やっぱり「着るエアコン (ベスト)」は実在していた…!

「着るクーラー」について、我らがソニーのREON POCKETを名指しで「チャクーラー(←着るクーラーの略)、おめぇにはガッカリだよ……全然『着て』ねぇじゃねぇか!名前負けにも程がある!!(プンプン)」と怒りを顕わにしていたのが前回でしたが(ゆーてそんな怒ってないですけど(笑))、実はペルチェ素子の名前そのもの(そもそもこれはペルチェ効果を発見したペルチェさんのジャン=シャルル・ペルティエさんの苗字なわけですけど)である、Peltier社が「本物の着るクーラー」といえる、ペルチェ素子内蔵のシャツを販売している…という情報を見つけていました。


URLは「peltiernyc.com」でしたし、「ニューヨークの会社なのかな?それにしてはダセェけど…」と思っていたら、企業情報を見たらまさかの中国の会社のようで、通貨の選択に何気に日本円 (JPY) もあったため、日本からでも購入可能なのかもしれませんね…!

 

カタログを見ていたら、前回貼っていたのよりもうちょいシンプルで「これならまぁイケルやん!」と思える、アーミーグリーンのシャツなんかも目につきました。

 

https://peltiernyc.com/products/peltier%C2%AE-cool-short-sleeved-air-conditioned-cooling-shirt-army-greenより


「Select 尺寸」が中国企業っぽくて笑えますけど(「サイズの選択」として欲しいところです(笑))、お値段2万900円のこちら……前回は読んでる暇もありませんでしたが、説明を見てみると、

  • 皮膚温度を10秒で15℃下げることが可能で、重量はわずか0.75kg
  • 背中側に8つの冷却フィンを配置し、周囲温度によって15-20℃の冷却が可能
  • バッテリーは、連続使用で3.5〜5時間持続


…などといったことが書かれていましたね。


皮膚温度を15℃って、下げすぎちゃいます…?とも思えましたが、まぁ真夏の炎天下ならむしろ物足りないぐらいでしょうか(体温ではなく、あくまで体表・皮膚のみでしょうしね)。


750グラムという重さは、普通の半そでシャツで大体200グラムぐらい、ジーンズで600グラムぐらいだそうで、「Tシャツとジーパンを上半身に抱えるぐらいの重さ」ってことはまぁやっぱり多少重いかな、って気はするものの、40℃が20℃に下がるのであれば、快適そうではありますね~。


最大の懸念は、この手のやつはバッテリーが切れたら最悪で、当然普通のシャツより重いだけ熱いだけになりそう…ってのがありますけど、まま、数時間もつなら、真夏の炎天下を数時間歩き続けることはないでしょうし、これも実用上は十分良さ気に思えますね。

 

しかし、その辺の「着るクーラーのバッテリーうんぬん」の話、確かトゥイッターで、引越しの作業員さんが着ているのを見たので質問してみたら「否定はしないけど肯定もしない上手い返しで感心した」みたいな感じで何か話題になってるのを見た気がしたけどな……と思って改めてもうちょい検索してみたら、あぁーっと!!

 

young-machine.com

「着るクーラー」は例のソニーのレオポケが使っているキャッチフレーズだったのか、実際話題になっていて本当に「着られる」タイプのやつはどうやら「着るエアコン」だったようで、こちらは我らがワークマンが発売していたぁーっ!

 

ヤングマガジンかと思ったら「ヤングマシン」でちょっと笑えましたが、上のヤンマシ記事が詳細に紹介してくれているように、こちらはシャツではなく、網々の部分のある涼しげなスケスケベストのようで……

 

https://young-machine.com/2023/07/21/476668/より

流石にこれ一枚だと、ちょっと変態マンになりそうなのでこれだけで引越し作業や外を歩く勇気は持てないものの(笑)、ペルチェ素子を内蔵したアルミプレートが体を冷却…のみならず、冷えすぎたときのためにスイッチを変えれば暖房にも使えるという優れもので…

(まぁペルチェ素子は熱の移動なので、電流の向きを逆にすれば温度の逆転も容易ですから、この機能は実装が簡単で、ソニーのレポにも付いていたみたいですけどね。

 とはいえ正直、冬にこんなアミアミのベストを着るかよ、って話ですし、真夏なら冷えすぎたらOFFにするだけで熱なんてすぐに発生しますから、誤動作が怖すぎますし(真夏に暖房→即死コース)、正直なくてもいい機能な気もするかもですが…)

…バッテリーはこちらも5時間もつ(アイスモードで約5時間、ヒートモードで約10時間とのことで、やっぱり冷やす方がエネルギーを必要とするのが見て取れますね)ようですし、電源を入れてわずか2-3秒でアルミプレートからヒンヤリ感が伝わってくるという実際の体感も◎など、中々に使い勝手は良さそうです!

 

また、冷気自体に風は必要なく(それ自体が冷えるというのが、ペルチェ素子の最大の特徴ですね)、逆側で発生する熱を逃がすために小型のファンが付いているだけなので、従来の風送りデバイスよりも圧倒的に静音というのも特徴のようです。

(ただし、当然ですがその仕組み上、「熱を逃がす」ことは必須となるので、このスケスケメッシュベストだけでは恥ずかしいため上に何か羽織る必要があるわけですけど、「アウターには通気性の高いものを着る必要がある」とのことですね。)


まぁ、全部ヤンマシ記事に書いてあることの受け売りでしかないですが、バッテリーも外付けで予備が持てるというのも室内の作業などで長時間使いたい場合には好都合ですし、今年5月のテスト販売1万着は即売り切れたとのことで、まだまだめちゃくちゃ良くなっていきそう感も強いこれ、今後どんどん人気がマシマシの売れ線商品になっていく気がします…!

 

とはいえ、こちらも正直デザイン面としては、どこぞのマッチョが着ていそうなスケスケメッシュ……これまたお世辞にも、少なくとも「映え」がするレベルではないので、そこが一番普及のための改善点にも思えますけど(笑)、明らかに市場に出てきたばかりの、これから飛躍していきそうな新製品……これは楽しみですねぇ~。


ちなみにリンクカードのタイトルにも書かれていた通り、記事後半では、さらに冷却効率の高い、極めて古典的な「冷たい水を、張り巡らしたチューブに流す」タイプの水冷ベストなる商品も紹介されていました。

 

同記事から、水冷ベスト


こちらはペルチェベストよりも段違いの冷却効果だそうで、とはいえ「いや、水を流すって、ぬるくなったらどうすんだ…?」と思ったら、普通に背面のタンクに水の他に凍ったペットボトル(や保冷剤)を入れるというこれまた古典的な方法に頼っている感じだそうですけど、氷などはコンビニで容易に補充可能で、「融けたペットボトルも、飲めば水分補充に使えますね」という「確かに」という一石二鳥的なメリットもあり、何とも抜け目のない製品だといえましょう(笑)。


こちらもまだテスト販売を終えたばかりだそうですが、ますます暑くなるであろう日本の夏(今年は流石にシーズンオフですけど、恐らく来年も)……

ウェアラブルバイスも色々発展著しい分野ですが、冷やすという直接的な快適さに…どころか殺人級の暑さでは下手したら生命に関わるともいえるこの辺の技術も、今後ますますの進化が期待できる楽しみなジャンルだといえましょう。

 

もうちょい似たような話に広げていきたかったのですが、最近それしか言っていないものの本当に時間がなく、着エアと水ベスのレビュー記事を紹介するだけの感じになってしまいました。

残暑に向けて、次回ももうちょい関連した涼しげなネタに触れていこうかと思います。

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