いただいていたコメントをもとに、色々触れたいなと思う点はまだまだいくつかあるのですが、今回はこちらのネタに触れてみるとしましょう。
ズバリ、よく論争が巻き起こっている、ペーパータオルとハンドドライヤー、トイレの後に手を乾かすのに、どっちがトータルで優れているのか、って話ですね。
僕個人的にはペータ派なのですが、それは「何となく好き」でしかないため、ここはやはり研究者の端くれとして、ちゃんと科学的なデータをもとに、どちらがいいのかを論じてみようではないか、と思い立った次第です。
…とその前に、改めて考えてみると、衛生観念が高い&合理的を自称して憚らない僕にしては珍しくといいますか、この「紙が風より好き」っていうの、あくまで冷静にじっくりと考えてみたら、ですけど、あれ、ちょっと変かな…?…って気がしてきました。
というか、そもそもこないだから書いている通り、トイレのドアノブはペーパータオルをかまして触れるようにしてるんですけど、果たしてペーパータオル自体もキレイといえるのか…??ってのがまず論点として挙げられるのかもしれません。
もちろんドアノブよりは確実にキレイだと思うし、今までペータで拭いた手から雑菌をもらってしまった!…なんてことは全くないようには思えるわけですけど、改めて厳密に考えてみると、果たしてトイレという空間、たまに他客の利用後はニオイがすることすらある空間にずっと存在していた紙を、清潔とみなしていいものなのだろうか…?という点はあるかもやしれないですね。
僕は幸い潔癖症とまではいかないので、もちろんそのレベルの汚染は実用上無視できるものとして気にしないですけど、仮に重度の潔癖症の方で、「未使用のペータオだろうと、トイレに存在するものはどうしても使えない」という方がもしいらしたとしたら、「あぁ、その気持ち、理解はできるよ」と思えますねぇ。
まぁ潔癖うんぬんでいえば、結局こんなのは多かれ少なかれマイルールでしかなく、程度の差こそあれ誰しも自分のこだわりはあるものですしね。
例えば電車のつり革を触れない人、これは結構多数いるのではないかと思いますが、別に進んで触りたかぁないですけど、必要ならこれは僕は掴めます。
逆に電車のドアのガラス部、僕が電車を使ってたのは大学入って最初の頃の、朝・通勤ラッシュの井の頭線とか、マジで人を押し込むための駅員さんがホームに複数常備されているレベルのヤベェやつだったから特にですが、このガラス部って、人同士が押し付けられまくってるから当然とはいえ、おっちゃんの顔の脂だか髪につけた油だかなんだか知らないけどそんな感じの物質が割とベターっと付着してることが多く、満員電車だと本当に押されて自分も壁に手をつかなきゃいけない場面とかあるわけですが、その場合僕は極力ガラスは避けて、窓とドアの境目やドア同士の接地面なんかにある黒いゴム部や、そこにつけないならせめてヌメッとしたガラス部は避けて、金属や樹脂であるドア本体部に手をつくよう頑張ってた記憶がありますねぇ。
この画像(↓)でいう、黒い部分ですね。
まぁガラスは汚くてその周りのゴムとかドア部はOK、ってのもおかしな話なんですけど、ガラスは自分の指紋もベタァーと残りますし、何となく抵抗感が強いです。
他にも、画像の横にある銀のポールとかも、まぁこれもつり革同様必要とあらば掴めなくはないですけど(というか普通に寄っ掛かることも多かったです)、一番いいのはやっぱり、座席のソファー素材が横の部分まで広がっていて、そこに手をつけるパターンでしょうか。
布の安心感は異常、逆に透明ガラスにノッペリとなすりつけられたアブラの抵抗感は異常、って感じですが(もちろん、ガラスに触れてしまっても、別に「あ、触っちまったぜ、ちぇっ」で済むぐらいではありますけどね)、これも、ミクロな視点で見たら結局どれも正直大差ない清潔度といえるわけですし、この辺は最早完全に本人の気分次第といえましょう。
(上の、ガラス・ゴム・布・金属・樹脂で、手をつく優先順位をつけたら、人によっててんでバラバラになりそうなのは容易に予想がつきますもんね。
何気に、布が一番イヤって人もいるのかな、という気は、普通にします(実際、汚い布は一番汚れを保持してそうではあるし、ダニとかの温床でもありますしね)。
表面素材で物性上一番優秀なのは金属かもしれませんが(金属には抗菌作用がありますし)、しかしこいつも結構指紋とか触れ跡とかは目立つので、直感的にどうしても不快感はややあるといえるでしょうか。
逆にガラスの場合、一点のくもりもなくキレイに磨かれた状態であればキレイさの信頼度は一番高い気もしますが、やはり経験上そうでないことが多いので、基本的にはちょっと触りたくない気はしちゃいますねぇ(まぁ、例として浮かんだだけで、そこまでいうほど電車のドア窓を嫌悪してるってわけでもないんですけど)。
