コメ返信や補足その1-48-5:青アザは青じゃなかったのかよ!

それでは前回完全に途中までであったご質問コメントの続きに参りましょう。

 

多少長めで前回も既に貼っていたものになりますが、今回改めて触れていく部分のコメントを再掲しておこうと思います。

(…と思いましたが、今回は段落ごとに、順番に見ていく形にしてみました。)

 

例えば、

浦和レッズっていうサッカーチームですが、「Red Diamonds」のことをredsって言うんですよね。

他にも、野球チームなんかでもありそうですが、このredsは、まぁただの名称なので例えにはならないかもしれませんが、Red Diamondsのことを言ってるんですよね?


結局これが実体のあるものをイメージできるっていうことなんですかね?

(個人的には、全くイメージできてませんけど笑)

 

⇒そんなわけで前回チーム名について見ていたフォーラムQ&Aの話……はあまり参考になるものでもなかったものの、例えばRedsというと、実体のある選手や職員やファンそれぞれを、「赤をまとった人」=a redと考えて、「赤い者達の集合体」と考えてのredsである、ということはできそうですね。

(ちなみに、浦和レッズのredsがa red diamondの集合体を指してredsと言っているかどうかは、これはそもそも日本人によるチーム愛称ですし何とも言えない気もするため、前回は「愛称というか固有名詞ですしねぇ」とか書いていましたが、改めて考えてみたら、固有名詞とはいえその名前の由来としては「たくさんのredが集まったもの」という意味合いは間違いなくある、といえそうではありましたね。)

 

ではコメント続きの部分です。

例えば、

色以外でも大きさを言う場合…

Two are medium and three are large.

これは複数形にはしませんよね?


Two are cold and three are hot.

これも?


でも、形を言う場合…

Two are circles and three are squares.

複数形にするような気がしますねぇ…

(っていうか、LINE英語通訳がそう言ってました笑)

あぁ、でもこれって、circleは名詞だから普通に複数形でいいっていうことですか。いやでも、squareは形容詞でもありますよね?

形は実体のあるものをイメージできるから?


いや、そもそも色を複数形にできることが不思議だったわけで、よく考えてみれば、redsとは言わないっていう事実に違和感はないわけですが、、

赤か金かに関わらず、色を複数形にできるケースっていうのは特殊だと思っていいっていうことでしょうか?


⇒前半の、例文をお示しいただいたものも結局、「頭に浮かべているもの」次第といえる話で、ミディアム・ラージやコールド・ホットはもちろん名詞もあるものの、普通に「大きい」「冷たい」など形容詞を浮かべることの方が多いでしょうし、一方サークル・スクウェアは、こいつらは形あるものですから(それそのものが形・名前としてのアイデンティティを持っている、って感じですかね?)、丸2個、四角3個…と、存在するものをそのまま名詞として考える方が普通じゃないかな、と思います。

(言うまでもなく、「その人次第」な話なので、全く逆の選択をする人も中にはいるでしょう;例えばmediumsといっても恐らく特に何の問題もなく通じるし(「中サイズのもの」という意味の名詞)、squareを形容詞で用いるのも……まぁこの場合はあんまりないような気もしますが、「3つは、『四角い(何か)』」という感じで、形容詞的に使われることも、恐らくなくはないように思えます。)

 

色を複数にできるかどうかは、前回触れた通り「具体的に、様々な色調の赤が使われている」ような場面で用いられるのが一番メジャーというか基本はそれのみのようなので、確かに、珍しいっちゃ珍しいといえるかもしれませんね。

(普通はやっぱり、「色」という性質を抽象的に指すことが多いので、その場合は形容詞の出番だといえましょう。)

 

…と、この辺はあまりにもややこしい話なので、日本語で議論されているものはないかな…と思って検索してみたら、英語教師の方からの相談を受けてらっしゃるブログの記事(↓)がヒットしてきたんですが、これは非常に示唆に富んだ、込み入った話でやや複雑で難解な議論が繰り広げられながらも大変納得のいく、面白いお話が交わされていました。

ameblo.jp
こちらは日本語記事なのであえて引用等はしませんが、興味深い話だったので、興味をもたれた方はぜひご覧になってみることをオススメです(概ね、「具体的な色(の違い)を考える時は、数えられる名詞とすることが多い」という、上でも書いていた話に共通する感じの論ですね)。

