前回見ていたハンドサニタイザー(手指消毒剤)記事でも例によって関連記事のリンクが色々張られていましたけど、研究論文とかCDCの勧告記事とかがメインで特に目ぼしいものはないかと思いきや、意外と気になる話もいくつか目に付きました。
今回はまず、稀によくある「Q&Aが1段落(1節)のみ」の、時間がない時の救世主といえる(もちろん別にそんな意図で書かれている記事ではないと思いますが(笑))超あっさり記事を消化させていただきましょう……内容は、記事タイトルにもしました、ウォッカはサニタイザーとして安全に使えるのか?というものですね!(↓)
まだ記事本文は全く見ていませんが、ウォッカだかスピリタスだかはアルコール濃度90%超とかで、余裕で消毒液としての役割を果たすんじゃなかったっけ…?と思えますが、果たしてどうなのでしょうか……
正直、酒好き国家ことウォッカの産地ロシア(ウォッカはロシア語で「生命の水」の意味)では、「消毒用に使うなんてとんでもない!傷なんて膿んでもいいから、俺らは飲むぜ」と思われるのではないかと思えますけど(偏見が過ぎるかもしれませんが(笑))、まぁサバイバル条件下など、状況によっては殺菌消毒用にも使えるというのは漫画なんかでもしばしば見る話です。
世界最高峰の医療機関の呼び声高いクリーブランド・クリニックの(短い)まとめ記事を、今回も参考にさせていただく形です。
ウォッカをハンドサニタイザーとして使うのは安全?(Is It Safe To Use Vodka as a Hand Sanitizer?)
感染症専門医からの簡潔な回答
Q:細菌を殺すためにアルコール(ウォッカなど)を使うことは、手指消毒剤(以下、ハンドサニタイザー)を使うのと同じだと聞いたことがある。それは本当?
A: ハンドサニタイザーは、コロナウイルス・パンデミックが始まった頃は品薄状態が続いていたことから自家製がトレンドとなっており、アルコールを使った自家製ハンドサニタイザーを作るレシピが沢山存在しています。需要が高かったため、ハンドサニタイザーメーカーにアルコールを提供していた蒸留所もある程でした。
ですが、アルコールがハンドサニタイザーの代用品として機能することは事実ではあり得るものの、ハンドサニタイザーが本当に効果的であるためには、アルコール度数が容量比で70%以上である必要があることを理解しなければいけません。ただ手にアルコールをかけるだけでは、必ずしも良いとは言えないのです。
世の中にはアルコール度数95%に達するウォッカもあり、それは効果的でしょうが、店頭で目にするウォッカのほとんどは20%や30%程度しかなく、消毒にはなりません。
ハンドサニタイザーが広く入手可能となった今、より良い方法は製造されたものを使うこと―そして昔ながらの手洗いだと言えます。
まぁ前回も書かれていた通り、消毒用アルコールには70%濃度が必要であり、世の中にはそれを遥かに超えるスピリタスみたいな純アル的なものももちろんあれど、そこまで度数の高いものはいわゆるウォッカといえど達成できないことも多いので、緊急時、例えば誰もが1週間シャワーすら浴びていない状況の無人島で手術をする…みたいな場面で「やらないより遥かにマシ」という感じで使う以外は、あまり効果は期待できなさそうという感じですね。
ちなみに70%アルコールが強力な殺菌消毒剤なのは、以前、前回振り返っていたハンドサニタイザー記事のすぐ次ぐらいの、この辺(↓)の記事でも見ていましたけど…
…確かどっかで書いた記憶があったものの、この記事ではなかったようですが、実は殺菌消毒作用は70-80%を頂点として、あまりにもアルコール濃度が高すぎても逆に弱くなる…というのは生命科学実験系の学生なんかには常識でして、アルコール度数95%のスピリタスとかは、実は水で1.3倍ぐらいに薄めないと、逆に殺菌効果がかなり弱まってしまう、というのも知識として抑えておくと良いかもしれませんね(まぁ、そんな知識、無人島サバイバルとかでしか役に立たないとは思いますが(笑))。
あと個人的には、お酒として売られている以上、90%のスピリタスだろうと水とエタノール以外に何かが含まれているはずで(例えば糖とか?)、その成分は問題ないんだろうか?……といつも気になるんですけど、まぁ仮に糖分が含まれていたとして、そもそも飲んでも大丈夫なものなんだから、混ざっていても問題ない、アルコール濃度さえ70を超えていれば無問題……って感じなのでしょう。
(でも、よくブラックジャック先生とかはウィスキーでメスを消毒してた気がしますけど、ウィスキーみたいに色がついてるレベルだと、火で飛ばしたとしてもべたつかないんだろうか…と心配にはなりますね(笑)。)
では次回も、前回の記事で挙げられていた関連ネタを見ていこうかと予定しています。
