続×15・英語スラングシリーズ:エモいわけではないEMO他

それでは今回もイマドキのナウい英語スラングシリーズをそそくさと続けていこうと思います。


毎度おなじみ、参照先はこちらVerywell familyによる記事(下のリンクカード↓)ですね。


そういえば企業の特集記事とはいえ当然これもどなたか特定の著者が執筆された記事な訳ですが(欧米圏は、この辺のクレジットがかなりしっかりしている印象があります)、今まで全く意識していなかったものの、こちらはLCSW(公認臨床ソーシャルワーカー)であるAmy Morinさんがまとめてくださった記事のようです。


サンキュー、エイミー!


なお、エイミーさんはVerywell familyの1グループ、Verywell Mindの編集長も歴任されているようですが、今まで二語に分けて表記していた「Verywell」も、実は正式には一語で書かれるものだったようで、これまで誤記していたことをお詫び申し上げたい次第に存じます。

(Verywellグループは、妊娠期から親となったあたりの主に女性をサポートしている企業のようですね。

 僕は直接のターゲットではないですが、素晴らしい活動だと思います。)

www.verywellfamily.com

それでは早速続きに参りましょう。

前回は意外な意味であったCurveまで終えており、続いてはEで始まる単語に入った所ですね。

 

  • Emo - 感情的、あるいはドラマ・クイーン(※これもスラングの一種で、「芝居がかった言動をする人」「必要以上に些細なことで騒ぎ立てる人」という意味ですね)のような人。

 

Emoといえば、これは日本語でも割と新しめの言葉として「エモい」なんていいますし、それに近い意味かな?……と思ったら、日本語の「エモ」とは(指す単語は同じなのに)全く違う意味になっているんですね。


どちらも「Emotional」から来てるんだと思いますけど、英語の方は「やたら感情的で、何事も大げさに振る舞う感じのうるさい人」という意味で、これはズバリかなりネガティブな表現となっている感じだといえましょう。

(なお、説明にあったdrama queenは、クイーン=女王とありながら、女性に限らず男性にも使われるフレーズのようですね。

 ちょうど日本語でも、「悲劇のヒロイン」というフレーズがありますけど、ギリ男性に対しても「何だアイツ、悲劇のヒロイン気取りやがって」みたいに使うことがなくはないと思うんですが(まぁ男性なら「悲劇のヒーロー」になるかもしれませんが、「ヒロイン」の方が耳慣れてる気がしますし、「女々しい」的なニュアンスを出すべくあえて使われることもあると思います)、それと同じで男女の境なく使われる表現だそうです。)


一方日本語の「エモ」は、まぁ僕も実は正直意味・ハッキリした定義がよく分かってませんけれども、多分「心・感情が強く動かされるもの(特に芸術作品などに対して?)」を評して「エモい」というんだと思いますが、まぁこう書くと悪口になっちゃうかもしれませんけど、僕の見てきた限り「エモい」という言葉を使う人の文章がエモかったことはただの一度もなかった気がするので、新語として、この「エモい」という言葉はあんまりエモい存在じゃない気がしちゃうな……なんて思えるのが正直な所かもしれません。

(とはいえ、今まで見てきたものがたまたまそうだっただけで、必ずしも「エモい」という言葉を使うこと/人がダサいなんてことは決してありませんから、仮によく使っている方がいらしても、その方を悪く言っているわけでは決してなく、単に自分の文章経験が浅いだけに過ぎない可能性の方が大いに高いのではないかと思われます…という注釈を忘れずに付記させていただこうと思います……ちょっと言い訳がましいですが(笑)。)

 

あぁ、そういえば元々は音楽のジャンルであるEmotional hardcoreが由来の語であるというのも初めて「エモ」という表現を知ったときに見聞きしていた気もしますが、その由来もあって主に音楽を筆頭とする芸術作品で使われがちなのかもしれませんね(参考:Wikipedia↓)。

ja.wikipedia.org

そんなわけで日本語でもよく分からない気もする「エモ」ですが、改めて考えると(これに限らず)案外日本語のフレーズですら、さほど理解せずに適当に使用 or 解釈していることが多い気もしちゃいます。