 

 

…と、ここまで書いていた所で、ちょうどまた追ってアンさんよりコメントが届きました。

まだ本題といえる部分が残っている感じですが、順番的にもこちらに先に触れる方がいいかなと思えたので、新しい、前回の記事にいただいていたこちらのコメントの方からまず触れていくといたしましょう。

 

今回もまだ途中ということで、あまり横からあれこれ言って疑問をぶつけるのも申し訳ないので、、少しだけ…

(まぁ今更のような気もしますが笑)


色を実体ある名詞として捉えるか捉えないかは、結局「その人次第」であるっていうのは、その後の解説でよくわかりました。

ジョンの金ピカボールはイメージしやすかったですねぇ。(ネイティブマルコメくん笑)


ただ、絵画の様々な赤は、その説明を聞けば理解はできるものの、自分では絶対に使いこなせないですね。

紅葉シーズンの、

「ご覧ください、本日○○山は、色とりどり・様々な赤さに色付いて、大変見ごたえのある美しい景色になっています!」

このセリフなら、なんとなくイメージはできても(「様々な赤」と言ってますしね笑)、普通に「赤とピンク」で複数形のイメージは無理です。

ちなみに、この「様々な赤」の場合は、個人のセンス関係なく必ずredsなんですか?


⇒結局、「スカーレットにバイオレットに、オレンジにローズにクリムゾンに……濃い赤から淡い赤まで色んな『赤s』があってキレイだなぁ!」ということを言いたい場合(もちろんポイントはキレイうんぬんではなく、「違う種類の赤がある」という、「redはredでも、沢山のredsがあるんだね」という具体的なバラエティさを感じている所にあるわけですが)、それは複数形で言えばよい、と思っておけば色に関しては間違いないのかな、って気がします。

 

なので、絵画を見て、「この人の作品は、赤やピンクが沢山使われているね!」というのはまさにそのパターンどんぴしゃの例である、ともいえそうな感じですね。

(もちろん様々な色がなくても、ちょうど先ほどのアメブロ記事なんかでも可算名詞redの例が沢山紹介されていましたが、例えば「a dark red」のように、具体的な他とは違う「特定の赤」を指したい場合も、「みんな知ってる赤には色々あるけどさ、今自分が言いたいのは、この『暗い赤』という一つの色なんだよね」という思考回路から、一色について述べる時でもしばしば可算名詞として使われる……なんてこともありますが、結局は「具体的に、他の仲間とは区別できる特定の色のことを考えている」という点で、同じような話になっているように思われます。)


とはいえ、それだけで全てが説明つくわけではないのも当然なんですけどね。

全部使い分けを完璧に判断するのは難しすぎて僕にも全くできませんが、原則として、「一口に赤といっても、様々な赤がある」という場合は、「ほらこの赤でひと~つ、こっちの別の赤でふた~つ…」と数えていけるよね…みたいなイメージを持つのがよいのかな、って感じでしょうか。

 

よって、「個人のセンスに関係なく必ずreds…?」という部分については、色の識別はやっぱり個人によるものなので、その意味では、同じ物を見ても「複数の赤」と思わない場合はあることはある気もすれど、基本的には「一般的には同じ名前で呼ばれる色だけど、違う種類のものがある」ということを言いたい場合は、センスどうこうではなく誰でも可算名詞を使う場面である、とはいえそうですね。

 

では新しいコメントの最後に参りましょう。

 

あと、

浦和レッズのredsは愛称なので別問題というのはまぁそうですよね、って感じではありますが、、

不可算名詞だから文法上複数形はあり得ないと言っている人もいるし、色だから単数形と言ってる人もいるので、チーム構成員が複数だからというのも必ずしもそうではなくって、「みんなの心はひとつ」とかでまとめられるくらい、案外テキトーっていうことなんですね笑

 

