ココナッツオイルはあんまり良くない…?

前々回のクッキングオイル全般に関するまとめから、個別の油を見ていくシリーズに入っており、前回は断トツ最高の油ことエキストラバージンオリーブオイルを見ていました。

 

それが最強なら、じゃあもう全部それでいいじゃん、って話にも思えるんですけど、風味や、加熱処理に対する弱さなど、オリーブオイルにも弱点がないわけではないようですし、せっかくなので他の油に関する個別記事も見ていこうと思います。

 

まずは、ココナッツ!(↓)

 

health.clevelandclinic.org

 

ココナッツ自体は南国トロピカルな、活力に満ちた果実のイメージですし、ちょうどこないだ「ココナツウォーターはヘルシー」なんて話も見ていましたから…(↓)

 

con-cats.hatenablog.com

 

…ココナツオイルも何となくヘルシーに思えるわけですが、どうもこれまでの油まとめ記事の感触的に、こちらはそないそこまでいいもんでもなさそうな印象がありますね。

 

そもそも瑞々しそうなフルーツなのにそんな油なんて採れるものなんすね…とそこが驚きな気もしますが、でもそういえばココナツ果実を実際に見たことがあるわけではないですし、そりゃ植物だって生物なんだから脂質も含まれるでしょう、って話なのかもしれません。

 

そこそこ短めの記事でしたが、無駄な前置きはともかく、今回も早速参りましょう。

 

ココナッツオイルはヘルシーなの?(Is Coconut Oil Healthy?)

ココナッツオイルは高脂肪、高カロリーな産物であり、心臓の健康が心配されるものです

 


ココナッツオイルと聞くと、何だか健康的な響きを感じてしまいますよね?この石果実の中の生の白い果肉には、栄養分、抗酸化物質、および食物繊維が含まれてはいます。そしてココナッツウォーターは、自然のスポーツドリンクとみなされることも多いです。

しかし、その名前に惑わされないようにしましょう: ココナッツが産み出す良さや効能は、その全てが魔法のようにココナッツオイルに移行するわけではありません。

その証拠は?こちらの事実をご覧ください: アメリカ心臓協会(AHA)は、ココナッツオイルの使用に反対しています。AHAは、100報以上の研究結果をもとに、ココナッツオイルの使用を勧めないポジションを取っているのです。

この懸念を理解するために、登録栄養士のジュリア・ズンパノRD/LD(登録栄養士/管理栄養士)にお話を伺ってみましょう。

 

ココナッツオイルと心臓の健康

ココナッツオイルに対する非難の中心は、そこに含まれるとんでもない量の飽和脂肪にあります。ココナッツオイルの80%以上が飽和脂肪酸なのです。大さじ1杯のココナッツオイルには12グラムの飽和脂肪酸が含まれ、合計では14グラムの脂肪が含まれています。

基本的に、ココナッツオイルはベーコンの脂と同レベルのものであり、心臓に良いとは決して考えられていないものなのです。

広範な研究により、ココナッツオイルは低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールを増加させることが示されています。LDLコレステロールは動脈を詰まらせ、心臓に様々な災いをもたらす、「悪玉」コレステロールなのです。

コレステロール値が高いと心臓病のリスクが発生します。悪玉コレステロールを下げるには、飽和脂肪酸の摂取を1日のカロリーの6%以下に抑える必要があります。これは、1日12グラムの飽和脂肪に相当します(1800キロカロリーの食事の場合)。

つまり、大さじ1杯のココナッツオイルで1日の摂取量を使い切ってしまうことになるわけです。これは良くありませんね。

とはいえしかし、このトロピカルオイルに対する見方については、なぜかそのメッセージが失われてきているようです。数年前に行われた一般向けの調査では、アメリカ人の72%がココナッツオイルを健康的だと考えていることが判明していました。

 

ココナッツオイルの栄養

もしココナッツオイルにビタミンやミネラルがたっぷり含まれていると期待していらっしゃるのでしたら、がっかりする覚悟をしていただきましょう。

ココナッツオイルの製造過程で、生の果実に含まれる栄養はほとんど全て取り除かれてしまうのです。微量の鉄分、亜鉛、ビタミンK、ビタミンE、そしてカルシウムは存在しますが、実際に違いをもたらす程の量ではありません。

大さじ1杯あたり117キロカロリー、14グラムの脂肪を含む食品から得られる効能として、それほど大きくはないものですね。

 

ココナッツオイルの効能

飽和脂肪酸が多いにもかかわらず、ココナッツオイルが減量に役立つという証拠はいくつか存在します。その理由には、中鎖トリグリセリド(中鎖脂肪酸)(MCT)が関係しており、これがエネルギー消費とカロリー燃焼を大きくする可能性があるとのことです。

しかし、その効果はごくわずかなので、奇跡を期待しないようにしましょう。ココナッツオイルはビーチボディの秘訣ではありません。適度な摂取がやはりお勧めです。

ココナッツオイルは、バター、ラード、または牛脂の代替品として、植物ベースの食事にも良く適合することでしょう。

キッチンを離れると、更にいくつかの利点が浮かび上がって来ます。ココナッツオイルは髪と肌の健康に良いと言われており、美容用品売り場でココナッツオイルが宣伝されているのを見かけることがあるのもそのためなんですね。

 

ココナッツオイル vs バター

ココナッツオイルとバターのどちらがより健康的かという疑問に関しては、明確な勝者は全く存在しません。「研究によれば、ココナッツオイルとバターやパーム油のような他の飽和脂肪酸の間には、ほとんど違いがないことが示されているんです」とズンパノ栄養士が付記しています。

心臓の健康のためには、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸を含む油―主にエキストラバージンオリーブオイル(EVOO)がベストです。地中海式ダイエットに関する複数の研究で、EVOOは心臓に良いことが証明されています。

 

結言

ココナッツオイルを、他の食用油やバター、あるいは同様のスプレッドやお菓子作りの材料に代わる「ヘルシーな」代用品と考える罠に嵌まらないようにしてください。ココナッツオイルは高脂肪、高カロリーの食品であり、食事には控えめに使うべきものです。

 

ココナッツオイルは、例の良くない方の油である飽和脂肪酸ばかりが含まれているという、非常に分かりやすいお話でした。

飽和脂肪酸は基本的に動物性の油というイメージですけど、意外ですね。

 

あと、途中にもありましたが、そういえばシャンプーとかボディーソープに「ココナッツオイル」的なものをよく見かけるので(まぁ単に「ココナッツの香り」なだけかもしれませんが…アメリカにはめっちゃあるあるタイプの製品だと思います)、それもあって多くの人には「何となく健康そう」なイメージがあるのかもしれません。

 

まぁ、好きこのんでココナッツオイルなんて使うことはないと思いますし、案外どうでもいい点かもしれないですけどね(笑)。

 

とはいえ他にも油個別記事はいくつか目に付いたため、引き続き順番に見ていこうかなと思っています。

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