(ちょうど前回もふと書こうと思っていたんですが、僕はよく「○○はモグリなもので…」とか書くんですけど(前回は「経済はモグリなので」と書いていました)、実はぶっちゃけ「モグリ」がどういう意味なのか、よぉ分からず適当に使っています(笑)。

 もちろん、「素人」「見識ゼロ」「知ったか未満」というニュアンスで使っているわけなのですが、これはブラック・ジャック先生に影響を受けているだけで、多分というか間違いなく、正しい使い方じゃない気しかしません(笑)。

 でも今後も知らないこと・詳しくないことは、気にせずに「モグリでして」と言い続けようと思ってます(笑))

 

英語スラングのEMOに戻って、いつものSlang.netの方もチェックさせていただきましょう。

https://slang.net/meaning/emoより

こちらは当然全く同じ説明になっていましたが、最後に「Emoな人々は、情緒不安定なボーカルがいる音楽を聴き、黒い服を着て、髪を顔にかける傾向があります」とあるように、ちょっと中二病入っちゃってるニュアンスもある感じの、まぁ改めてネガティブな評価になってしまっている言葉だといえますね。

 

チャット型例文は…

 

She's been really emo since her dog went missing.

(あの子、犬が行方不明になっちゃってから、マジで情緒不安定になっちゃったね。)

 

…と、この場合普通に可哀想な理由があって変わっちゃったことを表しているのが伝わってくる形ですけど、改めて良くない「エモ」さであることも明らかな例文になっています。

まぁ、普通に「She's emotional」と言うのと「She's emo」と言うのとでどういうニュアンスの違いが生まれるのかは僕の英語力では量りかねますが、若者は(英語の意味での)emoいことが多いですし、言いやすいこのスラングがよく使われているのかもしれませんね。

 

では続いての単語に参りましょう。

 

Fam - 友達のグループ


これは割と簡単というか、推測も付けやすい語といえますね。

Familyの略で、友達同士のグループをもう家族みたいに思っている(というか、「家族みたいに思っている友達グループ」の方がより適切かもですね)、というそれだけでしょうか。


Slang.netの方を見ても…

https://slang.net/meaning/famより

まさに「familyの略」とありましたが、実際の血族にも使えるし、親友にも使える、ともありますね。


例文では…

Wanna go to the game 2nite?
(コンヤ試合見に行かねぇ?)
 
Sorry brah, spending quality time with the fam.

(ワリぃ友よ、家族と大事な時間を過ごす予定なんだ。)

 

…と、こちらは、こないだも出てきた「brah」を使うほど親しい相手へのメッセージなので、ここでの「fam」は実際の家族を指していることが推測できる形になっていました。


使われていたその他の語も見ておくと、まず2nitetonightの前半も後半も簡略化した面白表現ですね。

一方、quality timeは特にスラングというわけでもなく普通のイディオムかと思いますけど、こちらは、↓のケンブリッジ辞書の例文でどれも「kids」や「children」と一緒に使われていることからも分かる通り、「大切な人と過ごす充実した時間・特別な時間」という意味で、今書いた通りしばしば自分の子供と過ごす大切な時間を表すことが多い表現(もちろんそれに限りませんが)ですね。

dictionary.cambridge.org
…あぁ、元のチャット型例文は、よく考えたら「brah」も「fam」もどちらも「家族」も「親友」も表す言葉だったわけで、どっちがどっちかは難しい部分もあったかもしれないものの、この「quality time」というフレーズから、実際に過ごす方が「家族」であろうことが推測できる形だといえましょう。


ですが、Verywellの元記事では「友人グループのこと」と限定的に説明されていましたし、若い子らの間ではもしかしたら「家族のような友達」として使う場面の方が断然多い単語になってるのかもしれませんね。

 

…といった所で、今回は割と各語を短めにまとめられた気もしますけど、それに応じて時間の方もちょっと不足していたため、次の語へは行かず、この辺で〆とさせていただこうと思います。

続きはまた次回ですね。

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