浦和レッズについては先ほど最初にも触れていましたが、僕も前回書いてて、何か逃げてるような、漠然としたモヤット感がありました。

まぁ結局上の説明でも、自分で書いててまだなお「やっぱり何か心から納得いかない気がするなぁ…」とは思えているんですけど、改めて浦和レッズは正式名称Red Diamondsが縮まってRedsになってるだけ感もあってややこしいため(もちろん、単なる略称というより、これも普通にRedの複数形のRedsであるという意味合いも含まれているとは思うものの…)、より分かりやすく、正式名称がRedsである、野球メジャーリーグシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)の例なんかを考えてみますと、これはやっぱり、構成員を「赤をまとった一人の人」と考えて、それが集まったのが我らがRedsだ、という意味合いは含まれているといえそうですね。

浦和レッズの場合、当初アンさんの書かれた話では「金メダルをgoldsというように、『レッドダイアモンド』という物体をもう『red』という単語で置き換えて、それが複数形になってるってこと?」みたいに思われていたのではないかと見受けられるのですが、そこはちょっと違うような気がします……って話ですね。

 改めて、浦和の場合も恐らく、Redsはもうダイアモンド抜きにして、チームカラーである「赤い構成員」の集まりを指しているのではないか、って思える感じといえましょう(より正確にいえば、上でも書いていた通り、これはあくまで日本語での略称なのでそんな深い意味はなく、単に呼びやすいレッズを愛称としている、ってだけな気もするわけですが…)。)

 

結局ややこしいというか完全に視界が晴れた気は自分でも書いててしないですけど、多分この辺は、ネイティブにとっても「ノリだよ、ノリ」という部分が大いにあるように思える話なので(日本語でも、「国文法的に、この名前はどういう意図?意味は??」と聞く人がいたら、「うるせー、文法なんて知ったことか!名前に意味なんてねえんだよ!!」と言いたくなる場面は多そうですしね(笑))、やっぱり、「複数形なのは、みんなを構成員とみなしてそれが集まってできたチームであることを示している。単数形名詞のチームは……もう一心同体で、構成員は一つだとみなしてるってことでいいっしょ(笑)」って感じでいいんじゃないかな、なんて思えますね(もちろん、「Magic」というチーム名のように、単数形の場合は単に複数形が存在しないパターンも多いのは、前回も触れられていた点ではありますが)。


…と、今回もまた、本題の部分、コメント後半に辿り着かないまま、無駄にいい分量になってしまいました!

流石にほとんど同じことしか言ってない気がしたので、一つ色ネタを申し訳程度に何か足しておくといたしますと、ずっとRedばかり見ていましたが、青の方で、一つ面白い勘違いをしていたものがあったため、最後スペース埋めにご紹介してみましょう。


例の、元同僚で仲良くしていた中国人のアサカさんとの会話から思い出したことなんですけど(別にきっかけは全く関係ありませんが)、一度どっかで脚を打ったらしく、「青アザができちゃった、ホレ」と見せてきたことがあったんですけれども、その時に聞いた話で、この「青アザ」、英語で何と言うかといいますと、ズバリ「ブルーズ」なんですね!

で、言うまでもなく、僕は「へぇ~、青アザ、英語でも同じblueなんだ!これは面白い共通点だね」と思っており、「色を可算名詞で使う例」としてこの青アザの「ブルーズ」なんかを挙げてみようかな、とも思っていたのですが、なんと!

わざわざカタカナで表記したことからも分かる通り、青アザのブルーズは、bluesではなく、まさかの「bruise」だったんですね!!


当然、これらの単語は日本人的に発音が似ているだけに過ぎないため関連性など1ミリもなく、そもそもbruiseという単語はあくまで「痣(あざ)」なので、日本語としても正確には青要素はないわけですが、とはいえどこかに体を強く打ってできるタイプの「青あざ」もこれで表されるのには間違いない感じですね(結局は内出血という同じ現象なので当然かもしれませんが)。


 Wikipediaの画像は割とグロいものがありましたが、一応控えめな感じで、それなりに「青」アザっぽく見える画像をお借りして、今回はこんな嫌なアイキャッチ画像をペタリと貼る感じでおしまいとさせていただきましょう(笑)。

https://en.wikipedia.org/wiki/Bruiseより

先延ばしになり続けていますが、次回ようやく「犬の色」の話を見ていこうと思います(といっても、もったいぶったのが申し訳ないぐらいに、正直よぉ分からんだけな気もしちゃうのですが(笑))。

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