続×8・英語スラングシリーズ:ヤッッス!!他

第10回目を迎えましたイマドキ英語スラングを見ておこうのコーナー、毎度同じ前置きでワンパターンな始まり方になり、2年以上ブログを書いていながら「書き出しをどうすればいいのか」がいつも一番迷うポイントなのですが、まぁそういう御託もどうでもいい点なのでともかくとして、very well familyがまとめてくれている55語紹介記事(↓)の続きに早速参りましょう。

 

www.verywellfamily.com

最初の分類であるGeneral(一般)スラングは、残り3語となりました。

アルファベット順なので、残りはどれもYで始まる語のようですが、改めて翻訳したリストから再掲しておこうと思います。

 

  • Yassify - 写真に複数の加工フィルターをかけて、その人が全く分からなくなるようにすること

  • Yeet - 何かを投げること

  • YOLO - 「You Only Live Once」(人生は一度きり)(しばしば皮肉の形で使われる)


今回最初はYassify、これはこないだのチューギー同様、単語自体・言葉そのものを見たことすらない、新語に思えるやつですね。

意味としては、「誰だか分からなくなるぐらいにまでフィルターをかましまくる」ことのようで、まさにSNS時代ならではの新しい言葉であることも納得といえましょう。


なぜそんな響きの単語になったのか、由来的なものが全く1ミリも予想だにつかなかったため、ここはまた、最近お世話になりっぱなしのSlang.net先生のお力を借りてみる場面ですね。

https://slang.net/meaning/yassifyより

例によって由来の説明もバッチリ掲載してくれていましたが(長かったので、スクショからは一部段落を省略してあります)、その前にまず、今回もまた、このスラングの意味自体が、元記事の説明とは若干違うニュアンスになっている気もしますね。


Slang.netの説明だと、Yassifyは「To give a glamorous makeover」つまり「華やかなメイクアップを施すこと」とあり、解説文の方も参考にすると、特に有名人の写真を、まるでドラァグクイーンのように、ゴージャスでファビュラスに加工することのようで、記事の方ではYassifyの元祖ともいえる有名所・ツイッターのYassify Botによる記念すべき初投稿である、バイデンさんとハリスさんのヤッシファイした画像が貼られていました。

アカウントをチェックしてみた所、現在まだ356ツイートのみであり、初ツイートまでも余裕で辿れる状況だったため、敬意を表して元ツイートのリンクを貼らせていただきましょう。

まぁバイデンさんがヤッシられてることは政治に疎い僕でも流石に分かりますけど、ハリスさんって元々こんな感じじゃなかったっけ?と思えることもあり(あぁ、それはトランプ大統領夫人のメラニアさんだったかもしれませんが(笑))、アメリカ人や文化に疎い僕にはイマイチ面白みが……というかそもそもそれ以前に、こういう無理やりな加工をしてキャッキャ笑って楽しむとか、小中学生なら分からんでもないけどさ、数多ある面白いものにひたすら触れてきたおかげですっかり笑いのセンスが磨かれてしまった大人の目からすると、申し訳ねぇけどぶっちゃけあんまりオモんねぇわ……と思えるのが正直な所かもしれません。


…と、思いきや…!


Yassify Botアカウントの初ツイートを辿るためにスクロールしていた際、読み込みのために一瞬止まってちょうど目についたコレ(↓)、笑いのセンスが磨かれた大人の目から見ても、ちょっと「フフッ…」と笑えてしまったじゃあないですか!

(記事のアイキャッチ画像にしたくなったので、こちらはツイートリンクではなく、スクショ画像を使わせていただくことにしました(笑)) 

https://twitter.com/YassifyBot/status/1460802183193055236より

例の修復壁画をヤッシファイしたこいつ、不覚にもこんなクッソしょうもないキッズネタでワロてまうぐらい、正直これは卑怯すぎました(笑)。

(まぁこれも元ネタを知らないと何なのかよぉ分からないかもしれませんが、そういえば以前触れたことがあったような……と思ったら、ずーっと前の記事で触れたことがありましたね↓)

con-cats.hatenablog.com

ま、そんなわけで、「目の肥えたアダルトな視点から言わせてもらうと、笑いのレベルが低すぎんのよ…」とか偉そうに言っておきながら案外面白かったこの加工ネタ、実際普通に笑えたためスラングとして広まるのも理解できる感じといえるものの、「定義の違い」というポイントに戻りますと、Slang.netの方はあくまで「(特に有名人を)加工する(そしてそれを楽しむ)」みたいな意味であり、元記事にあった「元が誰だか分からなくなるぐらいにまで加工する」という意味とはちょっと違う感じがしますね。


しかしこれは改めて、Slang.netは基本的により伝統的な意味を載せている印象があり、一方55語記事の方は「最近の若者スラング」を扱っているということで、元々のそういう意味合いから、今では「自分の顔を加工しまくって、元の顔が分からないぐらいになってる」状態を指す意味合いにまで発展している……といえるのかもしれませんね。

