思い出のドリンク(その12・アミノ酸、流行る!)

前回、「大学に入って、飲食物を全部自分で買うようになった。自分で自分のために選ぶからには、常に、総合的に鑑みて何らかの意味があるものを買っていたよ。クセになってんだ、合理的に考えて生きるの」と嘯いていました。

その1つとして、味・栄養ともに大満足の、充実野菜をまずは話に出しましたが、今回は頻繁に買っていた別のドリンクです。

前々回あたりで、KIRINのSupliなんかを挙げたときにもチラッと触れましたが、世紀末ぐらいから第2次健康ブームとでもいいますか(改めて、僕が勝手にいってるだけで、別に何の定義も根拠もありませんが)、お茶や水を買って飲む人が爆発的に増えたとともに、健康を意識したスポーツドリンクの類も、新製品でにわかに賑わい始めていました。

そして、僕が大学に入ってしばらくして……発売日を見たら、2002年からですかね、爆発的にアミノ酸飲料が流行ったことは、当時を生きている方でしたら間違いなく覚えていらっしゃることでしょう。

今回は、その、当時大ブームとなっていたアミノ酸飲料に着目してみたいと思います。

燃焼系アミノ式

大流行した結果、アミノ酸飲料、特にスポドリタイプのやつが各社からこぞって出されましたが、思い出のドリンクとして挙げさせてもらったのは、サントリーのこちら!

理由……CMが断トツで印象的で、よくできていたから!!(のみ)

www.youtube.com
インパクト抜群の、素晴らしいCMですね。

Wikipediaによると、CMフェスティバルで、2003年総務大臣賞/ACCグランプリ(最高賞)を受賞したとのことですが、まさに万人が納得の受賞といえましょう。

ただ、CMが印象的すぎるので、サイトによっては「アミノ酸ブームの火付け役」などと書かれていることもありますが、僕が覚えている限り、こいつは単なるブーム後追いの、タダ乗り野郎でしたね。

また、同じくアミノ酸スポドリのライバル、大塚製薬アミノバリューも、公平を期すべきWikipediaにすら「アミノ酸飲料ブーム火付け役となり、その後他の飲料メーカーからも多くのアミノ酸製品が発売された」と書かれていましたが、嘘を書いてもらっては困りますねぇ…。

アミノ酸ブームの立役者は、誰がどう考えても、KIRINのアミノサプリでしたよ。

これだけ上記競合2商品より発売日が1年早いことからも明らかでしょう。

仮に発売日の差という明白な証拠がなかったとしても、僕は明確に「アミノサプリから始まった」ことはちゃんと覚えていましたからね!バカにしないでくれる?!(いや誰向けの何アピールだよ(笑))

ただ、やはり何事もブームになりすぎるとどうしても反動で大きく冷え込んでしまうのか、数年後…どのぐらいですかね?それから5-6年も過ぎた頃には、もうほっとんど市場から姿を消してしまっていましたが、何気に、当時とは形を変えているものの、アミノサプリはまだ生き残っているんですね。
アミノバリューも現役のようです。ただ、燃焼系は、無事お亡くなりになられたみたいですね、合掌…。)

イオニア・真の火付け役であることに敬意を表して、画像はアミノサプリを使いたかったのですが、現行製品であるアミノサプリCは、あの頃の面影の一切ない、ピンクの液体というスポドリの風上にも置けない風体に成り下がってしまっていたので、昔のものを発掘するとしましょう。

検索したらヒットした、ブーム末期ぐらいに出されたであろうアミノサプリトリプルというやつが、ちょうど当時よく飲んでいたオリジナルバーションの紅白ラベルそのものだったので、未だに残っていた当時のニュースリリース記事から、画像を拝借させてもらいましょうか。

ちなみに、何でこんな高画質である必要があんだよ(笑)って笑えるぐらい高画質ファイルがありましたが、せっかくなのでそのまま使わせていただきました(まぁ、環境によっては、はてなブログが勝手にある程度縮小しちゃうかもしれませんが)。

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https://www.kirin.co.jp/company/news/2008/news2008010902.htmlより

他にも色々な類似品が出されていましたが、スポドリでいえば、やっぱりこの3種が市場を席巻していた記憶がありますね。

(味の素のアミノバイタルなんかもスポドリがあった気がしますが、アミノバイタルはもっとゼリーとか顆粒サプリとか、何というか大衆的な気休め商品ではない、ストイックな健康食品中心で、ちょっと違った印象です。
 ならなぜ話に出したかというと、このアミノバイタルは、アミノサプリの2002年より遥か昔、1995年には発売が始まっていたということで、大ブームの立役者はアミノサプリだったとしても、味の素はそれより早くアミノ酸健康食品に種を播いて土壌を耕していてくれたに違いない…と感じたからですね。
 その意味で、大ブームの影の功労者は、味の素なのかもしれません。流石は明日の素、AJINOMOTO!)


ちなみに、肝心の味ですが、見出し項目にまで挙げといて何だよ、って話なんですけど、燃焼系は断トツでビリ、一番マズかったですね。

これまで多分一番思い出の飲料として名前を出してきたサントリーにしては珍しく、これの味は、微妙極まりなかったです。

ただ、あくまで「3商品で比べれば」であり、別に僕個人的な好みでいえば、十分美味しく飲める範囲の味でしたけどね。

比較すると、他の2社の方が美味しかった、というお話です。
(ただ、あくまで「(マズくて不快感が出るほどではなく)十分美味しく飲める」であって、やっぱり何か違和感というか、「変な味だなこれは」とは常々思ってはいました。)

ただ、アミノ酸飲料全般がダメ、何か薬品っぽくて飲めたもんじゃない」という人も、結構な割合でいらっしゃったことも強く覚えています。

合う合わないがある感じだったのかもしれませんね。

アミノサプリアミノバリューは、どちらも僕的には文句の付けようのないとても美味しい味でしたが、安くなってることが多かったこともあり、僕はアミノサプリの方が多く飲んでた気がしますね。
(そして、CMで人気だったからか、それとも誰しもにとって微妙な味すぎて投げ売りされていたのか、燃焼系が底値になってることも多かったので、燃焼系を買うことも結構ありました。)


いや本当に、味も、栄養機能面も悪い飲み物じゃなかったのに、何でいきなり市場から消えちゃったんですかね?