むしろ、冬場くもったガラスに小学生とかがよく指で絵を描いてキャッキャ遊んでますけど、もちろん微笑ましいとはいえ、自分自身はよぉやらんわといいますか、「おぉおぉ、よぉやる…!電車の窓はあんまりキレイじゃねぇぞ~。手、洗えよ~、風邪ひくなよ~、また来週~」とか勝手に思ってましたねぇ。)
で、ペーパータオルに話を戻すと、まぁやっぱり、トイレ空間に存在しているとはいえ、直接的に固体⇔固体接触のあったドアノブなどと比べればどう考えても530000倍ぐらい清潔感が違う気がするわけで、現実的にはどうあれ、気分的にはやはりペータをかましてドアノブを触ることに合理性はあるんじゃないでしょうか…と思えるものの、そうであるならば、そのもの自身が非固体なんだから直接的な接触が一切存在しないドライヤーの風の方がより気分的にいいのとちゃいますのん?…と、よく考えたらそういえばなるかもしれないなぁ、ってのが最初の疑問提起だった、って形ですね。
まぁその辺は最後結果見てからまとめで触れようと思ってたんですけど、清潔どうこう以前に、ハンドドライヤーって、基本物足りなさを感じるのが否めないんですよね。
何というか、「乾いたのかこれ?っていうか、乾く乾かんの議論をするのもおこがましいレベルで、意味あんのかこれ?」と思えるといいますか、幼少期、初めてジェットタオルなるものを目にして、「すげぇや!これは画期的!!」と思っていざ使ってみたらあんまり思ったほどでもなかったガッカリ感、どなたも経験されたことがあるのではないかと思います。
…と書くと、「はぁ~っ(クソデカため息)。可哀想に、正しいジェットタオルの使い方を知らないんだな。正しく使えばこれほど便利な代物もないというのに…」とジェットタオル警察の方が駆けつけてくるかもしれないんですが、申し訳ないっすけど、「乾かすのではなく風で飛ばす」「風の中で手をもみもみする」「横から入れて、ゆっくり上に引くのを数回繰り返す」など、機器によって多少の差はあれど、仕組みを理解して完全にマニュアル通りにやっても、やっぱり紙で拭く満足感には遠く及ばんのです。
そんなこんなで、手間&時間と結果とを総合して、こればっかりはどう考えても個人的には紙に軍配を上げてしまいたくなるわけですが……あぁ、というか、ドライヤーの場合、最後トイレの内開きのドアを開けるための武器(紙)がないやん!…ってのが、最大のネックとしてありましたね!
あぁそれだそれだ、僕がどうしてもドライヤーを好きになれない理由、それは、トイレってのは基本内開きドアで、最後ドアは絶対に手で引いて開けなければいけないのに、ドライヤーのみで紙がないと、一体どうやってドアを開ければいいというのか…?
僕にこの手を汚せというのか?!
…ってのが大きいといえそうですね。
まぁないものはしょうがないので、大抵レバータイプの取っ手を上手く押す(引く)だけで何とかなるドアが多いですし、爪とかを使って何とかしますけど(人体の内、物質の吸着係数がもっとも小さい部位は、爪なのです(笑)。逆に最悪なのが当然粘膜……間違ってもトイレのドアを舐めたりしないでください!(いや言われなくても誰がやるかよ(笑)))、指一本で何とかなりそうもない、回さなきゃいけないタイプのドアノブとかだと地獄ですね(笑)。
(ちなみに同じことはイチローさんも語っています。
tapittalk.com
記事内にもリンクがありましたが、動画はこちら(↓)ですね。
www.youtube.com
…って、イチローさん、立ってトイレ派かよ!人類の敵じゃねーか!(笑)
ちなみに僕は最初期に書いていた通り、座り派です。座り派は賢く、また紳士なのです(笑))
…あるいは回転率のそれなりにありそうなトイレなら、わざともたもたして、他の人が開けてくれるのを待つという秘技・他人任せが炸裂することもあるかもしれません(笑)。
しかしいずれにせよ顧客に要らぬ負担や手間をかけているので、これはもう設計の敗北としかいえんのです。
その点、ペータはアフターケアも優れているということだからね、やっぱり紙が最高なんすよ、ってのが、前置きとしての僕の紙風論争への事前意見になるという形ですね。
(いや普通の人はトイレのドアぐらい何も気にせずサクッと開けるが?…って話かもしれませんが(笑))
…という所で、まさかの、前置きだけで長くなりすぎて、本題の比較記事の検証にまで届かないといういつものパターンになってしまいました。
データによる紙風論争、もったいぶるもんでも何でもないですが、次回へ持ち越しとさせていただきましょう。