前回、金属の硬さに関するデータをまとめていましたが、元々は「温度と硬度にはどういう関係があるんだろう?」ということが気になって見始めた感じでした。
これに関しては、常識的に考えて、温度が下がるほど、要は冷えれば冷えるほど物質は硬くなるものだというイメージがあると思うんですけど(いうまでもなく、液体→固体という状態変化がその代表例ですね。プラスチックとかでも、真夏だと下手したらとろけるぐらいにグデェ~っとなりがちですが、逆に冷やしていくとキンキンに、カチコチになりますもんね)、しかしふと、「金属に焼きを入れることで硬くなる」なんて話も聞くなぁ、などと思い立ちました。
今回はその辺についてチョロッと(僕も全く専門外なので、調べたことを軽くまとめるだけですが)触れていこうかな、などと思います。
高温の前に、まずは低温の方に触れてみますと、前回まとめていたモース硬度の表に、しれっと「あずきバー」を忍び込ませていたことに気付いた方もいらっしゃるかもしれません。
…って、自らアピールしていたので「気付いたかも」も何もなかったかもですが(笑)、これは日本人ならどなたもご存知のことでしょう、あずきバーとは、我らが井村屋が誇る凶器にもなり得る硬さでおなじみのアイス(↓)で……
…しばしば「好きなアイスランキング」1位に輝いている場面を目にしたこともある気がしますけど、僕はアイスは子供の頃しか食べていない(というか、大学生になって独り暮らしを始めて以後、本当に決まったものしか食べてない)ので、子供の舌にはちょっと地味で控えめすぎたのか、もちろん美味しくないわけではないですけど、「ま、1位は流石にないかな」という感じではあるかもしれません(笑)。
勝手に取り上げといて酷い言い草にも程がありますが、でも、大人になって食べたらあの控えめな甘さがいいのかもしれないなぁ、人気なのも、年配者からの支持が大きいからっぽいしね……とも思えるので、ぜひまた機会があったら食べてみたくはありますね!
まぁあずきバーのウマさはともかく、こいつはマジで尋常じゃなく硬いんですよね。
どれだけ硬いかというと、(表は長いのでもう再掲しないものの)まさかの、全金属で最も硬いクロムのモース硬度8.5を超える、モース硬度9、つまり、ダイヤモンドと最硬金属クロムの間の硬さを誇る…と、↓のピクシブ百科事典に書いてありました!
…まぁどんだけ信頼がおける値なのか分からないというか、流石にあらゆる金属より硬いとか、盛りすぎちゃいます?と思えますけど(笑)、そのぐらい硬くても誰からも異論が出ないレベルで、冷凍庫からおろしたてのあずきバー先生の硬さはカキンコキン極まる…というのは説明不要の常識といえましょう。
(なお、もうちょい調べてみたらあずきバーのモース硬度9はやはりデマで、よりきちんと測ったら7~8であった、という情報もありましたが(それでも金属ナンバー2のタングステンに匹敵するので相当ですけど)、Twitterの識者によると…
あずきバーの硬さがサファイアと同じとされるのはモース硬度(傷のつきやすさ)ではなく、ロックウェル硬度(押し込んだ時の硬さ)みたいです。(つまりあずきバーの硬度9はネットのデマ…まじか……)
— ライ (@la_latlb7) July 2, 2022
ロックウェル硬度は日本刀がHRC50
あずきバーHRC 320って出ました
いや、、、あずきバーやば……
…また別の指標、「押し込んだ時にどれだけ歪まないか?」を表すロックウェル硬度だと、まさかの日本刀の6倍以上の硬さを誇るとのことで、やっぱりあずにゃん、こいつの硬さは凄いんだ、って話かもしれませんね!(笑))
…と、せっかくなのであずきバーといえばもう一つ近年話題になっていた、非常に面白いネーミングのものを思い出したので、そちらをネタとして紹介させていただきましょう。
それがズバリ…
「シンカンセンスゴイカタイアイス」!!
