決着!?紙・風論争~エコ面編~

正直誰一人、書いている僕自身ですらマジでこれっぱかしも気にならない、どうでもいいにも程があるカミカゼ(ペーパータオルとハンドドライヤー)比較対決ですが、せっかくなので科学的なデータを用いて検証されている記事を参考に、最新の知見がどうなっているのかちょっと垣間見ておくといたしましょう。

まずはGoogleで「hand dryer paper towel」と打ち込んでみたら、サジェストに「hand dryer vs paper towels environment」「hand dryer vs paper towels cost」などなどが登場してきました。

ま、やっぱり?時代はエコだし?…ってことで、正直利用者の立場的にはコストやエコについてはぶっちゃけあんまり重要なファクターにはならない気もするんですけど、まぁ21世紀を生きる者として、環境問題を無視するやつは生き残れないなんてこともいいますし、まずはその点から見ていくとしましょうか。


検索結果のトップに来ていたのは、こちら(↓)、Green Schools Alliance (GSA)という、環境問題について熱心に取り組む小中学校同士をつなぐ、世界規模のネットワーク組織がアップしていたブログ記事でした。

www.greenschoolsalliance.org
ハンドドライヤー(以下たまに省略したい時は「ハンドラ」)とペーパータオル(以下ペータオとかペータとか)、どちらが環境に与える負荷が大きい?というテーマですが、これ自体はただのブログ記事で学術的な論文ではないものの、一応引用記事レファレンスを引っ張りながら具体的な数字も出されていたちゃんとしたものに見受けられたので、こちらを紹介させていただくといたしましょう。

要点をまとめると……

・ハンドドライヤー

平均的なドライヤーは、30秒間で0.018 kWhの電力を消費しており、1日に3回手を乾かすと、約26.61ポンド=おおよそ12 kgのCO2が排出されることになります。

・ペーパータオル

ペータオの多くは埋立地に送られますが、埋立地では、有機物分解の際に温室効果ガスであるメタンが発生します。木材をペータオに変換&輸送する過程では、多くの化石燃料を消費しますが、ハンドドライヤーは10年近く交換が不要です。ペータオの製作過程では汚染水が排出されることもありますが、EPA(米国環境保護庁)の試算によると、リサイクルペーパータオルを使用することで、エネルギー使用量を最大で40%削減することが可能とのことです。

・ペーパータオルと温風ドライヤー

MIT(マサチューセッツ工科大)の研究者による論文をThe Guardianがまとめた所によると、温風式ハンドドライヤーとペーパータオルは、最新の技術を用いたものに比べて70%も多くのCO2を排出することがわかりました。この研究では、消費者が最もエコであると考えるリサイクルペーパータオルについても調査されましたが、結果、リサペーの環境への影響は、通常のペータオとほぼ同じであることが分かりました。温ドラもリサペーもどちらも、最も効率的なハンドドライヤーに比べて、より多くのエネルギーと水を消費し、廃棄物を生み出すことが確かめられたのです。実際、アメリカでは、埋立地全体の2%がペーパータオルで占められています。温ドラは、使用中の影響が非常に大きく、最新のエアブレード型ハンドドライヤーと比較すると、最大で80%も効率が悪くなります。


・まとめ

環境への影響を最小限に抑えるには、最新の、高速ハンドドライヤーを使うのが一番です。The Slateの記事によると、95%の施設において、ハンドラの方がよりエコな選択肢になるとのことです。スタンフォード大の記事によると、ハンドラは1回の使用につき9〜40グラムのCO2を排出するのに対し(※個人的注:1日3回の利用で、12 kgじゃなかったの…?)、ペータは平均56グラムのCO2を排出します。以上まとめると、高効率のハンドドライヤーが最適な選択肢となりましょう(ズボンで手を拭きたくないのであれば!)。今度トイレに行くときは、手を乾かすことによる生態系への影響を考えてみてくださいね。

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毎度コメントを下さるアンさんもちょうど似たようなことをおっしゃっていたのですが、どうも、最新のハンドラはかなり効率がよく、エコの面のみならず、乾燥力としても凄い(意味を感じられるレベルで、ちゃんと乾く)とのことですが、まま、とりあえずそれはともかくエコという側面でいえば、「紙の使い捨て」という反エコの権化のような行為がいいわきゃないわな、ってのは、流石のペータ派の僕も、こればっかりは不本意ながら同意せざるを得ない話ですね。

ちなみに、(この記事に限らず複数の情報源を総合すると)どうも温風ドライヤーというのは最早古いタイプのゴミカス装置のようで、無駄に電力を消費するのみならず…というか電力を消費するくせに、乾燥力もしょぼいものになっている、というのが意外でした。
(実際、前回書いたイマイチ意味が実感できなかったドライヤーも、大抵温風だった気がしますね。)


とりあえず記事の方に話を戻すと、二酸化炭素排出量が段落によって違ったり、リサイクルペータが段落によって「40%エコ」だったり「ほぼ意味なし」だったりと、いや言ってること何かちゃうやん、としか思えない、小中学生向けの記事でこんなのいいのか?と思えるわけですけど、それ以前にそもそも論を振りかざすと、こうして調査機関によって言ってることがバラバラなことがあまりにも多すぎるという時点で何かどうしても「議論する意味あるのか…?」と思えるのみならず、それ以上に、「果たしてこの程度のことを気にする意味はあるのだろうか…?」と感じるのが個人的な本音かもしれません。