ちょうどこれが完全に市場から消えるのと同じぐらいに、僕もスポドリ・充実野菜ともに買わなくなって、お茶・水・牛乳のみになった記憶があります。

(しまいにはお茶を買うのも面倒くさくなって、今や水のみになったというのは先述の通りですが、日本にいた頃も、最後は水だけになっていた気がします。)

 

しかし、「アミノサプリを一番よく買っていた」と書いたんですけど、実はアミノサプリが流行る前も、流行っている最中も、ブーム後スポドリを完全に買わなくなるまで、ずっと通してコンスタントに一番買っていたスポドリは別にあるのです。

どう考えてもアミノサプリより、そして充実野菜より、大学生時代一番飲んだ飲み物だと思うので、アミノ酸飲料ではないですが触れさせてもらいましょう。

ダカラ

燃焼系のせいで今回ボロクソだったサントリーですが、「そういやダカラってどこの商品だっけ?」と思い出してみたら、「カラダ・バランス飲料、サントリー、ダカラ」というフレーズが浮かび、「やっぱりサントリーだったか、流石はサントリーだぜぃ!」とあっさり手の平を返すのにそんなに時間はかかりませんでした。

ダカラのCMといえば、やはり小便小僧でしょう。

www.youtube.com
サントリーのCMは本当に強いですねぇ。

まぁいうまでもなく、典型的なスポーツドリンクですが、カラダ・バランスという通り、各種栄養素もバランスよく含まれている感じで、ポカリやアクエリの後発(2000年発売)=いわばパクリ商品のくせに超絶大ヒットした商品です。
Wikipediaに「発売後3ヶ月で1億本を突破」とありますが、そんなことある?!ってぐらい売れてたんですね。…えっ?ものってそんなに売れるの!?大ヒットですね。)

僕も、そういえば何であえてダカラを選んでたのか分かりませんが(まぁ、ちょうど僕が大学入った頃の新商品ですし、合理的といいながら意外と流行モノに流される、新しもの好きの血が騒いだのかもしれません)、バランスよい水分補給という名目で、常に買ってましたね。
(値段も安かった気がしますしね。アミノドリンクブームの頃も、同値ならより話題のアミノ系を買ってたと思いますが、ダカラの方が安かったら、ダカラを選んでました。)

味は、普通のスポドリの印象だったんですけど、そういえば意識してませんでしたが、Wikipediaの冒頭にある通り、いわれてみたらグレープフルーツ風味でしたか。

薬を飲むのに禁忌という話題で、「グレープフルーツジュースなんて誰が飲むかよ(笑)」と豪語してましたが、鉄骨飲料然り、まさに自分が、地味にグレープフルーツジュースを愛飲してきたと知って、今震えています。

水のようにダカラを飲んできた身としては、薬を飲むことがあったら、もしかしたらダカラと飲んでたかもしれないので(そもそも幸い健康だったので、実際に薬を飲むことはなかったですが)、案外笑えない話だったのかもしれません。

それはともかく、一番お世話になった清涼飲料水といえるダカラ、「思い出の飲み物なんだ、まだあってくれ、頼む…!」とサントリー公式を見るも、今はもう当時の面影が1ミリもない「グリーンダ・カ・ラ」に変わってしまっていたんですね…。

だけどやっぱり僕にとってのダカラはこれ!

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https://www.amazon.co.jp/DAKARA-ダカラ-サントリー-フレッシュスタート-2L×6本/dp/B0035EN2XAより

相変わらずAmazonは、もう取り扱いのない売り切れ商品のページも残しておいてくれるから助かる。
(でも、全体的に白すぎて、何の画像かよぉ分からん(笑))

もちろん色々なサイズがありましたけど、大量に消費する僕は、常にこの2リットルペットでしたね。

累計どのぐらい飲んだですかねぇ、100本は確実に余裕で、1000本は……ざっくり10年間として、520週=週2本ペース…は流石にないですね、常にダカラだけではなく、アミノサプリや充実野菜や当然お茶や水も飲んでたわけですし。

そんな思い出のDAKARA(カタカナなのかアルファベットなのか曖昧でしたが、ペットボトルはアルファベット表記ですし、こっちの方がしっくりきました)、スポドリにしては糖分カロリー控えめだし(でもやっぱり、お茶・水に比べたら、結構な糖分になります)、味も栄養も文句なしで、評価は星4.5★★★★☆、アミノサプリはやはりDAKARAのほうが全体的に一枚上手に感じたので星4★★★★、燃焼系アミノ式なんかは、やっぱり味が変すぎたのもあるし、CM込みの甘め評価で星3.5★★★☆、って感じですかね。


「今回は燃焼系のCMに触れるぐらいで終わりかな?」と思ってたので、書き始めたときに、アミノ酸に関して解説的なネタでも書こうかな、と考えて触りだけは用意していたのですが、競合製品その他の話で、相変わらず案外長くなってしまい、不要となりました。

でもまぁせっかくの機会なので、専門家に近い立場にいる者として、アミノ酸というものは一体なんなのかを、次回ちょっと簡単にまとめてみようかと思っています。 

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