続×9・英語スラングシリーズ:YOLO~他

ようやく最初の分類カテゴリーが終わりを迎える「イマドキ英語スラングを見ておこう」のコーナー、無意味な前置きは程々に、very well familyによる55語紹介記事(↓)の続きへと早速足を踏み入れましょう。

 

www.verywellfamily.com

General(一般)スラングの最後は、どなたもどこかで見聞きしたことがあるのではないでしょうか?…と思える、これですね。

  • YOLO - 「You Only Live Once」(人生は一度きり)(しばしば皮肉の形で使われる)


こちらYOLO、これは単なる略語(頭字語)であり、元フレーズを見れば説明不要でしょう、↑でも既に記した通り「You Only Live Once」で「人生は一度きり」のことで、基本的には「人生は一度きりだぜ、だから、ガンガンに今を楽しもう!」とか「何かリスクのあることに積極的にチャレンジしよう」とか、あるいは何か高い買い物をしまくった時とかに、友人に「そんなに散財して大丈夫?」と聞かれた際に「YOLO!」と言って開き直るとかそういう感じの、ポジティブに生きるモットーにも使われるし、また時には愚かなことをしたときの免罪符にもなるような、大変便利な言葉だといえましょう。


しかし、↑の説明では「しばしば皮肉の形で使われる」という注意書きもなされていました。

これ、一瞬「YOLOと掲げる人は何か浅いことが多いとかそういうので、それに対する嫌味・バカにする感じで使われるのかな?」と思ったのですが、多分そういうことではなく、「YOLO ironically」で検索して色々見てみた限り、恐らく凄惨な事故ニュースとか、生命に関わるまではなくともめちゃくちゃ危険な動画とかに対するコメントとして「YOLO」と書くことで、「人生は一度きりなのに…」みたいな、命が軽く扱われている様に対して皮肉る感じで使われることが多いのかな、っていう気がしますね。


他にも、ゾンビ風のコスをしながら「YOLO」Tシャツを着ることで、「人生は一度きりぃ~」という痛烈ながらも面白いものがPinterest (↓)でヒットしてきましたが…

www.pinterest.com
これもまさにYOLOの、皮肉を利かせた(=ironic)使い方だといえましょう。


ちょうど10年以上前に流行った言葉のようで、「YOLO」を掲げて無駄に元気に生きる人たちを横目に見て育ったことから、もしかしたら今の若い子たちにとって、本来の「希望に満ち溢れた」使い方はもう擦られすぎでうんざりしている可能性も高く、その反動も込めて(特に若い子の間では)皮肉っぽい感じで使われがちなのかもしれませんね。


そういえば、こないだまで見ていたPreplyのイマドキ英略語100語超記事で、YOLO自体はなぜか100語リストには出てこなかったものの(やっぱり、もうイマドキではない?)、例の「お母さんが勘違い」のネタメッセージチャット画像で出てきていたことを思い出しました。


まぁそないオモんない感じですけど(笑)、せっかくなのでお借りさせていただきましょう。

 

https://preply.com/en/blog/the-most-used-internet-abbreviations-for-texting-and-tweeting/より

これもいわば皮肉めいた使い方の一種(まぁ皮肉ではないにせよ、少なくとも本来の使い方ではない)なので、何気にネタ扱いされていたこのママンは、むしろ今時キッズのスラング的な使い方に精通していた可能性が微粒子レベルで存在…??

 

とりあえず今時の子は恐らく皮肉的に使うことが多そうだということが推測できる形といえますが、ここ最近毎度お世話になっているSlang.netの方もチェックしておきましょう。

 

https://slang.net/meaning/yoloより


正直、YOLOの意味・使い方については、最初に書いたような伝統的なものが紹介されていただけなので特に目ぼしいものはなかったものの、いくつか触れておきたいポイントがありました。

まず、ネット上で目にするだけでどう読むかは聞いたことがなかったので読み方が若干謎だったのですが、これは説明文にある通り、普通に「Yo-Low」という発音だとあるので、「ヨォロォ」と読めばよく、そう聞くと日本人的には「よろしく」の「よろ~」とも思えてしまう感じかもしれませんね。


それから説明文最初の段落のラストにあったtweens、生化学の実験でTweenという界面活性剤をよく使うので、個人的にはそれが浮かんだもののまさかそんなわきゃないわな、ってことでリンクをチェックしてみた所……

 

https://slang.net/meaning/tweenより

…パッと見、「何だ、結局単にティーンエージャーのことを言ってるだけなのか」と思ったものの、よく見たら違~う!

TeenagerにWが挟まって「トゥイーンエージャー」、これは何じゃらホイと思ったら、「between(~の間)」から生まれた言葉で、幼児とティーンエージャーのちょうど間、つまりTweenagerとは9-12歳ぐらいまでのキッズたちを指す言葉だったんですね。

(今さらですが、ティーンエージャーは、13・thirteenから19・nineteenまでの、語尾が「ティーン」で終わる数字の年齢、つまり13-19歳までの青少年を指すということで、これは大変分かりやすく、かつ見事に人生の一番瑞々しい時期を切り取っているといえる、輝かしい区分に思います。)


せっかくなので、tweensの会話だけにスラング満載だったチャット型例文の方にも触れておきましょう。

I don't understand why so many tweens love 1D.

なんでこんなに沢山のトゥイーンがワンDのことを好きなのか理解できないよ。

How could they not? Their music is azm and they r so kewt!!!

