シックでファビュラス!

イマドキ英語スラングシリーズも終え、前回からいただいたコメントのご質問を振り返っている形でした。

コメントを見直してみると、案外質問が含まれないものもあり、また一部の質問コメはシリーズ途中でちょいちょい触れていたこともあったので、思ったより意外とあまり残っていないかな、という感じだったんですけれども、前回触れていたスラングシリーズを始める記事の次の記事(↓)に対していただいていたものが、(そんなに質問は含まれていなかったものの)話を広げられそうな感じだったので、今回はこの記事にいただいていたコメントを見ていこうかと思います。

con-cats.hatenablog.com

こちら、チーギューやチューギーという、日英で似たような響きをもつ罵倒語を見ていた記事ですが、この記事の冒頭で書いていた、

カタカナ語って、特に子供の頃は意味も分からぬまま適当にやり過ごしてたものも多いですよね。例えば『ニヒル』とか。ぶっちゃけ『ニヒル』って、今でも何語なのかよぉ分かりませんけど(笑)」

…という点、これ、記事をアップ後、読み直していたときに、

「あ、もう1語、例として面白いのがあったな。触れても良かったけど、まぁ別にあえて書き足すほどでもないか」

…と思って、また機会があれば触れようかなと考えていたものがあったのでした。


それが「シック」という言葉で、「シックな色使い」とか、ファッション系の話でしばしば出てくるため、こいつは成長して周りのみんながファッションなんかに興味が出てくるとともによく聞くようになる表現だと思うのですが、個人的には他のカタカナ語同様、説明されることなくいつの間にか使われていて、正確な定義も知らないまま、雰囲気で適当に知ったかぶったままになっていた例のパターンだったんですけど(ファッション系の用語はやっぱりそういうのが多い気がしますね)…

「何か『落ち着いてる』みたいな感じなのかな?コクがあるというか、深みがあるというか…」(なお、『コク』が何なのかも、言っててよく分かっていない模様(笑))

…なんて感覚をボンヤリ持っていながら、別にシックの正確な意味なんて知らなくても問題なく生きていけるので、結局そのまま正確な意味など特に気にせず放置したまま暮らし続けていた感じでした。


で、それなりに英語のボキャブラリーが豊富になった今改めて考えてみたら(というかずっと前にも考えたことがあったんですが)、

「あぁ、これは多分、『厚い・厚みのある・濃い・濃厚な』みたいな意味のある、『thick』という英単語のことだったのか!

 何となく自分の中の『シック』とズレてる気もするけど、まま、自分の感覚がズレていたというだけなのでしょう」

…と自分の中で結論付けていたんですけれども、念のため調べてみたら、なんと!


(検索したらトップに出てきたマイナビニュースより↓)

news.mynavi.jp

ギャヒョーン!

(↑のリンクカードにもバッチリ記載されている通り)まさかの英語のthickではなく、フランス語のchicで、「粋(いき)なこと・しゃれたこと・上品な・あか抜けた」を意味する言葉だったとのこと!!


いやぁ~、極めて英語っぽい発音のくせにフランス語由来だったとは、まさに罠にはめられた感じがしますけれども、確実にそっちの方が自分の持っていた「シック」感に近いので、むしろ誤解がとけてスッキリできたといえるぐらいかもしれません。

ファッション用語は、やっぱりフランス語とかイタリア語とか、ヨーロッパ系の言葉由来のものが多いのかもしれないですね。


…って、本題のコメントに触れる前にほぼ関係ない「シック」ネタでかなり長くなってしまいましたが、早速コメントの方に参りましょう。

改めましてこちらもアンさんよりいただいたものになります。

毎度似たようなお礼の言葉しか出せずに恐縮ですが、本当に心よりの感謝の気持ちをお伝えしたい限りにございます。

 

「ファック」の汚さはあまりわからないですが、昔、カナダで韓国系カナダ人の女の子(20代前半)が、彼氏と喧嘩して「ファックユー!」って言ってるのを実際に聞いた時は、あ、ホントに言うんだ?って思いました笑


