スツール・ソフナーってどんなもの?

謎の便秘シリーズを経て、そろそろ流石に便秘ネタはもう十分かなと思える感じですが、今回は各記事で何度も出て来ていたスツール・ソフナー、まぁカタカナで言うと何か洗練された名前にも聞こえますけど、日本語にすると便軟化剤という、何だか洗練もクソもない名前かもしれません(笑)。

 

health.clevelandclinic.org

 

そもそもStoolという単語は、医学的には「糞便」を意味する語ですが、日常生活では「スツール」とカタカナでもたまに呼ばれることがある気もする、「バーなどに置いてありそうな脚の高い丸椅子・腰掛け」を意味する語でもあるためややこしいですけど、しかしそんなことを言ったら、そういえば日本語の「便」だって、飛行機の個別フライトスケジュールを指したり、手紙や貨物を送る意味でも使われたりしますから、同音異義語があるのは別に世界共通の話でしょうか。

 

それはともかく、軟便剤ってのもイマイチ何なのかイメージがつかないといいますか、元記事のタイトルにもある通り、下剤とは何が違うのかが分かりにくいものの、特にアメリカでは明白に違う商品として売られているみたいですね。

 

どんなものなのか、早速参りましょう。

 

便軟化剤 vs 下剤: 違いは何?(Stool Softener vs. Laxative: What’s the Difference?)

便軟化剤は下剤の一種で、便を軟らかくしてうんちを出やすくするものです

 

 

多くの人同様、どなたも時々うんちが出にくくなることはあることでしょう。人生で最高の経験に数えられるものではありませんが、願わくば、そう…通過していって欲しいものです。

ただし、排便回数が週に3回以下だったり、排出が困難なほど硬くて塊のような便であったりする場合は、便秘の可能性があるかもしれません。

便秘になると、その閉塞感から、解消を求めてドラッグストアへ向かうことになるかもしれません。便軟化剤と下剤は、便秘を解消するための2つの家庭療法です。その他の家庭療法としては、食物繊維、水分、運動量を増やすといった生活習慣の改善が含まれます。

「ライフスタイルを変えることで、軽度の便秘は改善されるかもしれません」と、消化器専門医のサミタ・ガルグMD(医師)がおっしゃいます。「しかし、症状が長く続く、あるいはより深刻な場合は、便軟化剤や下剤が便通を回復させるのに役立つ可能性がありますよ。」

 

便軟化剤と下剤の違いは何?

下剤は、うんちを出すのを助ける物質です。便軟化剤は、あくまで数種類ある下剤のひとつにすぎず、下剤全般は様々な異なる作用を有しています。

 

膨張性下剤

膨張性下剤には、体内で消化できない食物繊維が含まれています。大腸の中で、食物繊維は水分を引き込んで便を「膨張(かさ増し)」します。この作用により便が柔らかくなり、腸が刺激されるのです。例としては、サイリウム(商品名:Metamucil®(メタムシル))、メチルセルロース(商品名:Citrucel®(シトルセル))、小麦デキストリン(商品名:Benefiber®(ベネファイバー))が含まれます。食物繊維が豊富なチアシードを大さじ数杯ほど水に入れてレモン汁をかけた、TikTok上で内臓シャワーとしても知られるものでも同様の効果が期待できます。

 

浸透圧性下剤

このタイプの下剤は、大腸に水分を引き込み、便を柔らかくして腸を刺激します。例としては、水酸化マグネシウム(商品名:Phillip’s Milk of Magnesia®(フィリップス製ミルク・オブ・マグネシア))、ポリエチレングリコール(商品名:MiraLAX®(ミララックス))、およびラクチュロースと呼ばれる砂糖ベースの下剤が含まれます。

 

刺激性下剤

このタイプの下剤は腸の壁に直接作用し、神経と筋肉に信号を送って収縮させ、便を押し出します。刺激性下剤には、センナ(※アフリカ原産の生薬・ハーブ)(商品名:Senokot®(セノコット))やビサコジル(※低分子化合物)(商品名:Dulcolax®(ダルコラックス))が含まれます。

 

浣腸下剤

浣腸とは、直腸に流し入れる溶液のことです。浣腸下剤には、ミネラルオイル、水道水、および石鹸水が含まれます。これらは便を滑りやすい物質でコーティングする潤滑剤の役割を果たすため、便を押し出しやすくしてくれるものです。

 

便軟化剤

便軟化剤は便の水分量を増やし、便を軟らかくして排出しやすくします。ドキュセートナトリウム(※低分子化合物)(商品名:Colace®(コーレース))やドキュセートカルシウム(※低分子化合物)(商品名:Surfak®(サーファック))が一般的な例です。
 

便軟化剤と下剤の使い分け

ほとんどの方は、まずメタムシルやシトルセルのような下剤を試してみることをガルグ医師が推奨しています。「食物繊維を主成分とする下剤は安全で優しい作用ですが、効き目が出るまでに1~3日かかることがあるかもしれません」とガルグ医師が語っている通りです。

第二の選択肢は浸透圧性下剤で、これは効果が出るまで通常約8時間かかります。ミララックスのような浸透圧性下剤と膨張性下剤を併用することも可能です。「食物繊維1食分と、ミララックスを1日1回服用することから始めてみてはいかがでしょうか。その後、症状に応じて量を増やしたり減らしたりしてください」とガルグ医師が提案しています。

便軟化剤も、時折起こる便秘には良い選択肢です。痔を患っていたり、最近手術を受けたばかりで、排便時に力まないように注意しなければならない場合には、特に有効です。

刺激性下剤は効き目がより強く、即効性がありますが、痙攣を起こすことがあり得ます。

「時間が経つにつれて、こういった薬には耐性ができてしまうことを示す研究も複数存在しています」とガルグ医師が注意を促しています。「下剤は控えめに、よりひどい便秘に使うことを推奨します。」

 

下剤の種類がなぜ重要なのか?