こちら、まさかのネットでのネタが公式に認められた面白い例で、これが正式な商品名なんですね!(笑)
確か新幹線の車内販売の終了に伴い話題になって、通販されるようになったもので(まぁ元々されていたのかもしれませんが、そこでいっそう話題になった感じで、僕もそのとき目にしました)、大人気商品になってるみたいですねぇ~。
一番人気なのか、トップに来ていた詰め合わせ商品の方をチェックしてみると…
そうそう、公式のリンクカードでは、古来のネチケット(=ネット上のエチケット)が生きており、「半角カナは使わない」というルールを守っているのか記事タイトルは全角のカタカナで書かれていましたけど(昔は文字コードの都合で、半角カナは文字化けの危険性が高く、避けられていた感じですね)、やっぱりシンカンセンスゴイカタイアイスは半角カナで面白さがより加速するといえましょう(笑)。
ちゃんと商品名は半角カナ表記で、ナイスです。
(他のネタにたどり着かず、結局記事タイトルにも使いましたが、まぁイマドキ半角カナがまずいなんてこともないと思うので、僕は半角で強行突破しましたが(笑))
これらは果たしてどちらが硬いのでしょうか…?
名前的にはスゴイカタイと自らアッピールしているシンカンセンの方が強いのか…?と思えるものの、古来よりその硬さで名を馳せてきたあずにゃんも結構強そう……。
この、アイス界の雌雄を決する戦いは誰しもが疑問に思うことなのか、既にこれまた別のTwitter識者によって検証がされていました。
早速、↓のtogetterまとめ記事を参考にさせていただきましょう、結果はいかに…?!
ズバリ、市販の硬度計を使って計測した結果、スジャータ スーパープレミアムアイスクリーム(シンカンセンスゴイカタイアイスの正式名(元々の名前)はこちらなんですね)が28.5 HAであったのに対し、あずきバーは、まさかの60.5 HA!!
見事、最カタアイスの称号は、我らがあずきバーのものに…!
シンカンセン、今後はシンカンセンニバンメニカタイアイスとでも名前を変えた方がいいのではないでしょうかーっ?!
(いや別に「スゴイ」に一番の意味はないんだから、余計なお世話すぎるだろ(笑))
…と、これだけではただのまとめ記事を丸パクリしただけになるので、金属との比較をしてみますと、まぁここで計測されたのは市販の硬度計の単位なので直接比較はできないものの、硬度の数字は比例関係にあると仮定して計算してみますと……
あずきバーは先ほど書いていた通り、より正確に計測したら7.5程度だったとのことでこれを用いて、28,5と60.5という比からシンカンセンスゴイカタイアイスのモース硬度を求めてみますと…
7.5 × 28.5 / 60.5 =3.533...
…ということで、シンカンセンスゴイカタイアイスのモース硬度は、およそ3.5と分かりました。
前回まとめていた表を眺めてみますと、改めて、あずきバーは最カタ金属の一つ、タングステンと同じ硬度を誇り、一方シンカンセンスゴイカタイアイスのモース硬度3.5はズバリ、白金と同じ値なんですね!
流石は我らがスジャータ、タングステンと同じより、むしろ「プラチナと同じ硬さ」の方が「ひえぇ~硬そう~」と思えますし、これはナイスなデータだといえましょう。
…ってな所で、金属の焼きとかの話に入る予定だったのですが、あずにゃんとカタにゃんのおかげで、結構いい分量になった&普通に時間切れとなってしまったため、そちらは次回持ち越しですね。
何ともアイスを食べたくなる内容でしたが、この2強はタングステン(これは正直全くイメージ湧きませんけど)やプラチナをかじるようなものなので、無理してかぶりついて歯が欠けてしまうことだけはぜひご注意ください……という雑なまとめで雑に〆させていただこうと思います(笑)。