つまらなければつまらないほどいい、胆管!

それでは引き続き、「Gallbladderという名前にインパクトがある」という理由だけで見ていた胆嚢を皮切りに、一連の胆道系の話から、今回は胆管に参りましょう。

 

あまりにも時間がなく、記事タイトルも「つまらなければつまらないほどいいもの、な~んだ?」というクソみたいなクイズしか浮かびませんでしたが(まぁ時間があったとしても、記事タイトルは毎度しょうもないですけど(笑))、しかも別に胆管に限らず、血管でも食道でも、身体の中で機能しているチューブはどれも詰まっては困りますから、まともなクイズにすらなっていなかったもののそんなことはともかく、英語でBile Duct=日本語にすると「胆汁の・ダクト(管)」で、これまた何の捻りもなくそのまんま胆管という名前になるわけですね。

 

my.clevelandclinic.org

 

今回も、上記HEALTH LIBRARY記事を翻訳引用させていただく形です。

 

胆管(Bile Duct)

胆管は、胆道系の臓器同士をつないでいます。これらの臓器は胆管に依存する形で仕事を行っているのです。この管は、胆汁を必要な時に必要な場所へ送るために使用されています。胆管の膨張または閉塞によって胆汁の流れが妨げられると、あらゆる類の問題が引き起こされかねません。

 

概要

胆管とは何?

胆管とは、消化器系のいくつかの臓器をつないでいる、小さな管です。その目的は、胆汁をその臓器間で運搬することです。これら臓器と胆管とが合わさることで、胆道系を形成しています。胆道系には、肝臓、胆嚢、および小腸が含まれます。 

胆管は肝臓(Liver)、胆嚢(Gallbladder)、小腸(Small intestine)を含む胆道系の器官をつないでいます。

(※上記以外の描かれている用語:Common hepatic duct=総肝管、Common bile duct=総胆管、Pancreas=膵臓、Pancreatic duct=膵管、Cystic duct=嚢胞管)

 

機能

胆管は何のためにあるの?

体は、いくつかの目的で胆汁を使用しています。胆汁をある場所から次の場所へと安全に運ぶためには胆管が必要です。胆汁は、他の生体反応を妨げたり他の体の部位を傷つけたりすることなく、体が必要とする時に、必要な場所に移動できる必要があります。

胆汁は肝臓で作られる液体です。胆汁には、消化の際に脂肪やタンパク質の分解を助ける胆汁酸が含まれています。この酸は、この分子を運ぶように設計されていない臓器にはダメージを与えてしまいます。胆管はまた、それと同じ働きをする、膵臓からの消化酵素も運んでいます。

 

解剖学的知見

胆管は胆道系の臓器をどのようにつなげているの?

胆道系は腹部を四分割した際に右上に位置する肝臓から始まります。肝臓の中にある小さな枝分かれした胆管は、肝臓が作っていく胆汁を集めていきます。これは肝内胆管と呼ばれています。

肝内胆管は合流して、右肝管と左肝管と呼ばれる太い枝になります。この2つの枝が肝臓の外で合流し、総肝管を形成しています。(肝臓の外にある枝は肝外管と呼ばれます。)

総肝管は嚢胞管を経て胆嚢につながり、総胆管となります。肝臓からの胆汁の約半分は、胆道の主幹である総胆管に直接流れ込みます。残りの半分は胆嚢に流れます。

胆嚢は肝臓のすぐ下に横たわっています。胆嚢は、すぐには必要でない胆汁の貯蔵庫になります。総肝管から胆汁を受け取り、小腸が胆汁を必要とするシグナルを受け取るまで胆汁を溜めておくのです。

小腸は、消化すべき脂肪やタンパク質があることを感知すると、必要物資を要求します。胆嚢が胆汁を膀胱管に絞り出すことになるわけです。嚢胞管は胆汁を総胆管に送り、これが胆汁を小腸まで運ぶことになります。

総胆管は最も太い胆管で、長さは約10 cmになります。ここからその他全ての胆管枝がつながっています。膵管は小腸の同じ開口部で総胆管に、分離を維持したまま合流します。

 

症状と疾患

どんな症状や疾患が、胆管に影響し得るの?

炎症

感染症やその他の炎症性疾患は、短期的にも長期的にも胆管の問題を引き起こす可能性があります。短期的には、急性の炎症による腫れが通路を狭め、これが胆管を通る胆汁の流れを滞らせてしまうことがあるかもしれません。

長期的には、胆管の慢性的な炎症は、やがて胆管内部の組織に瘢痕化を起こし得ます。胆管内の瘢痕組織は通路を狭くし(狭窄)、最終的には血液の供給を失わせ、胆管を破壊してしまいます。

胆管の炎症は胆管炎と呼ばれます。感染症や閉塞は急性胆管炎を引き起こし得ます。自己免疫疾患は慢性胆管炎を引き起こし得ます。原発性胆汁性胆管炎と原発性硬化性胆管炎が2つの例です。

閉塞

閉塞は胆管障害の最も一般的な原因です。最も一般的な閉塞は胆石です。胆石は、胆嚢や胆管内に形成され得る、胆汁の沈殿物が濃縮されて結晶化したものです。胆石は長年かけて徐々に成長していきます。

最も一般的には、胆石は胆嚢で形成され、そこから総胆管へと移動します。この胆石症には独自の病名がついています:胆管結石症です(※先ほどの胆管炎もこれも、日本語だと何も特別ではないというか言うまでもないですが(笑)、英語だとそれぞれ「Cholangitis」「Choledocholithiasis」と特別な名称が付いているようです)。胆管内で胆石が十分に大きくなってしまうと、胆汁の流れが妨げられる可能性があります。

胆管狭窄もまた、胆汁の流れを妨げ得ます。これは、胆管が狭くなってしまう状態です。長期にわたる炎症は、胆管に瘢痕組織を作ることで胆道狭窄を引き起こすことがあり得ます。先天性疾患―胆道閉鎖症やアラジール症候群など―もまた、その原因となり得ます。

ガン

胆管ガンは、肝外胆管(最も一般的)または肝臓内の肝内胆管に発生する可能性があるものです。これは肝臓ガンとは別のものですが、肝臓ガンもまた肝内管を圧迫したり炎症を起こしたりして傷つけることがあり得ます。

 

胆管が詰まると何が起こる?

