唐突に始めていました外傷シリーズも、「傷跡を残さない方法」に始まり、「切り傷対処法」、「傷口の洗い方」、そして「縫うべき傷」なんかを見てきましたが、目ぼしい記事は今回の話でそろそろ底を尽きてきた感じです。
〆としてはこちら(↓)、「治らない傷を無視してはいけない理由」ということで…
…まぁそりゃ一向に治らなかったら何かがおかしいんだろうし、壊死とかにつながりかねないから当たり前じゃん?って気もするものの、実際に全然治らなかったとしても、
「年のせいかな…でもまぁその内治るっしょ」
…とか気楽に考えて放置しちゃう気もしますね(笑)。
それはいけません!…と、今回も天下のクリーブランド・クリニックに叱ってもらうと致しましょう(まぁそこまで脅す感じでもない気はしますが(笑))。
なぜ治らない傷を放置してはいけないのか(Why You Shouldn’t Ignore a Wound That Won’t Heal)
慢性創傷の三大要因
もし数週間または数ヶ月にわたって続く痛みや傷があるなら、かかりつけ医の診察を受けるタイミングです。慢性創傷は危険な合併症を引き起こす可能性がありますが、より深刻な問題を避けるための治療の選択肢は複数存在しています。慢性創傷とは、定義上、おおよそ3ヶ月経っても治癒しない傷のことです。ニキビや引っかき傷のような、小さなものから始まることもあり得ます。かさぶたが繰り返しできるかもしれませんが、一向に改善が見られないものです。
このような経過を辿る痛みや傷がある場合は、治療計画を開始するために医師に相談すべき危険信号が灯っている状態です、と形成外科医で創傷ケア部門の医局長であるクリスティ・カヴァリエレMD(医師)がおっしゃっています。
「治癒へと導く鍵となるのは、包括的なアプローチに他なりません」とカヴァリエレ医師が語っています。「ですから、患者さんはかかりつけの家庭医、形成外科医、足病医、血管外科医、または創傷ケアセンターなどから必要な包括的ケアを受けなければならないわけです。」
なぜ傷が良くならないの?
時にガンが慢性創傷として現れることもありますが、慢性創傷は、典型的には以下の三つのカテゴリーに分類されます: 糖尿病性潰瘍、静脈性下腿潰瘍、そして褥瘡(じょくそう)です。
1. 糖尿病性潰瘍(以前は糖尿病潰瘍と呼ばれていました)
糖尿病をお抱えの方は慢性創傷のリスクが非常に高くなります。以下を含む、複数の要因がその一因です:
- 神経障害(ニューロパシー): 足の感覚が失われると、小さな切り傷や外傷に気付かず、感染のリスクが高まります。
- 血行不良: 脚への血流が不十分だと、傷の治癒が困難になります。
- 感染: 糖尿病の方は感染への抵抗力が低下しているため、傷が悪化しやすく、場合によっては切断が必要になることもあり得ます。
慢性創傷を管理するために、糖尿病をお抱えの方は十分なタンパク質を摂取し、適切に水分補給を行い、血糖値をコントロールする必要があります。また、靴によって傷ができないようにし、足の爪を短く保つことも重要です。
糖尿病の方は、どんな足の傷であっても可能な限りすぐに医療診察を受けるべきです。「待ってはいけません」とカヴァリエレ医師が話しています。「全般的なリスクがあまりにも高すぎますから、感染には確実に対処する必要があるのです。」
2. 静脈性下腿潰瘍
静脈性下腿潰瘍は、脚にできる潰瘍の内、高い割合を占めているものです。多くの場合、制御不能な脚の腫れに起因し、脚に体液が過剰に溜まることで滲出液が出る傾向があります。また、痛みや痒みを伴うこともあり得ます。この潰瘍では血液が脚から上手く戻らないため、脚が重たく感じられます。傷の周囲の皮膚が硬くなって、変色する可能性もあります。
静脈性下腿潰瘍は再発しやすく、大抵は圧迫ストッキングのような圧迫療法による定常的な管理が必要です。脚の腫れは様々な状態によって引き起こされるため、必ず医療専門家による評価を受けるべきと言えます。血栓のような一部の原因では、より精密な検査や治療が必要となります。
静脈性潰瘍の治療選択肢には以下が含まれ得ます:
- 圧迫用具: ACE包帯(伸縮包帯)や圧迫ストッキングは脚への体液の滞留を防ぎ、将来的な下肢潰瘍の予防にも役立ち得ます。
- 血管インターベンション(介入・治療): 血管外科医が潰瘍の背景にある原因特定の手助けをすることが可能です。
3. 褥瘡
このタイプの傷は、一定以上の期間、身体の組織に圧力が継続的にかかることで生じます。カヴァリエレ医師によれば、そこでかかる持続的な圧力が、組織を生かすために必要な血液を運ぶ血管を圧迫することで、傷害の扉が開くことにつながっているとのことです。
寝たきりの方や車椅子使用者は褥瘡のリスクが高く、これには脊髄損傷のある方や認知症のある方も含まれます。この創傷は、尾骨、仙骨、またはかかとに最もできやすいです。
「圧力が取り除かれないと、組織全層が壊死し、大きな潰瘍や、場合によっては骨の露出にまで至ります」とカヴァリエレ医師がおっしゃっている通りです。
褥瘡に対するNo. 1の治療法は、単純に圧力を取り除くことです。身体を回転させたり動かしたりすることで、傷害を予防できます。一部の患者さんには、特別なマットレスや骨を守る追加のクッションが必要な場合もあるかもしれません。未治療のまま放置される潰瘍は、非常に重度の感染症へと進行することがあり、入院や静脈内抗生物質投与が必要になることもあり得ます。
あれ、これだけ?…と思えたと言いますか、極めて重篤な状態(糖尿病や、よく聞く脚の壊死、それから自力では体を動かせない人に発症しがちで、軽い名前の印象よりも圧倒的に深刻で大変な症状である床ずれ(正確な医療用語「褥瘡」だと一気に深刻さが増した響きですが、その方が名が体を表していると言えそうですね))が挙がっているだけでしたが、逆に言えば、やっぱりまぁ普通は「傷が一向に治らない」なんてことはない、ということですね。
流石にそこまで深刻な話だと誰でも病院に行くように思えますけど、何事も早めに対処が出来た方がいいのは当然ですし、おかしいと思ったらなるべく早く相談するのが肝心だと言えましょう、もっとも、僕は本当に我慢して粘るタイプなので、偉そうに言ってますが自分自身にこそ言い聞かせなきゃいけない話ではありますが…。
