塩と電解質はどう違うの?

前回電解質飲料ことスポドリについての記事を参考にさせていただいていましたが、そこで、「スポーツドリンクに含まれるナトリウムについてより詳しくはこちら」として、引用本文中にもリンクを貼っていた記事がありました。

 

開いてみたら、別に「スポーツドリンクに含まれるナトリウムについて」ではなくない…?と思えたものの、塩(ソルト)と電解質(エレクトロライト)について説明してくれている記事のようで、まぁ記事水増しに打ってつけかな、と思えたため(笑)、今回はこちらさんを紐解かせていただきやしょう。

 

health.clevelandclinic.org

 

まぁ化学的には、厳密に言えば(違う単語だから当たり前ですが)若干定義は異なるものの、意味するところはほぼ同じと言えるわけですけれども、より日常生活に密接した医学的にはどういったまとめになるのか、今回もさくっと垣間見させていただく形ですね。

 

塩は電解質なの?(Is Salt an Electrolyte?)

2つの主要な電解質―ナトリウムと塩化物―が、塩の構成要素です

 

 

塩分を少し多めに摂る必要がある場合も時にあります。驚きですか?個人の健康に関して言えば、塩分を中傷するのに多くの時間とエネルギーが費やされてきたことを考えると、その驚きは理解できるものです。

もちろん、警告されるべき理由はあります。人によっては、塩分の摂り過ぎは高血圧、心臓病、および脳卒中を引き起こす可能性があります。これらは避けたい症状ですね。

しかし、塩分には体を機能させるために必要な電解質も含まれています。暑い日に体を動かしたり、汗をバケツ何杯分もかいたりしたときには…そう、いくらかの塩分が、失われた成分を補給するのに役立つことでしょう。

では、電解質のための塩分摂取に関して、良い悪いの境界線はどこにあるのでしょうか?登録栄養士のジュリア・ズンパノRD/LD(登録栄養士/管理栄養士)からガイダンスをいただきましょう。

 

何が塩を電解質というものにしているの?

塩は、実を言うと、2つの主要な電解質の組み合わせなのです―ナトリウムと塩化物です。

これらの元素は、電解質に分類される物質のリストに含まれます。他の同様の物質には、マグネシウムカリウム、カルシウムが含まれます。細胞は、体を動かし続けるために、電解質を利用して電荷を伝導しているのです。

体内を流れるプラスとマイナスの電解質イオンは、大きな力仕事をしています。体液レベルを維持し;栄養素をエネルギーに換え;そして、心臓のリズム、脳の機能、および筋肉のコントロールをサポートしているのです。

「それぞれの電解質は、異なるニーズを満たすために異なる特性を備えています」とズンパノ栄養士が話している通りです。

塩の成分であるナトリウムと塩化物は、体内に最も多く存在する2つの電解質です。どちらも、体内の細胞が適切な水分バランスを保つのに重要な役割を果たしています。

それぞれ他の役割もあります。ナトリウムは、細胞が栄養を吸収したり、神経や筋肉の働きを援助したりといった役割を担っています。塩化物は血圧を調整し、体内の自然なpHレベルを保つ働きをしています。

 

電解質としての塩の効能

運動したり、暑い中で過ごしたりすると、体は自然な冷却反応として汗をかきます。しかし、毛穴から流れ出る汗は水分だけではありません。汗にはかなりの量のナトリウムも含まれているのです。

そのため、激しい運動中やまぶしい太陽の下での労働中に汗をかいてシャツを濡らすと、体内の主要な電解質が一滴ずつ漏れていくことになるわけです。加えて、さらに多くの電解質を失う「スーパー汗かき」な方もいらっしゃいます。

ナトリウムや塩分の摂取量を増やすことで、失われた電解質を素早く補給することが可能です。そのため、ほとんどのスポーツドリンクにはナトリウムやその他の電解質が含まれているわけです。「電解質が不足している場合、電解質を補給すると直ちに気分が良くなることが多いですよ」とズンパノ栄養士が注釈を加えています。

電解質が失われると、バランスが崩れて以下のような症状が現れるため、これは重要なことです:

  • 混乱やブレインフォグ(脳に霧がかかったような状態)
  • イライラ
  • 筋肉の痙攣
  • 疲労、倦怠感
  • 頭痛または眩暈
  • 下痢

ナトリウムが極端に失われると低ナトリウム血症になり、これは、脳の腫れ、痙攣、および昏睡を引き起こすことがあります。(マラソンランナーやその他の持久系アスリートは、しばしばこの状態に陥りやすいです。)

 

食塩電解質は体に良いの?