そんなの当ったり前じゃん!ワンDの音楽は最高だし、メンバーもめっちゃカッコ可愛いもん!!


まぁ例文がOne Directionという、今となっては微妙に古いグループ(曲自体は、僕は今でも好きだし全然新鮮だと思えますが)なことからも、Slang.netはやっぱり10年ぐらい前にガッツリまとめられたサイトなのかな、ということが窺えますがそれはともかく、azmとkewtは、これまた全く見たことのない単語でした。

しかしSlang.netは例文で使われているスラングは必ずすぐ下に説明があるため楽に参照可能なのがいい所で、見てみるとまさかのazmawesomeのことであり、kewtcuteのことだそうで、どちらも超おなじみの単語の若者訛り的な言い回しだった感じですね。

(なお、awesomeは「オーサム」なので、「z」に濁る要素はないわけですが、Azm記事では恐らく「amazing」に近しいものでもあるのであろう、みたいに書かれていました。

 まぁアメージングならアメージングで「amz」じゃないとおかしいわけで、どの道なんか変な気もするわけですが、まぁ若者語なんて国の東西を問わず謎な響きであればあるほど面白がって流行るともいえますから、深く考える必要はないといえましょう。)

 

特に特筆すべきこともないものの、YOLOの方のチャット型例文(最初のスクショ)もせっかくなので見ておこうと思います。

 

I'd say just go for it, yolo u know...

(ただただ、頑張れと言いたい限りだよ、「人生は一度きり」なんていうでしょ…)

 

こないだの記事(見直してみたら、イマドキ略語のラスト記事でしたね↓)で、「頑張れ」はGood luckが一番いいでしょう、などと書いており……

con-cats.hatenablog.com

…これに関するご質問もいただいていたまま、そのまま現在のスラングシリーズに進んでしまいまだ保留中なんですけど、「頑張れ」というニュアンスになるフレーズとしては、ちょうどこの「go for it」というのもありましたね。

これは直訳的には「それに向かって進んで行け!」という感じで、日本語で言えばちょうど「頑張れ」と応援していることになりますけど、やっぱりこちらは「Good luck」よりちょっと押し付けがましいというか、熱血漢すぎる響きもあるため、個人的には「戦い続けろ、そのまま全力だ!」というちょっと力の入りすぎた檄である「go for it」より、「上手くいくことを本当に願ってるよ、頑張ってね!」という、そんなに肩肘張ってない、リラックスした言葉である「good luck」の方が使いやすいかな…なんて気がするかもしれませんが、その辺はまたそのご質問に戻った際に触れてみるといたしましょう。


…と、YOLOも意外と話が広がり、一語で結構な量になってしまいましたが、次の「People or Relationships」(人間関係)スラングの最初は何と既に触れたことがあったものだったため、「次のセクションに無事入った」という既成事実も作るべく、最初のそちらだけ見ておくといたしましょう。


(単なるアルファベット順なので、人気順とか利用頻度順というわけでもなく、たまたまですけど)新カテゴリーの一発目は、こいつでした。

  • Bae - 「Before anyone else(他の誰よりも優先して)」、 babeまたはbaby;恋愛のパートナーや親友を表すのに使われる。

 

「映え」じゃない方のBAEで、こないだの記事(↓)で触れていた「ベェ」さんが来ていた感じですね。

con-cats.hatenablog.com

既に1記事使って見ていたのでこれといって特に追記することもないものの、この時は特に参照していなかったSlang.netの方をチェックしてみたら、なんと、Baeには用法が3つもあって……

https://slang.net/meaning/baeより


1つ目と2つ目は既に見ていた通り、基本的には恋愛パートナーつまり彼氏・彼女の意味合いが強いものの、一番の大親を指すときにもたまに使われ、またそもそもの由来であるベイビー(ベイブ)の略語としても使われるという形ですが、3つ目として、人間ではなく、物事に対して「before anything else」で「他の何よりも先に」という意味でも使われるようですね。


初見の3番目だけ詳しく見てみましょう。

上記リンク、3番目より

 

 例文は、

BAE, be sure to clean up your room, it's disgusting!

(なる早・今すぐ最優先で部屋を掃除するように!汚らしいにも程があるよ!)

…と、BAEで「何を差し置いても今すぐ」という意味になっていましたけど、「マジかよ、こんなん、『ベイビー、部屋を掃除してよね』と言ってるのと区別つかんやんけ!」と思ったら、やっぱり右上の評価は「イイネ👍5」に対し「イクナイネ👎5」と完全に拮抗しており、こんなの普通の流行スラングなら10対1ぐらいに差がつくものですから、これはやはり多くの人が「そんな使い方、するかよ(笑)」と思っているのではないだろうか、ってことが推測できますね。


これはまぁ、むしろ、例の「勘違い母さんの誤用」枠に移しても良さそうにすら思えるかもしれません(笑)。

少なくとも今時の若い子たちは、「bae」といえば確実に(ちなみに、スクショには収めませんでしたが1番目の用法の解説文に、「基本的に『bae』と全部小文字で表記される」とありました)、「彼ぴ」系の意味だといえましょう。

(そういえば「ぴ」って、「彼女」にも使えるんですかね?……って、検索したら出てきたYahoo知恵袋(↓)によると、「かのぽ」で「ぽ」と呼ぶ人もいるそうですが、そんなクソみたいな呼び方する彼氏、速やかに別れた方がいいと思うよ(笑))

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

…では、無事新カテゴリーにも入りましたし、次回からは人間関係スラングの続きをガンガン進めていこうと思います。

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