正直かなり内容の薄かった前回のマインドフルネス実践法に関する記事でしたが、そんな中でも初見＆結構興味深いものがひとつ、記事内で目に付いていました……サンキュー、ヤング医師！
…ということで、今回はそこで挙げられていた、エプソムソルトなる謎の物質を取り上げさせていただきましょう。
まぁ前回の記事の中でも注釈を加えておきましたが、これは何気に硫酸マグネシウムのことだそうで、僕は聞いたことがありませんでしたが、日本語で検索してもいくらでも紹介・解説記事がヒットしてきて、Amazonでも普通に売られていましたね。
（トップで出てきた、ベストセラー1位の商品を参考までに貼っておきましょう…
https://www.amazon.co.jp/dp/B00C1CACNU
…と、なぜかリンクカードが取得できませんでした。
Amazonリンクははてなブログのリンクカードと相性が悪いのか、不安定なことが多い気がしますねぇ……また後で再チャレンジしてみようと思います、まぁアフィリエイトを貼ってるわけでもなし、リンクカードなんてどうでもいいですけど(笑)）
そう、↑のAmazonの概要にもある通り、こちらは入浴剤として使われるものであり、欧米で最もよく使われている入浴剤だそうですね。
名前は、↓のウィ記事にもある通り…
…イギリスのエプソムという街で初めて発見されたものだからだそうで、単に「草津の湯」みたいな感じの名前だったようです(笑)。
まぁ日本語でも化学物質は別名がありますし（カルシウム塩を「石灰」とかですね）、名前は名前でともかく、一体どういう効能があるのか、まぁ日本語版Wikipediaを見れば十分な気もしますけど(笑)、せっかくなので世界を代表する医療機関のまとめを今回も参考にさせていただきましょう。
エプソムソルト風呂には入った方がいいの？（Should You Take an Epsom Salt Bath?）
筋肉痛を和らげるために浸かってみましょう
統合医療とは、心と体の両方を治療することに焦点を当て、両者がどう密接に結びついているかを探求する、ヘルスケアの一分野です。統合医療の包括的なアプローチで用いられる治療法や実践法には、鍼治療、催眠療法、レイキ（霊気）といったものが含まれます。
統合医療の専門家が、心身の健康に役立つとしてよく勧める別のツールに、エプソムソルトがあります。臨床試験でエプソムソルトの効能が確認されたわけではありませんが、多くの医療従事者は、その使いやすさ、リーズナブルな価格、および低侵襲性とから、エプソムソルトを推奨しています。もっと詳しく知りたい方のために、統合医療の専門家であるナオキ・ウメダ医師にお話を伺いましょう。
エプソムソルトって何？
エプソムソルトは、天然に存在する数多くのミネラル塩のひとつで、マグネシウムと硫酸塩の化合物が岩石のような形をしているものです。「エプソムソルト」という名前は、約400年前にこの塩が発見されたとされる、イギリスのロンドンから目と鼻の先にあるエプソムという町にちなんだものです。
エプソムソルトは食卓塩に似ていますが、非常に苦い味がするもので、食べるためのものでは残念ながらありません。ほとんどの利用者は、ストレスや筋肉の痛みを和らげることを期待して、ぬるめのお風呂に溶かして浸かる形で使っています。
エプソムソルトはどうやって使えばいいの？
考え方としては、エプソムソルトをぬるま湯に加えるとマグネシウムと硫酸塩が溶け出し、皮膚から体内に吸収される、というものになります。エプソムソルトをこのように使うことで素晴らしい効能が得られると、何世紀にもわたって利用者の声が寄せられています。
しかし、科学的な研究では、それほどの支持の声は得られていません。マグネシウムが、潜在的な欠乏症に対処するのに十分な量を皮膚から吸収可能な物質である、ということを示す決定的な研究は存在しないのです。また、これまでに行われた研究からは、懐疑的な意見も出されています。
それでも、統合医療の専門家は、筋肉痛や精神的ストレスのある方々にエプソムソルトをよく推奨しています。エプソムソルトを試してみたいならば、やり方は本当に簡単でリスクも少ないものと言えます。
- 清潔なバスタブに300グラム（1.25カップ）のエプソムソルトを入れ、お湯を張ります。（メーカーがOKと表記していない限り、ジェットバス、ホットタブ、あるいはジャグジーバスにエプソムソルトを使うのは避けてください。）
