ミームとなったTo Be Continued

前回までで一通り見終えていましたイマドキ英略語シリーズ、正直、ただ見ただけで、別に流行に敏感になれたわけでも自分で新しく使えるようになったフレーズがあるわけでもなかったですけど(笑)、結構ナイスな表現目白押しでした。


最初の20選、次に見ていたPreplyの100語超でも出てこなかった中でまだ個人的に触れてみようと思ったものもありましたが、ひとまずいただいたご質問もいくつか溜まっている形なので、まずはそれに触れていくことで話を広げてみようかと思います。


ご質問を含むコメントは、例によってアンさんよりいただいたものになります。

毎度大変丁寧で温かいメッセージ、心の底から厚くお礼申し上げます…!

シリーズ途中の記事でちょこまか触れていたご質問等もありましたし、ご質問が特に含まれないものはスキップしていこうと思いますが、まずは最初の20選記事を見ていた、シリーズ一回目の記事(↓)にいただいていたものから見て参りましょう。

con-cats.hatenablog.com

1ネタずつ順番に触れていこうと思います。

 

ASAPをはじめ、略語シリーズですか。

なるほど、単語のイニシャルのアルファベットを並べる略語…見覚えはありますねぇ。

TBCは、to be continuedかと思いましたが、to be continuedの方がよく使われそうなのに、こちらは略さないっていうことですかね?

 

TBCは、まさに日本人の経験的には確実に「to be continued」って思える略語ですねぇ~、そういえば!

もちろん、物語などで「続く…」ということを意味するフレーズとして「to be continued」は実際の英語でも使われていますけど、まぁよく考えたら個人間のメッセージで「続く…」って何やねん、もったいぶらずとっとと言えや(笑)…としか思えませんし、日常会話・社会生活で出てくるメッセージとしてよく使われるのは圧倒的に記事で紹介されていた「to be confirmed」(追って確認します)になる形ですね。

「続く」という、お話の終わりを飾る結構大事なフレーズをいちいち略して表示することもあり得ないという観点からも、英語圏の人にとっては、TBCといえば誰もが一択で「to be confirmed」の略だと思う形になっているといえましょう。


しかし、特に略されることはないものの、この「To Be Continued」というフレーズ自体も実はインターネットミームの一種になっていて、「お決まりのネタ」としてネット民に愛されているんですけど、これは元ネタが日本のとある作品なのに、世界中で流行っているミームなんですね…!

 

おなじみスラングやネット用語に強いアーバン・ディクショナリーの第一義にも挙げられているように……

www.urbandictionary.com

…ちょうど↑のリンクカードにも説明英文が表示されていますが、これは、「トラウマになるような出来事が起こりそうなその瞬間に現れるミーム」でして、実例を見るのが一番早いですかね。

To Be Continuedの面白動画まとめをペタリと貼らせていただきましょう(↓)。

 

www.youtube.com

ぶっちゃけクッソワンパターンすぎる単細胞ネタですけど、何となく予想が出来るのについつい「フフッ」と笑えてしまう魔性の魅力があるのがこのミームですね。大変面白いです。

言葉が必要ないネタは、古今東西・老若男女誰しもが楽しめる素晴らしいものだといえましょう。

(ちなみに、ちょうどYoutube動画のサムネになってるおじいちゃんのネタだけ意味が分からなかったのですが、これは、英語圏で有名なまた別のミーム動画のようで、「オイル漏れの事故についてお聞かせいただけますか?」とインタビューを受けたこのおっちゃんが、「縁側に座ってな、ビールを飲んで…」のこの直後、放送禁止用語をぶっ放すというその瞬間に、例の♪テーレテッテッテ…が来る感じだったようです。

…元ネタ知らないと、全く面白くもなんともねぇ~(笑)。

 なお、このネタにはこの曲も必ずセットで使われるわけですけど、こちらはYesの『Roundabout』で、アニメジョジョ第一期のエンディングテーマとして使われていた形ですね。参考(↓))

jojo-portal.com

…と、先に元ネタに触れてしまいましたが、ミームの由来を紹介するファンダム記事(↓)にもある通り、これはもう言うまでもないでしょう、我らが『ジョジョの奇妙な冒険』の、各話の最後に出てくる矢印に由来している感じですね!

meme.fandom.com

さすがジョジョ!おれたちにできない事(世界的なミームになる)を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!

 

…と、ずっとこの <<矢印To Be Continued ]]ジョジョのものかと思っていたら、どうやらニコ百科によると…

dic.nicovideo.jp
元々は映画バック・トゥ・ザ・フューチャーで使われていたものを、ジョジョがパロディで用いたものだったんですね!

