こないだの「トイレの頻度と時間」記事で紹介されていた短めの排便関連3記事を順に見ていこうと思っていたのですが、前回の「ブツの色」記事に、結構面白そう…って程でも正直ないんですけど(笑)、またまた極めて短めで読みやすそうな身近なネタ記事が転がっていたため、今回まずはこちらに脱線させていただくといたしましょう。
極限まで時間がない日が続いているので、使えるもんは使わせてもらう姿勢なわけですが、それがこちら、肌がオレンジ色になっちゃうことはあるのかどうかについて!
…まぁこれは正直、メリケンさんにはあまり縁がないようですけど、日本人的には「ミカンを食べ過ぎたら指がオレンジになる」なんてのは常識と言いますか、まぁ僕はさしてみかんが好きでもないのでその経験はないものの、周りに必ず一人はいたであろうミカン大好きっ子の肌が実際にオレンジになってることを見たことはどなたも恐らくあるものですしね、その質問の答は、
「あるに決まってんじゃん」
…ってなもんなわけですが、世界最先端と名高い医療機関、クリーブランド・クリニックのまとめ記事ではもうちょい詳しいメカニズムなりが語られているかもしれませんし(まぁ、health essentials記事はより身近な読み物系ですし、多分そんなに詳しいことはない気もしますけど)、何か面白いネタがないか、今回も参考にさせていただこうと思います。
ニンジンの食べ過ぎで肌がオレンジ色に変わることはあるの?(Can Eating Too Many Carrots Turn Your Skin Orange?)
カロテン血症の驚くべき効果です
β-カロテンを多く含むニンジンやその他の食品を食べることに関して言えば、実は、良いものでも摂りすぎることがあるのです。それ程までに良いものが、カロテン血症という病気になることもあり得ます。
皮膚科医のメリッサ・ピリアングMD(医師)によれば、カロテン血症は、血液中のβ-カロテンが多すぎることによって引き起こされるものだそうです。β-カロテンは、赤、オレンジ、それから黄色の果物や野菜に含まれる色素として、誰しもがご存知のことでしょう。
「β-カロテンたっぷりの食品を食べ過ぎると、肌がオレンジっぽい色になり得ます」とピリアング医師が説明しています。「カロテン血症はかなり珍しいものですが、1年に1人か2人は間違いなく見かけますね。」
β-カロテンが豊富な食品の代表例には、以下が含まれます:
- 杏
- マスクメロン
- ニンジン
- マンゴー
- オレンジ
- 西洋カボチャ(パンプキン)
- 東洋カボチャ(スクワッシュ)
- サツマイモ
- ヤムイモ(根菜)
しかし、カロテン血症を発症するのは、必ずしも暖色系の農産物の摂取からだけではありません。リンゴ、キャベツ、葉物野菜、キウイ、アスパラガス、さらに時には卵やチーズからさえ見られることがあるのです。
カロテン血症は通常、食事制限や、特定の食品のみの大量摂取が犯人であることに注意することが重要です。こういった食べ方は、特定の栄養素を摂りすぎたり、逆に摂らなさすぎたりしてしまう危険性が生じ得ます。
「皮膚が変色するほどβ-カロテン濃度を上げるには、1日あたり20〜50ミリグラムのβ-カロテンを数週間は食べ続ける必要があることでしょう」とピリアング医師がおっしゃっています。「中サイズのニンジン1本には約4ミリグラムのβ-カロテンが含まれています。ですから、1日10本のニンジンを数週間食べ続ければ、発症する可能性が出てきますね。」
バランスの良い食事は、適切な栄養素を―そして適切な量―摂取することを保証してくれるのです。
でも、実際に肌はどうやってオレンジ色に変わるの?
血中に含まれる過剰なβ-カロテンは、手の平、足の裏、膝、肘、それから鼻の周りのひだのような、皮膚が厚い部分に引っ掛かるんです、とピリアング医師が語っています。こういった部位は、一般的にオレンジ色に変色していることに気が付く最初の部分です。そして、肌の色の薄い方ほどより目立つことでしょう。肌の変色は、β-カロテンを多く含む食品を食べれば食べるほど濃くなっていきます。
カロテン血症は通常、食事歴の確認と血中濃度の検査によって診断されるものです。
カロテン血症は危険ではない
治療は簡単です: 単に、β-カロテンを多く含む食品の摂取量を減らすだけです。皮膚の変色は通常、数ヶ月で薄くなり、元へと戻っていきます。
「小さな子供は、カボチャやニンジンのようなピューレ状の離乳食を食べるので、カロテン血症になるリスクが高いかもしれません」とピリアング医師がおっしゃいます。
それでも―肌に黄色みが増したり、何かおかしいと感じたら、検査を受けましょう。腎臓病、黄疸、甲状腺疾患、糖尿病、および食欲不振は、全て皮膚の変色を引き起こす可能性があります。
カロテン血症では、白目が黄色くなる黄疸とは異なり、白目は白いままです。
カロテン血症は、良いものを摂りすぎることの典型例です。それよりも、様々な果物、野菜、赤身のタンパク質、健康的な脂肪、および複合炭水化物をバランスよく摂ることを心がけましょう。肌の変色に気付き、数日経っても治らない場合は、かかりつけ医の診察予約を入れるようにしてください。
特にそこまで専門的と言いますか細かい科学的な話はありませんでしたが、目安としては、ベータカロチン(ずっと前にも「楽しい有機化学講座」で出てきたこいつですが、個人的にはやっぱりカロチン呼びの方が馴染みが深いですね)20-50 mg/日を数週間ということで、普通サイズのミカンには100 gあたり1.1 mgのカロチンが含まれており、ミカンはちょうど1個あたりおよそ100 gだそうですから、ミカンで変色するには、1日に18個とかを数週間……え、あのオレンジマンたち、そんなに食べてたの?!(笑)
いやまぁ子供の頃のことですし、子供の方が身体も小さくて色素が堆積しやすそうにも思えますから、まぁ1日10個とかでも影響は出てきそうで、10個ぐらいなら、普通に食べる人もいそうですね。
害はないとのことですけど、「うわぁ~みかん食べ過ぎて指がオレンジになっちゃったよ~」とか子供心には恐怖かもしれませんし(逆に笑いを取れる可能性もありますけど(笑))、あんまりバカみたいにみかんドカ食いしている子(大人もですが)は、一応注意した方がいいのかもしれませんね。
では次回は、実は前々回の記事にもまた別の色の特集記事が転がっていたので、せっかくなのでそちらも脱線消化していこうかなと思います。
