コメ返信や補足その1-49-3:あーちゃんもguysって言ってたよ!

今回はひとまず途中状態のコメントを進めていこうと思っていたのですが、前回の脱線記事に関していただいていた新コメントに、「あ、これは面白いネタだし、まずこっちから触れておいた方が流れとしてもいいかな」と思えたものがあったので(既にeveryに関するご質問とかもいただいていますが、それは途中状態のコメを見終わってからまた触れようと思っています)、予定を変更して、まずはそちらから触れさせていただきましょう。


例によって大変ナイスすぎる着眼点のGC(グッド・コメント)は、アンさんより賜ったものになります。

お礼の言葉も見当たらないぐらい、感謝の限りにございます。

 

guyと言えば、「nice guy」しか思い浮かばないので笑、、当然guysも男性に対して使うと思っていましたが…

遠い記憶ですが、確か以前別記事で「guys」という表現を見た覚えがあって、ぼんやりですが「guysって言うんだ?」と思ったような…?と思って、調べてみたら…


…………

(8) p. 129:"WELL, I WANTED TO SEE YOU GUYS!"(「みんなに会いたかったよ!」)

これまた微々たる違いだけど、実際のあきらの発言は、"Well, I thought I should at least say good-bye."(原文:「いやー やっぱ あいさつくらいはしておこうと思って」)みたいな感じだね。

ここは、SBFの方がナイスな表現に思えるかな。


A. 意味は多少似ている。

"I wanted to see you guys"というのは、あきらが帰る前に友達にさよならを言うべきだと思ったということだからね。

…………


↑これでしたね。

と言っても、このシチュエーションに男性が含まれていたのか、なんてことは全く記憶にもないので、これがこの場合「あぁ、それそれ!」となるのかどうかも正直わからないんですけどね笑

 

⇒おぉ~っと、割と普通な表現に思えたため完全に意識もしなかったし記憶にもありませんでしたが、まさかの、『青い花』英語版・Sweet Blue Flowersで、みんな大好き我らがあーちゃんが、guysという言葉を使っていたとは!


検索までしてくださって出典を引用していただけましたが、SBFで気になった英語表現などをフランクさんに質問していたシリーズ、最終巻のこちらの記事(↓)で触れていた話ですね。

 

con-cats.hatenablog.com

既に実際の台詞部は上で引用されているので再度引用はしないものの、こちらはどんな場面だったのか漫画をチェックしてみた所、あーちゃんが卒業式後に、演劇部の後輩である大野の春ちゃん達からいきなりクラッカーでお祝いされたときにかけていた言葉でした。

つまり、藤が谷に野郎は存在しませんから(モジャメガネみたいな先生はノーカン(笑)。もちろんこの場面に先生の姿は実際ありませんしね)、なんと、女子しかいない後輩たちに向かって、あーちゃんは「I wanted to see you guys!(みんな、会いたかったよ!)」という台詞を放っていたということで、これは非常~に興味深いですねぇ!!


僕は前回の記事で調べるまで、「guysは基本的に少なくとも1人は男性を含む集団を指す言葉」だと思っていたので、これに違和感をもたずスルーしていたのも我ながら適当に読み流してしまっていた感じになっちゃいますが(とはいえ、当時研究室にいた学生にそういう説明を受けていたものの、その後自分で調べたときに、「人によっては女性のみに対しても使う」って情報も見ていた気もするんですけどね)……それはともかく、このSBF最終巻(英語版だと4巻)は初版が2018年6月リリースということで、これはかなり、最近の若い子の言葉遣いがよく表現されている形になっているんじゃないかなぁ、と思えるものかもしれませんね。


前回チラッと見ていた通り、時間が新しく、最近になればなるほど、このguysという言葉を性差なく使う例は、やっぱり増えてきているように思います。

(もちろん、これも前回見ていた通り、逆に「もっといい表現があるから、使わないで」という意見も少なからず目立つようにはなっているようですけどね。)