映画モグリの僕は、これは知りませんでした。

まぁジョジョ自体も、僕は最初に読んだのが自分が中学生になった頃の第4部からで、割とネタを沢山使わせてもらっている割にそこまで幼少期からの思い入れのある作品というわけでもないのですが、やはりこのToBe矢印はジョジョの印象が強かったです。

 

と、日本発の世界的有名ネットミームといえば、地味にちょうど略語の追加ネタとして触れようと思っていたものに、「AYB」というのがありました。

ちょうどいい機会なので、そちらにも触れてみようと思いますが、これはズバリ、「All your base are belong to us」の頭字語で、ネット黎明期に流行ったこともあり、恐らく有史以来人類史上初のインターネットミームといえるフレーズではないでしょうか。


あまりにも有名すぎるため、Wikipediaの項目のはてなブックマーク数も結構な数になってますけど、詳細は下記のウィ記事に全て説明され尽くされている感じですね。

ja.wikipedia.org

一応ごく簡単に触れておくと、これは日本のゲームの英語翻訳版で用いられていた台詞のようで、正直ぶっちゃけ、日本人にはマジで(文法的におかしいとかはともかく、少なくともその面白さは)1ミリも理解できないわけですけど、非常にシリアスな場面で敵の親玉みたいないかついキャラが唐突にこの文法的におかしすぎるカタコト英語を話し出したというそのギャップが英語ネイティブには尋常じゃないぐらい面白いそうで、爆発的なブームになった……という歴史的な文章ってわけですね。


ゲーム自体はそんなに有名でもない気がしますけど、このフレーズは英語圏の人ならほぼ知らない人はいないぐらいで、僕も、こちらへ来てすぐの頃、何の話だったか忘れましたが英文法の質問を同じ研究室の学生にした時に、「そういえば『All your base are belong to us』って知ってる?」と聞いたことがあったんですけど、彼はニヤリとして「AYB?もちろん知ってるよ。もう結構前のネタだけど、本当に面白いよね」と返してきたのが大変印象的で、今でもそのニヤリ顔をよく覚えています。

確か、それが日本のゲーム由来なのかまでは知らなかったので教えておいた記憶もありますが、いずれにせよ「エイブ」という愛称で今時の大学生(といっても、もう10年近く前ですけどね)でも知っているネタがこれだという、まぁ誇らしいんだかよぉ分かりませんけど(笑)、誰しもが知るミームだといえましょう。


これのせいでぶっちゃけ、「belong to(属する)」という表現を使うときは緊張するとでもいいますか、正直「exist (coexist)(存在する (共存する))」とか「associate(結びつく)」とか似たような表現に必ず逃げるようにして「belong to」の利用は避けているまでありますけど(笑)、言葉を誤用して面白間違いにならないように気をつけましょう、という啓蒙の意味では、非常に良い教材ともいえるかもしれませんね。


まぁ改めて、日本人的には本当にこのAYBのどこが面白いのか一切分からないわけですけど、逆に日本語のカタコトネタで何か面白いのがなかったか一瞬考えてみたら、別に誤用という訳ではないのでAYBとはちょっと違うものの、個人的に心の底から好きすぎる、元横綱朝青龍さんのこれ(↓)が浮かびました。

 

 

この、平仮名の音にしてわずか4文字しかない「君消す」、声に出して読むたびにマジで一生笑えるぐらいに、この世で一番好きな4文字といえるまであるかもしれない(それはないけど(笑))これ、日本語非ネイティブの方には絶対に分からないであろう……というか日本語話者でももしかしたら別に分からない方もいる気がしますが(笑)、日本語を母語とはしない方から発せられた(同時に、日本語話者からは絶対に出てこない)このフレーズの絶妙な面白さに、AYBは似ているのかもしれませんね。

(面白さの解説なんてマジで無理なんですけど、言葉の組み合わせの面白さに加え、ワンチャン横綱なら本当に君の存在を抹消できそうな気がするというマジで際どすぎる匙加減が、笑え度に拍車をかけている気がします(笑))


…と、そんなミームネタに話が逸れていたら、それだけでいい分量になってしまいました。

この記事へのご質問はまだまだ続くのですが、シリーズ途中からはほぼマンネリな話&内容が浅かっただけに、特にご質問もない記事も結構多かったため、全体としてそんなに長くはかからない気がするので、続きはまた次回にまわさせていただきましょう。


アイキャッチ画像は、ジョジョの矢印は一応著作権アイテムのようなので控えるとし(…って、漫画の1コマの引用とかこれまで散々してきましたし、引用の範囲でOKとは思えるものの)、一方Back to the Futureの方の「To be continued」の矢印画像も作中の映像なので控えておくとして、何気にタイトルロゴ自体にも矢印があしらわれていたので、今回はWikipediaからBTTFのロゴをお借りしてみました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Back_to_the_Futureより

To be continuedも、同じ意匠の矢印ロゴなので、確かにジョジョ矢印はこちらからのオマージュっていうのがよく分かりますね!

また一つ賢くなりました。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村