「チューギー」も「チーギュー」も知りませんでしたが、なぜチーズ牛丼なのか?リンクのWikipediaを読んでみましたが、よくわかりませんでした。

ネットスラング、難しいですね笑


私の中の若者言葉の最新は、今日覚えたてホヤホヤの「まんじきってる…」です笑

「まんじヤバい」みたいに言ってましたねぇ…。「マジ卍」の進化系でしょうか。 

意味はわかりません笑

紺助さんも是非使ってみてください笑


⇒元記事では「カタカナ語はあんまり分からない」という話から、(直接つながってはいなかった気もするものの)「『ファック』とかの罵倒系も、日本人にはあんまり汚さが分かりませんしね」ということを書いており、コメント最初の部分はそれを受けてのものですね。


今回はこの話から、「せっかくなので罵倒語・ダーティーワードって他にどんなものかあるか、ちょっくら見てみようかと思います」というネタに広げてみようと思って当初タイトルもそれにしていたのですが、思いのほか全然関係ない「シック」ネタでスペースを食ったため、そちらは次回にまわしてみようかと思います。

そんなに広がるネタでもないですけど、またまたちょっとまとめる時間もなかった感じですね。


(ちなみに今「シック」と書いててもう1つ触れ忘れていた点を思い出しましたが、より初期に習う「sick(病気の)」という単語は、流石にいわゆるファッションの「シック」の由来だとは思わなかったですねぇ。

 逆に、「ホームシック」の「シック」がこのsickだというのも中学で習ってすぐには気付かなかった気がしますけど、いくら何でも例の「シック」がsickというのは、どうにもしっくりこなかった感じですね、シックだけに(笑))

 

…と、しょうもなさすぎる話はともかく、コメントの続きに参りますと、「『チー牛』はなぜチーズ牛丼なのか?」というのが一応のご質問だったわけですが、これ実は、またその後にいただいていたコメントで、

「職場の子に聞いてみたら、まさに知っていましたよ。質問したら即座に画像を見せてくれて、『こんな人、いるでしょ?こういう人はチーズ牛丼食べるんすよ。もうチーズ牛丼頼めんくなりましたね。ただこれはネットスラングの悪口なんで、使わない方がいいと思うっすよ』とのことですね」

…とバッチリ説明をもらえたという報告もいただいており、既に自己解決されている感じでした。


リアルでチー牛についてお尋ねになられたとは中々の勇気に思いますが(笑)、まさにそういう感じですね。

(とはいえ、本質的な「なぜ例のイラストに描かれたようなオタクくんは、チーズ牛丼を頼みがちなのか?」というポイントに関しては特に明白な理由もなく、発案者がたまたまそう書いていただけなので、よく考えたら疑問は残るかもしれないわけですが、多くの人が「何か分かる(笑)」と思ったからこそ、これだけ広まったのではないかと思います。)


まぁ勝手に紹介しておいてなんですけど、チー牛とか、こんな言葉マジで絶対知らない方がいい表現だと思います。

ならなんで出したんだよ、って話ですが(笑)、まぁあくまでネタの一環だったわけですけれども、流石にリアルでこれを使う人は絶対にいないと思うので、ネットのそういうノリの場に自分から行かない限り触れることも決してないでしょうから、本当に忘れた方が吉ですね。

ただ、ネットに親しんでいる若い人は、知らない方が断トツで少ないレベルの流行フレーズだと思います。

 

続いての新若者言葉……あぁ、「まんじ」もまだまだ活用形込みで活躍している語とのことで、面白いですねぇ~。

やっぱりチー牛みたいな悪口でしかないやつより、こういう、リアルでも気兼ねなく使える流行り言葉の方が断然いいですね。


まぁ「まんじ」も、何気に「考えるな、感じろ」を地で行く謎表現なわけですけど、「マジ卍」とかも、「意味は分かんないけど、伝えたいこと、不思議と何となく分かるよ」と思えるあたり、やはり日本語は大変シックな(「厚みのある・肉太の」という意味のthick……なお、この単語には「馬鹿な」という意味もある模様(笑)。参考:メリウェブ辞書の形容詞5番;obtuse(鈍い)、stupid(愚かな))言語だといえましょう。