実際、女子学生が「Hey guys!」とか「See you guys~~」とか言っている場面は、コロナ前によく開かれていたハッピーアワー(=近隣の研究室の人たちが集まって、スナック類を飲み食いしてただおしゃべりするだけの不毛な時間(笑))なんかでめっちゃ耳にしていた記憶があるので(とはいえこれは、その場にいるのは男性が多いですし、前回も書いた通り、仮に女性が多数派でも、僕がいる時点で絶対全員女性にはなりませんから、女性が女性のみのグループに対して使ってるのは、何か部屋に忍び込んでこっそり盗聴とかでもしない限り不可能ともいえますけどね(笑))、その意味でもあーちゃんの「guys」という台詞が、あんまり違和感なく映ったものだったのかもしれません。

 

ただこれ、「guys」だけ(Hey guysとかで使われてるような)と、「you guys」のようにyouとともに使われるものって、ちょ~っとだけ違う=you guysの方が、よりジェンダー中性的な響きにも感じるような……??と思えたので、軽く検索してみたんですけど、別にそんなことは全くなかった感じでした(笑)。

(※追記注:…と、当初思っていたんですが、↓で見るフォーラム記事をちゃんと読んでみたら、まさにその通りのことが書いてありましたね!)


が、「you guys」で検索したら、またまたStackExchangeの方で、「you guysは、女性のグループにも使える?」というQ&Aトピックが見つかってきました。

前回見ていたトピの方がより議論も盛んでしたし、ほぼ似たような話が繰り広げられているだけのようにも思えましたが、せっかくなので「女性のみに使えるのかどうか」という点に主眼が置かれたこちらの記事(↓)を、今回はそんなに量も多くなかったのでついていたコメント全部ご紹介させていただきましょう。

ell.stackexchange.com

Marco Leogrande(質問者):女性のグループに対して「you guys」と呼ぶこと(質問スコア17点)

「guy」という単語は、単数形では男性を指す言葉なので、性特異的に使われるよね。しかし、口語だと、「you guys」という表現は、人々のグループを指しても使えるように思うんだ。

複数形で使われる場合、「guys」は性不可知的なものなんだろうか?女性のグループを言及するのに、「you guys」は使える?

 

ssb(上位34%に位置する回答者):回答スコア18点【ベストアンサー】

話しかける相手への配慮があれば、まったく問題ないよ。しかし、性別に関係なく使うことで人を不快にさせるというよりも、これはむしろ話す時のトーンの問題であるかもしれないね。

噛み砕いて説明すると、男性のグループ、男女のグループ、あるいは女性同士のグループに対してさえも、「Are you guys coming?(キミらは来る?)」というのは完全にOKだろう。女性だけのグループなら、「you girls」や「you ladies」などなど他に何でも好きな言い方が可能だけど、「guys」は許容されるものだね。

ただ、あらゆる場面で女性を指す上で、一般的に「guys」を使うことはできないかな。例えば、「I went out to dinner with some guys from work(職場の連中と食事に行った)」と言えば、それは全員男性のグループだと思うだろうね。実際、自分が「one of the guys」であることに誇りを持っている女の子は沢山いると思うよ。つまり、男友達のグループにいるとき、その子達は自分が「guy」扱いされていると考えているんだね。

もし、それで失敗するのが心配なら、女の子を「guys」と呼ぶのを「you guys」という表現に留めて、それ以外は性差のない言葉を使うのがいいだろうね。一般的にはそのルールで、「you guys」以外の表現は男性的な意味合いが明確になり、多少の例外は許容されるから、正しさは維持されるはずだと思うよ。

 

(以下、この回答についていたコメント)

Lambie(上位0.38%に位置する超優良回答者):コメントスコア1点

女性が女性に言うのは全く構わないけど、男性が大勢の女性に言うのはあまりよろしくないと思う。男性が言うべきは:You ladies(大勢の女性に向かって)かな。

 

forest

@Lambieさん、それは、住んでいる場所次第じゃないかな。Nワード(※注:niggerなどの、いわゆる「黒人」ですね)みたいに、片方だけが言って良くて、もう片方はダメってことはないと思うよ。

 

ssb(この投稿の回答者):(※注:元の投稿が2013年、このコメントが2021年なので、8年ぶりの投稿ですね!)

