UTI(やった後のお腹の痛み)の予防法

いやオメェそのネタ何回擦んのよ?…って話なんですけど、前回クランベリージュース記事で「えぇ、そうなの?!」と思える話(=「性行為後の排尿は、UTI予防に効くという科学的根拠はない」というもの)があり、これは前々回のUTI記事とも相反する内容だった感じですから、何気に前回の記事にまたリンク付きの記事があったので、こちらも見ておこうと思い立った次第です。

 

時間がない中、やや長め(そこまで長くないものの、最近たまにある極短記事よりは多少ボリュームあり)なので、早速参りましょう、正直前々回の話と似たようなものにも思えますが、特に性行為後に焦点を当てた記事ですね(↓)。

 

health.clevelandclinic.org

 

なぜ性行為後にUTIになるのか―そしてその予防法(Why You Get UTIs After Sex — and How To Prevent Them)

水分補給と性行為後のおしっこは、この一般的な性交後症状を予防するのに役立ちます

 

 

性行為の後に尿路感染症にかかることは、残念ながら、よくあることです。中には痛みのない尿路感染症(UTI)もありますが、それは典型的な例ではありませんし、通常これは楽しいものではありません。(知っている人にはご存知の話ですね。)

泌尿器科医のサンディップ・ヴァサヴァダMD(医師)が、なぜUTIは性行為の後に起こるのか、誰が最も罹りやすいのか、そしてどうすれば予防できるのかをご説明くださいます。

 

どうしてUTIに罹るの?

UTIは膀胱炎と呼ばれることもあり、細菌が膀胱に入ることで起こります。膀胱は尿を溜める小さなタンクのようなもので、細菌が膀胱壁に付着してしまうことがあるわけです。細菌は、尿を体外に出す管である尿道の入り口から侵入します。

「細菌が膀胱から排出されないと、膀胱に住み着いて増殖し、感染が起こるわけです」とヴァサヴァダ医師が説明しています。

 

UTIに罹るのはどんな人?

解剖学的な体の構造が、UTIのリスクに影響します。ヴァサヴァダ医師によれば、UTIは誰でもなる可能性がありますが、女性の方がより罹りやすいとのことです。

「女性の尿道は長さが3〜4センチしかないため、細菌は尿道口から膀胱までの短い距離を移動するだけで済んでしまうのです」とヴァサヴァダ医師が続けます。

男性は尿道が長く、細菌が膀胱に入りにくくなっているため、一般的にUTIに罹ることは少ないです。

「ただし、前立腺炎前立腺の炎症)がある場合は、男性もUTIになることがあり得ます」とバサヴァダ医師が付記しています。

以下のような方は、UTIに罹りやすいです:

  • 性的に活発な方
  • 閉経後の方
  • 生まれつき尿路に影響を及ぼす疾患がある方

 

UTIの症状は何?

何度もUTIに罹ったことがある方なら、その兆候となるサインはよくご存知のことでしょう。

「UTIの特徴的な症状は、排尿時の排尿困難(灼熱感)と、それに伴う尿意切迫感や排尿回数の増加です」とヴァサヴァダ医師が情報を共有しています。「灼熱感がないのに尿意切迫感や頻尿がある場合は、一般的にUTIではありません。」

あまり一般的でない症状としては、以下のような尿が含まれます:

  • 血尿
  • 濁っている
  • 変色している
  • 異臭がする

「下部尿路感染症重篤感染症に進行することはあまりありませんが、惨めな気持ちにさせられることはあるかもしれませんね。」とヴァサヴァダ医師がおっしゃっています。

しかし、UTIが泌尿器系から腎臓に移行することで進行する可能性はあります。この、可能性は低いけれどより重篤感染症では、以下のような症状も見られるかもしれません:

  • 発熱と悪寒
  • 吐き気
  • 嘔吐

 

性行為でUTIになることはある?

性行為なしでUTIになることも確かにありますが、性行為後にUTIになることが一般的です。性器の外側にはたくさんの細菌がいるから、というのがその理由となります。

性行為によってそこにいる細菌が移動し、尿道口に到達して感染を引き起こす可能性があるわけです。

 

オーラルセックスでUTIになることはある?

はい、オーラルセックス(※口と性器の接触)でUTIになる可能性はあります。オーラルセックスでは、口や性器の細菌が尿道に入り、UTIになり得ます。要するに、どのような性行為でもUTIになる可能性があるわけです。

この場合も、性器周辺での活動によって細菌が尿道に移動し、そこから膀胱に移動する可能性がある形です。

 

UTIとSTI性感染症)の違い

性行為中にパートナーがあなたにUTIをうつしてくるように思えるかもしれません。しかし、それは完全に正確ではありません。UTIは、性感染症STI)ではないのです。以下がその違いです。

  • STI:パートナーが性的接触を通じて、感染性の細菌、真菌、寄生虫、ウイルスをあなたにうつした場合に起こります。
  • UTI:これは細菌ですが、性行為中にパートナーからあなたに感染するものではありません。UTIは、あなた自身の性器に付着した細菌が膀胱に侵入することで起こるのです。

 

UTIに罹っていても性行為はできる?

