帯状疱疹後の消えない痛みに役立つ方法5選

前々回の「水媒介感染症」から、実は水遊びとは関係なかったけれど、気になったので水疱瘡(みずぼうそう)について見ていたのが前回でしたが、水ぼうそうについてのhealth essentials記事は1つしかなかったものの、関連疾患である帯状疱疹については、前回の記事にも1つリンクが張られていました。

 

こちらは大人でも(というか、大人こそ)罹る恐怖の病気ですし、よく言われている、「痛みが一生続く」ということに関してまとめられていた気になる内容のようですから、せっかくなので今回はこちらを参考にさせていただくといたしましょう(↓)。

 

health.clevelandclinic.org

 

帯状疱疹後の、焼けるような長引く痛みには?助けになるかもしれない、5つの方法(Burning, Lingering Pain After Shingles? 5 Options May Help You)

帯状疱疹後神経痛は困難なものですが、対策は存在します

 

 

帯状疱疹は、それに対処するだけで十分な痛みを伴います。しかし、ひとたび皮膚の発疹が治まっても、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる慢性の疼痛症候群を発症することがあり得るのです。

複数の研究により、帯状疱疹水疱瘡ウイルスによって引き起こされるもの―に罹った60歳以上の方の、およそ30~60%がPHNを発症することが示されています。

 

謎の病気

この慢性疾患は、帯状疱疹ウイルスが神経を侵し、通常は胸壁に痛みを引き起こすものですが、未だに多くの謎が残されています。帯状疱疹が最初に発生した部位に、灼熱感や刺すような痛みが引き起こされるものです。

帯状疱疹後神経痛になる方とならない方がいる理由は分かっていません」と、疼痛管理専門医のエレン・ローゼンクイストMD(医師)がおっしゃっています。「推測はたくさん存在します。神経が過敏になっているのかもしれませんし、ウイルスが中枢神経系に到達して傷つけているのかもしれません。」

 

PHNには助けとなる対策がある

幸いなことに、帯状疱疹の早期治療により、PHNになる確率を下げることが可能となっています。

 

「中には、痛みが難治性になる、つまり治療に抵抗性を示してしまう方もいらっしゃるのです」とローゼンクイスト医師が説明しています。「ですから、可能な限り早く帯状疱疹を治療したいのです―理想的には、発疹が出る前であっても、ヒリヒリ感や灼熱感を感じたらすぐに対処することが望ましいです。」

 

神経痛に関してはどんな場合でも、治療に反応する方としない方がいらっしゃいます、とローゼンクイスト医師が付け加えています。(このウイルスは、神経から除去することはできません。)

しかし、罹患した神経をターゲットにした経口薬や注射薬により、神経系を「気絶」させ、適切な動作をさせることができるかもしれません。これはつまり、正しいシグナルを脳に伝えるということです。

 

神経系の「再起動」

「コンピューターを再起動させるようなものですね」とローゼンクイスト医師が語っています。「動作が遅くなったり挙動がおかしくなったりしたら、どなたも再起動させるでしょう。ここでは、神経をオフにしようとしているわけです。上手くいけば、痛みのシグナル伝達ではなく、適切なシグナル伝達を取り戻せするようになりますよ。」

PHNの患者さんに対する治療法には以下が含まれます:

  1. 肋間神経ブロック: 局所麻酔薬が2本の肋骨の間に注射されます。
  2. 胸部硬膜外注射: 神経根の炎症を抑えて痛みを軽減するために、抗炎症薬が脊髄周囲の空間に注射されます。
  3. 三環系抗うつ薬: 痛みを和らげるために、アミトリプチリンなどの薬が使われることがあります。
  4. 膜安定剤: ガバペンチンといった薬剤が、PHNに伴う疼痛を軽減するために使用可能です。
  5. カプサイシンクリーム: この局所クリームを患部に塗ることで、一時的に痛みを和らげることが可能です。

難治性PHNの患さんが、オピオイド(麻酔薬)鎮痛剤を必要とすることはほとんどありません。「しかし、医師の診断を受けるべきです。治療について一概に言うことはできません。治療には個人差があります」とローゼンクイスト医師が話している通りです。

 

帯状疱疹ワクチンについて

60歳以上で帯状疱疹に罹ったことのない方は、帯状疱疹ワクチンの接種についてかかりつけ医に相談してください。これは、帯状疱疹を発症するリスクを減らすのみならず、帯状疱疹を発症しても軽症で済む可能性がずっと高くなります。また、同じく重要なこととして、ワクチンを接種していれば、PHNを発症する可能性が格段に低くなるということも挙げられます。

 

何か自宅での心がけや普段から出来る裏技的予防法みたいなのではなく、5つとも完全に医学的な処置で、若干「なんじゃそりゃ」という気もしてしまいましたが、はっきりした発症機序すらもまだよく分かっていないものですし、薬を使っても根治ができないものという話ですから、そりゃ気休め程度の家庭療法なんてあるわけないわな、という話だったのかもしれません。

 

大人になって帯状疱疹を食らってしまったら、下手したら半分以上の確率で一生続く可能性のある地獄の苦痛が続くとなると、これはたまったものじゃありませんね(しかも、帯状疱疹自体、いついきなり襲って来るか分からないものですから、本当に永久にサイコロを振り続けているようなもので、これはきついですね)。

 

日本では、どうやら水痘ワクチンは2014年から定期接種になったようで、それまでは任意接種だったようですから、令和キッズ以外の全ての成年男女は、「受けたかどうかは本人次第」となっているため、これは確認しておきたい話かもしれません。

とはいえ、水ぼうそうは「子供の頃にほぼ全員が罹る」という話でしたし、多分水痘ワクチンは不要で、前回の記事のまとめによると(今回の記事にもありましたが)、「水ぼうそうに罹ったことがある人は、推奨年齢=60歳に達したら帯状疱疹ワクチン接種を推奨」という話でしたから、とりあえず還暦を迎えたら、考えてみてもいいのかもしれないですね。

 

…って、多分60になったら忘れてますし、逆に覚えてても、「う~ん、自分は運がいいから多分罹らんわ、メンドくせぇし、やめやめ」と受けに行かない予感しかしないものの(笑)、こればっかりは本当にいざ罹ってしまったら地獄の抽選が永久にスタートしてしまうので(というか、罹らなくても体内ではずーっと帯状疱疹そのものの発症ガチャが回り続けてるわけですしね)、受ける価値は大いにあるといえそうです。

幸い僕はまだ還暦までは時間があるので考えることも後回しにしますが(笑)、60歳を超えている方は、ちょっと調べてみてもいい話かもしれませんね。

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