それでは予定通り、前回の痔の予防記事に続き、今回は痔を取り除く＝治す方の記事を参考にさせていただきましょう。
前回もそうでしたが、痔は、アメリカではサボテンがイメージアイコンなんですかね…？
僕は経験がないですけど、まぁチクチクして痒くなったり痛くなったりするのは、まさにサボテンにピッタリにも思えますが、サボテンさんサイドもまさか自分が痔の象徴として扱われるとは、「怒ったサボ！」って声が聞こえてきそうですね(笑)。
…と、無駄話はそこそこに、今回も早速参りましょう。
家庭で痔を取り除く最良の方法（The Best Ways To Get Rid of Hemorrhoids at Home）
症状を和らげるために、座浴やサイリウムハスクの摂取をお試しあれ
痔を患っている方は、痒み、直腸からの出血、ならびに痛みや圧痛を伴う硬いしこりのために、快適に座って日常生活を送ることが難しくなってしまうことをよくご存知のことでしょう。
そして、緩和剤が必要な度に近所の薬局に駆け込むのにうんざりしているのであれば、代わりに痔の家庭療法を試してみるのがよいかもしれません。
痔の自然療法は、痔を縮小させるのに役立つことが証明されていますが、この不快なゲストを自宅で治療し始める前に、しっかりと情報を確認するようにしてください。
「まず、痔というのは人間の解剖学的構造の正常な一部であることを理解してください。通常、痔が痛みを引き起こすことはありません」と結腸直腸外科医のジェレミー・リップマンMD（医師）がおっしゃいます。
リップマン医師によれば、肛門の周囲に異変を感じたら、それ以上深刻なことが起こっていないかどうか―特に血が混じっていないかどうか―を確認するために、直ちに医師の診察を受けるべきとのことです。
その症状が痔によるものだと確かめられたら、自宅でできる治療法はたくさん存在します。しかし、何が効くのでしょうか？効かないものは？
先に進む前に、痔核を自分で破ることは、酷い出血や腫れ、更には感染症につながる可能性があることを知っておいてください。
では、それ以外の目標は？痔を減らしたり縮小させたりして、症状に対処することです。
リップマン医師が、家庭で痔を取り除く方法と、医師の診察を受けるべき時期について情報を共有してくださいます。
家庭でできる痔の治療法
家庭での痔の治療を試す前に、正しい診断が最重要です。
「特にこれまで痔になったことがない方は、出血がないか、かかりつけ医の診察を受けることが大切です」とリップマン医師がアドバイスしています。
正しく診断を受けてから初めて、以下の家庭療法で痔を治す方法を探り始めることができる、ということをお忘れなく。
座浴
一般的に、専門家は、痛みを伴う痔をお抱えの方に、1日に数回、15分間―特に、排便後に―ぬるま湯に座って浸かることを勧めています。
痔のための座浴製品は、一般に近所の薬局で購入可能です。この小さなボウルはトイレの上に置くことができ、患部を浸して和らげるのに便利なものとなっています。また、単にぬるめのお湯を張った浴槽に浸かるのでもよいです。
「これが最良の治療法の一つです」とリップマン博士が述べています。
サイリウムハスク
サイリウムハスク（※サイリウム＝オオバコ科の植物、ハスク＝種皮）は、食物繊維の摂取量を増やし、便を軟らかくして排出しやすくするサプリメントです。ただし、食物繊維を急激に大量に増やしすぎると、ガスや胃痙攣を起こすこともあるのでご注意ください。
「これは、便を軟らかくし、排便を規則正しくするために使うものです」とリップマン医師が説明しています。「便が軟らかくて出やすくなれば、痔も治りやすくなります。このサプリメントを服用する場合は、必ず水をたくさん飲むようにしてください。」
市販薬
家庭でできる治療法で症状が改善されない場合は、症状緩和に役立つリドカインやヒドロコルチゾンを含む薬を探すとよいでしょう。これらは腫れに対処し、灼熱感、痒み、および痛みを和らげることが可能な成分です。クリーム、軟膏、座薬、薬用ウェットティッシュの形で売られています。
また、痛みや炎症に対しては、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の服用も考えられるかもしれません。
「最高の効果を得るには、座浴をした直後に市販薬を塗ることです」とリップマン医師が推奨しています。「症状が悪化したり、数日経っても良くならない場合は、医師の診察を受けるようにしてください。」
避けるべき痔の治療法
中には、リンゴ酢は痔に即効性をもたらし、痒みや痛みを軽減するという方もいらっしゃいます。
「使い過ぎると皮膚を火傷させ、問題を悪化させる可能性があるので、この治療法の使用はお勧めしません」とリップマン医師は注意しています。
さらに、ティーツリーオイルの防腐作用と抗炎症作用が、痔による腫れや痒みを抑える可能性がある、という方もいらっしゃいます。初期の研究では、ティーツリーオイルで作ったジェルが症状を軽減させるという結果も出ていますが、研究は不足しています。リップマン医師は、この治療法は十分に研究されていないため、試さないことを勧めています。
また、アロエベラは多くの炎症性の皮膚症状に効果的であることが研究で示されているため、アロエが痔の炎症を鎮めるのに役立つのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アロエベラを痔の緩和用途で使った研究結果が存在しないため、アロエベラの使用もリップマン医師は推奨していません。
医師に診てもらうタイミング
ほとんどの場合、痔は治療しなくても自然に治ります。しかし、以下の場合は医療機関を受診してください：
- 症状が悪化している。
- 症状のせいで日常生活に支障をきたしている。
- 1週間以上経っても改善が見られない場合。
- 以前は見られなかった場所に血が見られ始めた。
痔の医学的治療の選択肢
かかりつけ医が、以下のような治療を提案することがあるかもしれません：
- 輪ゴム結紮術。小さな輪ゴムで痔核への血液供給を遮断します。
- 電気凝固法。電流を使って血液の供給を止める治療法です。
- 赤外線凝固法。この処置では、小さなプローブ（探針）を直腸内に入れ、熱を伝えて痔核を取り除きます。
- 硬化療法。腫れた静脈に薬剤を注入し、痔核組織を破壊します。
- 痔核切除術などの外科的治療。この処置では、痔核を切除します。非常に効果的ですが、回復には痛みを伴います。
結論は？
改めて、痔は楽しいものではありません。一般的には無害ですが、予防のためにできることがいくつかあります：
- 水をもっと飲む。
- 食物繊維の摂取を増やす。
- 運動する。
- 長時間の座位を避ける。
- 排便を遅らせたり、無理強いしない。
痔を縮小させる方法について質問がある場合は、躊躇わずに医師にご相談ください。
「痔が原因でやりたいことができないのであれば、かかりつけ医の診察を受けて、選択肢について相談するようにしましょう」とリップマン医師がアドバイスをくれています。
専用のおまるのような座浴製品もあるとのことですが、お湯につけるっていうのはめちゃくちゃ効果的な気がしますね。
別に適当な洗面器でも十分な気がしますし、いざ痔になってしまったら、試してみたい限りです。
一方、医科的処置も、凄そうなのが並んでいましたが、困ったときはこういうのに頼れるというのも安心材料でしょうか。
サイリウムハスクも初見でしたが、素晴らしい繊維サプリのようですね。
僕は今のところ自分が繊維質不足には感じないので手を出すことはないですが、繊維不足の方は痔に限らず非常に効果的ではないかと思えます。
頼れそうな案が多く、これは痔になっても安心ですね！…って、そうは言ってもなりたくなさすぎますけど(笑)、困ったときは思い出したい限りです。