まさに少なくとも、8年前に回答したときよりは、議論の余地があるように思えるね。ジェンダースピーチがより重要な問題になればなるほど、女の子のグループを指して「you guys」と呼ぶことを問題視する人が増えていくだろうね。でも、まだ転換点には達していないと思えるかな。

 

(その他の回答)

 

Be Brave Be Like Ukraine(上位3%に位置する優良回答者):回答スコア1点

私見を述べるなら、guysに対応する最適な言葉はgalsだね。したがって、you galsってことだ。

最も性差のない代替表現として、男性のみ、あるいは女性のみからなるグループを指す場合でさえも、guys and galsは良い響きに思う。私にとっては、ladies and gentlemenのインフォーマルな代替案のように聞こえるよ。

Girlsは、大人ではなく、少女やティーンエイジャーを指すのに使われるので、これはあんまり上手い響きには聞こえないかな。

しかし、「you guys」は「you gals」の約200倍の数使われていることは間違いないけどね。

 

(以下、この回答についていたコメント)

Matt Ellen(上位9%に位置する優良回答者):コメントスコア8点

私が思うgalsの問題は、非常に時代遅れである、ってことかな、少なくともイギリスでは。カジュアルな会話で使われるというよりは、1950年代に効果的に使われた言葉のように聞こえてしまうよ。

 

horatio(上位79%に位置する回答者):コメントスコア1点

「gals」は時代遅れだけど、死語ではないね(アメリカ)。「Ladies」の方が一般的だろう。

 

…という所で、中々面白い記事でしたが、途中、女性のみを指して「guys」と言いたい場合は「you guys」に留めておいて……という話がベストアンサーの最後にありましたが、やっぱり「you guys」は「guys」だけと比べると、多少まろやかな感じにはなっているといえそうですね。(そんなこともないですかね…?)


本題の話としては、高評価の数からも、どうやらやっぱり「女性のみのグループを指して『you guys』は全然普通」と考える人が多いみたいですね!

(逆にまたまた出てきた「gals」は、「古ぃよ(笑)」と若干受けが悪いようでした(笑)。)

もちろん、一人の女性を指して「a guy」は絶対におかしいというのはどの情報を見ても間違いないと思われますけど、全体を指すと、もうこの言葉はジェンダーフリーで使われる(少なくとも使っている若い人はメチャクチャ多い)と考えていいのかな、と思えるのが結論でしょうか。

 

またまたあえて日本語で考えてみると、まさに単語としても近い言葉といえる「野郎」なんかが、(まぁ正直大分違いますけど(笑))若干似た面もあるかもしれない話とはいえるかもしれませんね。

「野郎」という単語は本来男性を指す言葉ですけど、例えばカジュアルな場面で、女の子が女の子に「コノヤロー!」と可愛く怒るような台詞、日常系漫画とかでめっちゃありそうですけど、個人的には全然アリな、全く自然な会話表現に思えます。

もちろん「野郎」と「hey guys」といった呼びかけとはまた全然違いますが、こういう例を考えてみても、特に若い子ほどそういう表現が許容されて、実際によりよく使われていそうだというのは想像できるのではないでしょうか。

(あるいは、「お前」とかも近いかもしれませんね。これは男女差のある言葉ではないですが、女性が他人を「お前」呼びするの、昔は多分考えられなかったし、まぁ今でも眉をひそめる人の方が多い気もしますが、普通に若い子らはカジュアルに使いがちな言葉かと思います。

…って、女性が「お前」なんて使うかぁ?と思われるかもしれませんけど、実際使っているシーンがあって個人的にクッソ面白くて好きな動画に、以前まとめサイトで見た、この(↓)、アイドルに合わせて踊るオタクさんのやつがあるんですが…

