ラスト・今時の略語をチェックしておこう(GRATZおめでとう!他)

長々と紹介させていただきましたイマドキ英略語シリーズ、残る最後のセクションをまとめて見て終わらせちゃいましょう。


大変お世話になったPreplyのまとめ記事のリンクカードとともに、執筆者のキャンディス・ベンジャミンさんに、こんな場かつ日本語で恐縮ですが改めてお礼申し上げようと思います。

preply.com

前回はお願い系表現で、特にこれといって使いたいなと思える略語もありませんでしたが、最後を飾るのは「Notifications, wishes, greetings, closings」という、「お知らせ・希望・あいさつ・おしまい」系フレーズのようですね。


まぁ例によってそこまでジャンル分けが明快ではない気もするものの、途中、「勘違いするお母さん」のチャット画像がまた挟まれていたので、そちらの部分まで、画像込みで一気に貼っておきましょうか。

 

OMW – On my way(今向かってる途中ぅ~)

 

GRATZ – Congratulations(おめでとう!)


GL
– Good luck(頑張って・幸運を!)


IDK –
I don’t know(分かんない)


TTYL
Talk to you later(また後で話そう)

 


まずは画像で触れられていたIDKTTYLですが、IDKは別まとめの20選で出てきていたし、TTYLはこのまとめ記事一番最初の「特にオススメ語」コーナーで既に出ていたため、フレーズ自体はもう触れるまでもないでしょう。


ここで登場するお母さん、例によって「いやそれわざとだろ(笑)」と思えるベタなボケをかましてくれていますが、IDK, LY, TTYLの意味を尋ねたら、意味を教えてあげたのに「分かんないけど、ママ大好きだよ、また後でね」という文章みたいになってしまったという、解説するのも恥ずかしくなるぐらいしょうもないネタですけど(笑)、アイキャッチ画像にちょうど良いのでお借りさせていただきました(笑)。

 

他に挙げられていた語、GL(頑張って・ご武運を!)は、日本語でも「グッドラック!」っていう人はままいますし、これもおなじみ、かつ想像に容易い略語といえそうです。

この「頑張ってね」というのも、日本人的にはめちゃくちゃ使いたくなる場面が多いのに、英語にするとそういや何て言やいいんだろ…?と思える表現筆頭ですけど、これはまぁGLが一番ドンピシャで近いといっても過言ではないでしょう。

もちろん「幸運を祈る」と「頑張ってね」って、微妙に言ってること違わない?とは思えるんですけど、ぶっちゃけ日本語の「頑張ってね」はそこまで深い意味はなく、単に「上手くいくこと願ってるよ」という程度の意味合いしかありませんし、確実にこれが一番ピッタリ来るフレーズではないかと思います。


直訳的に、「Do your best!!」とか言いたくなる気もするわけですが、まぁ似たような場面で使われなくはないものの、ちょうど日本語でも「ベストを尽くしてね!」なんてあんまり言わない(使われなくはないけど、もっとカジュアルな掛け声をかける場面の方が多い)ですし、まぁ改めてGLが一番カジュアルかつ気楽な(かつ、日本語の「頑張って」と一番近しい心持ちがあるともいえる)応援メッセージかなと思えます。

一応他にもいくつか似たような、より「頑張って」に近そうにも思える表現はいくつかあるっちゃあるものの、何か大舞台を控えている人なんかに向けて最後にかける言葉としては、僕はもう完全にGL一択ですね。

(もちろん、仮にGLという文字が書いてあったとしても、口頭で「ジーエル!」とは決して言わず、「グッドラック!」と読む感じです。)


一方リストで最初に挙げられていたOMW(途中だよ~)は、まぁ誰かを待たせるような場面がここ最近あんまりないという悲しい現実がその際たる理由かもしれないものの(笑)、僕は特に使ったことも受け取ったこともないですけど、まぁ急いでいる時にパパッと送るメッセージとして略語というのは極めて有能ですから、これはトップに来ているだけあって実際のチャットツール系でめちゃくちゃ使われていそうです。


そして続くGRATZ(おめっとさん!)、これはもちろんCongratulations(以前もどこかで書きましたが、この場合必ず複数形になることにも注意ですね)の略ですが、単語の途中が採用されるというやや珍しい形といえるでしょうか。

(とはいえ、Congrats!と略すことももちろんありますけど、人間なんて楽な方に流れる生き物ですから、これでもまだ長く感じてもっと怠けたい人は、「こんぐら!」ではなく「グラッツ!」になるということですね。

 まぁ正直、「本当に祝福する気持ちがあるなら、略さずにちゃんと伝えようぜ」とは例によって若干思える気もしますけど(笑))


「単語の途中を使って略されるのはやや珍しい」とは書いたものの、まぁ普通に、冷蔵庫=refrigeratorという、ここまで日常的に使われまくるものがこんなにややこしい単語とか正気?と思えるこいつ、これはアメ公さん達も流石に長くて言い辛いと思ってるのか、ほぼ確でfridge(フリッジ)と略されますから、これも真ん中部分の採用でしたし、正式名称よりも略語の方がよく使われるパターンの一つといえましょう。


なお、「グラッツ」と書くと、「あれ、『グラッツェ』って言葉なかった?」と思える気もするものの、グラッツェはイタリア語の「ありがとう」であるGrazieなのでそれとはまた別になりますが、どちらもとてもポジティブな言葉ですし、人間に備わった音感として感謝・祝福を示す雰囲気が備わった響きになっているという部分で、近しいものもあるのかもしれませんね(「ありがとう」にも「G」音がありますし、「おめでとう」も濁音が含まれますしね。まぁ、多分それは全く関係ないですけど(笑))。


