前回は便秘と腰痛の関係を見ており、「腰痛も身近なものだし、面白そうではあるな」と思って記事内に貼られていた「家庭で出来る腰痛対策」みたいなリンク記事を開いてみたら、パッと見た各章題は「動く、ストレッチ・ヨガをする、ストレス管理」などなど、いつもの「んなもんで改善するならこの世に腰痛なんて単語はねンだわ」と思えるものしかなく、アホらしくなったのでやめておくことにしました(笑)。
そんなわけでまた「便秘」のタグ検索で引っかかってきた面白そうな記事を見ていこうと思うのですが、今回は、まさかのコーヒー浣腸!
まぁ浣腸は英語でenemaと呼ばれ、立派な医療用器具であり医学用語ですけど、小学生以来おなじみの何か笑える下ネタ用語の要素が強い感じですね(笑)。
そして件のコーヒー浣腸ですが、もう記事タイトルに全てが書かれている通り、「試すべきではない」と断じられているもののようですけど、「いやそんなん頼まれても試さんわい(笑)」と思えるものの、どうやらホットなトレンドとしてご当地アメリカでは流行っているものみたいです。
正直気にもなりませんけど(笑)、短めの記事でしたし時間がない日々のお茶濁しネタとして採用させていただこうと思います。
コーヒー・エネマとは一体…?!
コーヒー浣腸は、試すべきではない次のホットな流行(Coffee Enemas Are the Next Hot Trend You Shouldn’t Try)
コーヒーは、注入するよりも摂取する方が良い(そして安全)です
今日もまた、お尻に捧げてはいけないものについての別のお話です。
消化器系は、栄養を体内に供給し、不要な老廃物を体外に排出するように設計された、複雑な臓器のネットワークで構成されています。 ほとんどの場合、身体は他の手助けを必要とせずに自浄作用を発揮するものであり、科学的研究では、定期的な大腸洗浄に警鐘を鳴らしています。
体にはほとんどの機能を自力で処理する能力があるにもかかわらず、コーヒー浣腸は現在、増え続けるTikTokトレンドの役に立たない有害なリストに加わる、次の大流行となっています。
しかし、消化器病専門医のサミタ・ガルグMD(医師)が、なぜコーヒー浣腸を実際に行うべきではないのかと、体が少し助けを必要としているときに、時折便秘を解消するのに役立つ安全な代替手段についての情報を共有してくださいます。
コーヒー浣腸とは何?
コーヒー浣腸は普通の浣腸とよく似ていますが、完全に抽出されたコーヒーで満たされた浣腸器を直腸に挿入するという点のみ異なります。この方法を支持する方々は、コーヒー浣腸は免疫力を高め、活力を増し、体内の毒素を排出し、様々な症状を治療し、慢性的な便秘も解消する役に立ち得ると話しています―しかし、この主張を支持する科学的な証拠は実際に存在しません。
「これは推奨される治療法ではありませんし、潜在的なリスクもあるものです」とガルグ医師が警告しています。「蠕動運動と呼ばれる腸の収縮の波を刺激し、食物が腸内を移動するのを助けることを示唆するデータがあるため、人によってはコーヒーを飲むことであれば推奨はできますよ。」
コーヒーを飲むことのメリットはうんちを助けることだけではなく、肝臓に良い影響を与えたり、糖尿病やその他のリスクを下げたりすることも可能となっています。
コーヒー浣腸の副作用とリスク
コーヒーにはそれほど多くの健康上の利点があるというのに、なぜもう片方の端からの使用を避ける必要があるのでしょうか?それについてはまず、直腸部と腸の粘膜は薄く、非常に敏感なのです。コーヒー浣腸は、大腸炎(大腸内壁の炎症)や直腸炎(直腸の炎症(※どちらも日本語だと当たり前すぎますけど、英語には専用単語があるのでこういった解説が加わっている形です))を含む、いくつかの副作用を引き起こす可能性があることが複数の研究で示されています。
「大腸炎は痛みや出血を引き起こし、浣腸液が熱い場合は直腸火傷を起こすこともあり得ますね」とガルグ医師が言及している通りです。
大腸炎に加えて、コーヒー浣腸は、腸下部の神経が過剰に反応して筋肉の痙攣を起こし、トイレに行きたくなくても頻繁に行きたくなってしまう状態であるテネスムス(肛門しぶり)を引き起こす可能性もあるのです。
「このような症状が現れたら、炎症刺激や更なる損傷を引き起こす可能性があるので、いかなる浣腸も控えた方がよいでしょう」とガルグ医師がアドバイスしています。
浣腸は体に良いの?
