続×4・ナウいスラングを知っておこう:Saltyは「しょっぱい」わけではない?他

イマドキの若者英語スラングシリーズ第5回目(「続」というのをつけたのが第2回なので、「続4」は第5回目ですね、どうでもいいにも程がありますが(笑))、毎回貼っている↓の55語紹介記事を参考にする形で進めさせてもろうている形です。

サクサク参りましょう。

 

www.verywellfamily.com

 「General(一般的な)」スラングの後半はとても分かりやすい語が多く、あっさり終えられそうな気がするため、ひとまずまた一気に引用しちゃおうと思います。

 

  • Salty - Bitter(苦い)、angry(怒っている)、agitated(苛立っている)

  • Sic/Sick - Cool(クール・カッコいい)あるいは sweet(甘い・可愛い)

  • Slay - めちゃくちゃスタイリッシュであること、または成功していること

  • Sleep On - 何か、または誰かの価値について無知であること(つまり、「Don't sleep on the new Ariana single(アリアナのニューシングルの良さに気付かないようではいけない→アリアナのニューシングルを見くびるな!)」のように)

  • Snatched - 良い、完璧、またはファッショナブルに見える;「on fleek(完璧)」の新しい版

  • TBH - To be honest(正直に言って、ぶっちゃけ)

  • Tea - ゴシップ、時局、ストーリー、ニュース

  • Thirsty - 注目を集めようとする様(※直訳は「渇いている」)

  • Yassify - 写真に複数の加工フィルターをかけて、その人が全く分からなくなるようにすること

  • Yeet - 何かを投げること

  • YOLO - 「You Only Live Once」(人生は一度きり)(しばしば皮肉の形で使われる)

 

アルファベット順で最初に来ていた1つ目のSalty、こいつは流石に中学生でも本来の意味は知っていると思われる、ソルトの形容詞で「しょっぱい」という意味ですが、スラング的な意味では、なぜか「苦い気分」…というのもやや漠然としておりハッキリしない気もしますけれども、↓のSlang.netの方も参考にしてみると、概ね「怒っている」状態が一番近いニュアンスのようですね。

https://slang.net/meaning/saltyより


説明文が結構長かったので英文はほぼ省略し、定義とチャット型の例文の部分だけ抜粋してスクショを撮らせていただきましたが、まず意味としては「Upset」で、これはちょっと前の記事(↓)でもチラッと触れていた通り、まさに「腹を立てる」という意味合いでめちゃくちゃ使われる単語ですから、まさしくイライラしている様子を表す言葉だといえましょう。

con-cats.hatenablog.com

ちなみに、(スクショからは省略した)解説文にはこのスラングの由来なんかも掲載されていましたが、もちろんはっきりした由来は定かではないものの、「傷口に塩を塗る」という意味合いから転じたものではないか、とありました。

日本語で「しょっぱい」は「しょぼい、何かが期待外れだった様子」的な意味にもなりますけど、よく考えたら「しょっぱいもの」がショボいってのも意味分かりませんし、一方、傷口に塩を塗られたら怒りを覚えるのは必然ですから、英語スラングの方がむしろ分かりやすい転用といえるかもしれませんね。

 

(このスラング自体は特に分かりにくい表現でもないし、例文もそこまで分かりやすいものではなかったですが、毎度参考にさせてもらってますしせっかくなのでチャット型例文の方もテキストで引用させていただくと…

You probably want to give him a little while before talking to him. After everything that happened today, he's a little salty.

(彼と話す前に、少し時間を置いた方がいいよ。今日の出来事のせいで、今あいつちょっと不機嫌 (salty) だから。)


…まぁ「分かりやすいものではなかった」ことはなく実際めちゃくちゃ分かりやすい例文ですけど、特に難しい用法でもないため、長々と説明されるまでもなく、例文を見ても特に理解度が上がるものでもなかった…って感じですかね。)

 

続いては、似たような「イイ!」系の意味を持つポジティブ3語を(ちょっと順番を無視して)ピックアップして取り上げていきましょう。

Sic/SickSlaySnatchedというSシスターズとでもいえる3語ですが、sickは中1レベルの単語で「病気の」、slayはまぁこれはあんまり学校英語では聞かないものの、ゲーム好きの方にはおなじみ、「デーモンスレイヤー」みたいな武器名とかで使われがちな、一言でいうと「殺す」という意味で、最後のsnatchも、個人的にはタクティクスオウガという名作ゲームに「ボディ・スナッチ」という技があったから馴染みがあるんですけどこちらは「ひったくる」という意味で、全て、第一義としては結構ネガティブめな意味合いなのに、スラングとしてはスーパーポジティブな、最高級の褒め言葉になるってんだから面白いです。


