前回はしょうもない排便スクープ記事を見ていましたが、この記事では、またひとつ面白そうな糞便ネタが取り上げられていました(まぁ既に別の記事でもリンクが張られていたものではありますが)。
それが、糞便の形状に応じて7段階に分類した、医療の現場でも汎用されているブリストル・スケール!
イギリス・ブリストル王立診療所で開発されたものなのでその名で呼ばれているわけですが、「小学生かよ、やかましいわ(笑)」って話ではあるんですが、「ブリ」ストルなんて、実に糞便チャートに相応しい名前ですね(笑)。
名前はともかく、上述の通り臨床・実験研究のどちらの分野でも広く用いられている格式高い基準ですが、とはいえまぁあくまで分類なので、知った所で便や健康の何が良くなるって訳でもないんですけど、知識として知っておくのも悪くないといえましょう、元記事では切り替え式の画像がありましたが、そんな凝ったことはこのブログではできないので、7分類それぞれをスクショしてベタ貼りさせてもらおうかと思います。
うんちの形、色、におい:健康なものとそうでないもの(Poop Shape, Color and Smell: What’s Healthy and What’s Not)
ナンバー2(※英語で、排便を意味する俗語)は、医学的問題を示すナンバー1のサインかもしれません
うんちをした後にトイレを覗くと、思いがけない何かが見つかるかもしれません: 健康に関する重要な情報の一部かもしれないものです。
排泄物の形、色、においは、体内の何かが100%の効率で動いていないことを知らせてくれ得るものとなっています。例えば、硬くてゴツゴツした便は、脱水状態を意味しているのかもしれません。赤い便は?直腸出血のサインかもしれないですね。刺激性の強いうんちは、感染症やその他の懸念を示している可能性があり得ます。
基本的に、あえて覗こうとする方にとっては、情報の宝庫なのです。ただし、自分が何を探しているのかを知らなければなりません。
消化器病専門医のクリスティン・リーMD(医師)とともに、その真相に迫ってみましょう。
うんちの形は何を意味するの?
うんちは必ずしも正確に一つのサイズに決まった個人的な産物ではありません。糞便の状態は、日によって大きかったり小さかったりするものです。丸かったり長方形だったりもします。硬かったり軟らかかったり、液状だったりする可能性さえあります。たくさんのバリエーションがあり得るわけです。
幸いなことに、何が理想的で何がそうでないかを感覚的に理解できる便利なビジュアル素材が存在します。
ブリストル便チャートでは、便を形と硬さによって7つのタイプに分類しているのです、とリー医師がおっしゃいます。その7タイプは以下の通りです:
- タイプ1:小石のような、バラバラの硬い塊。
重度の便秘
- タイプ2:硬い塊でありながら、ソーセージのような形になってくる。
軽度の便秘
- タイプ3:ソーセージ状で表面に亀裂がある。
正常
- タイプ4:より薄めで、蛇のとぐろのような形状であり、加えて滑らかで柔らかい。
正常
- タイプ5:柔らかい小塊で、縁がくっきりしている。
繊維不足
- タイプ6:ふにゃふにゃとして、泥状の欠片を含み、縁は不均一でボロボロ。
重度の下痢(※「軽度の下痢」のミスでしょうか?)
- タイプ7:水っぽく、固形物が存在しない。
重度の下痢
ブリストル便チャートの解説
では、どのようなタイプの便が出ることを望むべきなのでしょうか?「タイプ3かタイプ4が最適で、より健康的な食生活とライフスタイルを反映しています」とリー博士がおっしゃっています。(更なるおまけとして、このタイプのうんちはより出しやすいです。)
他の5つのタイプは、体内で何か良くない状態があることを知らせているのかもしれません。例えば:
- タイプ1と2のうんちは便秘のサインで、排便が難しかったり、痛みを伴うことがあります。最も一般的な原因は水分不足です。「もっと飲むべきだというサインであることが多いです」とリー医師が説明しています。食事に食物繊維を加えたり、日常生活に運動を取り入れたりすることも、便秘を改善するのに役立ちます。
- タイプ5のうんちは、水分を吸収して、形を引き締めてくれる役に立ち得る、食物繊維が不足している可能性があります。このタイプのうんちが続く場合は、腸に問題があるかもしれません。
- タイプ6とタイプ7は下痢の領域で、病気や食中毒、あるいはその他の消化器や腸の問題のサインかもしれません。ストレスも下痢の原因になり得ます。便が常にこのタイプに当てはまる場合は、医師の診察を受けるようにしてください。
うんちの色が違うのは正常?