便秘には様々な原因があるため、服用する下剤の種類が重要になります。食物繊維、水分、または運動が足りていないだけかもしれません。もしかしたら、ストレスが多かったり、最近生活スタイルが変わったりしたことが原因の場合もあるでしょう。

慢性便秘は、オピオイドのような薬の副作用や、甲状腺疾患、大腸ガン、電解質異常といった、より深刻な病状の兆候であることもあり得ます。

「治療法は、便秘を直接対処していくこともあれば、原因となっている基礎疾患をターゲットにすることもあります」とガルグ医師がおっしゃっています。「例えば、最近の研究では、腸と神経系のつながりが解明されつつあります。時には、便秘の原因となり得ることが何か生活の中で起こっていないかを特定するために、患者さんを心理学者に紹介することもあるんですよ。」

この複雑さは、医学的なアドバイスを求めることの重要性を強調しています。ガルグ医師は、家庭療法で症状が改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、医療機関に相談することを推奨しています:

  • 腹痛
  • 食欲不振
  • 吐き気や嘔吐
  • 直腸出血や血便
  • 意図しない体重減少
  • 結腸ガンの家族歴

 

便軟化剤や下剤を服用すべきではない時

ガルグ医師によれば、以下を含む特別な状況では、特定の種類の下剤を服用してはいけないとのことです:

  • 膨満感やガス: 浸透圧性下剤であるラクチュロースは、腹部膨満感やガスを悪化させる可能性があります。この症状を頻繁に経験する方の場合、このタイプの下剤は避けてください。
  • 慢性腎臓病: 腎臓疾患のある方は、マグネシウムカリウム、リン酸塩、あるいはミネラルオイルを含む下剤を服用すべきではありません。
  • 妊娠中: 刺激性下剤は、妊娠への影響に関する十分な研究がないため、避けてください。このタイプの下剤はまた、腹部の痙攣や電解質の不均衡を引き起こす可能性もあります。
  • 腸の手術や閉塞が最近あった:膨張性下剤は、便の量を増やし、手術後に問題を引き起こしかねないため、避けましょう。

下剤の副作用には、痙攣、吐き気、下痢、電解質の不均衡が含まれます。しかし、便軟化剤や下剤は、一般的に許容度が高いものです、とガルグ医師が語っています。

それでもまだ便秘が続くようなら、医療機関に相談しましょう。症状の原因を診断し、腸が再稼働するための最も効果的な治療法を提案してくれますよ。

 

まぁ下剤の一種に過ぎないと言いますか、むしろこの記事でもソフナーさんはあんまり主役ではなかったぐらいに思えましたけど、硬すぎる便の大変さはどなたも身をもって経験があることでしょうし、長期的に悩んでいるような場合は、悪くないものなのかもしれませんね。

 

軟便剤ではないものの、下剤といえば、僕はインターネットでしか目にしたことがないですが、たまに話題になる「強烈すぎて、全く自覚なくお尻から油が垂れてくるレベルであり、オムツが必要」という食べ物および薬が思い浮かびますね。

 

食べ物の方は、バラムツという魚で…

こちらは、人間には消化できない油が大量に含まれており、お尻から油トロリならまだしも、健康被害が発生する可能性もあるため国により流通が規制されているヤベェやつなわけですが、自己責任で食べてみた面白いレポートがデイリーポータルZにあげられていました(↓)。

 

dailyportalz.jp

 

時間がなさすぎて飛ばし飛ばしでしか読んでいませんが、控え目にすれば完全にケツオイル発生というわけでは決してなく、美味しく食べられる(が、やはり推奨はしない)とのことですね。

 

一方、バラムツオイルではないものの、「お尻から油」で話題になっていたのが、近年日本でも我らが大正製薬が販売を開始した、内臓脂肪減少薬、アライ

 

brand.taisho.co.jp

 

いわば痩せ薬であり、食べた脂肪が吸収されるのを防ぎ、そのまま便として排出することを可能にするものですが、まさにその説明通り、漏出事故が起こりやすい薬ともいわれている感じですね。

 

こちら、東中野セント・アンジェラクリニックの記事が詳しく説明してくれていました(↓)。

 

st-angela-clinic.jp

 

処方薬ではなく、店頭で誰でも買えるものなので、使用にはご注意を…というのは、恐らく説明書にも書いてある通りだといえましょう。

 

まぁこれらを下剤というのは語弊がありますが、上手く使えば便利な排泄関連の薬というお話でした。

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