめていこうかな、などと思っております。

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