コロン・クレンジングは意味があるの…?

前回はコーヒー浣腸なる謎のトレンドを取り上げていましたが、せっかくなので使えるものは使っていこうと思い、リンクが張られていた中から「ミネラルオイル浣腸」の具体的な説明記事なんかもすこぶる短かったので見てみようかと思ったんですけれども、単なる普通の浣腸の説明(まぁ浣腸に普通も何もないかもしれませんが(笑))に過ぎず、流石にこれは微妙かなと思ったのでまぁこれは保留とし…

…一方、槍玉に挙げられていた「TikTokの健康トレンドの安全性に関する」記事、こちらは面白そうではあったものの、昨今の世の中にはあまりにも危険なブームが多すぎるのか、なんと20個も挙げられており記事がドチャクソ長かったため、これももっと時間がある時に先送りでパスしようと思います。

 

そんなわけで今回は、短すぎず長すぎずで、まぁ正直これも「気になる」といえばウソになるぐらい、正味どうでもいいですけど(笑)、同じく「やめましょう」と警告されていた、コロン・クレンジング、日本語でいえば大腸洗浄なるものについての記事を見ていこうかなと思い立った次第です。

 

health.clevelandclinic.org

 

(※全然関係ないですが、お菓子の「コロン」は凄い名前ですよね(笑)…と思いきや、スペルもCollonでしたし、江崎グリコ公式によると「コロコロしているから名付けました」とのことで、流石に大腸とは関係ありませんでした、いやでも形も微妙に似ている気も…(笑))

 

まぁこの大腸洗浄の結論は「非推奨」なわけですけれども、一体どんなものなのか、今回も早速参りましょう。

 

なぜコロン・クレンジング(大腸洗浄)は避けるべきなのか(Why You Should Avoid Colon Cleansing)

浣腸や整腸剤ではないので、適切な大腸機能を害する可能性があります

 

 

健康センターやスパの広告で、コロン・クレンジング(以下、大腸洗浄)を宣伝する広告をご覧になったことがあるかもしれません。

コロニック、コロニック・イリゲーション、またはコロニック・ハイドロセラピーと呼ばれることもあるこの方法は、大腸の健康を維持するための良い案として宣伝されることが多いものです。

また別の場合には、腹部膨満感、大腸炎、便秘、消化不良といった諸問題に対処する方法としてもてはやされていることもあります。

しかし、大腸洗浄は、消化器系の問題の解決法にはなりません。

実際、結腸直腸外科医のアヌラーダ・バーマMD(医師)は、大腸洗浄を定期的にも娯楽目的にも行うべきではないと強調しています。

「私たち大腸医が推奨するものではありません」とバーマ医師が言及します。「大腸の健康を維持するために必要なことではありません。人によっては、大腸ハイドロセラピーは、実際に危険になる場合もあり得ますよ。」

 

大腸洗浄とは何?

大腸洗浄とは、大腸を大量の液体で底から洗い流すことです。これは、様々な健康システムを治療するために水を使用する、ハイドロセラピーの概念に基づいています。

ハイドロセラピーという語は、アクアティックセラピー(プールでエクササイズをすること)などで聞いたことがあるものかもしれませんが、大腸洗浄に使われるハイドロセラピーは少し違うものです。

ハイドロセラピーは、体が老廃物を溜め込むことで自ら毒を出すという古代の理論から発展したものとなっています。便の老廃物を除去することは、健康を改善すると信じられていたわけです。

しかし、この説を裏付ける科学的証拠は存在しません。また、健康センターで大腸洗浄を行うハイドロセラピストは、医師でもありません。

 

家庭での大腸洗浄は安全なの?

ほとんどの方がご自宅で大腸内視鏡検査の準備をすることは可能ですが、検査の前には、このステップは医師の指導のもとで行います。そうでない場合は、ノーです、自宅で大腸洗浄を試みるべきではありません。

 

大腸洗浄のリスク

バーマ医師によれば、大腸洗浄を避けるべき主な理由がいくつか存在するとのことです。

 

大腸の正常な機能を妨げる

大腸は水分を吸収し、便(うんち)を蓄えるものです。もし、大腸がこの機能のいずれかに支障をきたし始めると、健康に影響を及ぼす可能性があります。

「水分バランスを保つことは本当に重要なんです」とバーマ医師が説明しています。「ですから、大腸の水分吸収が妨げられると、全体の体液バランスが崩れてしまいかねません。」

透析を受けていたり、心不全を患っている場合、体液バランスは本当に大切なことになります、とバーマ医師が付け加えています。「これが崩れると、病状が悪化してしまう可能性がありますよ。」

 

大腸―あるいは体の他の部分を傷つける可能性がある

以前に大腸の手術を受けたことがあったり、大腸に解剖学的な問題があったりする場合、大腸洗浄がさらなる問題を引き起こす可能性があります。

「稀に、ハイドロセラピーによる大腸洗浄が大腸穿孔につながることがあります」とバーマ医師が話しています。「このリスクは、適切なトレーニングを受けていない方が施術を行った場合に高まるものです。」

ハイドロセラピーで使用される一部のハーブ製剤は、再生不良性貧血や肝毒性の症例とも関連付けられています。直腸穿孔や散在性膿瘍も報告されている症例です。

 

大腸洗浄は既存の疾患を悪化させる可能性がある

以下のいずれかに該当する方は、大腸洗浄を避けることが特に重要です。

なぜなら、こういった疾患は既に、脱水、急性腎不全、膵炎、腸穿孔、心不全、および感染症のリスクを高めているからです。

 

大腸洗浄も浣腸なの?

