健康に保ちたい胆道

中学で習った「胆汁を溜める」ということ以外、実は何もしていなかった「胆嚢(たんのう)」を前回は見ていましたが(まぁそれも大事な役割なんですけどね(笑))、前回ラストに書いていた通り、関連用語に程よい長さの記事があったため、せっかくなのでそちらもチェックしていこうかな、と思います。

 

まずはBiliary Tract、日本語にすると「胆汁の・道」で、何の捻りもなく胆道と呼ばれる部分になりますけど、これは胆嚢や胆管に比べてあまり聞かないようにも思えますが、特定の部位を指すわけではなく、胆嚢から派生している臓器・管全般を指す語だったようです。 

 

my.clevelandclinic.org

 

「胆管」の方がよく聞く気がするので、そちらを見ようと思ったらなぜかその記事はなかったため……と思いきや、前回の胆嚢記事中では一切リンクが貼られていなかっただけで、普通に今回の胆道記事(↑)には、「胆管」の語にもリンクが貼られており、普通に記事が存在していましたね(笑)。


こんな大規模な機関の記事なのに、はてなブログWikipediaみたいな「(その用語の記事が存在したら)自動リンク付加」システムではなく、手動でのリンク貼りだったとは…!

 

何気に胆管記事の方が短かったので、こちらもまた追ってチェックさせていただこうと思いますが、まぁ関連組織全般を指していて対象が広いだけに、病気やケアの解説をしてくれるHEALTH LIBRARYでは、この胆道の方が少し長くなってるのかもしれませんね。

 

早速参りましょう。

 

胆道(Biliary Tract)

胆道とも呼ばれる胆道系(biliary system)は、胆管でつながった臓器の緊密なネットワークです。胆道は、胆汁を消化管に送るために利用されています。

 

概要

胆道(胆道系)とは何?

胆道または胆道系とは、胆汁を作り、貯蔵し、それを体中に送るための器官と血管のネットワークのことです。胆汁は肝臓で作られる液体で、食べ物の消化を助けます。胆管と呼ばれる小さな管が、肝臓、胆嚢、および膵臓を、小腸の一番上にある十二指腸へとつないでいます。

 

機能

胆道の機能は何?

胆道は消化器系で重要な役割を果たしています。胆道は、食べ物に含まれる栄養素の分解と吸収を助けるために、胆汁と膵酵素を十二指腸に送ります。胆汁は老廃物も運びます。胆道は、この老廃物を腸を通して体外に排出してくれるのです。

 

解剖学的知見

胆道系はどこにあるの?

胆道系を構成する臓器と管は上腹腔に存在します。胆汁を作る肝臓は右上にあります。胆嚢は肝臓の表面下に隠れる形で、胃の近くにあります。膵臓は胃の後ろにあり、小腸がその下に横たわっています。

 

胆道系の各部位は何?

胆道系には以下が含まれます:

  • 肝臓。肝臓は余分なコレステロールビリルビンを他の老廃物と一緒に分別し、血液を濾過しながら胆汁を作ります。胆汁には胆汁酸も含まれており、これは肝臓によってコレステロールから作られるものです。この酸は、小腸での消化を助けるために必要なものになります。肝臓は胆汁を、肝臓の中にある小さな胆管(肝内管)に集め、その小さな胆管は肝臓の外にある太い枝(肝外管)につながっています。
  • 胆管。胆管は肝臓で作られた胆汁を集め、胆道内の他の臓器に運んでいます。全ての枝分かれ経路は胆道樹の主幹である総胆管につながり、十二指腸へと導かれます。総胆管は総肝管を通して肝臓に、胆嚢管を通して胆嚢に、そして膵管を通して膵臓につながっています。
  • 胆嚢。肝臓から出た胆汁の半分はそのまま総胆管と十二指腸に行きますが、残りの半分は胆嚢に行き貯蔵されます。胆嚢は必要な時まで胆汁を保存し、凝縮します。小腸が脂肪やタンパク質の分解を検知すると、胆嚢にシグナルを送り、収縮して余剰の胆汁を胆道へと分泌します。
  • 膵臓膵臓も十二指腸からのシグナルに反応します。炭水化物、タンパク質、脂肪の分解を助ける酵素の混合液を膵管に分泌しています。膵管は、十二指腸に合流する場所である総胆管とつながっています。この合流管は、入ってくる胆汁と酵素の貯蔵庫として働くもので、時折ファーター膨大部と呼ばれることがあります。
  • 小腸。十二指腸は胆道と消化管の接続点です。胆汁が小腸に入った後、胆汁酸が残りの部分から抽出され、これはうんちを通して老廃物として排出されます。胆汁酸は腸内で脂肪の分解を手伝っています。その後、胆汁酸は腸壁から血液に再吸収され、肝臓へと戻って再利用されます。