「テクニカラー(※カラー映画の彩色技術の通称、カラフルなことの例え)」なうんちの魅力的な世界を探求する前に、まずはうんちがどんな色であるべきかについて始めましょう―基本的には、茶色です。このつまらない色は、以下を含む、消化管内で混ざり合っている様々な成分から生まれるものです:
- 消化器官を通過してくる脂肪を分解する胆汁
- 赤血球がライフサイクルを終え、老廃物として体外に排出される際に生成される物質であるビリルビン
- 食べたものの消化残渣
では、時折現れるワイルドな色は何なのでしょうか?それは大抵、食べたものに関係しています。野菜、果物、食用色素は全て、うんちに色をつける可能性があります―そして、それは完全に正常なものです(もし元の物と似つかわしくない色であっても)。
しかし、これだけは知っておきましょう: 食べ物に関連した色合いは、その原因が体外に排出されれば、1日かそこらで消えるはずです。
もしも変な色が長引く場合は、他の医学的問題の警告サインかもしれません。例えば:
- 緑がかったうんちは、細菌もしくはウイルスの感染、寄生虫、または過敏性腸症候群の可能性があります。また、新しく服用し始めた薬が関係していることもあります。
- 赤っぽいうんちは、直腸出血や、痔、裂肛、炎症性腸疾患、潰瘍、大腸ガンといった病気の可能性があるかもしれません。
- 黒っぽいうんちは、潰瘍で消化器官上部に血液が溜まっている可能性があり得ます。また、鉄分サプリメントやペプト・ビスモル®の服用による副産物かもしれません。
- 黄色や灰色がかったうんちは、肝臓、胆嚢、膵臓に異常がある可能性があり得ます。
しかし、ほとんどの場合、ファンキーな色合いは、食べ物に元を辿ることが可能です。(緑色のカップケーキ、こんにちは!)ただし、うんちが数日以上カラーチャートの悪い部分に留まっている場合は、かかりつけの医療機関に連絡してください。
うんちはなぜ臭いの?
糞便の心地よい香りを届けると喧伝するような芳香剤は存在しません。うんちは臭いです。これは基本的な事実と言えるでしょう。
しかし、悪臭よりももっと酷い臭いを放つうんちも存在します―そして、それこそが注意を払うべきポイントなのです。
悪臭を放つうんちは、しばしば、不要な細菌が腸内に住み着き、通常の消化プロセスを乱していることに結び付いているのです、とリー医師が話しています。その強烈な臭いは、しばしば下痢とも関連しています。
食べたものが原因であれば、症状はすぐに治まるはずです。しかし、長引くようであれば、かかりつけの医療機関に相談し、その臭いの背後に基礎疾患がないかどうかを確認するようにしてください。
最終情報でお流し
トイレでの排泄物に注意することは良いことでしょうか?もちろんです。しかし、常に徹底的な見直しが必要なものという訳でもありません。これまでの人生で、誰しもがずっとうんちをしてきました。何かおかしなことがあれば、すぐに分かることでしょう。
「毎日気にかけることではありません」とリー医師がおっしゃいます。「でも、何かおかしいと思ったら、無視してはいけません。体が教えてくれていることに耳を傾けるようにしてくださいね。」
まぁ、画像以外にはいつもと同じような話でしたが、肝心のブリチャート、どなたも恐らく7段階のどのパターンも、人生で一度は経験したことがあるような気がするものだと言えましょう。
やはり一番の理想はタイプ3-4とのことですが、満足感が大きいのは、アラレちゃんの巻きグソにもできそうなタイプ4よりも、どっしりしたタイプ3の方な気もします(笑)。
便秘がちな女性は1, 2が多く、逆に男性は5や6といった数字が大きい方になる傾向が強い…という情報も目にしたことがありますが、それぞれ対策も上で語られていた通りなので、なるべく理想の中間タイプに近付けるよう、普段から気を付けたい限りですね。







