こないだ見ていた歯ブラシの雑菌に関する短い記事には、前回の「唾液の健康リスク」という話の他にも、これまた身近で面白そうなネタのリンクが張られていました。
それが、記事タイトルにも挙げました、再利用可能な買い物袋、通称エコバッグの清潔さについて書かれた記事(↓)ですね!
環境保護のムーブメントで、今やすっかりスーパーのビニール袋は消え失せ(店によっては無料で復活している所もあるようですが)、エコバッグの利用を強いられることが多くなったわけですけど、何気に僕は断然ビニール袋が良かった派ですねぇ。
ビニール袋で使うプラスチックは元々使い道のない廃原料が由来で、普通に再生も可能であり、削減することは特に環境保護には必ずしもつながらないうんぬん…という話はまぁ抜きにして、清潔さ・公衆衛生の観点からも、バッグの使い回しはあまり良くないのでは…?と思えてならないため、この記事は興味津々に思えます。
まぁ僕自身は、野菜とかそういう食材が直接カバンに触れるものを買うことはないため、自分自身に関して言えば衛生面はどうでもよく、「バッグを持参する手間や運搬後の利用目的でレジ袋を戻してほしい」という自己中極まりないスタンスではあるんですけど(笑)、衛生面で問題が発生し得ること自体は間違いない気がします。
意外と短い記事だったので、大した話ではない浅い内容しか書かれていない気もするものの、エコバッグを使用する上で注意しておきたい点を、世界最高峰の呼び声高いクリーブランド・クリニックによるまとめ記事でおさらいしておくといたしましょう。
エコバッグの細菌を避ける方法(How to Avoid Bacteria on Your Reusable Grocery Bags)
多くの場合、肉が汚染の犯人です
食料品を買うとき、再利用可能な袋を使っていますか?これは、ゴミを減らし、環境を保護する素晴らしい方法です。しかし、もしかしたらエコバッグに食品以外のものを詰め込んでしまっている可能性があるかもしれません―そう、この便利な携帯用ケースには、雑菌が混入している可能性があるのです。
幸いなことに、いくつかの簡単な手順が、これを防ぐ手助けになり得ます。
何が雑菌混入を引き起こすの?
感染症の専門家であるスーザン・レームMD(医師)によると、肉類が一般的な汚染を引き起こす犯人だそうです。
スーパーの買い物で使うエコバッグは、細菌が付着した鶏肉や肉類、および青果物と接触することが多いのです、とレーム医師がおっしゃっています。
肉、青果物、そして調理済み食品を同じバッグに入れると、二次汚染が起こる可能性があります。
「例えば、チキンの容器に『漏れ穴』みたいなものがあったとしましょう。そう、その容器には細菌が含まれていて、それがバッグを汚染するため、次にバッグに入れたものも汚染されてしまう可能性があるわけですね」とレーム医師が話しています。
アリゾナ大学の研究チームは、エコバッグの中には大腸菌を含む複数の細菌が棲息している可能性があることを見出しました。
細菌を避けるにはどうすればいいの?
以下、レーム医師による、バッグに有害な細菌を繁殖させないためのポイントをいくつかご紹介します:
- 定期的にバッグを洗う。最善の防御策は買い物に行くたびにバッグを洗うことですが、買い物客の97%が、エコバッグを洗ったことがないと答えています。
- エコバッグは食料品にしか使わない。「エコバッグを他の用途に使わないことは本当に重要です。エコバッグは、食料品専用の袋にすべきです」とレーム医師が語っています。
- ラベリングを検討する。「肉用、青果用と用途に応じて使い分けることで、手持ちのバッグが二次汚染されることがなくなりますね」とレーム医師が語っている通りです。
- バッグを車の中に保管しない。レーム医師は、バッグを車のトランク以外の場所に保管することも勧めています。レーム医師によれば、特に夏場は、暑さが細菌の繁殖に最適な環境を作り出すため、大いに問題になってしまうとのことです。
こういった簡単なこと、特にバッグを定期的に洗うことを実行すれば、食品を汚染する可能性を大幅に減らすことにつながりますよ。
…大切な話ではあったものの、肝心の対策に関しては、全く驚きも斬新さもあったもんじゃない、「洗いましょう」とか当たり前すぎる話の極みで、何か「全く手間じゃない、これをこうするだけで一生菌知らず」みたいな裏技的なものを期待してた身としては、若干残念でした(そんなのあるわけないんですけど(笑))。
モノにもよるけど、エコバッグって洗うこと前提に作られてないものが多すぎない…?って気がしますし、洗濯機とかにかけられず、中途半端に洗ったら却って雑菌を増やしかねませんから、もう新しいものを買う方がいいのでは…?と思え、そうなるとやっぱり「ビニール袋の方が製造コストも環境負荷も小さいのでは…」となりそうな気もするものの、まぁそれは言いますまい(…って、言ってますけど(笑)、公には言わないってことですね(笑))。
とはいえ、細菌の増殖や感染にあまり馴染みのない方は、汚染に対してかなり過小評価しているような気がするので、
「実は相当に汚れている、野菜とかが直接触れるのはあんまり良くないし(野菜なんかは一応、調理前に洗うことが多いとはいえ)、肉のパッケージが破れていたら、これはもう厳重に注意しすぎてもしすぎることはない(買い替えを検討すべき)」
という意識を持つのは本当に大切なことかと思います。
ちょうど、そろそろ寒い冬も終わりを告げ、徐々に食中毒が危険な季節になっていきますし、どなた様も雑菌のコンタミ(=混入・汚染)にはどうかお気を付けください。