このシックな表現、英語にしたら何だろうな……と考えてもイマイチ浮かばなかったのでプロの力を借りてみた所、何度か参考にさせていただいております以下の「DMM英会話なんてuKnow?」では…

eikaiwa.dmm.com

複数のネイティブが「fabulous」という表現を挙げてらっしゃいましたね。


この「ファビュラス」は、「ヤバイいい!」「最高、素敵!!」という意味の、まぁ全く新語でも若者言葉でもない、普通の形容詞ですけど、確かにポジティブな場合の「マジ卍」には結構近い気がします。

(ただ、マジ卍って、必ずしもポジティブなことに限らず、ポジネガどちらでもかなり気持ちの振れ幅が大きいときに使われる語である気も、何とな~くしますけどね。)


この「fabulous」、個人的に強く印象に残ってる使い方として、パッと1つ浮かぶものがありました。

今はもう全然見かけず、もう10年ぐらいは前のことかもしれませんけど、洋楽のMVのYoutubeコメント欄なんかで、名曲といわれる曲には当時ほぼ必ずといっていいぐらい、トップあたりに表示されていたコメントで、

「This song is soooo....(この曲はめっっっちゃ…)」

…みたいな文の後に改行を加え、続きは「続きを読む」が入って隠れるように調節し、クリック・タップして開いてみたら、クッソしょうもねぇアスキー・アート (AA) が「Fabulous」と言って舞っているやつですね!


まぁ、英語圏にはAA文化がないので、当時のアルファベット圏の人々にはかなり受けたのか、イイネの数も大変多くマジでどの名曲のコメ欄でもトップぐらいにあの「Fabulousくん」が必ずいましたけど(「凄い!どうやってこれ書いてるの?」みたいな、ウブな返信コメントも多数あった記憶(笑))、AA強者たる日本人の目からすると逆にチープすぎて笑えたものの、今でも覚えているぐらいに印象があったのは間違いないかもしれません(笑)。

(まぁそれだけマジで「またこいつかよ…(呆れ)」と思えただけの可能性も高いですが(笑))


流石に欧米人的にも少ししつこいと思い始めてきたのか、今ではあいつの姿も全く見かけなくなりましたけど、久々にどんなやつだったのか見てみたくなったので、ちょっくら検索してみました。

AAは検索も難しかったですけど、幸い「テキストアート・アスキーアート倉庫」みたいなサイトで見つけることができましたよ。


コピペさせていただきましょう……これが懐かしの「Fabulousくん」だ!

 

Youtubeの楽曲MVコメント欄などで…)

 

This song is soooooo....

 

 

(本当は、「省略されました、続きを読むにはここをクリック」で、意図的に開くまで↓は隠れていますが(笑))

 

 

⊂_ヽ
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   \( •_•) F
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`ノ )  Lノ
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…ウン十年ぶりに見ても、しょうもねぇ~(笑)

(まぁそんな久しぶりではないですけど(笑))

 

…あぁ、AAはフォントによってズレることもあるので、何気にアイキャッチ画像に使いたいということもあり、スクショでもファビュラスくんの雄姿を収めておくといたしましょう(笑)。

https://emojicombos.com/fabulousより

キモいキャラだけに、むしろ崩れてる方が味があるかもしれませんね(笑)。

 

…ということで、まさに「シック」 なファビュラスくんを思い出しました、というお話でした。

(どのシック(thick;重厚な・馬鹿な、chic;上品な・洗練された、sick;病的な)のことだったのかは、読者各位の自由意思を尊重したい限りにございます(笑))


それでは、次回はダーティーワードを見ていこうかなと思います。

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