 キレッキレのオタクさんのダンス・吹き出してしまうアイドルさんがマジで傑作なんですけど、これ最後、アイドルさんが「お前やべぇーな(笑)」って言ってるのが、若い女性の「お前」の使用例としてパッと思い浮かびました(こんなのパッと思い浮かぶなよ(笑))。

 ちなみに続きのツイートによると、アイドルさんがわーゆうさんで…

twitter.com
 オタクさんがおとぎさんだそうですね。

twitter.com
(最初、オタクさん呼びしていいのか迷いましたが、本人が自称しているのでアリとさせていただきました(笑))。

 あまりに話が逸れましたが、このナイスお二人の動画もあって、僕は女性の「お前」呼びはめっちゃ好きなのです、という話でした(どんな話だよ(笑))。)

 

…というのはふと思いついた余談というか冗談ですけど、まぁ若い子ほどカジュアルに使ってる感じのする表現が、この「guys」だ、って感じですね!

(繰り返しですが、あくまで例えであって、「guys」は別に「お前」や「野郎」(これは訳的には近い語ではありますが)ほど無礼な表現ということでは全くないことにはご注意いただければと思います。)


とうことで、あーちゃんも使っていた「you guys」、まさにカジュアルな場面なら「女性→女性のみのグループ」にも使えるという大変好例だった感じで、「あーちゃんが使ってるなら、絶対に大丈夫だ!」というのが結論だといえそうです(笑)。

ナイスシーンをご指摘&思い出させていただけて、アンさんには改めて感謝の限りです。


久々に青い花の話ができてそれも大変よかったですが、よく見たらこのページ、見ておきたい面白い表現がいくつか他にもあって、せっかくなので最後ちょろっと触れておこうと思います。

まず「パーティー開く気満々じゃん!」というあーちゃんの台詞の「パーティーを開く」、まぁそこまで凝った言い方でもないし、他の言い方も普通に出来ますけど、ここで使われていたのが「I can see you wanna throw us a party!」でして、「throw a party」で「(人)のためにパーティーを開く」という言い方、これは知らないと絶対に自分では使えないイディオムといえますね!


後はかなり普通の表現ではありますが、「卒業おめでとうございます!」を英語で言う場合、結構注意すべき点があるので、そこだけ触れておしまいにしましょう。


まぁ、「コングラチュレーション」はどなたも思い浮かぶと思うんですけど、注意点というのは、つなげる前置詞と、あとは例によってですね。

まず数については、Congratulationsと、お祝いを述べるこの文脈では絶対に複数形で使わなければいけないというのが、結構多くの人が見落としがちな重要ポイントな気がします。

日本語だとわざわざ「ズ」は付けないものの、英語の場合、ここは絶っ対にsになるのが要注意点ですね。


そしてつながる前置詞は、Congratulations... forとか?ofとか?と思いがちですが、これももう、覚えるしかない話で、Congratulationsに続くのは、実は結構意外な「on」なんですね。

実際のSBFでの春ちゃんの台詞は「Congrats on graduating!」となっていましたが、省略形のcongratsでも、絶対にsがつくのは重要であるとともに、「on -ing」というのもポイントかもしれませんね。

ここでもしgraduationという名詞をつなげたいなら、普通は「on your graduation」となりますが、動詞の-ing形をつなぐ場合はyourをつけてはいけないというのもややこしポイントでしょうか(寄せ書きなんかでは、on graduationと、スペースの都合からあえてyourを省略することもあるみたいですけど、基本はyourを付けるのが普通ですね。一方逆に「on your graduating」というのは、明らかなミスになってしまうかと思います)。

 

…と、最後また小ネタに広がりましたが、また次回、途中状態のコメントに戻っていこうと思います。

今回のアイキャッチ画像は、あーちゃん達の絵はもう使い切ってしまったので、「女子同士でも『guys』はもう全然普通っぽいですね」ということを述べるべく、女子会のいらすとをお借りしました。

Cheers!!と言っていそうな場面ですが、この後たとえば一人だけ先に帰らなきゃいけなくなったような場面では、「See you guys!」と言うのもあり得そうなシーンだといえましょう。

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