それでは今回も目に付いた便秘にまつわるhealth essentials記事を見てみようかと思います。
今回は、Back painこと、腰痛との関連について!
幸い僕は腰痛も全くなく、便秘もしないので個人的にはありがたいことにどちらも全く縁遠い話ではあるんですが、しかし便秘も腰痛も極めて多くの方が悩んでいる症状ですし、どちらも本当に元気な生活が送れなくなりがちな、大変なものだと思います。
まぁ場所が近いだけに全く無関係ではなさそうではあるものの、あんまり快便じゃない日や我慢している時に「こ、腰が…」とはならなそうにも思えますけど、医学的にはどうなのか、今回も早速参りましょう。
便秘が腰痛を引き起こしてることはあるの?(Is Constipation Causing Your Back Pain?)
ないとは言い切れませんが、便秘や腰痛の症状は、基礎疾患によって引き起こされている可能性が高いです
2つの症状が同時に発生した場合、関連性を疑うのは理に適っていることです。一方が他方を引き起こしているのでしょうか?両方とも別の病気の症状のことはあり得るのでしょうか?
便秘と腰痛に関して言えば、答えはイエスです。「便秘が腰痛の原因になることは、あり得ます」と診療看護師のブリン・デサンティスCNP(認定臨床看護師)がおっしゃっている通りです。「しかし、より多くの場合、慢性的な疾患が両方の症状の原因となっています。」
デサンティス看護師が、便秘と背中の痛みの複雑な関係を説明し、緩和を見出す方法を共有してくださいます。
腰痛と消化器の健康
腰痛と便秘は、個々には、毎年何百万人もの人々に影響を及ぼしている一般的な症状です。同時に発症するのは、簡単に偶然起こり得ることかもしれません。しかし、話はそれだけではないのです。
便秘による腰痛
大腸に大量のうんち(便)が溜まると、背骨下部の神経を圧迫することがあり得ます。「このような場合、腰に鈍い痛みを感じることがあるかもしれませんね」とデサンティス看護師が情報共有しています。
宿便と呼ばれるより重症の便秘は、時に腰痛を引き起こすことがあります。宿便とは、乾燥して硬くなった便の塊が直腸に詰まることです。便の移動度の低下や神経障害、または特定の薬の副作用として起こることが多いものです。宿便の症状には以下が含まれます:
- 腹痛、腹部膨満感、および痙攣
- 宿便の周囲を通過する水様便による下痢
- 頻尿などの排尿変化
- 直腸出血
- 発熱
- めまいまたは錯乱
こういった症状がある場合は、直ちに医療機関に連絡するようにしてください。宿便は、早急な治療が必要です。
腰痛と便秘の両方を引き起こす疾患
ほとんどの場合、便秘が直接腰痛の原因になることはありません。腰痛と便秘が同時に起こっている場合、可能性が高いのは、両者が異なる、ただししばしば関連性のある疾患によって引き起こされているということです。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)は中枢神経感作症候群の一種です。中枢性感作によって脳への神経信号が増加し、痛みの感覚が高まります。これは、神経が脳と余計なおしゃべりをしているようなものなのです、とデサンティス看護師が語っています。
IBSでは、腸の神経が過敏になり、便秘、下痢、あるいはその両方が引き起こされます。典型的ではありませんが、IBSが腰痛を引き起こすことも時々あり得ます。
「IBSによる腰痛の原因ははっきりしていません」とデサンティス看護師が付記しています。これは、腸から始まる関連痛かもしれませんが、背中に痛みを感じるものなのです。より一般的なものとして、IBSの患者さんは、以下を含む他の慢性疼痛疾患も併発している可能性があります:
神経疾患
パーキンソン病や多発性硬化症などの神経疾患は、神経や筋肉に影響を与えます。つまり、体内の老廃物の速度や流れに直接影響する腸の神経、それから背中や脊髄の神経にも影響を及ぼす可能性があるということです。その他の症状として、こういった疾患をお抱えの方は、以下を経験することがあるかもしれません:
- 背中や腰の筋肉痛、痙攣、つっぱり感