そのニュアンスの場合、(例文がないので何ともいえませんが)これももしかしたら、友達のSNSの投稿とかに、陰口で「あの子の写真、マジでYassifyしすぎだろ…」みたいに、ネガティブな感じで使われることが多そうな気もします。


…がしかし、元々のスラングとしては本当に「有名人に美容フィルターをかまして、無理やり加工する」(そして楽しむ)という意味合いしかないように思えるため、「誰だか分からなくなるまで」みたいなちょっとチクチク言葉が入ってそうなニュアンスはなさそうに思えますね。


元々の意味が紹介されているSlang.netのチャット型例文は、上のスクショにもありました通り…

OMG, can you yassify me for prom?
(オーマイガー、 プロムのためにデコってくれない?)
 
Yasss, gurl!
お安い御用よ、いい子ちゃん!

…と、プロム(卒業パーティー)を控えた場面で、そういうのが得意な友達に「上手いことデコってぇ~」とお願いするような文脈でも使われ得る…って感じだといえましょう。

 

若干の違いはともかく、それ以上に気になる点、Yassifyという謎単語の由来は何なのかについても触れておきましょう。


こちらは、Slang.netの説明を拝借すると……

この言葉は、クィアドラァグ文化にルーツを辿ることが出来る、「yasss」に由来しています。Yassifyは、メイクアップを好意的に受け止めて、「Yasss!」と叫んでしまうほど人を輝かせる…という所から来ているんですね。

…とのことで、ズバリ、「yasss」というのがその由来だったようです。


といっても、「いや『yasss』って言われても、それも知らんし」と思えるわけですけど、きちんとyasssの方にもリンクがあり、説明が用意されていました。

 

https://slang.net/meaning/yasssより

ズバリ、Yes


おぉ~、これは分かりやすい……つまり、yassifyってのは、語源を辿ると「イエス化する」みたいな意味合いだったんですね。

(なお、Yasss自体もまさに「Yes」の意味で、先ほど最初のチャット型例文にも登場していました。

 文字列からも分かる通り、普通のYesよりも、もっと勢いがあってエキサイトしている感じのYES!!!ですね。)


元はYesですから基本的にポジティブなニュアンスの言葉といえますし、Yassifyにもその感覚が強く残って欲しいなぁと思えます。

ちょうどこないだ、投稿された動画の加工と未加工画像を比べたネット民があれこれ言って、傷ついてTikTokをやめてしまっただかの子のネットニュースを目にしましたけど、まぁ加工文化も賛否あれ、楽しんでやってる子たちを傷つけるような言葉を投げるのは良くない気がしますし、yassifyも普通の子達を貶める意味で使われていなければいいな…と思えてやまない感じですね。

 

…と、何だかんだ話が広がってくれたためyassifyの1語だけで結構長くなりましたが、次のやつはマジで「どういう意味だよ、どんな場面で使うんだ(笑)」と思える謎スラングなので、簡単にこれの意味だけ見て今回はおしまいとさせていただきましょう。


続いてのその「謎若者スラング」は、Yeet


意味は「何かを投げること」で、マジで何のこっちゃと思える説明しかなかったため、ここはまたまたSlang.net師匠の力をお借りする場面ですね。

  

https://slang.net/meaning/yeetより

なんと、yeetには2つの意味があるようですが、まずは同じ「投げる」意味である1番から見ていきましょう。

上記リンクの続き・1番

 

なるほど、これは「To throw something out of rage」つまり「怒りに任せて何かを投げること」で、解説文にもある通り、イマドキのキッズ達がオンラインゲームで負けたときに、怒りに任せて何かを投げている様を表すために「YEET!!!」と書き込んだりする、ってことなんですねぇ~。


起源に関しては、「バスケの3ポイントシュートを打つ人が最初に使った」とか、「その後ゲーム界隈に広がった」とか諸説あるものの、ハッキリした由来は不明瞭で、基本的には無意味な雄叫びに近いとのことです。

日本語でも、例えば「ッシャオラー!」とかいう叫びの由来なんて分かるわけないですし、叫び声なんてそんなもんかもしれませんね。


チャット型例文も、大変分かりやすい形でした。

YEET!!!!!!
(キエェェェー!!(何かを投げつける))

Dude, you broke my monitor!
(おいオメェ、モニターがぶっ壊れたじゃねぇか!)

 

そして、それから転じて、2番目のExcited(興奮している)という意味でも使われているという感じのようですね。

 

上記リンクの続き・2番

例文にあるように…

I just passed my final on 3 hours of sleep, yeet!

(3時間しか寝ずに、最終試験に合格したぞ、っしゃオラァー!)

…モノを投げつけなくとも、大興奮した際に使われる掛け声ということで、当初謎の言葉かと思っていましたが、これは若い子らの間では結構便利に使えそうなスラングだといえそうですね。

 

…という所でまた時間切れで、残りは1語ですが、次回はそれを終えたら普通に次の「人間関係」スラングへと入っていこうと思います。

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