分類しよう!

またまた気まぐれに脱線しているシリーズに入っていますが、ふと触れてみた「シー・エレガンス」というゴージャスな名前(の割にただのミミズ(笑))の生物に端を発し、前回はおなじみの動物の学名(ヒト=ホモ・サピエンスみたいな、分類学で定められた、生物種特有の名前ですね)をちょろっと垣間見ていました。

 

まぁ時間がなかったのでほとんど触れませんでしたけど(レッサーパンダなんかは触れていましたが)、「おなじみの動物」として参考にしていた人気動物ランキング、あれも結構意外というか、個人的な印象とは全然違って面白かったです。

 

せっかくなので、記事水増しを兼ねて、学名と英語名とゲノム解読年のリストの再掲…だけだと何の新しさもないので、普段漢字表記をあまり見ないものにも漢字表記を足して、雑学を加えつつもう一度見ておくと致しましょう。

 

  1. 犬:Canis familiaris, dog (2005)
  2. 猫:Felis catus, cat (2007)
  3. 海豚(イルカ):Tursiops truncatus, bottlenosed dolphin (2012)
  4. 馬:Equus caballus, horse (2009)
  5. 兎:Oryctolagus cuniculus, European rabbit (2010)
  6. 大熊猫(パンダ):Ailuropoda melanoleuca, giant panda (2010)
  7. 子守熊(コアラ):Phascolarctos cinereus, koala (2013 未完成版)
  8. 栗鼠(リス):Tamias sibiricus, squirrel(データなし、ゲノム完全未解明!?)
  9. 小熊猫(レッサーパンダ):Ailurus fulgens, red panda(データなし、ゲノム完全未解明!?)
  10. 海獺(ラッコ):Enhydra lutris kenyoni, sea otter (2017)

 

漢字表記、海豚と河豚は稀にごっちゃになる気がしますが、まぁ、フグが海にいるのか河ににいるのかなんて知ったこっちゃねぇですけど(笑)、イルカはどう考えても海の子ですから、これは落ち着いて考えれば何とかなりそうですね。


よぉ考えたら「海の豚」ってのも失礼というか、むしろ「豚」に侮蔑の意味が込められていることが一番豚に失礼だったかもしれませんけど(笑)、続きの漢字ネタに行く前に、人気ランキング4位がウマ……これが正直めっちゃ「そうなの?」と思えたといいますか、「好きな動物で馬が挙がるかぁ…?」って気もしましたけど、これもしかして、ウマ娘とか競馬好きな人が今の時代よぉけおると、そういう話なのかもしれませんね(笑)。

(ランキングはこの記事を参考にしたわけですけど、馬は、83年調査の7位から大きく順位を上げてますしね……まぁこのランキングは2007年のものだったようで、少なくともウマ娘は1ミリも関係なかったようですが(笑))

 

あとの順位のやつらはまぁ、そこそこ可愛いのが挙がっている感じで、可愛いは正義という話であり、他にも人気がありそうなライオンとか虎とか象とか鷹とか、カッコ良さ気なやつは今の時代はちょっと肩身が狭いといえそうです。

 

一方、パンダの漢字はまさに当て字の極みですけど、これは「大」なしで書かれることもあるものの、面白いことにレッサーパンダが「小熊猫」って表記のようで、まぁパンダに比べりゃ小さいだろうけど、そんなストレートな……と思ったら、あぁ!

 

「レッサー」って、ゲームで「レッサーデーモン」とかで初めて出会った単語なので、ずっと「ゲームに出て来がちな、謎のカタカナ」って思ってたんですけど、これ、「少ない・小さい」の「less」の比較級「lesser」だったんですね…!

 

今の今まで気付かなかったというか、そもそも意味なんて考えたことがなかったですけど、「より小さな」って意味だったのか「レッサー」、ドラクエのレッサーデーモン、お前全然小さくないやんけ!(笑)

(まぁレッサーデーモンの場合、「下等な悪魔」って意味合いが強いのかもしれませんけどね。)

 

それはともかく、よく見たら英語だと「red panda」というのが普通っぽいですが(とはいえ「lesser panda」と書かれることもあるっぽいですけど)それもともかく、そもそもレッサーパンダって言われても正直あんまりどんなやつかすらパッと浮かばないといいますか、タヌキとかアライグマとかと見分け付く自身すらない気もするもののまぁ個人的にレッサパなんて微塵も興味ないのでそれもともかく(笑)、コアラの漢字表記はこれまた面白い感じですね。

 

パンダたちが「猫」で終わるのでこれも「子守猫」かと思いきや、まぁ「コアラの握力は1トン」というネタが示す通りやつらは猫より遥かに豪傑な熊が相応しいといえるので、名前負けしてない感じでしょうか。

 

一方、最後のラッコは、ウィ記事によると「古くは猟虎、海虎、落虎などと書かれた」とのことで、現在最も一般的とされる上の表記は2文字目の漢字が馴染みがなさすぎますから、この表記の方が親しみはあるかもしれませんね。

 

…と、かなりどうでもいい動物漢字表記で長くなりましたが、触れたかったのはそんな豆知識ではなく(とはいえどうでも良さ的にはどっこいどっこいですけど(笑))、「属名+種名」で表されるのが学名という話でしたけど、その「種」やら「属」やらの、生物分類について…!