- 便秘につながる可能性のある、消化器官を通る食物の動きの鈍化
腫瘍
脊髄腫瘍は神経を圧迫し、痛みや消化不良を引き起こすことがあります。同じような状況は、以下の疾患の結果として、下腹部に大きな腫瘍ができた場合にも起こり得ます:
- 大腸ガン
- 卵巣ガン
- 子宮ガン
薬物に関連する便秘
腰痛関連疾患の治療に使用される薬は、腸の機能にも影響を及ぼす可能性があります。
「便秘は、鎮痛剤や筋弛緩剤の副作用として非常によく見られるものです」とデサンティス看護師が言及しています。「パーキンソン病の治療薬も、便秘の引き金になったり、悪化させたりします。」
運動と便秘
背中の痛みは運動能力に影響する可能性があります、とデサンティス看護師がおっしゃっています。そして、運動不足は便秘の原因となり得るものです。
背中の痛みが便秘によるものかどうかを知る方法
背中の痛みが便秘によるものなのか、それとも他の理由によるものなのかを判断するために、医療従事者がご自身の症状と病歴を確認することになります。通常、以下があるかどうかを確認していきます:
- 便秘を引き起こす可能性のある薬を服用しているか
- IBSやパーキンソン病といった、既知の関連疾患があるか
- ガス、腹部膨満感、下痢のような他の症状があるか
- 動くと悪化する腰痛があるか(これは、肉離れ、椎間板ヘルニア、またはその他の腰痛の可能性があるものです)
- 排便後に改善する腰痛があるか
- 理学療法など、他の腰痛治療を試したことがあるか
便秘による腰痛を和らげる方法
もしも便秘が腰痛の原因になっている場合は、以下のような便秘解消のための家庭療法を試してみると良いでしょう:
- 食物繊維の多い食品を食べる
- 運動量を増やす
- 便意を感じたらトイレに行く(便を我慢すると便秘の原因になりかねません)
- 十分な水分摂取を心がける
- 食物繊維サプリメント、便軟化剤、または下剤を飲む
- 温かいカフェイン入りのコーヒーを飲んで消化管の筋肉を刺激し、その後5分間トイレに入る
かかりつけの医療従事者が、以下のような、より集中的な治療を勧めることもあるかもしれません:
デサンティス看護師は、痛みを和らげるために、市販の鎮痛剤を使わないように警告しています。そういったものは、時に消化管の症状を悪化させてしまう可能性があるためです。代わりに、腰痛に対する家庭療法を試してみましょう:
- 局所外用鎮痛剤
- 温熱または氷
- ヨガ、瞑想、および深呼吸
- 穏やかな運動、それから長時間ベッドに横たわることを避ける
医療機関に相談すべき時
腰痛や便秘が数週間以上続く場合は、体内で何が起こっているのかより詳しく検査可能な医療機関にご連絡ください。早急に医療機関を受診すべきその他の徴候には、以下が含まれます:
- 足の感覚の喪失
- 直腸出血
- 激しい腰痛または下腹部痛
- 原因不明の体重減少
- 尿または便の事故(失禁)
腰痛と便秘は楽しいものではありません―そして、両者が一緒に発症するのはより困難を伴うものです。こういった問題が生活に支障をきたすようになったら、助けを求める時です。かかりつけの医療従事者が、何が起こっているのかを判断し、患者さんご自身と腸を再び動かすための方法を提案してくれますよ。
やはり、理論上なくはないけれど、他の健康全般に関わってくる慢性的な基礎疾患が背後に関与している可能性が高い、という話でした。
しかも中枢神経系だの腫瘍だのやたら怖い病気が多く、便だの腰だの言ってる場合でもなくなってきそうですが、それだけ体の中心部の不調は何かのサインである可能性が高いということですね。
対策は例によって漠然としたものしかありませんでしたし、「腰痛が簡単に治るなら、この世に腰の痛みで悩んでる大人がこんなにいるわけないじゃん、これはもう不治の病だよ」と思えてしまうのが正直な所ではありますけど…
(「腰は『痛める』じゃないよ、『壊れる』だよ、壊れたものはもう二度と治らないからね」という話はよく聞きますしね)
…とはいえ、姿勢や重いものの持ち方など、気を付けられる点もあることはあるものですし、どなた様も腰を労わって上手い付き合いをされていくことを願ってやみません。
