続・謎の生命体…オシャレな小物にも、見えなくはない?

動物とすら思えない、単なる物質にも思えてしまうウニ(しかし、動画を見たら意外と可愛げがあるといいますか、トゲがうにうにと動いていて立派な動物だとは思えましたが)についてここ最近の記事では見ていました。

 

前回は、一口にウニといっても色んな種類がいるということで、オトヒメやらウラシマやらオウサマやら、正直「ふざけすぎでしょ(笑)」と一見思えてしまう様々なウニーズの名前も出しており、ウニについては一通り見終えたと思っていたのですが「〇〇ウニ」という名前ではなかったので(前回のクイズの一覧では)後回しにしよう…と思ってそのまま忘れていたものがあったことに気付いたため、最後悪あがきでそのネタだけ触れて、もうちょい記事の水増しをさせていただこうかと思います。

 

まぁ前回の名称一覧もウニのウィ記事からお借りしていたのですが、「アリストテレスの提灯」(ランタン)という特徴的な部位がない、進化の初期と思われるウニに、こんな面白い名前の奴も目に付きました……その名もブンブクチャガマ

 

ja.wikipedia.org

 

…ブンブクチャガマって、なんか童話に出てくるタヌキみたいなやつちゃうかったっけ…?と思えましたが、まぁ当たり前ですけどそれが由来とのことで、しかし、残念ながら↑のウィ記事には写真がないじゃあないですか!

 

「ブンブクチャガマ」で検索しても童話しか出てこなさそうですし、ここは学名の英語「Schizaster lacunosus」で検索してみるとしましょう……

…結果、当然のごとくたくさんヒットしてきましたけど、学術的なサイトと思われる「World Register of Marine Species (WoRMS)」(世界海洋生物登記所)が、ばっちり写真は当然のことながら、英語ではあるものの、分類やら棲息地やらその他形態学の研究論文などのリンクが張られている有用ページに思えたのでこちらさんから……まぁ他の情報はともかく、これがチャガマさんだ!

https://www.marinespecies.org/aphia.php?p=taxdetails&id=214662より

 

…って、何じゃこのどっかのブランドの冬の新作小物みたいな一品は!


これこそまさに生命体とは思えない、ただの物質……(正直チャガマ感は一切ないですけど(笑))「今年のトレンドはファー素材のついたこのガマグチ☆彡……可愛い五角形模様のアクセントを見せつけることで、彼のハートをブンブクチャガマっちゃえ💛」なんて文句とともにファッション雑誌に掲載されていたとしても、一切何ら違和感がねぇーっ!!

(いや違和感しかねぇよ、何だその昭和のおっさんが考えてそうなコピーは(笑))

 

しかし流石にこれで茶釜という名前をつけた昔の人はどういう思考回路をしているのか、もしや一口にチャガマといっても一枚岩ではない…?と思って検索してみたら、普通にカタカナ表記で調べれば童話のタヌキではなくウニのみがヒットしてきました、最初から学名などとカッコつけず素直にカタカナで検索すれば良かったですね(笑)。

 

意外と面白生物として有名なのか、結構大量にヒットしてきましたけど、トップに来ていたのは京都府農林水産技術センター海洋センターによるこちらの解説紹介記事(↓)…

 

www.pref.kyoto.jp

 

…トゲあり・なしの2種類の状態が紹介されていてナイスだったのでこちらからお借りさせていただきましょう、これがズバリ、我らが京都のブンチャマじゃい!

 

https://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/1179996565911.htmlより

…おぉ~、WoRMSの写真ではホワイトヘアーに思えてましたが、ブラウンヘアーのチャガさんもいるということで、確かにこれは……茶釜だ!!

 

…っていうか正直「茶釜って何だよ」って気もするわけですが(笑)、まぁこれなら、海の中にいる状態だと「茶釜だ」と思う人がいたことに対して違和感は一切ないといえましょう。

(普通にタワシにも思えますけど(笑)。)

 

リンク記事で解説文を書かれていた、センター主任の今西さんの文をお借りしますと…

 

食用でないため、底びき網の漁師さんにとっては邪魔者で。私達にも馴染薄。しかし、このような生き物も、多様な生命を育む海の魅力を我々に伝える貴重な存在。ブンブクの殻も見れば中々の造形美で、素敵なオブジェに見えなくもありません。

 

…とのことで、もちろん食用ウニではないようで、「邪魔なだけ」だと身も蓋もない紹介をされていましたけれども、トゲが落ちた白い方は「中々の造形美で、素敵なオブジェに…」とのことで……クソッ、やはりこれを見て「えぇ小物みたいでいらっしゃりはるやないの」というのは昭和のおっさんのセンスだったということか…!

(いやそれも今西さんに失礼すぎますけど(笑))

 

とはいえまぁ、実際オブジェのような厳かさはありますし、サイズは5センチ程度と結構ミニチュアサイズのものだったようで写真から感じる印象とは違って意外でしたが、こんなウニもいるという、名前も見た目も大変面白いお話でした。

 

と、いい加減ウニはこれでネタが尽きてしまったので、何度も嘘予告をしていた通り、「門」の方に戻って参りましょう。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/門_(分類学)#動物界より


…ウニも、進化学的な分類では地味にイカとかタコより断然我々人間に近い、ある意味同じ「先に肛門ができて、口は後から出来る」という仲間なわけですけど、さらにより人間に近付いたものとして、次に挙げられているのは、半索動物門

 

ja.wikipedia.org

 

…って、何が「進化的により近い」だ、どう見てもウニより全然退化した、ただのミミズじゃねぇか!(笑)

 

……いや、でも冷静に考えたら、ミミズなら、ウニよりは実際進化してるといえるのかもしれませんね。

 

この半索動物ですが、単なるミミズと侮るなかれ、神経の起源といえる器官ができて、これがまさに最強を誇る我らが脊椎動物へとつながっていった感じになっているのです!

 

…と、ウィ記事のリンクカードを貼っただけですが、今回もちょっと時間不足の極みにつき、時間切れとなってしまいました。

半索さんから、また次回続きネタを見繕っていこうかと思います。

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