くしゃみを我慢するのは良くないのだろうか…?

いつの間にか尿関連の話を見ているシリーズになっていますが、前回の「くしゃみによる尿漏れ」記事に、意外と面白そうな気になるネタがリンク付きで貼られていたのを目にしていました。

 

それが、記事タイトルにもしました、くしゃみを我慢することの良し悪しについて!

 

health.clevelandclinic.org

 

何事も我慢は良くないには決まっていますが、天下のクリーブランド・クリニックはどのようなアドバイスをくれるのか、尿は一旦置いておいて、今回はこちらに脱線させていただくといたしましょう。

 

くしゃみを我慢することは有害になり得る?(Can Holding in a Sneeze Hurt You?)

自然にくしゃみが出るようにし、口と鼻をティッシュで覆ったり、肘を被せたりして、菌の拡散を防ぐのがベストです

 

 

鼻の奥にくすぐったさを感じたら、もう後戻りはできませんね。くしゃみは時に、会議中や教会の中、あるいは何かを抱えていて顔を隠せないときなど、最悪のタイミングで襲ってくることがあるものです!どんな状況だろうと、くしゃみは出さざるを得ません。

病原菌をまき散らさないためにくしゃみを止めたいと思うのは理解できます。しかし、「ハックション!」を我慢することは、実は良いことよりも悪いことの方が多いかもしれないのです。

「くしゃみは感染の拡大に大きな役割を果たしている一方で、副鼻腔から刺激物やアレルゲン、およびその他の異物を取り除くために必要なものでもあるのです」と、アレルギーと臨床免疫学の専門家であるデボン・プレストンMD(医師)がおっしゃっています。「もしもくしゃみをしなかったら、副鼻腔や肺に有害な物質が入り込むことを許してしまう可能性があるのです。」

プレストン医師が、くしゃみを我慢してはいけない理由と、その代わりにすべきことをご説明くださいます。

 

くしゃみをコントロールすることは有害なの?

その意図は善意からのものかもしれませんが、くしゃみを我慢するのは避けるべきです。くしゃみに関する物理学、数学、力学について何日もかけて概説することもできますが、ここではそれをするつもりはありません。しかし、これだけは言っておきましょう: くしゃみは、時速70マイル(約113キロ)以上もの速さで、信じられないような力をもって飛んでいくこともあるものなのです。そのため、くしゃみを我慢していると、あらゆる種類のダメージを受けることにつながりかねません。

 

くしゃみを我慢すると何が起こり得る?

最後にくしゃみをしたときのことを思い出してみてください。大抵の場合、くしゃみのスピードが速すぎて、頭が一瞬回転したように感じたことでしょう。くしゃみをすると、体は鼻と口から強烈な空気を放出し、刺激物や外来粒子を強制的に押し出すのです。

しかし、くしゃみを抑えようとしたり我慢したりすると、以下を含む様々な問題を引き起こす可能性があり得ます:

 

鼓膜の損傷

くしゃみを我慢することで生じる圧力によって、空気や粘液が鼻の奥と耳の真ん中をつなぐ耳管に押し込まれる可能性があります。(この管は、飲み込んだりくしゃみをしたりすると開くので、気圧や液体が耳の中に溜まることはありません)。しかし、くしゃみを我慢すると圧力がかかり、鼓膜を傷つけたり、耳の感染症を引き起こしたりする可能性があるのです。

「感染した粘液が耳管に押し戻されると、中耳炎を引き起こしかねません」とプレストン医師が警告しています。中耳炎になると鼓膜に穴が開くことがあり―その穴は外科的な修復が必要になることが多いです。

 

副鼻腔の問題

くしゃみは、体内から不要なものを追い出すための、単なる体の働きです。そして、それをするのは良い理由があってのものなのです!くしゃみを我慢すると、粘液や刺激物が副鼻腔に押し戻され、副鼻腔の痛み、鼻づまり、および副鼻腔感染症さえも引き起こす可能性が生まれてしまいます。

 

眼圧の上昇

くしゃみを我慢すると、一時的に眼圧(目の内部の圧力)が上昇することがあります。これは通常、ほとんどの方には害はありませんが、緑内障などの特定の眼疾患をお抱えの方には問題が生じる可能性があるものです。

 

血管の破裂

極端な場合、くしゃみを無理に我慢すると、頭や首の血管が破裂することにつながる可能性があります。なぜならば、くしゃみを我慢すると、通常は鼻や口から放出されるはずの圧力が呼吸器系に閉じ込められてしまうからです。

 

くしゃみを我慢すると死ぬ可能性がある?