 

症状と病態

胆道に影響を及ぼし得る一般的な問題は何?

胆道を構成する臓器や血管は密接につながっているため、1つの病気が他の臓器に影響を及ぼしやすくなっています。感染症や炎症は胆管を通して近くの臓器に広がる可能性があります。胆管を通る胆汁の流れを妨げたり滞らせたりする病気も、胆道全体に影響を及ぼし得ます。

一般的な胆道疾患には以下が含まれます:

  • 胆石。胆管、特に総胆管に詰まった胆石は、胆嚢炎や胆石性膵炎を含む、胆道の痛みや病気の主な原因となっています。
  • 胆汁鬱滞(うったい)。胆汁の流れが遅くなったり止まったりすることを胆汁鬱滞といいます。肝臓で胆汁が作られにくくなっているか、または胆管が何らかの形で閉塞していることが原因の可能性があるかもしれません。
  • 胆道狭窄。胆管に慢性的な炎症があると、瘢痕組織が蓄積して胆管が狭窄する可能性があります。これは多くの場合、遺伝性疾患や自己免疫疾患によるものです。
  • 肝疾患。慢性的な肝臓病は、最終的に肝臓組織の瘢痕化(肝硬変)を引き起こし、肝臓の機能を阻害し得ます。その結果、肝臓での十分な胆汁合成が妨害されることがあり得ます。

その他の病気には以下が含まれます:

  • 慢性膵炎
  • 膵嚢胞
  • 胆道ジスキネジア
  • 原発性硬化性胆管炎
  • 原発性胆汁性胆管炎
  • 胆道閉鎖症
  • 胆汁酸吸収不良
  • 胆管ガン
  • 肝ガン
  • 膵ガン
  • 胆嚢ガン
  • 脾臓ガン

 

胆道疾患の一般的な徴候や症状は何?

胆道疾患の一般的な症状には以下が含まれます:

  • 黄疸。黄疸とは、皮膚や眼球が黄色くなることです。胆汁が胆道で逆流し、血流に漏れる際に起こります。胆汁が黄色くなるのはビリルビンによるものです。
  • 胆道疝痛(せんつう)。胆道疝痛は、胆嚢が収縮して胆汁を総胆管に分泌する際に誘発される、痛みのサイクルです。食後に発症し、ピークを形成し、その後痛みが引いていきます。
  • 吐き気と嘔吐。吐き気と嘔吐は胆道疝痛でよく起こる症状ですが、黄疸とともに、より慢性的な症状として起こる可能性もあります。血液中の胆汁毒素が原因となることもあり得ます。
  • 脂肪便症。胆汁や胆汁酸が何らかの理由で小腸に流れ込まなくなると、脂肪の分解や吸収が困難が生じることになります。その結果、代わりに脂肪がうんちに混じって排出されてしまうのです。

その他の考えられる症状としては、以下が含まれます:

  • 上腹部痛
  • 濃い色の尿
  • 錯乱または軽度の認知障害

 

胆道の健康状態を調べるには、どんな医学的検査があるの?