胆汁が胆管内を流れなくなると、胆汁は臓器に逆流し始めます。これは、胆嚢(胆嚢炎)、膵臓(胆石性膵炎)、そして肝臓といった臓器や、胆管にも炎症やダメージを引き起こし得ます。

胆汁の流れが滞ると(胆汁鬱滞)、感染症も起こりやすくなります。胆道系の感染症は急性の激しい痛みを伴い得るもので、危険です。感染症が肝臓にまで広がると、血流に入り全身性になること(敗血)があります。これは敗血症を引き起こす可能性があるものです。

逆流した胆汁が血流に漏れ始めることで、様々な病気を引き起こしかねません。黄疸(皮膚や目が黄色くなること)、吐き気、皮膚のかゆみ、さらには軽度の認知障害(肝性脳症と呼ばれます)を発症する可能性があります。

胆管が詰まると、必要な時に胆汁を小腸に送ることもできなくなります。これは消化器系の問題を引き起こし得ます。消化器系では脂肪の分解や脂溶性ビタミンの吸収が上手くいかなくなることがあるかもしれません。吸収不良は栄養失調の原因となり得るものです。

 

胆管に問題があるかどうかは、どうすれば分かるの?

慢性疾患は、何年もかけてゆっくりと進行します。胆管がかなり傷ついてしまったり、あるいは破壊されたりしてしまうまでは、症状が出ないこともあるかもしれません。しかし、胆管閉塞や感染症といった急性の症状であれば、胆道疝痛の症状が出る可能性が高いでしょう。

胆道疝痛は腹痛の一種で、しばしば吐き気や、時々嘔吐を伴います。通常、脂肪分の多い食事を摂った後に起こるものです。胆道疝痛は、徐々に始まり、次いで1時間くらいかけて着実に強くなっていき、その後1〜2時間かけて再び弱くなります。

胆道疝痛は、胆道系が消化を助けるために胆汁を小腸に送ろうとする時に起こります。胆嚢が収縮することで、胆管の圧力が高まります。胆管が感染していたり詰まっていたりすると、その圧力で痛みを感じてしまうわけです。

胆道疝痛の症状がある場合は、まだ酷くなかったとしても、直ちに病院へ行ってください。医学的な検査ですぐに問題を突き止めることが可能です。急性の痛みはないけれど黄疸のような他の胆道症状がある場合は、慢性疾患の可能性があります。

 

胆管の詰まりはどうやって取り除くの?

医療従事者は、胆管の詰まりを見つけて取り除くために、いくつかの方法を利用することが可能です。どのような処置を勧められるかは、ご自身の状態、慢性か急性か、そして緊急度によって異なります。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)は、カメラを取り付けた長い管(内視鏡)を喉から消化管(胃腸)に通して行う、非外科的な手術です。担当医は、内視鏡を通して手術を行います。

胆管切開術は外科的な処置です。通常、お腹に1箇所または数箇所の小さな切り込み(切開)を入れるだけの、低侵襲的な方法で行うことができます(腹腔鏡手術)。胆石に対する胆嚢摘出手術の際に行われることもあります。

担当医は、胆管に切り込みを入れることで、あるいはステントで胆管を支えて開通させることで閉塞を除去することもあり得ます。時に両方を行うこともあります。瘢痕や狭窄のために胆管が著しく膨張している場合は、管の内でその部分を切除することもあるかもしれません。

 

ケアする

胆管はどうやってケアすることが可能?

胆管にとって最大のリスクは胆石です。胆石の主な原因は高血中コレステロールです。血液中の余分なコレステロールが胆汁に溜まり、コレステロール結石として固まることがあります。食事からコレステロールを減らすことで、このリスクを減らすことが可能です。

胆管に対する第二のリスクは肝臓病です。慢性肝疾患をお持ちの場合は、健康的なライフスタイルを選択することで、肝臓と胆道系への累積ダメージを軽減することが可能になります。運動、食事の脂肪を減らすこと、そしてアルコールや薬物を避けることが有効でしょう。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

胆管は小さな管ですが、体内で重要な役割を果たしています。種々の器官や生体反応が、胆管に依存して日々の仕事をこなしています。胆汁が必要な所に流れなくなると、やがて胆汁が血流に漏れ出し、全身に影響を及ぼしかねません。

胆管の障害は胆道系の臓器に影響を及ぼし得るもので、その臓器の障害は胆管にも影響を及ぼし得ます。胆道疝痛や黄疸といった胆道症状がある場合は、胆管を含む壊れやすい胆道系を保護するために、すぐに治療を受けるようにしましょう。

 

まぁ怖くない病気なんてないのですが、やはり肝臓系は怖いですね。

せっかくなのでもう少し関連記事を見て行こうと思います。

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