くしゃみを我慢することによる悪影響はいくつか知られていますが、くしゃみを我慢したことが原因で死亡した例は報告されていません。

 

くしゃみを止める方法はある?

くしゃみを止めるのは難しいことです。特に、ほこり、花粉、あるいはペットのフケのような刺激物によってくしゃみが引き起こされる場合はなおさらです(季節性アレルギーをお持ちの方ならお分かりのことでしょう!)。

しかし、くしゃみの衝動を安全に和らげるために試せる方法はいくつか存在します:

  • トリガー(引き金)を避ける: アレルゲンや強いにおいなど、くしゃみを引き起こすトリガー物質を特定し、それを避けましょう。
  • 環境を変える: くしゃみのトリガーにさらされたら、別の部屋に移動したり、新鮮な空気を吸いに外に出たりすることで、環境を変えてみるのが良いですね。
  • 点鼻薬を使う: 生理食塩水スプレーのような市販の点鼻薬は、鼻腔を保湿し、炎症を抑える役に立ち得るので、くしゃみの回数を減らせる可能性があります。
  • ヒスタミン: 抗ヒスタミン薬は、アレルギーによるくしゃみの軽減に役立ち得ます。これは、アレルギー反応のトリガーとなる化学物質である、ヒスタミンの放出をブロックするものです。
  • 水分補給: 鼻腔内の湿度を維持すると刺激やくしゃみを軽減するのに役立つため、水分をたくさん摂りましょう。
  • 加湿器を使う: 加湿器で空気中の水分を増やすと、鼻腔内の乾燥が緩和され、くしゃみが出にくくなります。
  • 呼吸法を試す: 口すぼめ呼吸法、ゆっくりとした深呼吸、あるいは鼻歌を歌うというのでもいいですが、そういった深呼吸によるエクササイズまたはテクニックを用いることで、刺激物に対する体の反応を落ち着かせ、くしゃみの衝動を抑えることができます。

  

くしゃみすることのメリット

たとえ不意打ちであっても、くしゃみは健康のために大いに役立っているのです。「ウイルスや細菌感染のためにくしゃみをする方もいらっしゃるかもしれません。くしゃみをしないと、粘液が溜まって耳管に逆流することがありますよ」とプレストン医師が繰り返し強調しています。

 

くしゃみを隠す方法

誰しも呼吸器系疾患の蔓延を防ぐために意識的に協力をしたいものですから、力強いくしゃみをすることが怖く感じられるかもしれません。しかし、体がする仕事を止めてはいけません。くしゃみ爆撃にあっている間は、ティッシュで口と鼻を覆うか、肘に向かってくしゃみをするようにしましょう。また、くしゃみのセッションが終わったら、手をよく洗い、近くにあるものの表面を拭くこともお忘れなく。

 

うーん、まぁ「血管破裂もあり得るかも…」というのは恐ろしい話でしたが、しかしくしゃみを我慢して死んだ人はいないということで(それも当たり前な気もしますが(笑))、「じゃあ流石に血管は破裂せんだろ」と思えたなど、他にも全体的に似たような話が何度も繰り返されていただけ&「ティッシュで覆ったり、ヒジに向けてやりましょうね」みたいな、「小学生に言っとるんか」と思えるような内容に終始していた感じで、若干しょうもない記事だった気もしちゃいますね(例によって、勝手に取り上げておいてその言い草も酷すぎるわけですが(笑))。

 

というか、ここでいう「我慢」というのは、「は…はっ……ふぅ~」という感じで何とか「クション」のステップをせずに抑えるというより、「はっ…はっ……クチ」みたいに、くしゃみはし終えても、鼻や口を完全に閉じて空気の破裂を発生させないようにすることを言ってるのかもしれませんね(「鼻腔内の圧力や眼圧が上がる」というのは、そっちの意味の方が大きい気もしますし、記事の途中、「我慢する」の他に「抑える」という表現もありましたから、やはりそれも含んでいるように思えます)。

 

ちなみに僕は子供の頃、何を血迷ったのか、ある時「こうした方が良さそうだ」と考え、くしゃみする時に鼻をつまむようにしていたのですが、言うまでもなくあまりにも危険すぎる行為だった気がしますねぇ~(姉や親、止めてくれよ(笑))。

 

年を取っていつの頃からかそうはしなくなりましたけど、「クチョン」とか言いながらしがちな子供(あるいは女性?)は破裂ステップを強引に抑えこんでしまうこともままありそうなので、恥ずかしくても「バァックショーンィ!!ちくしょ~オラァァン」とか叫ぶぐらいの勢いでやるのがベストかもしれませんね(笑)。

 

くしゃみそのものというより、音の我慢をしないよう気を付けましょう、という話に感じた脱線記事でした。

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