 

これまた、何気に高校生物でも学ぶ話になっていまして、まぁ教養として知っておくのも悪くありますまい…と思える話でしたから、せっかくなんで触れてみようと思った次第にございます。

 

こないだ、「いいリズムで覚えられるのです」などと書いていた通り、分類のクラスは小さい方から、種属科目綱門界(しゅぞく・かもく・こうもんかい)という形になっており、まぁどのページにもあるイラストでしたが、「種」のページから改めて分類ヒエラルキーの図をお借りしてみますと…

https://ja.wikipedia.org/wiki/種_(分類学)https://en.wikipedia.org/wiki/Speciesより

…まぁレンコンみたいなのが描かれてるだけで何の情報量もなさすぎる図ですが(笑)、英語と併記して並べてみたかっただけでした。


日本語でも見慣れない語はありますが、英語の場合も、中学生でも知ってる単語がメインでありつつ、ここでしかお見掛けしない単語もありという感じで……まぁ結局書き下すなら画像にする意味もなかったですけど、

  • 種(species、スピーシーズ
  • 属(genus、ジーナス)
  • 科(family、ファミリー)
  • 目(order、オーダー)
  • 綱(class、クラス)
  • 門(phylum、ファイラム)
  • 界(kingdom、キングダム)

…と、下から上の逆転になってますがこんな感じで、上述の通り英語でも馴染みある単語が多くて覚えやすいものの、まぁ覚える意味なんて1ミリもないのでそれはどうでもいいのですが、おや…?

一番上の分類であるはずの「界」の上に何やら見かけないものが……

 

ドメイン」??

 

これは聞いたことなかった気もするものの、調べてみたら何てこたぁない、(まぁ位置的に当たり前ですけど)生物を一番大きく分けたときの大分類で、現状最もよく使われる分け方は「3ドメイン」であり、以下のウィ記事にある通り…

 

ja.wikipedia.org

 

生物というのは、一番ザックリ分けて、古細菌・(真正)細菌・真核生物の3つに分けられる形ですね。

 

まぁこれは進化的にも正当な分け方でして、まず大きく分けて「核に膜があるか」で真核生物と原核生物に大別される…というのはずーっと前の、この辺の記事(↓)でも見たことがあった気がしますが…

 

con-cats.hatenablog.com

 

…原核=プロカリヨーテ、真核=ユーカリヨーテって感じですけど、実は単細胞で単純に見える原核生物の中にもとてつもない違いのあるグループが存在しているのが実際でして、

真正細菌と真核生物との間にある違いと同じぐらい大きな進化的違いが古細菌真正細菌の間にもある」

…と言いますか、実は、

「現在の学説ではむしろ我々真核生物は古細菌から誕生したものだと考えられる」

…と、どちらも核に膜すら存在しねぇ下等原子生物のくせして、そんなことまで謳われているぐらいのハッキリした違うタイプになってるんですねぇ~。


(参考:「古細菌」のウィ記事の関係図(↓))

https://ja.wikipedia.org/wiki/古細菌より

…と、今回は生物分類について順番に見ていく予定でしたが、動物の名前のせいで…というかおかげで、結構いい分量に落ち着いたので、各ステージについての豆知識は次回にまわさせていただくといたしましょう。

 

ただ一つ、一番気になるというか高校で生物を履修されなかった人が知らないであろう、最も触れておきたかったポイントだけ挙げてみますと、上記分類、不思議なことに、「」という項目がないことに気が付かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

中学理科では、脊椎動物の分類として「魚類・両生類・は虫類・鳥類・ほ乳類に分けられます」なんて習うんですけど、まぁ慣用的に使われている呼び名なので決して間違いってわけではないものの、実は、より科学的にキッチリした分類法ですと、その呼び方は正式なものでは全くなかったんですね…!

 

より正式な呼び名で記したいような場合、「哺乳類」というのは、具体的にはどこのクラスに分類されるものだったのか…?!


まぁヒントというか答は上の文にちゃんと書いたわけですけど(笑)、もったいぶる話でもないものの、正解および続きはまた次回見ていこうと思います。

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