加湿器は体にいいの?

引き続き、こないだのくしゃみの記事で触れられていた衛生・感染対策一般の記事を見ていこうと思います。

 

今回は、加湿器

 

health.clevelandclinic.org

 

英語では、「湿気の」という意味のhumidを動詞化したような、「ヒューミディファイアー」という語なわけですが、個人的に乾燥する冬場の加湿器は必須レベルに思えるぐらいに重要なものと思っているんですけど、使い方を誤ると健康被害につながるなんて話もよく聞きますね。

 

世界を代表する医療機関であるクリーブランド・クリニックのまとめ記事で、正しい使い方を学んでおきたい限りです。

 

加湿器で改善され得る健康4種(4 Ways a Humidifier Can Improve Your Health)

加湿器を正しく使えば、鼻血、アレルギー、乾燥肌、睡眠の質などの役に立ち得ます

 

 

髪に静電気が発生したり、物に触れると火花が散ったりするのは、家の空気が乾燥しすぎている確かな証拠です。そして、乾燥した家は健康に悪影響を及ぼしかねません。

「乾燥している空気は、呼吸器系にとって単純に嬉しくないものなんですね」と呼吸器専門医のソビア・ファルークMD(医師)が情報を共有しています。「医学的な問題が全くない方でも、その影響を感じ取れるものだと言えますよ。皮膚や鼻腔―さらには肺に至るまでの全道のり―が、乾燥してしまうのです。」

しかし、加湿器はその解決策なのでしょうか?多くの場合、答えはイエスです。以下、ファルーク医師に、加湿器の健康上の利点をハイライトしていただきます。また、安全かつ効果的に使用するための適切なケアとメンテナンスに関する重要なポイントもご紹介くださいます。

 

加湿器は体に良いの?

「空気の乾燥は鼻や肺を刺激し、既存の症状を悪化させる可能性があるものなのです」とファルーク医師が説明しています。「加湿器は、室内の空気の質を改善し、より良い呼吸をサポートする最良の方法のひとつです。」

ファルーク医師は、家庭で加湿器を使うことは誰にとってもメリットがあると強調しています。

「加湿器は予防策だと考えてください」とファルーク医師が述べています。「空気が適切な湿度を欠いていると、不快になるものです。加湿器への投資は、健康への投資だとお考えください。加湿器を使えば―それも正しく使えば―違いを実感でき、気分も良くなるはずですよ。」

最も一般的な加湿器の種類は以下の通りです:

  • セントラル加湿器。家庭の冷暖房システムに直接取り付けるタイプで、こちらは家全体の湿度をコントロールします。最も高価なオプションですが、最も効果的でもあるとファルーク医師が付記しています。
  • エバポレーター(蒸発装置)。加湿フィルターで湿度を作り、ファンで室内に拡散させるものです。
  • インペラー(羽根車)式加湿器。高速回転する円盤で水分を空気中に押し出し、冷たい霧を発生させます。
  • スチーム式蒸発器。電気で動くこの装置は、水を加熱し、蒸気を室内に放出する前に冷やすものです。スチーム蒸発器は携帯可能で、部屋から部屋へ簡単に移動できます。
  • 超音波加湿器。インペラー式加湿器と同様、超音波の振動で冷たいミストを発生させ、部屋全体に水分を行き渡らせます。

 

加湿器はどのように役立つのか

加湿器は複雑な機械ではありませんが、生活…そして居住空間さえも劇的に改善してくれます。そうです!加湿器は家具にも良いのです!

ファルーク医師が、加湿器を使うことの健康上のメリットをご説明くださいます。

 

1. 鼻づまりや咳の改善

上気道を適切に保湿することで、よりスムーズに機能させる役に立ち得ます。加湿器は粘液を薄め、咳や鼻をかむことをより効果的にもしてくれます。

 

2. 喘息やアレルギーの発作を抑える

空気に水分を加えることで、刺激を和らげ、反応性を抑えることで気道の炎症を減らすことが可能です。しかし、室内の湿度は50%以下に保つことが重要です。また、潜在的な問題を避けるために、加湿器は清潔に保つようにしましょう。(詳しくは後ほど。)