もちろん子供達に環境意識をもたせるにはこういう身近な話を取っ掛かりにするのも大切なことなのかもしれないんですけど、しかし同時に、それは本質的な話になっているんだろうか…?ってのもまた、意外に見落とされがちだけどしっかり自分の頭で考える必要のある、重要な点にも思えます。

ちょうど、遥か昔の記事で、レジ袋についても似たようなことを書きましたが、レジ袋削減・禁止とかも、身近で取っつきやすいから槍玉に挙げられがちなだけで、本当に地球環境に有意に意味のあることなのかな…?ってのは、もうちょい考えられてもいい点なのでは…などと常々感じてしまいます。

例えば僕はレジ袋は便利だから使いたい派ですけど、しかし車は乗らず自転車のみで生活しているので、「多分1年で仮に僕が毎日3枚・合計1000枚とかのビニール袋を使ったとしても、エコバッグしか使わないけどスーパーに週1で車で行く人より遥かにエコだと思うんですがそれは…」と思わずにはおれん感じ、って話ですね。

もちろん、「いやそれとこれとは話が違う。車を使わないと物理的に買い物が不可能な人は存在するけど、ビニール袋を使わないと買い物が不可能ということはあり得ない。ちょっとの意識でできることを、自分の利便性のためにしないってんなら、どれだけ偉そうなことをいってもお前の本性はやはり自分だけが大切なエコノミックアニマル・地球のガンだよ」…などといわれたら、まぁ、口をつぐんでしまうというか、(むむっ、関わらん方が身のためか…)と、「なるほどです!参考になります!」とかいって逃げちゃう気もしますが(笑)(でも実際正論ではありますしね)……

まぁ冗談は抜きにしても、本気で地球環境のためを思うなら、究極的には人間がいないのがベストであり、社会活動を完全に停止するのが理想、でもそれは現実的にどう考えても無理なのであって、どこかで割り切る必要がある……そしてその線引き(手間・環境保護の意味・個人生活や経済活動への影響等全てを考慮して、何を優先すべきか廃止すべきか)は個人によって違うのもまたどうしようもないことなのだから(例えば僕自身の場合、車がなくても不便ながらも何とかなるけど、レジ袋やペーパータオルは使うメリットが上回るので使いたい、でも他の人の場合、全く逆の立場になることがあるのも十分理解できる、って感じで)、一律に全員に対して施行する環境政策やアドバイスってのは難しいんじゃないかなぁと思う…ってのが本音ですね。


…ま、偉そうにグダグダ論じても、結局は「便利だから、ペータオは使わせてちょんまげ」っていう単なる個人的なワガママ、ってやつかもしれないんですけどね。

何だかんだ、エコとエゴは切っても切り離せない関係に思うので、僕は気にせずこれからも使い続けますけど、もちろん環境に良くないことは重々承知なので、利用は必要最小限に留め、無駄遣いはしないように心がけるよ、ってことをお約束して、環境愛護者の方にゴマをすっておこうかと思います。

 

…と、本当は「カミカゼ論争・決着編」として、エコ面だけではなく、正直より利用者的に重要な衛生面の話にもいこうと思ってたのですが、何だかまたグダグダ長くなりすぎてしまったので、続きは次回へまわさせていただこうかと思います。

せっかくなので、記事内で触れられていた「エアブレード」とは何ぞや?って点だけ最後に見ておきましょうか。

名前的に、ベイブレードみたいにカッコいいのかな?とワクワク期待感が高まりますが(…って、世代が違うのでベイブレードがどんなものなのか知りませんけど(笑))、検索してみたら……

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https://www.dyson.co.jp/for-business/hand-dryers/airblade-wash-and-dry.aspxより

おっ、ホンマにイケルやん!これは未来を感じますね、カッコいい!!

残念ながら僕は未だこのシステムにお目にかかったことはありませんが、両翼のブレードから出る滝状の水で一気に洗って、その後空気のブレード(刃)が一気に乾かしてくれる感じなんですかね…?

どれどれ、実際に動画を見てみると…

www.youtube.com
あぁーっと、まさかの、水は真ん中の部分からちょろちょろ垂れ流れてくるだけの従来式で、カッコいいと思ってたエア・カーテンみたいな空気のブレードも、さっきの写真はただのイメージ図であって、実際は別に何も見えないのか!!(いや当たり前でしょ(笑)。気体が目に見える方がむしろヤバイ(笑))


まぁでも、第三者機関によるデータ的にも効果は優秀なようなので、見かけることがあったらぜひ使ってみたい限りですね(どうも、主に空港に設置されているモデルのようですが)。

…ということで、エコの面ではどうやらこのエアブレードみたいな新型ハンドドライヤーが最も優秀とのことでしたが、次回はエコよりもっと気になる衛生面(特に昨今の情勢にあっては)についてちょっくら検証記事を垣間見てみる予定です。

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