大腸洗浄は浣腸と同じものではありません。浣腸では、液体を用いて直腸と結腸の下部を洗浄します。浣腸の目的は、消化器系を刺激してうんちが出るようにすることです。

大腸ハイドロセラピーの目的は、大腸全体を綺麗にすることです。「超攻撃的な浣腸のようなものですね」とバーマ医師がおっしゃっている通りです。

 

大腸洗浄と腸管前処置は同じ?

大腸洗浄は、大腸内視鏡検査や手術の前に大腸を綺麗にするために行われる腸管前処置とも異なるものです。

「腸管前処置とは、下痢を誘発するものを経口摂取することです」とバーマ医師が説明しています。「これは、大腸全体を初めから終わりまで綺麗にするのに役立つものです。」

腸管前処置の例としては、大腸内視鏡検査の準備や大腸手術の前に下剤を飲むことが挙げられます。

 

大腸洗浄が必要かどうかは、どうすれば分かるの?

手短に言いますと―大腸の洗浄をする必要など存在しないということです。一般の人の大腸に洗浄が必要だという考え―あるいは大腸ハイドロセラピーが健康に良いという考え―は、証明されていません。

「私たちの体には自動洗浄作用が備わっているんですよ」とバーマ医師が強調しています。

 

便秘のための洗浄を避けるべき理由

消化器系の問題、特に便秘に悩んでいらっしゃるならば、まずは十分な運動、水分補給、それから食物繊維をしっかり摂ることから始めましょう。

簡単な方法としては、食物繊維を多く含む食品を食べるようにすることです。

しかし、酷い便秘が永続的に続くようであれば、かかりつけ医を受診することが大切だとバーマ医師がおっしゃいます。

「便秘は、基礎疾患を含む複数の原因によって引き起こされる可能性があるものです」とバーマ医師が説明しています。「例えば、担当医が血液検査を行い、甲状腺機能低下症が便秘の原因であると分かることがあるかもしれません。この場合、本当に必要なのは甲状腺機能低下症の治療ですから、便秘を解消するために大腸洗浄を受けるのは得策ではないでしょう。」

クローン病や虚血性大腸炎も、大腸の懸念につながることがあり得ます。「大腸に狭窄があり、便が詰まることがあるかもしれません。その場合は、必ず医師の診察を受けるようにしてください。」

便秘の診断を受けたら、次の段階としてやるべきことは、消化器科を受診し、腸内で他に何が起こっているのかを実際に調べることになります。

大腸が正しく機能していないために便秘が起こっている場合は、医師が市販の便軟化剤や下剤を勧めてくることがあるかもしれません。場合によっては、処方薬や骨盤底筋体操が必要とされる可能性もあり得ます。

「ありふれた便秘は、市販薬で治療可能です」とバーマ医師が述べています。「しかし、時にはより込み入った問題になることもあり得ます。その場合は専門医に診てもらうようにしましょう。便秘の手術が必要になることは非常に稀です。」

大腸が不健康であることを心配している場合でも、バーマ医師は、大腸の健康のためにできそうな解決策を自分で探ることはしないようにアドバイスしています。「大腸洗浄を日常的な問題に使うべきではありません」とバーマ医師が口を酸っぱくして繰り返します。「どのような治療であれ、医師の承認と指導が必要です。」

「腫瘍のような障害物がないことを確認すべきですね」とバーマ医師が続けています。「大腸内視鏡検査を受けていない方は、原因となっているガン腫が存在しないことを確認する必要があります。」

 

西洋医学的に完全に証明されていないものでも、例えば以前見ていた鍼治療なんかは肯定的に捉えられていましたし(↓)…

 

con-cats.hatenablog.com

 

…ヨガやその他の呼吸法なんかも「本当にいいものです」と常々推奨している天下のクリーブランド・クリニックですが、この大腸洗浄はお気に召さなかったようですね(笑)。

 

いやまぁ気に食うとか食わないとかそんなケチな話ではなく、「医学的に危険であり、証明されたメリットもない」ということだから警告するのも当然かもしれませんが、とはいえ何となくですけど、記事内でイタリック(日本語だと下線)で強調されていた通り、これはもしかしたら快楽目的でやる方も多いのかな、という印象ですし、まぁその場合ももちろん「推奨しませんよ」という感じだと思いますけど、快楽目的ならまぁ、ちょっとぐらい危険なのは承知の上よ、って話なのかもしれませんね。

 

まぁ僕はお尻で快楽を得ようと思ったことはないし今後もまず間違いなく思わないので今回も完全に他人事ですけど、医学的には危ないので十分気を付けましょう、というのが結論でしょうか。

 

そもそも大量の液体を流し入れることが本当に快楽につながるのかもやや疑問符がつきますが(笑)、深追いはせず、試される場合はどうか無理なきよう…という感じで〆させていただこうと思います。

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