「UTIに罹っていても性行為はできますが、ほとんどの方はUTIに罹るとかなり悲惨な状態になるので、性行為は関心事の最後に位置するものになるかもしれませんね」とヴァサヴァダ医師が語っています。

感染症を治そうとしている際は頻繁におしっこがしたくなりますし、これは親密な関係に水を差すことにもなりかねません。通常、治療中の性行為は感染の経過に影響しません。

しかし、まだUTIの治療を受けていない場合、性行為をすると悪化してしまう可能性はあります。

 

性行為後のUTIの予防法

性行為後のUTIを防ぐために、以下の簡単なステップを試してみてください:

  • 十分な水分補給
  • 細菌を洗い流すために、性行為後におしっこをする
  • クランベリーやD-マンノースのサプリメントを試してみる(ただし、糖分の多いクランベリージュースのカクテルは役に立たないことにご注意を)

閉経後はUTIのリスクが高くなります。閉経後で、かつ性的に活発であれば、UTIは頻繁にやって来るかもしれません。しかし、助けは存在します。

「膣ホルモン療法は、閉経後のUTIを減らすのに非常に安全でかつ効果的です」とヴァサヴァダ医師が話している通りです。

性行為の後に、UTIに非常に罹りやすい方もいらっしゃいます。UTIが再発し続ける場合は、性行為後12時間以内に服用する予防的な抗生物質をかかりつけ医に処方してもらうことも可能です。

 

性行為後のUTIを止めるには?

性行為後のUTIを防ぐために最善を尽くしても、時にはUTIが発症してしまうことがあります。では、次に何をすれば良いのでしょうか?

「大量の水と痛み止めのイブプロフェンとで、体が自らUTIを取り除くことができるかもしれません」とヴァサヴァダ医師がおっしゃいます。「治療を受ける必要はありませんが、そうしないと苦痛は長引くかもしれませんね。」

抗生物質はUTI治療の代表的な薬です。一般的には、3日間のみの短期間の服用で済みます。

「我々泌尿器科医は、抗生物質が効かなくなる耐性菌のリスクを最小限にするために、強い抗生物質1種ではなく、より穏やかな抗生物質を複数使うようにしています」とヴァサヴァダ医師が説明しています。

UTIが治ったら、また再発しないよう予防に努めることが肝心です。

繰り返すUTIの悲惨さをご存知でしたら、将来的にはワクチンという小さな希望の光が存在しています。

「このワクチンはヨーロッパのいくつかの国で入手可能であり、他の国でも承認手続き中です」とヴァサヴァダ医師が情報を共有してくださっています。「このワクチンはUTIで最も一般的な細菌をターゲットにしています。これまでのところ、結果はかなり良好ですが、安全性についてはまだ疑問が残っている形です。」

 

何だよ、やっぱり行為直後の排尿と、それを促す水分大量摂取は、予防策として第一に挙がるものだったじゃあないですか…!

 

「科学的根拠はありません、ウソテクです(とまでは言ってませんでしたが(笑))」と嘯いていた前回のディ医師は一体何を根拠に……?

多数決により、やはり行為後はすぐトイレに駆け込むのが一番に思えますけど、しかし、前々回の排尿肯定記事も実はヴァサヴァダ医師の言だったため、主張者の数としては結局1対1であるとも言えるものの…まぁここは公平で厳正なるジャッジを、不肖私紺助が務めさせていただきましょう……


デロデロデロデロ…デン!


性行為後の排尿は、UTI予防に、大いに意味ありぃ~!!

 

…と、クッソしょうもない茶番はともかく(笑)、誰がどう考えても、行為後に排尿での雑菌洗い流しは意味があるとしか思えませんから(「研究結果はない」というのは、あまりにも明白すぎて誰も論文としてまとめてないだけでは…?って気すらしますね)、頭に叩き込んでおくのは良いことではないかと思えます。

 

また、前々回の記事では「性行為の直前直後に…」となってましたけど、よっぽどトイレに行きたいならともかく、直前にしちゃったら直後に出る量が減りそうですし、やはり基本は行為の直後だと思います。

直前はむしろ、トイレよりもシャワーなりお風呂なりで洗う方がよっぽど意味もあるし大切な気もしますね。

 

という所で、関連記事はまだいくつかあったので、もうちょっとだけ見てみようかなと予定しています。

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