上記のような症状がある場合、かかりつけの医療機関が以下の検査を実施するかもしれません:

  • 血液検査。肝機能検査や膵機能検査では、肝酵素や膵酵素が高値であるかどうかを調べます。全血球数検査では、炎症の徴候である高白血球値を示すことがあるかもしれません。
  • 画像検査。腹部超音波検査やCTスキャンのような基本的な画像検査は、胆道の閉塞や腫れを見つけるのに役立ち得るものです。専門的な画像検査が、胆道のより詳しい観察を可能にします。

胆道に対する専門的な画像検査には以下のようなものがあります:

  • 内視鏡超音波検査(EUS)
  • 肝胆膵シンチグラフィー(HIDAスキャン)
  • 磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP)
  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)

 

胆道疾患に対する一般的な治療法にはどんなものがあるの?

胆道疾患向けの考えられる治療法には以下が含まれます:

  • 胆管ドレナージ。この単純な手法では、胆管から余分な胆汁を排出します。医療従事者が腹壁から小さなカテーテルを胆道に挿入します。
  • 内視鏡的治療。ERCPでは、医療従事者が内視鏡を使って胆道にアクセスすることが可能です。詰まりを取り除いたり、生検を行ったり、ステントを留置したりできます。

 

ケアする

胆道を健康に保つためにはどうすればよい?

胆道を健康に保つには、健康的なライフスタイルが大いに効果的です。例えば、以下のことが挙げられます:

  • 健康的な食生活を維持する。肝臓を健康に保ち、コレステロールを健康的なレベルに保つために、加工食品よりもホールフード(自然食品・未加工食品)に重きを置き、糖分や飽和脂肪酸を制限するようにしましょう。過剰なコレステロールは、胆石や、肝臓への脂肪蓄積(脂肪肝)の原因となります。
  • 薬やアルコールは適度に使う。アルコールの摂取や一般的な市販薬の使い過ぎは、胆石や肝臓病の主要な原因です。どのような理由であれ胆道疾患がある場合、こういった物質は症状を悪化させる可能性があります。摂取間には、肝臓に解毒の機会を与えてあげましょう。
  • 健康診断を受ける。胆道疾患は長い間気付かれないことがあり得るものです。健康診断を受けることで、病気を認識するチャンスがより増えます。また、かかりつけの医療従事者と一緒に、服用している薬が肝臓を悪くしていないか確認することもできましょう。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

胆道は消化管とともに、消化器系の不可欠な一部として働いています。また、循環器系とも連携し、血液から老廃物を取り出して処理しています。このシステムが機能不全に陥ると、栄養消化に影響を及ぼし、毒素が循環器系に戻ってしまいます。

また、しばしば1つ以上の仕事を有する、胆道内の個々の臓器にも影響を及ぼします。肝臓や膵臓が病気になると、胆道系の他の臓器に影響を与えるだけでなく、そういった臓器が協力している他のシステムにも影響を与えることになります。このような密接な関係から、健康な胆道は健康な体にとって非常に肝心なものだと言えるのです。

 

至って一般的な医療啓蒙記事でした。

 

今回は画像がなかったので、ウィッキー先生からアイキャッチ用にイラストをお借りしておしまいとさせていただきましょう。


日本語記事には「胆管」はあったものの「胆道」はなかったため、また英語版からですが、より詳しく描かれていた方をお借りしようと思います(詳しすぎて、ちょっとごちゃごちゃしてる気もしますが(笑))。

https://en.wikipedia.org/wiki/Biliary_tractより

1. 胆管:
  2. 肝内胆管
  3. 左右肝管
  4. 総肝管
  5. 嚢胞管
  6. 総胆管
  7. ファーター膨大部
  8. 大十二指腸乳頭
9. 胆嚢
10-11. 肝臓右(左)葉
12. 脾臓
13. 食道
14. 胃
15. 膵臓
  16. 副膵管
  17. 膵管
18. 小腸:
  19. 十二指腸
  20. 空腸
21-22. 左右の腎臓

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