必要な状況ならば、イエスです―しかし、摂り過ぎないことも肝心です。

「どれくらいのナトリウムが自分に必要なのか、個人個人に合ったアプローチを取ることが重要です」とズンパノ栄養士がおっしゃいます。「ご自身の心臓の健康状態、血圧、および汗の量などを考慮すべきですね。」

ここで注目すべきは、平均的なアメリカ人の食事には、推奨量を遥かに上回るナトリウムが含まれているということです。それを考慮すると、電解質の損失を補うために意図的にナトリウムを追加するのは、必要性がある場合に限るべきだと言えます。

 

追加のナトリウムや塩分を摂取する方法

多くのスポーツドリンクには250ミリグラム以上のナトリウムが含まれています―これは、1日の推奨量の10%以上にあたる量です。そのため、電解質強化飲料は体内のバランスを整えるのに効果的となっています。

素早くナトリウムを摂取するには、他にも以下のような選択肢が含まれます:

ファーストフードや加工度の高い食品でナトリウムを摂取するのはなるべく避けましょう、とズンパノ栄養士がアドバイスしています。

 

ナトリウムとカリウムのバランス

電解質のバランスを整える際にナトリウムを摂りすぎるのが心配でしたら、食事で自然に回避できる方法があります: カリウムを多く含む食品を食べることです。

その理由は?カリウムは血圧を下げる働きがあるのです。基本的には、過剰なナトリウムの大きな悪影響のひとつを打ち消してくれるということになります。「カリウムを増やせば、多少ナトリウムが増えても、体は上手く扱えるようになりますよ」とズンパノ栄養士が語っている通りです。

余談として、ナトリウムや塩分の摂取量を意図的に増やしている状況ではなくても、カリウムを食事に加えるのは間違いなく良い考えだと言えましょう。調査によると、一般的にカリウムの摂取量は足りていないとのことです。

また、カリウムは主に果物、野菜、ナッツ類、豆類などの植物性食品から摂取されるものであり、これらは他にも多くのメリットをもたらしてくれます。

 

結論

塩には、体に必要な2つの主要電解質―ナトリウムと塩化物―が含まれています。これらの電解質は汗をかくとすぐに失われてしまい得るため、塩分は不足した電解質を補給する効果的な手段となります。

だからといって、食べるもの全てに自由に塩を振りかけていい時間がやって来たわけではありません。塩分の摂り過ぎは、やはりなお問題になり得ます。

「中には、運動した後や外が本当に暑い時など、特定のタイミングでナトリウムを多く含む食べ物や飲み物が必要になる方もいらっしゃいます」とズンパノ栄養士がおっしゃっています。「自分の体の声に耳を傾け、必要に応じて失われた電解質を補給するようにしてください。」

 

そもそも「どう違うの?」は僕が勝手につけたタイトルなだけで、元々は「塩は電解質なの?」という記事なので特にハッキリと「違い」は語られていませんでしたが、まぁ、ソルトを化学用語の塩(えん)ではなく、食卓にあるあの塩(しお)と捉えるなら、記事でも書かれていた通り、

「ナトリウムという電解質(Na)と、塩化物という電解質(Cl)とが組み合わさって塩(NaCl)になる」

…ということで、普通にそれが違いというか、用語の階層が違う、って話だと言えましょう。

 

最後の方で語られていた「塩分過剰摂取対策には、カリウムを多く摂るのを心がけるのが良い」は、細胞生理学的にも完全に正しいため…

(細胞の内外はナトリウム・カリウム濃度勾配を作って活動電位を発生させており、具体的にはナトリウムが細胞外液・カリウムが細胞内液に多く含まれるため、カリウムを多く摂ると、そのバランス維持のために細胞の中のナトリウムが外に排出されるからですね)

…不健康なメリケンさんたちよりも唯一、日本人というか日本食のデメリットは「塩分過多」な点が挙げられると言われてますから、摂取塩分が気になる方はそこを気を付けるといいかもしれませんね。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村