もっとも、「ヤバイ」を筆頭に、日本語でも本来マイナスな意味の単語が真逆の意味で使われることなんて枚挙に暇がないですから(…って、正直「ヤバイ」以外にイマイチぱっと例が浮かばなかったので適当言ってるだけかもですが(笑)、あぁ「狂ってる」とかがいい意味で使われることもある、なんてのはいい例ですかね)、特にそういう使い方があると聞いても違和感はないですし、普通に「カッコよすぎて病むぐらい」「あまりにオシャレすぎて殺された」「信じられないぐらい完璧で、心がひったくられた」と考えれば、少なくとも納得はできる用法かな、とは思えますね。


どれも分かりやすい(というか不明瞭な要素がない)語ですが、やっぱり例文も見ておくと親しみが増しますし、こちらもSlang.net先生の力をお借りしておきましょう。

https://slang.net/meaning/sickより


 Sickはまさに、こないだも触れていた「イイね!」でめっちゃ使う日常語「Awesome」のことだということで、これは大変分かりやすいですね。

例文も、元記事の方ではわざわざ丁寧にGIF動画込み(スノボーではなくスケボーでしたが)で紹介されていた、「最高にカッコいいぜ!」という台詞(↓)で、そういうクールなカッコよさがあるものに使うのがピタリな表現といえましょう。

 

Dude, that snowboarding 360 aerial flip was sick!

(おめぇ、さっきのスノボの360°空中フリップはヤベぇカッコ良かったじゃん!)

 

一方、続くslayは、これまたちょっと違う意味合いのニュアンスが紹介されていました。

https://slang.net/meaning/slayより


Slang.netの定義だと「支配する(dominate)」という意味のようで、説明文には「テストとかで、非常に良い結果を出すこと」とあり、その意味では元記事の意味にも近いといえますが、どちらかといえばこれはやっぱり「スレイヤー」本来の意味に近い、「支配する・蹂躙する」的なニュアンスが前面に出されている感じですね。


チャット型例文も、そんな感じになっていました。

 

Imma slay this club tonite, beware shawties!

(コンヤはこのクラブをぶっ潰すぜ、気をつけなお嬢ちゃんたち!)


めちゃくちゃスラングまみれの例文ですけど、どれもきちんとページ下に説明リンクが用意されているという、大変丁寧なサイトですね、Slang.netは。

ImmaはI'm gonnaのことだそうで、gonnaの時点でかなり崩した言い方なのに、それを更に崩すか!と思える表現ですね。

toniteはこないだも出ていましたが、まぁこれは単にnight (tonight) のスペルを簡略化した書き方で、shawtie(ショーティー;shortieとかshortyとなることも)ってのは「イイ女」のことで、まぁこういうのはスラングの典型語といえましょう。

 


続くsnatchedの方は、これは元記事と完全一致で「perfect」という意味のようです。

 

I'm so jelly of her.
(あの子、めっちゃ羨ましい!)

Yeah, her threads are snatched.

(ねー、服装完璧オシャレ!)

 

例文もそうだし、説明文にもそう明記されているように、特に服装面が完璧であるときによく使われるスラングとのことですね。

 

ついでなので、全く同じ意味のちょっと昔のバージョンとして挙げられていた(↑のSlang.netでもちゃんと類語として挙げられていますね)、on fleekも見ておきましょう。

 

https://slang.net/meaning/on_fleekより


こちらも、特に女性の見た目・ファッションを褒めるときに使われるフレーズだそうで、例文もほとんど同じ感じですね。

 

Her outfit is so on fleek, totes jelly!

(あの子の服装、めっちゃ完璧に決まってて、マッジでジェラシー!)

 

ちなみに先ほど含めまた見慣れないスラングがいくつかありましたが、jellyというのはまさかの「jealous」=嫉妬・羨ましいの変形スラング読みのようで、ジェラシーをジェリーと言い換えるのは、可愛らしくてナイスな表現といえましょう。

あとは、先ほどの例文にあったthreadsはclothesと同義語で「服装」のこと、下の例文にあったtotesはtotallyのことで、これはこないだの記事(もう大分前になっていましたが、↓)で動画を紹介していた、Valley Girlsの口癖でもおなじみ(笑)の、「完全に・マジで」的な単語ですね。

con-cats.hatenablog.com

いずれにせよ、snatched(ひったくった)で「完璧」というのは、オシャレすぎてその子のファッションを「自分のものにしたい」という心の表れといえるのかもしれませんね。

 

…といった所で、大して話が広がらなさそうだったのでポンポン進ませるつもりが、Slang.netの方にも結構知っておきたいスラングが使われておりタメになる感じで、そちらのおかげもあり意外といつの間にかよい分量になっていたため、今回はまたこの辺にしておこうと思います。

順番的に飛ばした単語もありましたが、次回はまたそちらから見ていきましょう。

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