- お湯を張ったら、湯加減を確かめ、必要に応じて調節してください。やけどをしないように注意しましょう。
- ゆっくりと湯船に浸かり、リラックスします。15分も浸かれば十分でしょう。
エプソムソルトを購入する際は、硫酸マグネシウム100％のものをお求めください。
エプソムソルト・バスの効用
科学的データはないにもかかわらず、エプソムソルトの治癒力に関する逸話は何世紀にもわたって語り継がれてきました、とウメダ医師が語っています。エプソムソルトをお風呂のお湯に溶かしてマグネシウムイオンと硫酸イオンを放出させ、その効能を獲得するのが典型的な利用法です。
ストレス解消
ストレス解消効果は温かいお風呂そのものから来るものである、と指摘する専門家も中にはいらっしゃいますが、エプソムソルトは気分を安定させ、ストレスや不安や鬱を和らげる効果がある、と考えている専門家もいらっしゃいます。実際、マグネシウムを摂取することで、脳内のセロトニン（幸せホルモンまたはリラックスホルモン）の生合成が増えると主張する方もいらっしゃいます。
筋肉痛
エプソムソルトは筋肉をリラックスさせ、肩、首、背中、および頭蓋骨の痛みを和らげるために用いられています。例えば、エプソムソルトに含まれるマグネシウムは、頭蓋骨周辺の筋肉をリラックスさせることで、頭痛や偏頭痛を和らげるのに役立ち得ます。また、この効能は、運動後の筋肉痛の回復にも役立ち得るものとなっています。
炎症
マグネシウムは内臓の炎症を抑える効果がある、と考える専門家もいらっしゃいます。これは、心血管系疾患のリスクを減らし、消化／腸の動きを改善するのに役立つ可能性があるものです。
エプソムソルト・バスの副作用
一般的に、存在しません―しかし、エプソムソルト入浴には注意が必要な場合もあります、とウメダ医師がおっしゃいます。エプソムソルト入浴は、以下のような方々には推奨されません：
- 重度の皮膚炎症
- 皮膚感染症
- 傷口が開いている状態
- 重度の火傷
さらに、エプソムソルトを飲むこと―ネット上では「デトックス」プランとして謳われていますが―は、酷い下痢のような深刻な副作用を引き起こす可能性があります、とウメダ医師が注意を促しています。エプソムソルトの経口摂取が安全で有益であることを証明する研究は存在しません。エプソムソルトを経口摂取すると、腸の動きの突然かつ劇的な変化につながる可能性があります；これは非常に危険なもので、順に、脱水症状や不快症状を引き起こす可能性があるものです。
エプソムソルト入浴に興味がある方や、何か心配なことがある方は、エプソムソルトを使用する前にかかりつけの医療従事者にご確認ください。
非常にあっさりした記事でありがたい限りでした。
マグネシウムというのは、多くの方にとっては中学理科の酸化（燃焼）の実験でマグネシウムリボンから白い閃光が出されるアレ、というイメージしかないかもしれませんが（まぁそんなチョイ実験、覚えてない方の方が多いかもしれませんけど(笑)）、マグネシウムは健康的な豆腐に含まれる「にがり」の成分ですし、生命科学では最も重要な二価陽イオンと言えるレベルの、ほとんどの生体反応で極めて重要な役割を担っているあまりにも重要な元素であるため、お風呂に入れて分子レベルで体を元気に…というのも（科学的に効果の立証がされたわけではないとはいえ）納得のものと言える感じです。
初めて日本人と思しき医師による解説がされている記事でしたが（奥ゆかしい日本人だけに、ヤング医師とかより出しゃばってこなかった感じですけど(笑)）、冒頭で「霊気」なるものが統合医療の方法として挙げられていましたね……
…正直かなり気になるものの、リンクが張られていたレイキ解説記事は今回の3倍ぐらいの長さのとんでもなくボリューム溢れる記事だったため、時間不足の日々が続いている現状、もうちょっと時間ができるまで泣く泣く保留とさせていただく感じになりそうです。
（「reiki」、パッと見では「冷気」かと思ったのですが、リンク記事を見たら「『universal』を意味する日本語に由来」とあったので、どうやら神羅万象を意味する「霊気」のようですね…というか、「レイキ」として厚労省にも記事があるものでした(↓)。
…これも鍼治療同様、個人的にはちょっと試してみたい感じのするものですね…！）