最後もう一つグラッツネタを広げておくと、よくいわれる使用上の注意点として、GRATZ(Congratulations)は、基本的に「本人が精一杯努力して得た栄光を祝福する言葉」であるので、一番良くないとされる代表的なものに、結婚式の場で、特に新婦さんに向かって言うのはあまりよろしくない(「必死に頑張って彼を射止めたね!」みたいなニュアンスになるから)ということが挙げられる……なんてことをよく目にするものの、これは実際別に普通に使われてる気もしますね。

僕ももう何年も前に、近所の研究室の割と仲良くしていた学生の子が結婚することがあり、カードにメッセージを書くどころか割と遠出して式にまで参加したことがありましたけど、メッセージカード上で普通にネイティブがCongratulations!と書いていた記憶もあります。

ただ、「誕生日おめでとう」「新年明けましておめでとう」は、これは本人の努力と一切関係ありませんから、ここでグラッツを使うのはあまりにも異様で絶対おかしいといえる感じですね(まぁ幸いにして、日本語でも「ハッピバースデー」「ハッピーニューイヤー」は浸透しているし、あえてこの文脈でコングラッツを使う人なんているわけないと思いますが(笑))。

 

では最後のセクション後半に参りましょう。

 

BRB – Be right back(すぐ戻るよ)

W8 – Wait(待って)


NFS
– Not for sale(売り物じゃないよ)


B4N
– Bye for now(いったんバイバイ・ひとまずまたね)


B@U
– Back at you(君もね!)


BBBG
– Bye bye be good(バイバイ、元気でね~)


BBIAS
– Be back in a sec(秒で戻るよ)


RUOK
– Are you OK?(大丈夫?)


CYT
– See you tomorrow(また明日~)


DBMIB
– Don’t bother me I’m busy(忙しいから邪魔しないで)


DM
– Direct message(SNSのDM)


GFN
– Gone for now(今いません)


AFK
– Away from keyboard(ちょっと席外してます)


DM」ってこないだも出てきてましたやん、と思えましたがそれはともかく、全体的にそれなりに出番はありそうではありながら、特に説明も不要な分かりやすい表現といえそうですね。


ちょうどこないだアンさんから「forを『F』にするのか『4』にするのかの違いは?」というご質問をいただいていたのですが、今回もB4NGFNという2パターンありましたけど、こればっかりは何のルールも決まりもなく、何となくの字面で使い分けられているだけではないかと思います。

B@Uなんかも同じで、何となく凝った表現方法が好まれてそのまま浸透したか否かの差程度で、特にそうする意味や法則なんかは存在しない気がします。

 

意味的には、BRB(すぐ戻るね)、BBIAS(一瞬で戻るよ)、GFN(今不在です)、AFK(ちょっと席外してます)あたりがどれも、チャット中やオンラインゲームなんかをプレイしている時、ちょっと小用ができたとかトイレに行きたくなった場面とかで、離席を意味するメッセージとして送られる感じですね。

(まぁ、前者2つは離れる瞬間に相手に声をかける感じで、後者2つはメッセージ欄に書き置きとして残しておくもの…みたいな違いはあるものの。)


一方「サヨナラ~」系としても、B4N(いったんバイバイ・ひとまずまたね)、BBBG(バイバイ、元気でね~)、CYT(また明日~)あたりがほぼ同じ意味&用途で、使い分けは完全に好みといえましょう。

(日本語でも、「さよなら」「バイバイ」「またね」、どれも同じ意味ですが、適当にその時の気分で特に決まりもなく使い分けていますもんね。)


あとは、特に類似点はないものの、W8 (待って)やRUOK(大丈夫?)は凝った略し方なだけでフレーズとしては中学生でもおなじみのもので、NFS(売り物じゃないよ)なんかは、まぁ自作の何かを紹介する際、「ごめんなさい、商品じゃないです!」ということを説明したい場合なんかに添えられるフレーズですね。


そしてB@U(君もね!)は、これは純粋に「you, too」とほぼ同義語で、どちらかといえば「お前もな」「同じ言葉そっくりそのままお返しするわ」という若干ネガティブというか皮肉っぽい言い回しで聞くようなイメージもあるものの、褒められた時に「そちらこそ!」とポジティブに「同じですね」と言いたい場面でも普通に使われる表現のようです。


最後、DBMIB(忙しいから邪魔しないで)というフレーズが残りましたが、まぁこれはそのまんまの意味ですけど、邪魔して欲しくないなら、メッセージなんて送る前にスマホを切るのが一番でしょう、というのは言わないお約束かもしれませんね(笑)。

 

という所で、100語超(何語あったのかは数えていないというか、普通にダブりもありましたし、数える意味もないでしょう(笑))のイマドキ略語を一通りご紹介させていただきました。

実は、これ以外にも個人的に稀によく見る気がするorちょっとネタが広がりそうな略語がいくつかあったのですが、ちょうどまたいくつかご質問をいただいていたため、(「ラスト」とはしたものの)ご質問に触れていくがてらまた機会があったらそちらにも脱線してみようと思っています(全く大したネタでもないので、特にスペースもなさそうだったら流そうと思いますが)。

では、次回はご質問をいくつか見ていく予定です。

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