食物繊維の摂取量を増やしたり、市販の便秘薬や便軟化剤を使ったりするのと並んで、浣腸は、適切な液体を使い、正しく使用する限り、安全で効果的な便秘治療法となり得るものです。
「浣腸は本当に患部を刺激し、排出を助けるものであり、腸の下部から便が出始めると、上からも便が動いて来やすくなるんですよ」とガルグ医師が説明しています。
しかし、定期的な大腸洗浄に浣腸を使うのは避けるべきだということには注意する必要があります。
「電解質の減少や脱水症状を引き起こす可能性がありますから、私たちは、大量の液体や大量の下剤で定期的に体内を洗い流す大腸洗浄という行為を通常は推奨していません」とガルグ医師が警告しています。
「時に、様々な要因、ストレス、薬剤、およびその他の疾患により、自然な便通がなくなってしまうことがあります。そして、その時が、食事療法、下剤、および浣腸を使うことについて話し合うタイミングなのです。」
浣腸のやり方
浣腸を使う予定でしたら、コーヒーは使うべきではありません。代わりに、以下の液体のいずれかを使用し、それが冷たいまたは室温であることを確認するようにしてください:
- 水道水
- ミネラルオイル。
- オリーブオイルベースの固形石鹸である、カスチール石鹸を使った石鹸の泡
「便秘に慢性的な悩みを抱えていたり、直腸に圧迫感を感じていたりする場合は、自宅で浣腸を単独で、あるいは他の食事療法や市販の下剤の助けを併用しながら使用することが可能です」とガルグ医師がおっしゃいます。
浣腸バッグに選んだ液体を入れたら、仰向けか横向きに寝て、浣腸ノズルの先端を肛門から直腸まで3~4インチほど静かに挿入します。浣腸袋の中身がなくなるまで絞り、先端を外し、浣腸の効果が出るまで、またうんちの準備ができたと感じるまで、1~2分間その姿勢を保ってください。
「浣腸は完璧に効くわけではありません」とガルグ医師が付記しています。「時には、ブツが動くまでに浣腸がもう一つ必要になることもあります。他にも、浣腸が非常に上手くいって便がたくさん出ることもあれば、また別の時には液体が出てくるだけのこともあります。何をするにしても、直腸に何かを挿入するときは常に注意深く、やさしく行いたいものです。」
結言
便秘に悩んでいる方は、食物繊維を多めに摂り、水をたっぷり飲むことを試してみてください―また、コーヒーを1杯飲んで、浣腸は安全な液体に任せましょう。
しかし、もっと重要なことは、慢性的な便秘で、毎日の排便を浣腸や市販の下剤に頼っているような場合は、下の方で何が起こっているのかを探り当ててくれる医療機関を受診することです。
「直腸出血や激しい腹部の痙攣痛など、胃腸に不安がある場合は、医療機関や消化器内科を受診し、その原因となっている可能性のある根本的な要因を治療してもらいましょう」とガルグ医師が奨励しています。
まぁ直感的にも「そらないだろ」と思える気がしますが、逆に、「カフェインを直腸吸収~!」みたいな、そういうブースト効果を狙ったものなら多少は理解できる気がしますね(まぁそれもどうかと思いますが(笑))。
僕は浣腸も人生で一度も使ったことがありませんが、子供の頃、便の出が悪い時に、お尻の付け根(男なら前立腺にあたる付近の、会陰部ってやつですね)をぐぐーっと押してみたら、その反動でめちゃくちゃよく出てきたという経験をして、「あぁ、浣腸もこんな感じで効果あるんだろうな」ということを感じ入ったものです。
幸い僕は便秘しらずなのでそんな前立腺刺激みたいな真似をすることはその後ありませんが、記事内でも触れられていた通り、緊急時用の排便手段としては、効果的な印象がありますね。
まぁ何か屈辱感もありますし、あんまり使いたいとは思えませんけど(笑)、便秘が酷いようでしたら、コーヒーではなく専用の薬液で(正直、水道水が使える液体として挙げられていましたが、水道水もなんかな…って気がすると言いますか、最初から液体が充填されてる使い捨て商品の方が衛生的にもいい気がします)、浣腸を試してみるのもありかもしれませんね。
常用すると、「浣腸しないと出ない身体」になりそうですし、あくまで非常用がいいのではないかという気はしますが(笑)。