 

3. 睡眠をより良いものに

夜間に加湿器を運転すると、複数の点で安眠を促す役に立ち得ます。

気道が乾燥すると、いびきをかきやすくなります。また、咳で目が覚めたり、鼻血や口の渇きのような不快な症状で睡眠が妨げられるリスクも劇的に高くなります。

 

4. 肌、髪、爪に潤いを与える

空気中に適度な水分が含まれていると、目に見えて違いが分かるはずです、とファルーク医師がおっしゃっています。冬の寒い時期に肌がひび割れたり、かゆくなったり、カサカサしたりすることが少なくなることでしょう。

湿度を上げると、髪にも同じようにハリが出て、枝毛や静電気が減り、手触りがよくなり、縮れ毛がおさまり、ツヤが増します。中には、ヘアケア製品がより効果的になるという方もいらっしゃいます。

そして、指の爪や足の爪のこともお忘れなく。冬場は、爪が乾燥して脆くなります。加湿器を使うことで、爪の強度、厚み、および柔軟性を高めることが可能です。

 

加湿器の使用頻度

アメリ環境保護庁(EPA)は、家庭の湿度を30~50%に保つことを推奨しています。そのため、家庭内の湿度がこの指標を下回った場合は、必ず加湿器が運転されるプランを立てるようにしましょう。

加湿器を運転する頻度は、以下のような多くの要因によって異なります:

  • 加湿器の種類
  • 空間の広さ
  • 湿度の低さ
  • ご自身が罹患している症状

最善の策は: 加湿器の取扱説明書を確認することです。加湿器の運転時間は2時間程度で十分なこともあり得ます。しかし、中には10~12時間運転するのが最も効果的なものもあります。

 

エッセンシャルオイルなどを入れてもいいの?

アロマセラピーがお好きな方は、加湿器にフレグランスを数滴加えてもいいのかどうか疑問に思われるかもしれません。

その(納得のいかない)答えは: 「場合による」です。しかし、通常は、あまり良い考えではありません!

念のため、加湿器の水に何かを加える前に、メーカーの説明書を確認してください。また、以下のものは加湿器に入れないでください:

  • エッセンシャルオイルエッセンシャルオイルを拡散するように設計されている加湿器もありますが、ほとんどの加湿器はそうではありません。エッセンシャルオイル用に設計されていない加湿器に加えてしまうと、装置にダメージを与える可能性があります。「ある種のエッセンシャルオイルは室内の空気の質に影響を与え、呼吸器の健康に影響を与える可能性があります」とファルーク医師が付け加えています。「ですから、注意を払うことが絶対不可欠です。」
  • 。加湿器を清潔に保つには、定期的に酢で除菌するのが効果的です。ただし、掃除の際に酢を使うのであって、水に入れて運転するのではありません。
  • 鼻づまり用の軟膏。Vicks VapoRub®(ヴイックス・ヴェポラッブ)、Mentholatum®(メンソレータム)、Vaporex®(ヴェイポレックス)のような製品を加湿器で空気中に散布するのは避けましょう。こういった軟膏は加湿器を傷める可能性があり、人によっては安全でない成分が含まれていることもあります。場合によっては、特定の病状を悪化させることもあり得ます。(注:一部の鼻づまり薬ブランドは、製品を安全に拡散するように設計された蒸気気化装置を販売しています。こういった手法を試す前には、必ず成分を確認し、医療従事者に相談するようにしてください。)

 

留意しておくべきこと

加湿器が清潔で正常に作動しているか、常にチェックしておく必要があります、とファルーク医師が話している通りです。加湿器が悪さをすることなく、役に立つ働きをしてくれるようにするための基本的なルールをいくつかご紹介しましょう:

  • 適切な場所を見つける。湿度が高くなりすぎると、青カビ、白カビ、および細菌の繁殖の原因になるため、閉じ込められた空間に加湿器を置くことはやめてください。
  • 適切な水を使うEPAは、加湿器にはろ過水、脱塩水、または蒸留水を使うことを推奨しています。これにより、水道水に含まれる不純物や有機物が部屋の空気中に放出されるのを防ぐことが可能です。
  • 水をリフレッシュする。通常の部屋向けの加湿器では、24時間ごとに1ガロン(※約3.79リットル)の水を使用します。ファルーク医師は、カビや細菌の繁殖を防ぐため、毎日水を交換することを推奨しています。
  • 加湿器を定期的に掃除する。トレイやフィルターは、2~3日ごとに洗って消毒しましょう。
  • フィルターを交換する。セントラル加湿器の場合、フィルターはメーカーが推奨する頻度、または月に1度は交換しましょう。
  • 湿度をチェックする。湿度が高すぎると(つまり50%以上)、それも肺の問題を引き起こす可能性がありますから、ご家庭の湿度レベルを数日ごとにチェックするようにしてください。空気中の湿度が高いと、アレルギーや喘息を誘発したり、青カビ、バクテリア、白カビ、およびダニの繁殖を促進したりしてしまいます。
  • 湿度計の購入を検討する。この装置は、家の中を循環する空気中の水分量をモニターしてくれます。(加湿器の中には、本体に湿度計が内蔵されているものもあることを覚えておくと良いでしょう。)
  • 加湿器の交換時期を知る。加湿器にミネラルがこびりついていて、掃除が大変だったり、不可能だったりしませんか?そうであるならは、それは引退させ、新しい加湿器を購入するタイミングです。

加湿器が健康―特に呼吸器の健康―に悪影響を及ぼしている懸念がある場合は、加湿器の使用を中止し、医療従事者に相談するよう、ファルーク医師が促しています。

 

…何と言いますか、加湿器ユーザーには常識と言いますか、これまた当たり前の話ばかりだった気もしますけど、むしろ「超音波式はヤバイ」というよく目にする(かつ、理論的に考えてもそう思えてしまう)話は特になかったのが意外かもしれません。

 

水の中に潜む雑菌(というか、何度も追加され続けて、タンクの中で生育してしまった微生物)を確実に死滅させるために、沸騰させて蒸気にして湿度を足す、いわゆるスチームタイプのものを使うのが絶対に一番だと思いますが(「最も効果的」と言われていたセントラルなんちゃらは、日本では存在しないような気がしますしね)、スチームタイプもスチームタイプで、最後に書かれていた通り、使っていくごとに絶対に取れない錆びのようなミネラルが沈着しちゃうんですよねぇ~。

 

もちろん酸を使うなりすれば落とせるんだと思いますが、なかなかそこまでのメンテナンスにも手が回らないものです。

 

僕は、適当な掃除で使っていたら2-3シーズンで動かなくなってしまい、最近はもう、使い捨てのプラコップに水を張り、空調の温風が直撃する所に置くという極めて原始的な方法を取っていますけど、3, 4日したらコップ一杯分の水が完全に空になる感じで、結構蒸発しているので、湿度維持にも本当に役立っている&腐敗する前に蒸発完了……なんて方法をずっと取っています。

(幸い、帰り道の病院棟入り口に、よくあるウォーターサーバーが置いてあり、そこにプラコップが常備されているので、毎日帰るときにそこで水を飲み、そのままコップを1個頂戴している感じなので、使い捨てプラコップは溜まる一方なのです(笑))

 

他にも、「濡れタオルを吊り下げる」なんて方法も何気に素晴らしく良いと聞きますが、タオルを洗うのも面倒くさいと言いますか、延々と使い回すとどんどんタオルが劣化…というより、これも、洗濯しても完全に微生物を排除しきれず、不衛生になる可能性もありますし(ずっと湿らせて使うものですし、洗濯物の生乾き臭的な)、環境には良くない気もするものの、やはり「使い捨て」がベストかなぁ、なんて思います。

(一応僕の場合、飲み終えて捨てるだけのプラコップを使っているので、むしろ役に立つ形で再利用しており環境にも逆に良いはず…などと自己弁護を図っていますが…)

 

いずれにせよ、冬場の乾燥はどこでも結構な問題になることだと思いますから、加湿器の導入はぜひオススメに思えてなりません。

やはり、メンテナンスがちょっと面倒ではありますけどね…!

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